156 / 257
156 今後の予定
しおりを挟む
国王への謁見が済んだ後、これからすぐに立てばラウンローヤまで陽が暮れる前には到着できるが、その前にディーノにとって大事な用事でもある図鑑を受け取りにギルドへと向かう。
また、サガは国王からギルドへの書簡を預かっており、ルーヴェベデル兵を仲間にするべく一緒にギルドへと向かう事となった。
久しぶりに顔を出したもののギルドの受付にはケイトの姿はなく、話を聞くと王侯貴族から声が掛かり、そちらで領地運営などの勉強をしながら国お抱えの役職に着くような話に進んでいるそうだ。
ラフロイグ伯爵に紹介した事が身を結び、ケイトの知識と実力で国の役職にまで成り上がろうとしている事に嬉しさを覚えるディーノ。
そしてケイトの姿はなくともディーノには聖銀からの預かり物があるとの事で、待望の異国のモンスター図鑑大全を受け取りその両腕で抱きしめた。
子供の頃から大事にしてきたモンスター図鑑に、新たに加わった図鑑大全も生涯の宝物になる事だろう。
「ディーノ、ウル、道中気を付けてな。俺達ぁまだ時間が掛かるだろうからよ」
「ああ。この後はラフロイグだし出発も三日後だけどな。おっさんは新メンバーと仲良くやれよ?」
「まあルーヴェベデルの奴だし絡んだりぁしねーよ。こっちはこっちでおもしろおかしく竜種狩りの旅に出てみるからよ、お前らはセンテナーリオでも上手くやってくれや」
チェザリオ達は渡した書簡をもとにこの後ギルド長と話をして、ルーヴェベデルからの派遣員を紹介してもらう手筈となっている。
ディーノがラフロイグに立つというのであれば待たせるわけにもいかない為、ここで別れの挨拶としたようだ。
また一緒に酒を飲もうと約束をしてギルドを後にした。
ラフロイグに昼九の半時には到着したディーノとウルは、広場にマルドゥクを休ませてマリオ達と待ち合わせ場所にしていたギルドへと向かう。
エンペラーホークも広場にいた事からすでに到着している事は間違いない。
ギルド内ではやはり以前のブレイブの評判の悪さから他の冒険者達は距離を置いて席をとっており、ディーノが到着すると苦笑いをしながら手を振ってきた。
「すげぇ居心地が悪い……俺がやらかしたのが原因とはいえラフロイグを拠点にすんのはなかなかに辛えな」
「あなた達の噂を流したのは私とロザリア達だし、なんだか少し悪いわね」
「いや、あの時は完全に俺らが悪いし仕方ねーよ」
周囲からは落ちたオリオンだの恥知らずだの何だのと嘲笑の声が聞こえてくる。
あの頃とは違い今ではディーノがいたオリオンよりもさらに高い実力を持つパーティーにまで成長したブレイブではあるものの、やはり過去の行いはそう簡単に拭えるものではないのだろう。
「別に気にする必要はないだろ。実績積んでいけば誰も何も言えなくなるだろうし、言いたい奴には好き勝手言わせとけばいい」
ディーノとしてはアリスが散々な言われようだった事を思い出して少し腹立たしくも思うところではあるが、結果としては全てを否定できなくなってしまった事から噂は勝手にさせればいいと割り切っている。
弱い者ほど自分の事は見ようともせず、他人の事は悪い部分だけを拾い上げて好きなように語るものだ。
他人を貶める事で自分を優位に見せたいだけの者の言葉など気にするだけ無駄だろう。
ディーノも討伐依頼に何度か他のパーティーやソロの冒険者を同行させたものの、語る内容は強い者には媚び、弱い者を罵るといった者達が多く、辟易としたディーノはその後の同行を許す事はなくなった。
それでも人の繋がりというものは切っても切れるものではなく、人間関係はある程度良好に保ちつつ、他人に対する期待を無くす事で感情の起伏を減らして接する。
ディーノもこれが大人になるという事かと、いろいろと考えさせられたものだ。
「ま、俺らもやり直せてるってわかれば見方も変わってくるよな。もっとしっかりしねーと」
ディーノのフォローを少し嬉しく思いつつ、マリオは気持ちを切り替えて表情を正す。
実際にはディーノの思いとは違いはあるものの、ここしばらく旅を共にするアリスはマリオの素直さやひたむきさもよく知っている。
今はただ周囲の見方が早く変わればいいのにと思える程に好意的に捉えていたりもする。
「それよりディーノ。国王様からはどんな指示をされたの?」
「やっぱり他国に行く事になった。センテナーリオ精霊国って知ってるか?召喚士の国なんだけど最近勇者召喚に成功したって噂があるらしくてな。それの確認と今後の竜害の説明に行って来いって」
「遠いわね……またしばらくディーノに会えなくなる……」
落ち込むアリスだが、ラフロイグを拠点にし、移動もマルドゥクやエンペラーホークを利用する事でラフロイグにいる期間を増やせば会える確率は以前よりは遥かに高い。
ディーノもセンテナーリオに行ったとしても長期滞在するつもりはなく、両国を行ったり来たりするつもりだ。
「勇者召喚って百年くらい前にも成功したんだったか?たしか精霊召喚をセンテナーリオにもたらしたとかいう」
「そうね。センテナーリオが精霊国と名乗るようになったのは勇者が召喚されてからだとされてるもの。魔法の最高峰が精霊魔法だって言うけど本当かしら」
「へー、そうなんだ。オレは全然知らなかったけど精霊魔法ね……ちょっと楽しみになってきたな」
ディーノはモンスターに詳しくはあるものの、他国のスキルや歴史に関してそれ程多くの知識は持っていない。
ルーヴェベデル獣王国に関してはモンスターをテイムするスキル持ちが多い国という事でもともと興味を持ってはいたのだが。
マリオは普段の言動もあって頭が悪そうに思われがちだが、商人の息子という事もあり他国の情報について意外にも詳しかったりもする。
成人してからは冒険者として活動を続けている為最近の商人事情は知らないものの、幼い頃はそれなりの教育を受けていたのだ。
アリスは幼い頃貴族だった事もあり英才教育を受けてきた。
幼いながらもさまざまな知識を詰め込まれ、魔法の最高峰を精霊魔法だと説くセンテナーリオ精霊国には、火属性の魔法スキル発現者が家督を継いできたフレイリア家の者として疑問を感じていたようだ。
自分の家が否定されているようで少しおもしろくはなかったのだろう、あまり表情は明るくない。
「とりあえずオレの方はセンテナーリオ行きが明日から三日後って事だ。そっちは竜種討伐依頼決まったのか?」
「直接人間に害のある竜種はそんな多くねーらしいんだけど、竜害の前処理に見つかってるやつは全部倒しちまおうって事で近場のから狩る事になった。まずはナディアクラ方面の山中にいるっていう下位竜が次のターゲットになるな」
「ナディアクラか。あそこは肉と山菜の包み焼きが旨かったな~。下位竜なら気楽に行けるだろうしエンペラーホークなら日帰りできるだろ」
「おう、だからよ、俺達は明日行ってくるけどアリスはディーノの出発まで休んでいいぜ」
「いいの!?じゃあ休む!」
もともと明日行く予定は立てていたのだが、やはりこれにアリスは行かないわけにもいかないだろうと休むつもりはなかった。
しかしリーダーであるマリオの許可が出たのであればその提案に甘えさせてもらいたい。
ついでに黒夜叉のフィオレも休ませてもいいのだが、レナータまでもが休みたいと言い出しかねない為アリスだけ。
「気を遣わせたみたいで悪いな。センテナーリオでお土産買ってくるわ」
「土産より勇者を見てーけどな。もし連れてこれそうなら会わせてくれよ」
「わかった。拐ってくる」
「ぶはっ。国際問題なるっつの」
冗談はさておき、話が上手い方向へと流れれば召喚勇者のバランタイン王国訪問もあり得るだろう。
国の要望としては他国への召喚士の派遣を望んでおり、勇者も他国を見たいと言えば余程の理由がない限りは行動を制限する事もできないはずだ。
センテナーリオ精霊国の勝手な都合で召喚した勇者であり、勇者の意志を無碍にする事は考えにくい。
その後エルヴェーラの仕事が終わるまでギルドで時間を潰し、ディーノ達よりも先に着いていたアリスがカルヴァドスの予約をとっていた為、いつものご褒美店で夕食を摂る事にしてある。
この日泊まる宿を決めてからカルヴァドスへと向かった。
また、サガは国王からギルドへの書簡を預かっており、ルーヴェベデル兵を仲間にするべく一緒にギルドへと向かう事となった。
久しぶりに顔を出したもののギルドの受付にはケイトの姿はなく、話を聞くと王侯貴族から声が掛かり、そちらで領地運営などの勉強をしながら国お抱えの役職に着くような話に進んでいるそうだ。
ラフロイグ伯爵に紹介した事が身を結び、ケイトの知識と実力で国の役職にまで成り上がろうとしている事に嬉しさを覚えるディーノ。
そしてケイトの姿はなくともディーノには聖銀からの預かり物があるとの事で、待望の異国のモンスター図鑑大全を受け取りその両腕で抱きしめた。
子供の頃から大事にしてきたモンスター図鑑に、新たに加わった図鑑大全も生涯の宝物になる事だろう。
「ディーノ、ウル、道中気を付けてな。俺達ぁまだ時間が掛かるだろうからよ」
「ああ。この後はラフロイグだし出発も三日後だけどな。おっさんは新メンバーと仲良くやれよ?」
「まあルーヴェベデルの奴だし絡んだりぁしねーよ。こっちはこっちでおもしろおかしく竜種狩りの旅に出てみるからよ、お前らはセンテナーリオでも上手くやってくれや」
チェザリオ達は渡した書簡をもとにこの後ギルド長と話をして、ルーヴェベデルからの派遣員を紹介してもらう手筈となっている。
ディーノがラフロイグに立つというのであれば待たせるわけにもいかない為、ここで別れの挨拶としたようだ。
また一緒に酒を飲もうと約束をしてギルドを後にした。
ラフロイグに昼九の半時には到着したディーノとウルは、広場にマルドゥクを休ませてマリオ達と待ち合わせ場所にしていたギルドへと向かう。
エンペラーホークも広場にいた事からすでに到着している事は間違いない。
ギルド内ではやはり以前のブレイブの評判の悪さから他の冒険者達は距離を置いて席をとっており、ディーノが到着すると苦笑いをしながら手を振ってきた。
「すげぇ居心地が悪い……俺がやらかしたのが原因とはいえラフロイグを拠点にすんのはなかなかに辛えな」
「あなた達の噂を流したのは私とロザリア達だし、なんだか少し悪いわね」
「いや、あの時は完全に俺らが悪いし仕方ねーよ」
周囲からは落ちたオリオンだの恥知らずだの何だのと嘲笑の声が聞こえてくる。
あの頃とは違い今ではディーノがいたオリオンよりもさらに高い実力を持つパーティーにまで成長したブレイブではあるものの、やはり過去の行いはそう簡単に拭えるものではないのだろう。
「別に気にする必要はないだろ。実績積んでいけば誰も何も言えなくなるだろうし、言いたい奴には好き勝手言わせとけばいい」
ディーノとしてはアリスが散々な言われようだった事を思い出して少し腹立たしくも思うところではあるが、結果としては全てを否定できなくなってしまった事から噂は勝手にさせればいいと割り切っている。
弱い者ほど自分の事は見ようともせず、他人の事は悪い部分だけを拾い上げて好きなように語るものだ。
他人を貶める事で自分を優位に見せたいだけの者の言葉など気にするだけ無駄だろう。
ディーノも討伐依頼に何度か他のパーティーやソロの冒険者を同行させたものの、語る内容は強い者には媚び、弱い者を罵るといった者達が多く、辟易としたディーノはその後の同行を許す事はなくなった。
それでも人の繋がりというものは切っても切れるものではなく、人間関係はある程度良好に保ちつつ、他人に対する期待を無くす事で感情の起伏を減らして接する。
ディーノもこれが大人になるという事かと、いろいろと考えさせられたものだ。
「ま、俺らもやり直せてるってわかれば見方も変わってくるよな。もっとしっかりしねーと」
ディーノのフォローを少し嬉しく思いつつ、マリオは気持ちを切り替えて表情を正す。
実際にはディーノの思いとは違いはあるものの、ここしばらく旅を共にするアリスはマリオの素直さやひたむきさもよく知っている。
今はただ周囲の見方が早く変わればいいのにと思える程に好意的に捉えていたりもする。
「それよりディーノ。国王様からはどんな指示をされたの?」
「やっぱり他国に行く事になった。センテナーリオ精霊国って知ってるか?召喚士の国なんだけど最近勇者召喚に成功したって噂があるらしくてな。それの確認と今後の竜害の説明に行って来いって」
「遠いわね……またしばらくディーノに会えなくなる……」
落ち込むアリスだが、ラフロイグを拠点にし、移動もマルドゥクやエンペラーホークを利用する事でラフロイグにいる期間を増やせば会える確率は以前よりは遥かに高い。
ディーノもセンテナーリオに行ったとしても長期滞在するつもりはなく、両国を行ったり来たりするつもりだ。
「勇者召喚って百年くらい前にも成功したんだったか?たしか精霊召喚をセンテナーリオにもたらしたとかいう」
「そうね。センテナーリオが精霊国と名乗るようになったのは勇者が召喚されてからだとされてるもの。魔法の最高峰が精霊魔法だって言うけど本当かしら」
「へー、そうなんだ。オレは全然知らなかったけど精霊魔法ね……ちょっと楽しみになってきたな」
ディーノはモンスターに詳しくはあるものの、他国のスキルや歴史に関してそれ程多くの知識は持っていない。
ルーヴェベデル獣王国に関してはモンスターをテイムするスキル持ちが多い国という事でもともと興味を持ってはいたのだが。
マリオは普段の言動もあって頭が悪そうに思われがちだが、商人の息子という事もあり他国の情報について意外にも詳しかったりもする。
成人してからは冒険者として活動を続けている為最近の商人事情は知らないものの、幼い頃はそれなりの教育を受けていたのだ。
アリスは幼い頃貴族だった事もあり英才教育を受けてきた。
幼いながらもさまざまな知識を詰め込まれ、魔法の最高峰を精霊魔法だと説くセンテナーリオ精霊国には、火属性の魔法スキル発現者が家督を継いできたフレイリア家の者として疑問を感じていたようだ。
自分の家が否定されているようで少しおもしろくはなかったのだろう、あまり表情は明るくない。
「とりあえずオレの方はセンテナーリオ行きが明日から三日後って事だ。そっちは竜種討伐依頼決まったのか?」
「直接人間に害のある竜種はそんな多くねーらしいんだけど、竜害の前処理に見つかってるやつは全部倒しちまおうって事で近場のから狩る事になった。まずはナディアクラ方面の山中にいるっていう下位竜が次のターゲットになるな」
「ナディアクラか。あそこは肉と山菜の包み焼きが旨かったな~。下位竜なら気楽に行けるだろうしエンペラーホークなら日帰りできるだろ」
「おう、だからよ、俺達は明日行ってくるけどアリスはディーノの出発まで休んでいいぜ」
「いいの!?じゃあ休む!」
もともと明日行く予定は立てていたのだが、やはりこれにアリスは行かないわけにもいかないだろうと休むつもりはなかった。
しかしリーダーであるマリオの許可が出たのであればその提案に甘えさせてもらいたい。
ついでに黒夜叉のフィオレも休ませてもいいのだが、レナータまでもが休みたいと言い出しかねない為アリスだけ。
「気を遣わせたみたいで悪いな。センテナーリオでお土産買ってくるわ」
「土産より勇者を見てーけどな。もし連れてこれそうなら会わせてくれよ」
「わかった。拐ってくる」
「ぶはっ。国際問題なるっつの」
冗談はさておき、話が上手い方向へと流れれば召喚勇者のバランタイン王国訪問もあり得るだろう。
国の要望としては他国への召喚士の派遣を望んでおり、勇者も他国を見たいと言えば余程の理由がない限りは行動を制限する事もできないはずだ。
センテナーリオ精霊国の勝手な都合で召喚した勇者であり、勇者の意志を無碍にする事は考えにくい。
その後エルヴェーラの仕事が終わるまでギルドで時間を潰し、ディーノ達よりも先に着いていたアリスがカルヴァドスの予約をとっていた為、いつものご褒美店で夕食を摂る事にしてある。
この日泊まる宿を決めてからカルヴァドスへと向かった。
10
お気に入りに追加
1,771
あなたにおすすめの小説
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
何者でもない僕は異世界で冒険者をはじめる
月風レイ
ファンタジー
あらゆることを人より器用にこなす事ができても、何の長所にもなくただ日々を過ごす自分。
周りの友人は世界を羽ばたくスターになるのにも関わらず、自分はただのサラリーマン。
そんな平凡で退屈な日々に、革命が起こる。
それは突如現れた一枚の手紙だった。
その手紙の内容には、『異世界に行きますか?』と書かれていた。
どうせ、誰かの悪ふざけだろうと思い、適当に異世界にでもいけたら良いもんだよと、考えたところ。
突如、異世界の大草原に召喚される。
元の世界にも戻れ、無限の魔力と絶対不死身な体を手に入れた冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる