器用さんと頑張り屋さんは異世界へ 〜魔剣の正しい作り方〜

白銀六花

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強化編

035 千尋工房

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 ルーンパーティーの審査が終わり、食事を摂って工房に戻る千尋とリゼ。

 施錠された扉に魔力を流す事で開くことが出来る。
 魔力鍵は千尋とリゼの魔力のみ登録してある為、他の者の開錠は不可能だ。
 青とピンクに塗り分けられた扉を開く。
 正面から右側には機材や材料が置かれ、左奥側にテーブルやソファなどの家具が置かれている。

 コーヒーを淹れて少し話し合う。

「とりあえずいくつか武器を作ってみない?」

「そうね、高難易度クエスト出るまで暇もあるし作ってみるのもいいわね」

「魔剣になりそうな素材は寄せてあるから普通のミスリルでだねー」

「千尋は拘りすぎたらダメよ? 全部一級品武器になったら皆んな買えなくなっちゃうし」

「うーん…… 装飾控えめでいろいろ考えよっかー」

 いつものように絵を描いていく千尋。



 直剣を五枚描いてみた。
 今まで作った魔剣に比べれば装飾は少ないが、この世界にはないデザインの直剣。

「うん。まぁ良いとは思うけど、千尋の剣だとこれでも6,000万リラは超えると思うわよ?」

「むぅ…… 難しいな。艶を消したらどうかな?」

「刃だけ鏡面にするのも良いかもしれないわね」

「まずは作ってから考えようか!」

「じゃあ五本作ってみてとりあえず壁に飾る?」

「おお! それもカッコいいね!」



 早速一本目を手掛ける千尋とリゼ。
 素材選びがない分すぐに加工に取り掛かれる。
 まずは素材に大まかなデザインを書き込んで切り出す。
 サクサクと削り込んでいき、その日のうちに整形まで終わった。





  一方、蒼真とミリー。

 今日はヴィオパーティーに同行している。
 ランクはホワイト。
 実は冒険者のランクでは最も層の厚いランクである。
 グリーン以上ともなれば高い難易度のクエストも受けられるが、その分危険も増す。
 サンドワーム討伐を受けてのサンドリザードマン狙いで同行だ。




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






 一週間ほどで三本のミスリルの直剣が完成し、壁に飾る。
 千尋は飾られた剣を眺めるのが好きなようだ。

 今日はそのうちの一本を武器屋に持っていく事にした。
 最もシンプルなデザインだが、黒い刀身に輝く刃。
 見た目に重厚感があり、刃は千尋の研ぎ出した超薄刃。
 魔石も300でエンチャント済みのアルテリア冒険者仕様。
 とりあえずどれ程の値段が付くか確認したい。



 早速武器屋へ持ち込んで値段をつけてもらう事にした。

 なんとお値段8,000万リラ。
 売れたら二割が店の取り分になるという。
 刃の鏡面と造りの精巧さが店の一級品をも超えるとのこと。
 魔力300ガルドについては武器屋も知っている為、その分を差し引いてもこの値段だという。

「ねぇ、もっと安くしてよ」

 不満そうに言う千尋。

「作った本人が値引き交渉っておかしくないか!?」

 髭面の店主もツッコむ。

「その値段だとこの辺じゃ売れないでしょ?」

「まぁそうなんだがな。王国の武器屋ならすぐに売れるんじゃないか?」

「その手があった!」

「でも遠いわよ…… 」

「王国とアルテリアの間では毎日竜車の行き来はあるぞ。それに乗っていけば問題はないだろう」

「そうね。それに乗って行こうかしら」

「じゃあ蒼真達も連れて行く?」

「あまり乗れないから二人で行くといい。紹介状書いてやるから少し待ってろ」

  しばらく待って紹介状を受け取る。

「ありがとうおっちゃん」

「お前ら若いのにいい腕だ。見るだけでも価値があるからな、また見せに来てくれよ」

「わかった。また来るわ」

 店を後にする千尋とリゼ。



「まさか8,000万リラとか言われるとは思わなかった…… 」

「私から見ても一級品以上だもの。それでも安いくらいだと思うわよ?」

「ふーん、そういうものか。で? 竜車乗り場はどこ?」

「…… 私も知らないわ」

「聞きに行こう! 」

 また店に戻る二人だった。

 竜車の出発は朝の七時、到着が十二時らしい。
 今日は行く事ができない為、工房に帰る事にした。



 とりあえずやる事がなくなったので、また新たに一本作る事にした。
 千尋がハルバートを作ってみたいという事で絵を描き始める。

 図面とサイズを決め、さっそく作業に取り掛かる。
 円柱状のミスリルはいくつか用意してあったので、矛先を作って取り付ける事になる。
 装飾その他は千尋の好みに仕上げる予定だ。

 リゼも加工ができる為、直剣三本のうち一本はリゼの作ったものだ。
 鏡面仕上げはまだできない為千尋が行うも、それ以外は全てリゼが手掛ける。
 そして今回作るのはハルバート。
 直剣よりも曲線が多く加工しにくい為、千尋が形を削り出していく。
 この日も整形まで終わって作業はやめる。



 その日の夕食。

「明日と明後日は王国に直剣を卸しに泊まりがけで行って来るねー」

「竜車が出てるらしいんだけどあまり人が乗れないって言うのよ」

 蒼真とミリーに明日の予定を話す千尋とリゼ。

「あの竜車ですか…… 頑張ってくださいね!」

 ミリーは知っているらしい。

「ん? 以前乗ったのとは違うの?」

「荷物と人が大量に車の中に詰め込まれます…… 暑いし臭いし、私は乗りたくありませんね」

「…… オレは行かない!」

 蒼真が全力で拒否する。

「それ聞くとなんだか嫌ね……」

「まぁ行ってみないとわからないけどね」

 嫌そうな顔をするリゼと何も考えてなさそうな千尋。
 千尋の言うように実際行かないとわからないので行く事にした。





 翌朝七時前。

 中央広場で竜車を待つ千尋とリゼ。
 千尋の背中には二本の剣を皮袋に入れて背負っている。
 リゼも同じように一本背負う。
 せっかく王国まで行くので、作ってある全ての直剣を持って行く事にした。
 今日のリゼの服装は、いつものような鎧は纏っていない。
 濃紺のドレスローブを着ている。
 鎧のような耐衝撃性能は無いが魔法に対する防御力が高く、長距離魔法を得意とする魔術士の装備だ。
 普段下ろしている髪も右肩に黒のリボンで結っている。
 いつも綺麗で可愛らしいリゼだが、普段とはまた違った美しさがある。
 しばらくすると南門の方から荷車を引いたドラグバードが数頭やって来る。

 御者が降りて客を集める。

「王国へ行く竜車はここだ。乗ってくれ!」

 他の竜車は別の街に向かうようだ。

 すでに集まっていた数名に続いて千尋とリゼも乗り込む。
 嫌な予感しかしない。
 すでに竜車の中は人で溢れており、およそ1.5メートル四方の室内に八人。
 大きな荷物を背負って乗り込んでいる。
 千尋とリゼは壁際の角に立っているが、後ろの人の荷物と千尋の荷物が当たっている。

 七時になる頃には車内はぎゅうぎゅうに押し込められ、満員電車状態だ。

 千尋は腕で壁を突っ張り、リゼに他の人の荷物が当たらないようにしている。
 リゼも角に追いやられているが、背中に剣を背負っている為千尋とは息がかかるほどに距離が近い。
 赤面するリゼだが、車内は暗い為気づかれないはずだ。
 しかしこの状態で五時間。
 千尋の顔が近いこの状態で、暴走しないようにひたすら耐えなければならないリゼ。





 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 空を見上げる千尋。

 ここは王国の城下町にある広場。
 ベンチに座り、辺りにはたくさんの人々と楽しそうな話し声て溢れかえっている。

「起きないな……」

 そう呟く千尋はリゼの髪をそっと撫でる。

 困った事にリゼは竜車の中で気絶したのだ。
 目の前にいる千尋の顔に息をかけまいと息を潜めていた。
 しかし千尋の顔が目の前にある。
 それだけで鼓動は高鳴り、息も荒くなる。
 必死で堪える息に次第に苦しくなり、わずか十分ほどで気を失ってしまった。
 リゼが気絶してからは千尋の腕に抱えられて王国まで着いたなどとは知るはずもなく、今はこうして寝ているというわけだ。



 広場のベンチに座ること一時間。
 ようやく目を覚ましたリゼ。

「あれ…… おはよう千尋」

「リゼ大丈夫? 具合悪くない?」

 思考を巡らすリゼ。

「…… うわっ! 私、竜車に乗って…… き、気絶してたの!?」

 言って飛び起きる。

「うん。狭かったからねー。竜車が走り出してすぐに意識を失ったから焦ったよー」

 苦笑いする千尋。

 リゼはあの状況で意識を失った場合にどうなるかを考える。
 確実に千尋に抱き留められていたのだろうと気付き、顔を押さえて蹲って唸る。

「うぅぅぅぅぅ……」

「あれ…… もしかしてオレが抱えてたから怒ってる!?」

「ちっ、違うわ! 大丈夫よ!!」

 リゼの顔が真っ赤だが、怒ってないと言うので安心した千尋。



 昼食を摂ってから武器屋に向かう事にし、近くの飲食店へ向かう。

 王国の城下町にある店だけあって立派な造りとなっている。
 千尋達が入った店は麺類のお店のようだ。

「なんかパスタみたいだね」

「うん、懐かしい感じがするわね」

「麺もお土産用が売ってるみたい」

「帰りも竜車だからお土産はやめましょう……」



 武器屋は城下町にもいくつかあるが、貴族街の城に近い位置にある一番大きい店を紹介してもらった。
 貴族街の為、お金持ちも多いからというのが理由だ。

「こんにちわー」

 武器屋のカウンターで店主に話しかける千尋。

「んん? なんか用か?」

 千尋達を見て冒険者と判断する店主。

「この店に私達の作った剣を置いてほしいんだけど」

「お前ら武器職人なのか? 他から紹介状が欲しいのと、うちじゃ半端な装備は置かねーぞ」

 紹介状とリゼの背負う剣をカウンターに置く。

「アルテリアの親父か。ちょっと見せてもらうぞ」

 袋から出して鞘から抜く。

 両手直剣。

 金と銀の装飾を施された諸刃の直剣。
 刃には色付けせずにミスリルの重厚な銀。
 刀身は鏡面まで磨き上げている。

「なんっだこれ…… 本当にお前ら作ったのか!? うちで最高値付けたっていいレベルじゃねーか!」

「もう千尋! だから言ったじゃない! 装飾はもっと少なくしてって!」

 小声で抗議するリゼ。

「だってカッコいいじゃん」

 全く反省してない千尋。

「どれくらいの価格になるのかしら?」

「うーん。1億リラ…… それでも安いかもしれん……」

「1億!? もっと安くならない?」

「なんでそっちが値切るんだ!? ま、まぁとりあえず出してみて売れなきゃ安くするでもいいじゃないか」

「うーん。じゃあお願いできる?」

「ああ、是非店に置かせてくれ! でだ、売値から二割はうちの店でもらう事になってるがいいか?」

「いいわよ。アルテリアでもそう言われたし」

「もう二本あるけどこれも良いかな?」

 二本の剣が入った皮袋を店主に渡す千尋。
 どちらも片手直剣。
 鞘を払って剣を見る店主。
 黒い刀身の剣はアルテリアでも店に持って行ったものだ。

「うーん。さっきのとは違って装飾は少ないが素晴らしい剣だな。刃のこの磨き込みといい8,000万以上付けてもいい」

 アルテリアの店主と同じくらいの金額を提示してきたので納得する。

 最後の一振り。
 片刃の直剣だ。
 ヒルトは黒地にわずかではあるが金の装飾。
 刃は鏡面に磨き込んで澄んだ空のような青に色付けされている。

「これも良いな。装飾は少なめにしてあるがそこが良い。顔もはっきりと映る刃の青が映える」

「これはいくら?」

「これは1億以上で出しても買い手がつくだろうな」



 その後もまじまじと三本の剣を見比べる店主。
 値段をつけてもなお見続けている。

「見た目だけじゃないわ。どの剣も魔力を溜め込めるから確認してみて?」

 魔力を流し込む店主。

「すごいな…… こんな剣は初めて見たぞ。もっと値を上げても…… 倍は取っても良いかもしれん」

「さっきの言い値で置いてくれる?」

「それで良いと言うのであればそうしよう。すぐに売り切れると思うぞ!」

「それでお願いするわ!」

「じゃあこの用紙に必要事項書いてくれ」

 店主から契約書三枚が手渡される。

 記入欄は、製作者、武器の種類、武器の名前、素材、金額とある。
 武器一つ一つに契約書があるようだ。

 記入したいが問題がある。
 武器の名前だ。
 千尋もリゼも考えてなかったので、仕方なくこの場で考える事にする。
 しばらく考えた末にそれぞれに名前を付ける事が出来た。

 両手直剣:ブルゾディア
 諸刃直剣:ダークエッジ
 片刃直剣:スカイブレイド

 千尋は不満そうだがリゼは自分の以外は見た目のイメージのまま名前を付けた。
 製作者欄には両手直剣のみリゼの名前を書く。
 店主に契約書を渡して確認してもらう。

「チヒロにリゼね。そういや名乗ってなかったな。オレは店主のナーサスだ。今後もまた持ってきてくれよ!」

「オレは千尋。アルテリアで冒険者してる」

「私はリゼよ。同じく冒険者してるわ」

「売れたら代金は取りに来てもらうがいいか? 売却後の連絡は手紙を送って知らせる。住んでる場所の提示…… お前らシルバーランクか! それならアーテリアの役所に送るからよろしく頼む!」

「これで契約は完了かな?」

「ああ、早速飾らせてもらうぜ」

 挨拶をして店を出る。

 今夜泊まる所も探さないといけないが、リゼはせっかく王国に来たのだからロナウドに挨拶したいと言う。

  宿探しの前にロナウド邸に向かう事にした。

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