245 / 257
245 決死の覚悟
しおりを挟む
ひとしきり転げ苦しんだ緑竜も落ち着きを取り戻し、痛む右前足をついて起き上がったところでオリオンとの最後の戦いに臨む。
オリオンは全身に骨折を負ったジェラルドをレナータに任せ、アリスを先頭に緑竜に向かって駆け出した。
スキル待機時間を終えるまであとわずかとなり、魔法スキル無しで人間相手にどれだけ耐えられるのかを考える緑竜。
警戒する緑竜の目に映るのは前方から向かって来るアリスとマリオ、そして回り込むようにして駆けていくソーニャの三人。
踏み付けによってジェラルドは戦闘の続行は不可能となり、回復職のレナータも身動きがとれないと予想する。
しかし厄介なもう一人の姿が見当たらない。
最も警戒すべきは隠れ潜むフィオレだろうと思考を巡らせる。
アリスとマリオ、ソーニャはすでにスキル待機時間を終えていつでも発動することが可能なはずだが、攻撃に特化したアリスとマリオのスキルであれば緑竜も魔法が無くとも対処が可能だ。
ソーニャに関しては急所を狙ってくることが緑竜にとって苛立たしくもあるところだが、攻撃力に乏しい素早さ特化となれば隙を突かれない限りはどうとでもなる。
対するオリオンも緑竜のスキル待機時間をカウントしており、あのまま転げ回られては攻撃することもできなかったが、思いの外早く立ち上がったことは好機と捉えるべきだろう。
フィオレはすでにステルスを発動して姿を眩ませており、まだインパクトを使用するまでは時間が掛かるものの、緑竜が空へ羽ばたくところを狙って射ち落すつもりで身を潜めている。
前足のダメージから二足で立つ緑竜は向かってくる人間に視線を落としつつ、姿を消して狙ってくるフィオレを叩き潰そうと意識を周囲に向ける。
しかし足元にたどり着いた人間を放っておくわけにもいかず、尾による薙ぎ払いを振り向けるがアリスもマリオも一度見た攻撃をそう簡単に食らうほど容易くはない。
これを跳躍と防壁であっさりと飛び越えるアリスと伏せることで回避するマリオ。
尾に衝撃がないことから反撃を警戒して後方に飛び退く緑竜。
そのまま翼を羽ばたかせることで浮揚するも、フィオレからの矢が射られることはない。
しかし緑竜は意識をフィオレに向けすぎたことでアリスへの警戒を怠り、更に深い傷を負うことになる。
これまで受けた傷の痛みが原因となり強い刺激でなくては触覚も働かず、尾による薙ぎ払いの後に姿を消したアリスがどこにいったのかはわからない。
何より見えているものではなく姿を消して潜むフィオレを探していたのが判断を鈍らせた。
翼の付け根、竜種の急所となる位置に突き込まれた魔鉄槍バーン。
アリスの全出力となる炎槍が放たれ、血が沸騰するほどの熱量が緑竜の体内を突き抜ける。
羽ばたかせていた翼が動きを止めると緑竜は地面へと落下し、後足を着くも前足で支えることができず、膝から崩れ落ちて頭を激しく打ち付けた。
口からは大量の血が流れ出て、翼は動かすこともできなくなったのか広げられたまま横たわる。
手負いの色相竜と身構えていただけに、なんとも拍子抜けな最後だなと気を抜くと同時に……
死を覚悟した緑竜はスキル待機時間を終えて最後の抵抗をみせる。
アリスを背に乗せたまま発動したのは自身をも包囲する風球。
次第に増えていく風球はすでに数え切れないほどとなり、最後の最後にアリスを巻き込んでの自爆による死を選択した。
さすがにアリスといえども降り注ぐ風球は回避できても、包囲された状態から向かって来られれば防ぎようがない。
最初に錬成された風球から順にアリスへと向かって飛んでくる。
降り注ぐ風球の雨とは違い、魔法として飛ばされてくる風球は速度こそ大したことはないが逃げ場がない。
せめて背後を任せられれば正面だけなら決死の覚悟で耐えてみせるのに。
高確率で命を落とすこの状況で、パーティーを壊滅の危機に晒すわけにはいかない。
しかしそんな命の危機にあろうと当たり前のように飛び込んでくるバカがいる。
次々と錬成されていく風球にも構わず緑竜の上に乗り込んできたマリオはアリスに背を向けて黄竜剣を構える。
「マリオ本気?下手すると死ぬわよ?」
「死なせねーために来たんだろうが。こっちは俺に任せろ」
そんなマリオの後ろ姿に安心感を覚えたあたりは、アリスも随分と信頼を置いたものだと自分でも少し驚く。
アリスが絶対的信頼を置くディーノが信じるマリオであれば当然かとバーンを構えて風球に備える。
マリオの正面側、少し離れた位置で待機するのはソーニャだ。
この風球が襲いくる中でダガーを構えてタイミングを見計らう姿は、エアレイドで風球を爆破させながら突き抜けようとでも考えているのかもしれない。
互いに背中を任せて風球を弾き飛ばしていくマリオとアリス。
向かって来る風球の数は徐々に増え始め、マリオはストリームスラッシュで切り抜けようとスキルに意識を向ける。
ソーニャもそろそろアリスの槍捌きが追い付かなくなるだろうと、エアレイドの助走をつけるために駆け出した。
一瞬の油断もできないほどに迫り来る風球は弾かれた先で爆破し続け、緑竜の翼や背中をズタズタにしながらまだ尚も向かって来る。
息があがり呼吸も追い付かないどころか爆破による風圧が更に二人を苦しめる。
振るい続けた剣と槍捌きにも鋭さが衰え、もうさすがに限界か、アリスが膝から崩れ落ちる。
「ソーニャ!!」
マリオのかけ声にエアレイドを発動したソーニャは緑竜の背に向かって跳躍。
マリオも最後の賭けにととっておいたストリームスラッシュを発動しようと「いくぜ!」と意気込んだ瞬間。
「ほげぇっ!?」
「ぶぎゃっ!!」
緑竜の真下からズドン!という重い衝撃音と共にその巨体が打ち上がり、迫っていた風球を丸ごと爆破させて地面へと落ちる。
マリオはストリームスラッシュ発動の踏み込みと同時に突き上がるような衝撃によって膝が抜け、緑竜に向かって跳躍したソーニャは打ち上がったその巨体にぶち当たる。
緑竜が打ち上げられた原因といえばもちろんフィオレのインパクトだが、決死の覚悟で挑んだマリオとソーニャの意気込みをどうしてくれるのか。
アリスは呼吸が続かずに意識を失いかけるも、この衝撃により強制的に息を吸い込むことができたのか咳き込んでいる。
緑竜の真下を駆け抜けたフィオレは翼の下から出てきて這い上がってくる。
「みんな無事?」
「おかげさまでな!!」
マリオの言葉にはやや怒りが読み取れたが全員無事ならいいだろう。
「無事じゃなーい!鼻がぁぁあ!!」
緑竜の下の方からソーニャの叫び声が聞こえるが元気そうなので大丈夫だろう。
「フィオレ、助かったわ」
意識を失いかけたアリスだけは安堵の声だったことに一安心。
何か自分の行動の問題があったのかもしれないが緑竜を倒したことに変わりはない。
「やったね!僕達の勝ちだよ!」
「ん、んん。いろいろ言いたいことはあるけど、やったな!俺達の勝ちだ!っつか俺何もしてねぇ!!」
マリオはオリオンの火力担当であるにも関わらず、今回の緑竜戦では活躍できていない。
「そんなことないわ。マリオがいなかったら私は死んでたかもしれないもの」
とは言ってみたものの、最悪の場合はディーノが割って入った可能性が高い。
その瞬間に緑竜戦は敗北となり、アリスは自らの手でフレイリア家の雪辱を果たせない結果となる。
ギリギリまで勝利を信じてくれたディーノにも感謝しなければならないだろう。
緑竜の上に座り込み、回復薬を飲んで疲れた体を癒す。
鼻から大量の血を流したソーニャも緑竜の上に上がって回復薬を飲み干した。
オリオンの緑竜戦を見守っていたディーノとライナー、アークトゥルスのメンバーも、無事勝利できたことに胸を撫で下ろす。
ところどころに真面目にやってるのか怪しい部分もあったが、全員が自分にできることをやった結果の勝利であり、誰一人欠けることなく討伐できたとすれば称賛すべき戦いだったと言えよう。
緑竜となれば竜種の中でも倒しにくい属性の代表格であり、ディーノがソロで戦うよりも短い時間で討伐に成功したオリオンは、英雄パーティーとしての第一歩を踏み出したと考えてもいいだろう。
以前国王から聞いた戦士ゼイラムを思えば、ディーノの実力もまだまだ高みを求めなくてはならない。
今代の英雄パーティーオリオンを遥かに凌ぐ強さを。
四聖戦士をも優に上回る強さを手に入れなければ、ギフト発現者として不十分であるとディーノは考える。
今はまだ実力的に四聖戦士のパウルにも劣る状況となればここからの成長は必須であり、色相竜を余裕を持って討伐できる強さを求めて努力しようと心に誓う。
「オレも国王様の命令とはいえ巨鳥の捕獲とか悠長なこと言ってられないな。今よりもっともっと強くならないと……」
「ははは。お前はそれ以上強くなる必要ねーだろ。俺達にもちったぁ近づかせろぃ」
「そうだそうだ。まずは劇団の方もしっかり管理してかねーとなぁ」
あれ……
おかしいな、頭が痛い。
劇団の管理より色相竜の討伐の方が簡単そうに聞こえるのは何故だろう。
オリオンは全身に骨折を負ったジェラルドをレナータに任せ、アリスを先頭に緑竜に向かって駆け出した。
スキル待機時間を終えるまであとわずかとなり、魔法スキル無しで人間相手にどれだけ耐えられるのかを考える緑竜。
警戒する緑竜の目に映るのは前方から向かって来るアリスとマリオ、そして回り込むようにして駆けていくソーニャの三人。
踏み付けによってジェラルドは戦闘の続行は不可能となり、回復職のレナータも身動きがとれないと予想する。
しかし厄介なもう一人の姿が見当たらない。
最も警戒すべきは隠れ潜むフィオレだろうと思考を巡らせる。
アリスとマリオ、ソーニャはすでにスキル待機時間を終えていつでも発動することが可能なはずだが、攻撃に特化したアリスとマリオのスキルであれば緑竜も魔法が無くとも対処が可能だ。
ソーニャに関しては急所を狙ってくることが緑竜にとって苛立たしくもあるところだが、攻撃力に乏しい素早さ特化となれば隙を突かれない限りはどうとでもなる。
対するオリオンも緑竜のスキル待機時間をカウントしており、あのまま転げ回られては攻撃することもできなかったが、思いの外早く立ち上がったことは好機と捉えるべきだろう。
フィオレはすでにステルスを発動して姿を眩ませており、まだインパクトを使用するまでは時間が掛かるものの、緑竜が空へ羽ばたくところを狙って射ち落すつもりで身を潜めている。
前足のダメージから二足で立つ緑竜は向かってくる人間に視線を落としつつ、姿を消して狙ってくるフィオレを叩き潰そうと意識を周囲に向ける。
しかし足元にたどり着いた人間を放っておくわけにもいかず、尾による薙ぎ払いを振り向けるがアリスもマリオも一度見た攻撃をそう簡単に食らうほど容易くはない。
これを跳躍と防壁であっさりと飛び越えるアリスと伏せることで回避するマリオ。
尾に衝撃がないことから反撃を警戒して後方に飛び退く緑竜。
そのまま翼を羽ばたかせることで浮揚するも、フィオレからの矢が射られることはない。
しかし緑竜は意識をフィオレに向けすぎたことでアリスへの警戒を怠り、更に深い傷を負うことになる。
これまで受けた傷の痛みが原因となり強い刺激でなくては触覚も働かず、尾による薙ぎ払いの後に姿を消したアリスがどこにいったのかはわからない。
何より見えているものではなく姿を消して潜むフィオレを探していたのが判断を鈍らせた。
翼の付け根、竜種の急所となる位置に突き込まれた魔鉄槍バーン。
アリスの全出力となる炎槍が放たれ、血が沸騰するほどの熱量が緑竜の体内を突き抜ける。
羽ばたかせていた翼が動きを止めると緑竜は地面へと落下し、後足を着くも前足で支えることができず、膝から崩れ落ちて頭を激しく打ち付けた。
口からは大量の血が流れ出て、翼は動かすこともできなくなったのか広げられたまま横たわる。
手負いの色相竜と身構えていただけに、なんとも拍子抜けな最後だなと気を抜くと同時に……
死を覚悟した緑竜はスキル待機時間を終えて最後の抵抗をみせる。
アリスを背に乗せたまま発動したのは自身をも包囲する風球。
次第に増えていく風球はすでに数え切れないほどとなり、最後の最後にアリスを巻き込んでの自爆による死を選択した。
さすがにアリスといえども降り注ぐ風球は回避できても、包囲された状態から向かって来られれば防ぎようがない。
最初に錬成された風球から順にアリスへと向かって飛んでくる。
降り注ぐ風球の雨とは違い、魔法として飛ばされてくる風球は速度こそ大したことはないが逃げ場がない。
せめて背後を任せられれば正面だけなら決死の覚悟で耐えてみせるのに。
高確率で命を落とすこの状況で、パーティーを壊滅の危機に晒すわけにはいかない。
しかしそんな命の危機にあろうと当たり前のように飛び込んでくるバカがいる。
次々と錬成されていく風球にも構わず緑竜の上に乗り込んできたマリオはアリスに背を向けて黄竜剣を構える。
「マリオ本気?下手すると死ぬわよ?」
「死なせねーために来たんだろうが。こっちは俺に任せろ」
そんなマリオの後ろ姿に安心感を覚えたあたりは、アリスも随分と信頼を置いたものだと自分でも少し驚く。
アリスが絶対的信頼を置くディーノが信じるマリオであれば当然かとバーンを構えて風球に備える。
マリオの正面側、少し離れた位置で待機するのはソーニャだ。
この風球が襲いくる中でダガーを構えてタイミングを見計らう姿は、エアレイドで風球を爆破させながら突き抜けようとでも考えているのかもしれない。
互いに背中を任せて風球を弾き飛ばしていくマリオとアリス。
向かって来る風球の数は徐々に増え始め、マリオはストリームスラッシュで切り抜けようとスキルに意識を向ける。
ソーニャもそろそろアリスの槍捌きが追い付かなくなるだろうと、エアレイドの助走をつけるために駆け出した。
一瞬の油断もできないほどに迫り来る風球は弾かれた先で爆破し続け、緑竜の翼や背中をズタズタにしながらまだ尚も向かって来る。
息があがり呼吸も追い付かないどころか爆破による風圧が更に二人を苦しめる。
振るい続けた剣と槍捌きにも鋭さが衰え、もうさすがに限界か、アリスが膝から崩れ落ちる。
「ソーニャ!!」
マリオのかけ声にエアレイドを発動したソーニャは緑竜の背に向かって跳躍。
マリオも最後の賭けにととっておいたストリームスラッシュを発動しようと「いくぜ!」と意気込んだ瞬間。
「ほげぇっ!?」
「ぶぎゃっ!!」
緑竜の真下からズドン!という重い衝撃音と共にその巨体が打ち上がり、迫っていた風球を丸ごと爆破させて地面へと落ちる。
マリオはストリームスラッシュ発動の踏み込みと同時に突き上がるような衝撃によって膝が抜け、緑竜に向かって跳躍したソーニャは打ち上がったその巨体にぶち当たる。
緑竜が打ち上げられた原因といえばもちろんフィオレのインパクトだが、決死の覚悟で挑んだマリオとソーニャの意気込みをどうしてくれるのか。
アリスは呼吸が続かずに意識を失いかけるも、この衝撃により強制的に息を吸い込むことができたのか咳き込んでいる。
緑竜の真下を駆け抜けたフィオレは翼の下から出てきて這い上がってくる。
「みんな無事?」
「おかげさまでな!!」
マリオの言葉にはやや怒りが読み取れたが全員無事ならいいだろう。
「無事じゃなーい!鼻がぁぁあ!!」
緑竜の下の方からソーニャの叫び声が聞こえるが元気そうなので大丈夫だろう。
「フィオレ、助かったわ」
意識を失いかけたアリスだけは安堵の声だったことに一安心。
何か自分の行動の問題があったのかもしれないが緑竜を倒したことに変わりはない。
「やったね!僕達の勝ちだよ!」
「ん、んん。いろいろ言いたいことはあるけど、やったな!俺達の勝ちだ!っつか俺何もしてねぇ!!」
マリオはオリオンの火力担当であるにも関わらず、今回の緑竜戦では活躍できていない。
「そんなことないわ。マリオがいなかったら私は死んでたかもしれないもの」
とは言ってみたものの、最悪の場合はディーノが割って入った可能性が高い。
その瞬間に緑竜戦は敗北となり、アリスは自らの手でフレイリア家の雪辱を果たせない結果となる。
ギリギリまで勝利を信じてくれたディーノにも感謝しなければならないだろう。
緑竜の上に座り込み、回復薬を飲んで疲れた体を癒す。
鼻から大量の血を流したソーニャも緑竜の上に上がって回復薬を飲み干した。
オリオンの緑竜戦を見守っていたディーノとライナー、アークトゥルスのメンバーも、無事勝利できたことに胸を撫で下ろす。
ところどころに真面目にやってるのか怪しい部分もあったが、全員が自分にできることをやった結果の勝利であり、誰一人欠けることなく討伐できたとすれば称賛すべき戦いだったと言えよう。
緑竜となれば竜種の中でも倒しにくい属性の代表格であり、ディーノがソロで戦うよりも短い時間で討伐に成功したオリオンは、英雄パーティーとしての第一歩を踏み出したと考えてもいいだろう。
以前国王から聞いた戦士ゼイラムを思えば、ディーノの実力もまだまだ高みを求めなくてはならない。
今代の英雄パーティーオリオンを遥かに凌ぐ強さを。
四聖戦士をも優に上回る強さを手に入れなければ、ギフト発現者として不十分であるとディーノは考える。
今はまだ実力的に四聖戦士のパウルにも劣る状況となればここからの成長は必須であり、色相竜を余裕を持って討伐できる強さを求めて努力しようと心に誓う。
「オレも国王様の命令とはいえ巨鳥の捕獲とか悠長なこと言ってられないな。今よりもっともっと強くならないと……」
「ははは。お前はそれ以上強くなる必要ねーだろ。俺達にもちったぁ近づかせろぃ」
「そうだそうだ。まずは劇団の方もしっかり管理してかねーとなぁ」
あれ……
おかしいな、頭が痛い。
劇団の管理より色相竜の討伐の方が簡単そうに聞こえるのは何故だろう。
0
お気に入りに追加
1,777
あなたにおすすめの小説
『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~
川嶋マサヒロ
ファンタジー
ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。
かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。
それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。
現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。
引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。
あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。
そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。
イラストは
ジュエルセイバーFREE 様です。
URL:http://www.jewel-s.jp/
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる