147 / 297
ノーリス王国編
139 変身
しおりを挟む
夕食中にワイアットがミリーに話しかける。
「ミリー様。ヴィンセント様がミリー様の爆炎竜を見てみたいと仰ってました。もしお暇がある時にでもお願いしたいとの事です」
「じゃあ明日行きますよ! 明日は私暇ですし!」
明日は蒼真達は勉強会、朱王はドロップ作りの予定だ。
「オレはどうしようかなー。聖騎士の様子でも見てこようかなー」
「それならば我も一緒に行こうかのぉ。聖騎士ともよく遊んでおるのじゃ」
朱雀は市民街に行くだけでなく、聖騎士のところにも遊びに行っているらしい。
千尋と朱雀は聖騎士訓練場に行く事にした。
翌朝。
ワイアットとミリーは王宮へ、千尋と朱雀は聖騎士訓練場へと向かった。
王宮までは遠くない為歩いて向かう。
「ワイアットさん、妖刀には慣れましたか?」
「それがなかなか扱いが難しくて精霊が言う事を聞いてくれないのです…… 以前の刀では大人しかったのですが獅子王に入った途端に凶暴になりまして」
「では魔力制御をしっかりやった方が良いですよ! 制御が荒いと精霊は言う事聞いてくれないですからね」
「なるほど! 今後制御訓練に励みます!」
真面目なワイアットであれば遠くないうちに精霊の扱いにも慣れるだろう。
これまでは自己流の剣術に割く時間が多かった為、魔力制御は他の聖騎士達と変わらない。
魔剣や妖刀を扱う場合ではそれ以上の魔力制御が必要となる。
今後はヴィンセントから剣術を学ぶ事で、魔力制御の訓練に割く時間も充分に取れるだろう。
王宮内の訓練場に着くとヴィンセントが待っていた。
ミリーの爆炎竜を見せてもらえる件は昨夜のうちにワイアットがリルフォンで連絡済みだ。
「ミリー殿。わざわざ御足労かけてすまぬな」
「暇でしたから大丈夫です! でも私のホムラとヴィンセントさんの精霊は少し違いますよ?」
「違うとはなにが……」
ミリーの左肩にしがみつくホムラ。
確かにヴィンセントのサラマンダーとは違って背中からは翼が生えている。
「私のエンキには翼がないな。背中からは炎が噴き出しているが何故だろう」
「たぶん私がヒーラーだからですかね? でもおかしいですね…… 勇飛さんも普通のサラマンダーでした」
「ヒーラーで戦えるというのも驚いたが爆炎竜…… 楽しみだ。早速見せてもらっても良いか?」
と言うので少し離れて上級魔法陣エクスプロージョンを発動。
肩に掴まっていたホムラが空に舞い、高さ2メートルはあろう巨大な火竜へと変貌する。
尻尾の長さも合わせると4メートル以上はあるだろう。
そしてミリーが飛行装備を広げて浮かび上がるとホムラが重なり、爆炎とともに特大の炎の翼が広がる。
ミリーの頭上に伸びるホムラの頭。
背中から伸びる竜の如き尾。
七色の炎が竜を形取るようにしてミリーを包み込む。
「これが私の爆炎竜ですけど近距離ではミルニルで戦いますよ!」
メイスを手に持ちながら振り回すミリー。
爆破はないものの、ミリーから放たれる熱量は尋常ではない。
この寒いノーリス王国の訓練場が焼かれる程の熱気に包まれる。
「す、素晴らしい。これがミリー殿の爆炎竜か」
「私も見るのは二度目ですが恐ろしいですね……」
そのまま空へと舞い上がり、竜が空を飛翔するという恐ろしい光景を披露する。
数分間の爆炎竜での飛行を楽しんだミリーは訓練場へと降り立ち、炎の渦を巻いて爆炎竜を解除する。
ホムラが再びミリーの左肩に掴まってこちらへ戻ってくる。
「あんな感じです!」
「ふむ。ミリー殿は上級魔法陣を発動するだけで爆炎竜となったのか?」
「違いますよ。私が飛行装備で空を飛べるようになった時に、ホムラも翼があったので私と一緒だなーと思ったんですよ。飛行装備も竜の翼みたいですし、ホムラを着てみたら面白いんじゃないかと思ったのがきっかけです!」
「イメージで自分と精霊を重ねたわけか…… ゼス王も竜人化したと言っていたし、私にも出来そうではあるが同じでは面白くはないしな……」
ブツブツと呟きながら何かを考えるヴィンセント。
ワイアットも獅子王を抜いて何かを考えている様子。
後ろに出ているヴォルトは長毛の猫のような精霊で、ワイアットの意思とは関係なく出てきて自分の尻尾を追いかけている。
しばらくヴィンセントとワイアットが考え込んでいる間、ミリーは飴を食べながらホムラと遊ぶ。
「イメージが定まらんな。どうしたものか……」
「朱王にイメージの魔石を作ってもらうのはどうですか? 朱王はなんでも有りですから無理言っても大丈夫です!」
ミリーは変に朱王に期待し過ぎではないだろうか。
「ふむ。では頼んでくれるか?」
「了解です! …… コール …… 朱王、今いいですか? ヴィンセントさんのイメージの魔石を作って欲しくてですねぇ。はい。はい。では待ってます」
と通話を切るミリー。
「今から来るそうです」
ドロップを作っていたはずの朱王。
仕事中の朱王を呼び出すなどワイアットにとっては畏れおおくて絶対にできない。
背中から嫌な汗が流れるワイアットだった。
空から舞い降りる朱王。
いつも通りの笑顔でワイアットも安心した。
とはいえこの程度で怒る朱王ではないのだが、朱王を神と崇めるクリムゾンの人間にとっては急な呼び出しなどあってはならない。
「お待たせ。ヴィンセントさんこんにちは。イメージってどんなのが良いんですか?」
「朱王殿、無理言ってすまんな。ミリー殿の爆炎竜を見せてもらったのだが私も何かやってみたいと思ってなぁ。ゼス王の竜人化というのも良いが同じでは面白くない。何かないかと考えてみたのだがイメージが固まらなくてな」
「まぁ確かにヴィンセントさんの魔力練度なら竜人化もできそう…… イメージだけ別の姿を盛り込むじゃダメですか? 能力的には火炎と爆炎の違いもありますし」
「別の姿にできるのか?」
「たぶんできますよ。サラマンダーの能力を魔力で固定化するだけですし、イメージさえしっかり作り込めればどんな姿にもできるかと。どんな姿にしたいか希望はありますか?」
「では私は鬼になりたい。この鬼丸を受け取ってからは鬼人となるのを夢に見ておったのだ」
ヴィンセントの精霊にエンキと名前を付けたのは蒼真。
鬼丸とサラマンダーを掛けて炎の鬼、エンキと名付けたのだろう。
そのままヴィンセントには炎鬼となってもらうのも面白い。
朱王は魔石を作り出してイメージを固めていく。
朱王が考える鬼の姿も良いが、サムライであるヴィンセントの姿はそのままで鬼人としたい。
鬼と言えば角だ。
サラマンダーを角と長く伸びた髪としてヴィンセントに融合させるイメージで魔石に組み込む。
「ではこの魔石を額に当てて魔力を流してください。リルフォンが脳内に連続再生してくれるのでイメージも固まりやすいですよ」
朱王から受け取った魔石からイメージを読み込む。
脳内に鬼人となった自分の姿が映し出され、何度も再生、自分が鬼であると思い込める程にイメージがしっかりと固定されていく。
しばらく目を閉じてイメージを固定したヴィンセント。
上級魔法陣エクスプロージョンを発動し、固められたイメージでサラマンダーを体内に取り込む。
額からは二本の黒い角、白く長い髪が荒々しく後方に流れる。
全身から放出される炎はサラマンダーの背中から放出される炎の名残だろうか。
紫色の炎の鬼ヴィンセント。
炎鬼としてその姿の固定化に成功した。
先日発動した上級魔法陣の時の比ではない程の力が体を循環しているのがわかる。
「少し試しますか?」
「ああ。頼む」
朱王も上級魔法陣インフェルノを発動し、鞘に納められたままの朱雀丸に業火を込める。
ヴィンセントも魔力を高めた抜刀の構え。
一拍の間を置いて一瞬で間合いを詰める双方。
超火力の剣戟が重なり合い、爆発を起こして訓練場の地面を深く抉り取る。
その熱量が、その爆発力が広がり、このままでは王宮を破壊してしまうのではないかという程の衝撃が走る。
さすがにこのままではまずいと、二人は同時にその威力を上空へと逃した。
30メートル程も抉り取られた地面と周囲に散らばる大量の土。
「今度試す時は何も無いところでやりましょうか」
「そうだな。全て破壊し尽くしてしまいそうだ」
今後は上級魔法陣での戦闘は場所を選ぶべきだろう。
もう使い物にはならないであろう訓練場を見て頭を掻くヴィンセントだが、鬼人の力も確認できて満足そうだ。
あとで国王であるイスカリオットに怒られるのだが。
少しすると爆発を聞きつけた千尋と朱雀、聖騎士達がやって来てこの惨状に驚きつつも納得。
この国最強の剣豪ヴィンセントと朱王がぶつかり合えばこの破壊力も頷けるというもの。
千尋に手伝ってもらって訓練場を修理する事にした。
周りに飛び散った土を下級魔法陣グランドを発動して集め、大きく空いた穴を埋めていく。
遠く飛ばされた土もあるのだろう、足りない分は他の場所から運んで埋める事に。
石畳はヴィンセントが注文するという事で地面を埋めるだけで作業を終えた。
しっかりと圧縮と重力魔法を駆使して地面を固めてあるので平らな地盤になっている。
「ありがとう千尋君」
「ありがとう千尋殿」
破壊した朱王とヴィンセントからお礼が言われ、石畳が届き次第また並べる事となった。
「ミリー様。ヴィンセント様がミリー様の爆炎竜を見てみたいと仰ってました。もしお暇がある時にでもお願いしたいとの事です」
「じゃあ明日行きますよ! 明日は私暇ですし!」
明日は蒼真達は勉強会、朱王はドロップ作りの予定だ。
「オレはどうしようかなー。聖騎士の様子でも見てこようかなー」
「それならば我も一緒に行こうかのぉ。聖騎士ともよく遊んでおるのじゃ」
朱雀は市民街に行くだけでなく、聖騎士のところにも遊びに行っているらしい。
千尋と朱雀は聖騎士訓練場に行く事にした。
翌朝。
ワイアットとミリーは王宮へ、千尋と朱雀は聖騎士訓練場へと向かった。
王宮までは遠くない為歩いて向かう。
「ワイアットさん、妖刀には慣れましたか?」
「それがなかなか扱いが難しくて精霊が言う事を聞いてくれないのです…… 以前の刀では大人しかったのですが獅子王に入った途端に凶暴になりまして」
「では魔力制御をしっかりやった方が良いですよ! 制御が荒いと精霊は言う事聞いてくれないですからね」
「なるほど! 今後制御訓練に励みます!」
真面目なワイアットであれば遠くないうちに精霊の扱いにも慣れるだろう。
これまでは自己流の剣術に割く時間が多かった為、魔力制御は他の聖騎士達と変わらない。
魔剣や妖刀を扱う場合ではそれ以上の魔力制御が必要となる。
今後はヴィンセントから剣術を学ぶ事で、魔力制御の訓練に割く時間も充分に取れるだろう。
王宮内の訓練場に着くとヴィンセントが待っていた。
ミリーの爆炎竜を見せてもらえる件は昨夜のうちにワイアットがリルフォンで連絡済みだ。
「ミリー殿。わざわざ御足労かけてすまぬな」
「暇でしたから大丈夫です! でも私のホムラとヴィンセントさんの精霊は少し違いますよ?」
「違うとはなにが……」
ミリーの左肩にしがみつくホムラ。
確かにヴィンセントのサラマンダーとは違って背中からは翼が生えている。
「私のエンキには翼がないな。背中からは炎が噴き出しているが何故だろう」
「たぶん私がヒーラーだからですかね? でもおかしいですね…… 勇飛さんも普通のサラマンダーでした」
「ヒーラーで戦えるというのも驚いたが爆炎竜…… 楽しみだ。早速見せてもらっても良いか?」
と言うので少し離れて上級魔法陣エクスプロージョンを発動。
肩に掴まっていたホムラが空に舞い、高さ2メートルはあろう巨大な火竜へと変貌する。
尻尾の長さも合わせると4メートル以上はあるだろう。
そしてミリーが飛行装備を広げて浮かび上がるとホムラが重なり、爆炎とともに特大の炎の翼が広がる。
ミリーの頭上に伸びるホムラの頭。
背中から伸びる竜の如き尾。
七色の炎が竜を形取るようにしてミリーを包み込む。
「これが私の爆炎竜ですけど近距離ではミルニルで戦いますよ!」
メイスを手に持ちながら振り回すミリー。
爆破はないものの、ミリーから放たれる熱量は尋常ではない。
この寒いノーリス王国の訓練場が焼かれる程の熱気に包まれる。
「す、素晴らしい。これがミリー殿の爆炎竜か」
「私も見るのは二度目ですが恐ろしいですね……」
そのまま空へと舞い上がり、竜が空を飛翔するという恐ろしい光景を披露する。
数分間の爆炎竜での飛行を楽しんだミリーは訓練場へと降り立ち、炎の渦を巻いて爆炎竜を解除する。
ホムラが再びミリーの左肩に掴まってこちらへ戻ってくる。
「あんな感じです!」
「ふむ。ミリー殿は上級魔法陣を発動するだけで爆炎竜となったのか?」
「違いますよ。私が飛行装備で空を飛べるようになった時に、ホムラも翼があったので私と一緒だなーと思ったんですよ。飛行装備も竜の翼みたいですし、ホムラを着てみたら面白いんじゃないかと思ったのがきっかけです!」
「イメージで自分と精霊を重ねたわけか…… ゼス王も竜人化したと言っていたし、私にも出来そうではあるが同じでは面白くはないしな……」
ブツブツと呟きながら何かを考えるヴィンセント。
ワイアットも獅子王を抜いて何かを考えている様子。
後ろに出ているヴォルトは長毛の猫のような精霊で、ワイアットの意思とは関係なく出てきて自分の尻尾を追いかけている。
しばらくヴィンセントとワイアットが考え込んでいる間、ミリーは飴を食べながらホムラと遊ぶ。
「イメージが定まらんな。どうしたものか……」
「朱王にイメージの魔石を作ってもらうのはどうですか? 朱王はなんでも有りですから無理言っても大丈夫です!」
ミリーは変に朱王に期待し過ぎではないだろうか。
「ふむ。では頼んでくれるか?」
「了解です! …… コール …… 朱王、今いいですか? ヴィンセントさんのイメージの魔石を作って欲しくてですねぇ。はい。はい。では待ってます」
と通話を切るミリー。
「今から来るそうです」
ドロップを作っていたはずの朱王。
仕事中の朱王を呼び出すなどワイアットにとっては畏れおおくて絶対にできない。
背中から嫌な汗が流れるワイアットだった。
空から舞い降りる朱王。
いつも通りの笑顔でワイアットも安心した。
とはいえこの程度で怒る朱王ではないのだが、朱王を神と崇めるクリムゾンの人間にとっては急な呼び出しなどあってはならない。
「お待たせ。ヴィンセントさんこんにちは。イメージってどんなのが良いんですか?」
「朱王殿、無理言ってすまんな。ミリー殿の爆炎竜を見せてもらったのだが私も何かやってみたいと思ってなぁ。ゼス王の竜人化というのも良いが同じでは面白くない。何かないかと考えてみたのだがイメージが固まらなくてな」
「まぁ確かにヴィンセントさんの魔力練度なら竜人化もできそう…… イメージだけ別の姿を盛り込むじゃダメですか? 能力的には火炎と爆炎の違いもありますし」
「別の姿にできるのか?」
「たぶんできますよ。サラマンダーの能力を魔力で固定化するだけですし、イメージさえしっかり作り込めればどんな姿にもできるかと。どんな姿にしたいか希望はありますか?」
「では私は鬼になりたい。この鬼丸を受け取ってからは鬼人となるのを夢に見ておったのだ」
ヴィンセントの精霊にエンキと名前を付けたのは蒼真。
鬼丸とサラマンダーを掛けて炎の鬼、エンキと名付けたのだろう。
そのままヴィンセントには炎鬼となってもらうのも面白い。
朱王は魔石を作り出してイメージを固めていく。
朱王が考える鬼の姿も良いが、サムライであるヴィンセントの姿はそのままで鬼人としたい。
鬼と言えば角だ。
サラマンダーを角と長く伸びた髪としてヴィンセントに融合させるイメージで魔石に組み込む。
「ではこの魔石を額に当てて魔力を流してください。リルフォンが脳内に連続再生してくれるのでイメージも固まりやすいですよ」
朱王から受け取った魔石からイメージを読み込む。
脳内に鬼人となった自分の姿が映し出され、何度も再生、自分が鬼であると思い込める程にイメージがしっかりと固定されていく。
しばらく目を閉じてイメージを固定したヴィンセント。
上級魔法陣エクスプロージョンを発動し、固められたイメージでサラマンダーを体内に取り込む。
額からは二本の黒い角、白く長い髪が荒々しく後方に流れる。
全身から放出される炎はサラマンダーの背中から放出される炎の名残だろうか。
紫色の炎の鬼ヴィンセント。
炎鬼としてその姿の固定化に成功した。
先日発動した上級魔法陣の時の比ではない程の力が体を循環しているのがわかる。
「少し試しますか?」
「ああ。頼む」
朱王も上級魔法陣インフェルノを発動し、鞘に納められたままの朱雀丸に業火を込める。
ヴィンセントも魔力を高めた抜刀の構え。
一拍の間を置いて一瞬で間合いを詰める双方。
超火力の剣戟が重なり合い、爆発を起こして訓練場の地面を深く抉り取る。
その熱量が、その爆発力が広がり、このままでは王宮を破壊してしまうのではないかという程の衝撃が走る。
さすがにこのままではまずいと、二人は同時にその威力を上空へと逃した。
30メートル程も抉り取られた地面と周囲に散らばる大量の土。
「今度試す時は何も無いところでやりましょうか」
「そうだな。全て破壊し尽くしてしまいそうだ」
今後は上級魔法陣での戦闘は場所を選ぶべきだろう。
もう使い物にはならないであろう訓練場を見て頭を掻くヴィンセントだが、鬼人の力も確認できて満足そうだ。
あとで国王であるイスカリオットに怒られるのだが。
少しすると爆発を聞きつけた千尋と朱雀、聖騎士達がやって来てこの惨状に驚きつつも納得。
この国最強の剣豪ヴィンセントと朱王がぶつかり合えばこの破壊力も頷けるというもの。
千尋に手伝ってもらって訓練場を修理する事にした。
周りに飛び散った土を下級魔法陣グランドを発動して集め、大きく空いた穴を埋めていく。
遠く飛ばされた土もあるのだろう、足りない分は他の場所から運んで埋める事に。
石畳はヴィンセントが注文するという事で地面を埋めるだけで作業を終えた。
しっかりと圧縮と重力魔法を駆使して地面を固めてあるので平らな地盤になっている。
「ありがとう千尋君」
「ありがとう千尋殿」
破壊した朱王とヴィンセントからお礼が言われ、石畳が届き次第また並べる事となった。
0
お気に入りに追加
1,028
あなたにおすすめの小説
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。

異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした
鈴木竜一
ファンタジー
健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。
しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。
魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ!
【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】
※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる