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色相竜である水竜と今回の目的だった上位竜の討伐を終えた合同パーティーオリオンは、シストの使役するエンペラーホークへと騎乗して拠点となるラフロイグへと帰っていた。
ギルドの受け付けで討伐達成に竜種の魔核を提示し、ギルド長室へと案内されてヴァレリオの前に魔核を置いた。
「まずはこっちが討伐対象の上位竜の魔核。んでこっちは間違って狩っちまった水竜の魔核。たぶんあれは色相竜だと思うんすけど確認してもらえるっすか?」
「水竜?ちょっと待ってろよ……あー、あるな。間違えて色相竜狩るってのは驚きだが残念ながら討伐依頼にはならねぇ個体だ。ま、一応は素材をうちで回収するって事で上位竜討伐程度の報酬は支払えるがそれでもいいか?」
ヴァレリオも把握していなかったようで書類を確認して水竜の存在を知ったようだ。
やはり竜害に影響さるような竜種ではなかったのか、討伐依頼は出されていないとなると上位竜と同等の報酬があるだけまだマシか。
「やっぱりあれは色相竜なんすよね?間違ったのはこっちだし報酬はまぁ別にいいっす」
竜種の最上位種である色相竜と戦えた経験は何物にも変えられない価値があり、戦い慣れず殺傷力も低い個体ともなれば初の本物の色相竜戦としてはこれ以上ない相手だったと言える。
強度や戦いにくさなどを考えれば以前戦った成りかけよりも難易度は高く、殺傷能力の低さからオリオンだけでも勝つ事ができたというのが実状だろう。
「それでも金よりでかい報酬はあるけどな。ギルドから報告書を提出次第、国王様から呼び出しが掛かるからよ。竜殺しの勲章をもらえるぜ」
「え、マジかよ。アリスとフィオレの持ってるこれ?俺らももらえるんすか?」
「討伐依頼は出てねーとしても色相竜は色相竜だからな。間違いなくもらえるだろ。お前らは今代の英雄パーティーになるつもりなら竜殺し持って初めてスタートラインに立ったって言えるんじゃねーか?」
国王から英雄パーティーとして任命はされたものの、まだ誰からも認められたわけではない。
世界規模の竜害に備えた英雄パーティーになるとすれば、やはり竜殺しの勲章を持つのは絶対条件だ。
ここからさらに研鑽を積み、国王や国の重鎮に認められる事で国王直属の冒険者となる聖王勲章を受勲する必要がある。
何体もの色相竜を討伐したところで得られる勲章ではないが、まずは国から絶対の信頼をおけるだけの実力がなくては受勲する事など不可能だ。
「そっすね。まずはスタートライン。ここから俺らは前に進んでくっすよ」
「おうよ。俺も期待してるぜ」
通常のパーティーであればここが冒険者としての最終到達点かもしれないが、英雄パーティーとなるのであればやはりここがスタートでしかない。
色相竜を倒して当たり前、各領地でも名前をあげて他国に知れ渡るまで成長してこそ英雄パーティーと言えるのではないだろうか。
すでにディーノは英雄としてバランタイン聖王国でも名前が知られ始めており、現在は他国にまでその名を知らしめる結果を残していると考えれば足を止めてはいられない。
「次の依頼お願いしゃす!」
「んじゃこれな。でも今日は体洗ってゆっくり休め。お前ら臭えからよ。そんなんじゃカッコつかねーぞ?」
水竜戦で汚れた水を浴びたり血を浴びたりと全身が汚れた状態だ。
確かに英雄パーティーとして名をあげるなら人々への印象も良くしておく必要もあるだろう。
「そっすね。とりあえず宿戻るかな。体洗ってからどっかで飯……いい店知らね?」
「私が連れて行ける高級店はカルヴァドスだけね」
「夕方でいいなら黄金の盃に連れてってやろうか?竜殺し受勲祝いに奢ってやるよ」
今回、国から支払われる水竜討伐報酬は全くないものの、素材を回収できるとすればギルドとしてはかなりの利益になるはずだ。
水竜は火属性の攻撃に対して高い耐性を持つ事から、耐火性能最上級素材として防具職人達に高値で売れる素材となっている。
水竜討伐からオリオンが回収したのが魔核だけである為、それ以外は全て報告を受けたギルドの素材として回収する事ができる。
竜殺しの勲章を持たないブレイブでは報酬が全く支払われる事はなかったものの、黒夜叉のアリスとフィオレがいる為、討伐依頼は出されてなくともギルドからという形で報酬を支払う事にしたのだ。
「やった!俺ヴァレリオさんの冒険者時代の話も聞きたいと思ってたんすよねー!」
「おうおう、引退したおっさんの話なんて聞いても面白味はねーかもしれねーけどよ。お前がそう言うんなら美味い酒でも飲みながら語らせてもらおうか」
「勉強させてもらうっすー!」
アリスは思う。
マリオは男女問わず歳上に好かれやすいなと。
何気にヴァレリオもマリオには甘く、ラフロイグギルド所属のディーノや自分にはいつも厳しい。
目上のものからすれば実力の突出したディーノは後輩として可愛気がないと思われるのも仕方がない事かもしれないが、何故自分まで……
いや、心配もしてもらえるし話を聞いてもらえるあたりは比較的優しく接してくれているのかもしれない。
ディーノと一緒にいるからそう感じてしまうだけか。
同世代の異性からは好かれないのに歳上からは好かれるマリオ。
同世代や歳下から好かれるのに歳上からは好かれないディーノ。
どちらがいいのかはわからないが、同世代の異性から好意を向けられる事の多かったアリスとしてはマリオが羨ましくも感じなくもないのだが。
黄金の盃でヴァレリオの語る過去の各種モンスター討伐の話を聞いていくと、やはりというべきか竜殺しの勲章を持っている事が判明した。
ランサージョブで最強のステータスとなるのがヴァレリオである事からも、聖銀のランドよりも戦闘能力が高いとなれば竜殺しを持っているのも当然だろう。
しかもこのおっさん、見た目は完全なパワータイプでありながらも、素早さを大きく伸ばしたランサーとの事で、S級シーフ並みの速度で駆け回りながらも超威力の槍術を繰り出す事ができる。
また、【ブレイカー】と呼ばれる破砕系のスキルを槍の突きや薙ぎ、斬りや叩きに乗せて発動する事ができる為、強度の高いモンスター相手にも確実なダメージを与える事もできるらしい。
聖戦士になれるだけの実力を持ちながらも冒険者を引退したのは、結婚を期にパーティーを解散したのが理由との事。
仕事をしなくても暮らしていけるだけの充分な蓄えと、貴族に匹敵するだけの権限を持ちながらもギルド長という役職に就いたのは、やはり冒険者あがりである為かギルドの雰囲気が忘れられなかった事や、何かしらの形で現場に近い位置に身を置きたかったからだと語る。
それ以上にダラダラと怠けた生活やただ平穏に過ごすのが苦痛だったというのもあるらしいが。
多忙であり中堅冒険者よりも収入の少ないギルド長という役職を、どうやら趣味でやっているようなものだろう。
冒険者として高い実力を持ちながらも、巨大都市であるラフロイグ唯一のギルドをまとめあげ、事務仕事も卒なく熟すあたりは恐ろしく有能な男という事か。
「ただの熊男じゃないのね」と言えるアリスの胆力には驚きだが、マリオやジェラルドにとっては同じ男として尊敬に値する人物だ。
今でも日々の鍛錬は怠らずに肉体を維持し続けているあたりも、二人が目指す大人の男の姿でもある。
「ヴァレリオさんの勇姿を俺も見たかったっす!っつか鍛錬ついでに俺らの稽古つけてほしいくらいっすよ~」
「お、そうか?俺も一人での鍛錬じゃ勘が鈍っちまってな。お前らが良けりゃたまに相手してくれや」
「マジっすか!?いいんすか!?やった!超楽しみっすよ!」
「アリスの成長も確認しときてーしな。夕方ならいつでも相手になるぜ」
「お、お手柔らかに……」
以前、槍の手ほどきを受けたアリスとしてはヴァレリオは恐怖の対象でしかない。
それ程厳しい指導ではなかった、むしろ優しく指導を受けていたはずなのだが、男嫌いの酷かった時期に熊のような男からの指導はトラウマものの日々だったため仕方がない。
基本的な槍の使い方を教えたヴァレリオにも、涙をポロポロとこぼし、震えながら習っていたアリスにも悪気はなかったのだが。
「指導といやぁお前らロザリアとルチアの指導したって言ってたよな。どうやらあいつらマーカーズでそこそこ有名になってるみてーだぜ」
「んん!?それは本当ですか!?是非とも話を聞かせてください!」
この話に食いついたのはルチアの恋人となったジェラルドだ。
いい男揃いのルビーグラスに加入するとマーカーズ領に向かった為、気になって仕方がないのだろう。
ヴァレリオに掴みかかる勢いで身を乗り出している。
「あー、いや、いい噂……悪い噂……なんとも言えねーが活躍はしてるみてぇだな」
「そこを詳しく!!」
活躍しているのに悪い噂もあるらしい。
ギルドの受け付けで討伐達成に竜種の魔核を提示し、ギルド長室へと案内されてヴァレリオの前に魔核を置いた。
「まずはこっちが討伐対象の上位竜の魔核。んでこっちは間違って狩っちまった水竜の魔核。たぶんあれは色相竜だと思うんすけど確認してもらえるっすか?」
「水竜?ちょっと待ってろよ……あー、あるな。間違えて色相竜狩るってのは驚きだが残念ながら討伐依頼にはならねぇ個体だ。ま、一応は素材をうちで回収するって事で上位竜討伐程度の報酬は支払えるがそれでもいいか?」
ヴァレリオも把握していなかったようで書類を確認して水竜の存在を知ったようだ。
やはり竜害に影響さるような竜種ではなかったのか、討伐依頼は出されていないとなると上位竜と同等の報酬があるだけまだマシか。
「やっぱりあれは色相竜なんすよね?間違ったのはこっちだし報酬はまぁ別にいいっす」
竜種の最上位種である色相竜と戦えた経験は何物にも変えられない価値があり、戦い慣れず殺傷力も低い個体ともなれば初の本物の色相竜戦としてはこれ以上ない相手だったと言える。
強度や戦いにくさなどを考えれば以前戦った成りかけよりも難易度は高く、殺傷能力の低さからオリオンだけでも勝つ事ができたというのが実状だろう。
「それでも金よりでかい報酬はあるけどな。ギルドから報告書を提出次第、国王様から呼び出しが掛かるからよ。竜殺しの勲章をもらえるぜ」
「え、マジかよ。アリスとフィオレの持ってるこれ?俺らももらえるんすか?」
「討伐依頼は出てねーとしても色相竜は色相竜だからな。間違いなくもらえるだろ。お前らは今代の英雄パーティーになるつもりなら竜殺し持って初めてスタートラインに立ったって言えるんじゃねーか?」
国王から英雄パーティーとして任命はされたものの、まだ誰からも認められたわけではない。
世界規模の竜害に備えた英雄パーティーになるとすれば、やはり竜殺しの勲章を持つのは絶対条件だ。
ここからさらに研鑽を積み、国王や国の重鎮に認められる事で国王直属の冒険者となる聖王勲章を受勲する必要がある。
何体もの色相竜を討伐したところで得られる勲章ではないが、まずは国から絶対の信頼をおけるだけの実力がなくては受勲する事など不可能だ。
「そっすね。まずはスタートライン。ここから俺らは前に進んでくっすよ」
「おうよ。俺も期待してるぜ」
通常のパーティーであればここが冒険者としての最終到達点かもしれないが、英雄パーティーとなるのであればやはりここがスタートでしかない。
色相竜を倒して当たり前、各領地でも名前をあげて他国に知れ渡るまで成長してこそ英雄パーティーと言えるのではないだろうか。
すでにディーノは英雄としてバランタイン聖王国でも名前が知られ始めており、現在は他国にまでその名を知らしめる結果を残していると考えれば足を止めてはいられない。
「次の依頼お願いしゃす!」
「んじゃこれな。でも今日は体洗ってゆっくり休め。お前ら臭えからよ。そんなんじゃカッコつかねーぞ?」
水竜戦で汚れた水を浴びたり血を浴びたりと全身が汚れた状態だ。
確かに英雄パーティーとして名をあげるなら人々への印象も良くしておく必要もあるだろう。
「そっすね。とりあえず宿戻るかな。体洗ってからどっかで飯……いい店知らね?」
「私が連れて行ける高級店はカルヴァドスだけね」
「夕方でいいなら黄金の盃に連れてってやろうか?竜殺し受勲祝いに奢ってやるよ」
今回、国から支払われる水竜討伐報酬は全くないものの、素材を回収できるとすればギルドとしてはかなりの利益になるはずだ。
水竜は火属性の攻撃に対して高い耐性を持つ事から、耐火性能最上級素材として防具職人達に高値で売れる素材となっている。
水竜討伐からオリオンが回収したのが魔核だけである為、それ以外は全て報告を受けたギルドの素材として回収する事ができる。
竜殺しの勲章を持たないブレイブでは報酬が全く支払われる事はなかったものの、黒夜叉のアリスとフィオレがいる為、討伐依頼は出されてなくともギルドからという形で報酬を支払う事にしたのだ。
「やった!俺ヴァレリオさんの冒険者時代の話も聞きたいと思ってたんすよねー!」
「おうおう、引退したおっさんの話なんて聞いても面白味はねーかもしれねーけどよ。お前がそう言うんなら美味い酒でも飲みながら語らせてもらおうか」
「勉強させてもらうっすー!」
アリスは思う。
マリオは男女問わず歳上に好かれやすいなと。
何気にヴァレリオもマリオには甘く、ラフロイグギルド所属のディーノや自分にはいつも厳しい。
目上のものからすれば実力の突出したディーノは後輩として可愛気がないと思われるのも仕方がない事かもしれないが、何故自分まで……
いや、心配もしてもらえるし話を聞いてもらえるあたりは比較的優しく接してくれているのかもしれない。
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同世代や歳下から好かれるのに歳上からは好かれないディーノ。
どちらがいいのかはわからないが、同世代の異性から好意を向けられる事の多かったアリスとしてはマリオが羨ましくも感じなくもないのだが。
黄金の盃でヴァレリオの語る過去の各種モンスター討伐の話を聞いていくと、やはりというべきか竜殺しの勲章を持っている事が判明した。
ランサージョブで最強のステータスとなるのがヴァレリオである事からも、聖銀のランドよりも戦闘能力が高いとなれば竜殺しを持っているのも当然だろう。
しかもこのおっさん、見た目は完全なパワータイプでありながらも、素早さを大きく伸ばしたランサーとの事で、S級シーフ並みの速度で駆け回りながらも超威力の槍術を繰り出す事ができる。
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それ以上にダラダラと怠けた生活やただ平穏に過ごすのが苦痛だったというのもあるらしいが。
多忙であり中堅冒険者よりも収入の少ないギルド長という役職を、どうやら趣味でやっているようなものだろう。
冒険者として高い実力を持ちながらも、巨大都市であるラフロイグ唯一のギルドをまとめあげ、事務仕事も卒なく熟すあたりは恐ろしく有能な男という事か。
「ただの熊男じゃないのね」と言えるアリスの胆力には驚きだが、マリオやジェラルドにとっては同じ男として尊敬に値する人物だ。
今でも日々の鍛錬は怠らずに肉体を維持し続けているあたりも、二人が目指す大人の男の姿でもある。
「ヴァレリオさんの勇姿を俺も見たかったっす!っつか鍛錬ついでに俺らの稽古つけてほしいくらいっすよ~」
「お、そうか?俺も一人での鍛錬じゃ勘が鈍っちまってな。お前らが良けりゃたまに相手してくれや」
「マジっすか!?いいんすか!?やった!超楽しみっすよ!」
「アリスの成長も確認しときてーしな。夕方ならいつでも相手になるぜ」
「お、お手柔らかに……」
以前、槍の手ほどきを受けたアリスとしてはヴァレリオは恐怖の対象でしかない。
それ程厳しい指導ではなかった、むしろ優しく指導を受けていたはずなのだが、男嫌いの酷かった時期に熊のような男からの指導はトラウマものの日々だったため仕方がない。
基本的な槍の使い方を教えたヴァレリオにも、涙をポロポロとこぼし、震えながら習っていたアリスにも悪気はなかったのだが。
「指導といやぁお前らロザリアとルチアの指導したって言ってたよな。どうやらあいつらマーカーズでそこそこ有名になってるみてーだぜ」
「んん!?それは本当ですか!?是非とも話を聞かせてください!」
この話に食いついたのはルチアの恋人となったジェラルドだ。
いい男揃いのルビーグラスに加入するとマーカーズ領に向かった為、気になって仕方がないのだろう。
ヴァレリオに掴みかかる勢いで身を乗り出している。
「あー、いや、いい噂……悪い噂……なんとも言えねーが活躍はしてるみてぇだな」
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