器用さんと頑張り屋さんは異世界へ 〜魔剣の正しい作り方〜

白銀六花

文字の大きさ
上 下
108 / 297
ゼス王国編

107 ゼス王国幹部

しおりを挟む
 翌朝目覚めた千尋。
 これまで住んでいた部屋とは違い、可愛らしい部屋ではなく落ち着いた雰囲気のある部屋だ。
 ワインレッドに統一された部屋に黒で統一された家具が見事に調和され、豪華なシャンデリアが華やかさを演出する。

 差し込む柔らかい光は夏の終わりを告げているのだろう、まだそれほど明るくはない。

 私服に着替えて準備をして外に出る。

 庭園の中にテラスがある事を聞いていたが場所がよくわからず、玄関前で少し辺りを見回していると、ボルドロフも玄関へと出て来て案内してくれた。

 迷路のような庭園を抜けた先にあるテラス。
 緑に囲まれた庭園にぽつんと配される美しい真っ白なテラスだった。

 ボルドロフは椅子に座った千尋の前にコーヒーを差し出し、一礼して去っていく。
 朱王から千尋達の朝の習慣を聞いており、リゼ達が起きてくるのを玄関で待つのだろう。
 コーヒーを飲んで呆けた頭を目覚めさせ、いつも通りに魔力に意識を向ける千尋は、目を閉じて魔力球を作り出す。



 起きて玄関へと集まったリゼとアイリ、ミリー、そして珍しく蒼真も起きてきた。
 蒼真の狙いはサフラ達の朝練だろう。
 ボルドロフに案内されて千尋がいるテラスへと向かう。

 テラスにたどり着いて息を飲む一行。
 深緑の中の真っ白なテラスに目を閉じた千尋が座り、それだけでも絵になる光景だが、千尋の全身を覆う金色の光。
 木々の間から差し込む光を浴びながら淡く金に輝く千尋は神々しく、息をするのも忘れる程に美しい。

 その光景を見つめる女性陣を気にせずに蒼真が千尋へと歩み寄る。
 千尋だけの空間に蒼真が入り込む事で喜ぶ腐女子三人は、朝から変なテンションだ。
 首を傾げつつもボルドロフは全員分のコーヒーをテーブルに置いて去っていった。

 蒼真はコーヒーにミルクと砂糖を入れてかき混ぜ、甘くしたコーヒーをすすりながら千尋の魔力操作をジッと見つめる。

 千尋と蒼真のツーショットを堪能した女性陣も各々席に着き、まだ冷めていないコーヒーを飲みながらゼスでの予定を話し合う。

 今回のゼス王国の滞在期間は二週間程と短い。
 その為まずはモニター設置と映画の日の決定、テレビ局の立ち上げが最優先となるだろう。
 次に戦力強化の為にクリムゾン幹部と聖騎士達の武器強化、そして聖剣の改造、ドロップの工場の視察兼見学と二週間では観光している暇もなさそうだ。

 この旅の最後にまたゼス王国へと立ち寄る予定なのでそれでも問題はないのだが、やはり最大の王国にはどんなものがあるのかと興味は尽きない。



 しばらく四人で話し込んでいるとまたテラスへやってきた数名の男女、サフラ達も起きてきたようだ。

「やぁ、おはよう。朱王様から聞いていたがこんなに早く起きているとは思わなかったよ」

 リルフォンの時間を確認すると現在六時。
 彼らも充分に早起きだと思う。
 サフラが挨拶をし、それに続いて他の幹部達も挨拶をする。
 蒼真達も挨拶を返し、千尋には声を掛けないよう先に言っておいた。
 光を放ちながら魔力操作をする千尋にサフラ達も息を飲む。
 一度目を向けてしまうとしばらくは見つめ続けてしまう程に神々しい。

「皆さん朝練ですか?」

「あ、ああ…… いや、普段はそうなんだが、今日は朱王様と旅をしている君達と少し話しをしてみたくてね」

「そうか、できれば誰かオレと訓練してほしかったんだけどな……」

 残念そうな蒼真だが。

「じゃあオレが相手をしようか」

 イアンが蒼真の訓練相手に名乗り出る。
 嬉しそうに蒼真はイアンと共に場所を移動した。

「蒼真さんは相変わらずですね……」

「イアンもいつもあんな感じだしあの二人は気が合いそうだな……」

 千尋は魔力操作をしている為、リゼ、ミリー、アイリとサフラ、ダンテ、ガネットとで話しをする。
 朱王との出会いからこれまでの経緯を話すリゼ達と、緋咲グループとクリムゾンについて説明をするサフラ達。

 一通り話し終える頃には六時半を過ぎていた。

「千尋。そろそろ時間よ」

 リゼが名前を呼ぶとスウッと光が消えてゆっくりと目を開く千尋。

「…… ん? あれ? みんなおはよう!」

 リゼ達だけでなくサフラ達がいた事に驚きながら挨拶をし、千尋も一緒に今後の話しをする。

「今日は幹部のみんなの武器を強化しようよ! みんな魔力練度は高いんだよね?」

「もしかしてザウスからの報告であった精霊魔導師になれるっていう強化か!?」

 食い気味に問いかけるサフラ。

「うん、それそれ」

「幹部は全員魔力練度は充分だと思う!」

「今日来る予定のデイジーは?」

「あの子も魔力練度が高いですよ」

 デイジーを推薦したのはダンテ、魔力練度の高さもよく知っている。

「武器の強化と精霊契約まではオレ達でやるけど、魔法陣を組み込むのは朱王さんだよ。自分が契約したい精霊を今のうちに決めておいてねー」

 いよいよ精霊魔導師になれると喜ぶサフラ達。
 ザウス王国からの報告で聞いていた為、ついに自分達もその時がきたと大喜びしている。

 その後は今後の予定を話しあった。
 ゼス王国には二週間しか滞在しない為、スケジュールもびっしりと埋まってしまいそうだ。
 ゼス王国は人間族最大の王国な為、モニターを設置する台数も多い。
 まずはクリムゾン訓練所の四ヶ所。
 市民街の広場には東西南北四方に一台ずつと、少し離れた位置にその間の方角へと四台。
 放送局にするのは朱王邸の会議場、そこにも一台。
 貴族街にも東西南北に一台ずつ。
 王宮にも一台設置する為、合計十八台となる。
 それを千尋達六人とクリムゾンメンバーとで設置するのだが、千尋達はそれぞれ分担して作業しなければならない。
 さらにはゼス王国聖騎士達の武器の強化、今のところ予定にはないが聖剣の改造もある。
 モニター設置の効率を上げる為には飛行装備も必要だ。
 また急な他国の危機に出陣するべく、聖騎士達の飛行装備も必要となるだろう。

 いろいろと考えていくとゼスの工場見学などしている場合ではないかもしれない。
 工場と施設の視察には朱王とミリーのみが向かい、千尋とリゼは聖剣の改造、蒼真とアイリは幹部達と共に現場の指揮をとる事にするのがいいのかもしれない。

 話しがある程度まとまったところで時間は七時を過ぎている。
 ミリーは朱王を起こしに行き、全員で朝食をとる事にした。





 朝食を終えて、今日は幹部達の武器の強化と幹部達の飛行装備作りだ。

 食堂から場所を移して庭園へと足を運ぶ。
 ダンテはデイジーを呼びに行った為、二人の強化はあとでやる事にする。

 まずはサフラから。
 サフラの武器は大きな両手直剣で、長さ150センチ程もある巨剣だ。
 これまで見た一級品の武器の中でも特に作りが良く、千尋も自分のデザインではないこの剣を嬉しそうに愛でる。
 魔力量は2,000ガルドを溜め込む仕様でエンチャントし、精霊はサラマンダーと契約。
 下級魔法陣ファイアも組み込む。
 左手にガントレットをしているが、あえて貴族用ドロップにエンチャントと上級魔法陣インフェルノを組み込んだ。
 白い短髪に緑色の眼をしたサフラは、魔力色を紅色にして直剣のポンメル内に埋め込む。
 魔法のみでも他を圧倒する程の火属性魔法の使い手だったサフラだが、精霊魔導による魔法はその威力を数倍に跳ね上げる。



 続いてイアンの武器はサフラよりも短いが一級品の両手直剣だ。
 得意魔法は風属性ということでシルフと契約し、下級魔法陣ウィンドを組み込む。
 聖騎士の鎧を着ているがサフラ同様に貴族用ドロップを愛用している為、上級魔法陣エアリアルをドロップに組み込んだ。
 風属性を得意とするイアンだが、空色の髪に瑠璃色の眼をしており、魔力色も眼の色のような瑠璃色とした。



 ガネットが持つのはミスリル製の一級品の槍で、細部まで施された装飾が美しい。
 施設長という事で武器を所持していなかったのだが、朱王からの手紙を読んで自分が気に入ったものを購入したそうだ。
 アルテリアに来る前のアイリ同様に、武器を持たずに遠距離魔法を放つ為武器は必要なかったとの事。
 今回精霊魔導師になる為に用意したのだ。
 魔力量2,000ガルドをエンチャントし、精霊はアイリと同じがいいとヴォルトを契約。
 ガネットも貴族用ドロップに上級魔法陣ボルテクスを組み込んだ。
 もちろん下級魔法陣サンダーも槍に組み込んである。





 ダンテが戻るまでまだ時間がかかるだろうという事で、朱王の作業部屋で飛行装備を作る事にする。

 まだS級、A級、C級素材も残っている為、幹部の分は作れるだろう。

 飛行装備は千尋とリゼ、朱王とミリーとで作る。
 蒼真とアイリはサフラ達の精霊魔導を見てくれる事になった。

 白い翼に赤色の飛膜で作るのはサフラの飛行装備だ。
 さすがクリムゾンナンバーツーともなればその魔力練度も高く、S級素材でも訓練を積めば自由自在に操る事ができるだろう。
 装飾は装備に合わせて着色してないミスリル粉末で刺青を施した。
 こちらを手掛けたのは朱王とミリー。



 イアンの飛行装備はA級素材で作る事にした。
 白い翼に青白い飛膜を使用し、聖騎士の鎧に合うように銀色のミスリルで多めの装飾を施す事で色味を合わせる。
 下半身に淡い色味が強くなってしまうので、今後インナーを濃いめの色に変えてもらおう。
 ベルトも濃い色にすれば背面から見ても淡くなり過ぎないだろうと、瑠璃色に着色したミスリル粉末をベルトにブラストする。
 なかば強引だが瑠璃色のベルトに早変わり。
 飛膜の下側にも瑠璃色の装飾を追加して全体のバランスをとった。
 千尋とリゼで作ったのだが、蒼真がイアンの分は千尋が作ってくれと頼んできた為だ。
 どうやら朝練で仲良くなったらしい。





 二人分が完成したところでデイジーを連れたダンテが戻ってきた。
 朱王とミリーが千尋の魔石を受け取って二人の武器の強化に向かう。





 千尋とリゼは続けてガネットの装備を作る。
 ガネットは戦闘職ではない為C級素材で作る事にした。
 真紅の翼に黒い飛膜とし、真紅の部分には黒いミスリルで装飾を、黒い飛膜には赤い装飾を入れる。
 装備もない為今後買い揃える必要があるが、赤と黒のツートンカラーという派手な髪色をしたガネットならこの飛行装備は似合うだろう。





 ガネットの装備の装飾中に朱王とミリーが戻って来てまた飛行装備を作る。
 ダンテは戦闘職ではないにも関わらず魔力練度が高く、戦闘においてもイアンに引けを取らない。
 使用するのはA級素材でもいいだろう。
 ゼス本部の社長という事で普段から黒と金を基調とした服装をしている為、飛行装備も真っ黒なものを作る事にした。
 装飾は金色のミスリルを使用し、所々に銀色を加える事で上品に仕上げる。
 ベルトは黒地に金色のラインを引き、バックルも装飾を彫り込んで黒と金に着色した。
 全員分のバックルにも装飾するのは朱王や千尋にとっては当たり前の事だが。



 千尋とリゼはガネットの装備が完成したところで、朱王からのデイジーの装備についての情報を元に飛行装備を作る。
 使用するのはC級素材とし、白い翼に黄色の飛膜とした。
 装飾を銀色で入れる事で白地にも黄色にも映え、完成してみると可愛らしい装備となった。





 幹部の飛行装備が完成し、精霊魔導の訓練をする幹部達の元へと運んでいく。

「千尋様、リゼ様もはじめまして! 私、マネージャー補佐のデイジーと申します! よろしくお願いします!」

 デイジーは背が小さめの元気で活発そうな女の子だ。
 千尋達も挨拶をしつつ朱王が告げる。

「デイジー。今日から君は補佐ではなくマネージャーだ。幹部となるからよろしく頼むよ」

「本当に私でいいんですかーーー!?」

 ダンテから推薦したと聞いていたはずのデイジーだが、朱王から直接言われて驚愕といった表情だ。

「おめでとうデイジーさん! じゃあデイジーさんにはこれねー。飛行装備だよっ」

 千尋が作ったばかりの飛行装備を手渡す。
 デイジーも装備を身に付けていない為、今後は飛行装備に合わせて買いに行く必要があるだろう。
 しかし今着ている服は白いシャツにグレーのズボン。あまり合わないかもしれない。
 それでも髪色は黄色味の強いゴールドで、瞳も同じようなゴールド。
 貴族用ドロップを使用しているので黄色系が好きなのだろうと思われる。
 飛行装備を付けてみるがやはり少し合わない。

「んー。デイジーとガネットはこの後装備を買って来なさい」

 朱王も服装と飛行装備が合わないのが気に入らないのか、装備を買いに行くように指示を出す。

「それなら私も選びに行きます!」

「ミリーが行くなら私も行くわ!」

 という事でデイジーとガネット、ミリーとリゼは貴族街の防具屋へと向かった。
 ガネットも千尋から受け取った飛行装備に満足そうについて行った。 

 ちなみにデイジーの武器は短剣だが、ダンテとここに来るまでに買ってきたらしい。
 まだ慣れない為か片手で使用していたが、ダンテに言われて二つ購入していた。
 精霊はウィンディーネとフラウと契約し、両方に下級魔法陣を組み込んだ。
 ドロップには上級魔法陣アクアとし、氷の強度よりも水量増による質量を優先したようだ。



 ダンテのメイン武器は片手直剣。
 朱王から習った肉弾戦と、サフラやイアンから学んだ剣術による多彩な戦闘を得意とする。
 現在の朱王に最も近い戦闘スタイルとも言えるだろう。
 そして滅多に使うことはないが複数のナイフを隠し持ち、戦闘中に死角から投擲するなどのトリッキーな戦闘も可能だ。
 得意な魔法があるわけでもなく、苦手な魔法もない為普段使用するのは地属性強化のみ。
 朱王から見ても天才肌のダンテには、千尋からもらった魔石も大量に使っての全部盛りをした。
 片手直剣にはノームを契約し、下級魔法陣グランドを組み込んで貴族用ドロップには上級魔法陣アース。
 そして複数のナイフには各種属性を追加する。
 ・精霊サラマンダーと下級魔法陣ファイア
 ・精霊シルフと下級魔法陣ウィンド
 ・精霊ウィンディーネと下級魔法陣ウォーター
 ・精霊フラウと下級魔法陣アイス
 ・精霊ヴォルトと下級魔法陣サンダー
 やり過ぎでは? とも思われるだろうが、ダンテならこれくらいで丁度良いだろうと朱王は考える。
 黒い飛行装備を渡して飛んでもらったが、A級素材だというのにあっさりと飛べてしまうあたりはダンテらしい。
 S級素材でも飛ぶ事が出来るだろうと思われるが、魔力の練度から考えればA級の方が機敏に飛び回る事ができるだろう。



 サフラやイアンにも飛行装備を渡して喜んでもらえたのだが、素材がS級とA級ともなれば操作が難しい。
 しばらく翼を広げる練習をする事になった。
 数時間もの翼の操作練習を要し、努力の甲斐あってまともに翼の操作をできるようになった。
 努力した分空へと舞い上がるとその喜びも大きい。

 蒼真やアイリも空中遊泳が大好きだ。
 サフラ達と一緒に空の散歩へと出掛けて行くのだった。

 一人残された朱王はまた飛行装備を作りに作業部屋へと戻って行った。
 次はボルドロフとアルフレッドにも作るつもりだ。
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした

鈴木竜一
ファンタジー
 健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。  しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。  魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ! 【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】  ※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-

ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。 断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。 彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。 通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。 お惣菜お安いですよ?いかがです? 物語はまったり、のんびりと進みます。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

処理中です...