132 / 257
132 同行者
しおりを挟む
ギルド受付での用事が済み、防具を受け取りにバーヴォへと向かおうとしたところ、二人の冒険者から声をかけられた。
「アリス!久しぶり!お~、フィオレは今日も可愛いな!お菓子でも買ってやろうか?」
「ブレイブのみんなも久しぶり。ジェラルドも……その、げ、元気してた?」
声をかけてきたのはラフロイグギルドに所属しているソロの冒険者であるロザリアとルチアだ。
以前王都に来ると言っていたが、思ったより再会するまでに時間がかかった。
レナータはフィオレへの絡み方に警戒して背後から抱き着いていたが、実のところロザリアはフィオレを女の子だと勘違いしている。
アリスはラフロイグでよく一緒に活動していた為仲がよく、久しぶりのロザリアとの会話が弾んでいた。
そしてブレイブに声をかけただけでなく、ジェラルド個人にも話しかけたルチアの態度を察したマリオとソーニャは、少し後ろに下がってコソコソと話し始めた。
「久しぶりだなルチア。俺はいつだって元気だぞ。ルチアこそ危ない目にあったりしてないか?スキルの特性上モンスターに狙われやすいからな」
「うん……大丈夫。最近はいっぱい走ってるから逃げ足が速くなったし。あははっ」
頬を赤らめて嬉しそうに会話を始めたルチアは恋する乙女そのものだ。
そんな二人の姿を嬉しそうに見つめるマリオは自分の恋愛はどうしたのだろう。
ソーニャもルチアのペインスキルがどうだのジェラルドが喜ぶだのと楽しそうに話しているが、自分の恋愛はどうなのだろう。
最近ではまったくそんな意識が見えなくなってきているがまだまだ若い二人であり、いつかどこかでいい相手が見つかるといいのだが。
「私達今は黒夜叉とブレイブとで合同パーティー組んでてね、竜種討伐の旅をしてるとこなのよ。今日は訳あって王都に戻って来たけど、またすぐラウンローヤに移動になるのよね」
「竜種討伐……なんでそんな危険な旅を?」
「国王様も優秀な人材を育てよって言ってたし、あなた達ならもう話してもいいわよね。実は……」
と、今後起こり得る世界規模の竜害について話す事にした。
二人の実力を考えればまだ竜種に挑むには早すぎるのだが、やがて来る竜害では冒険者の誰もが竜種に挑む必要が出てくる。
その時がきてから初めての戦いとなるよりも、今のうちに経験できるのであれば見学でもなんでもしておくべきだ。
魔鏡で出現するモンスターとの戦闘で経験を積みつつ、ステータスの底上げと竜種への知識を身に付けさせようと、ブレイブに相談する事なくこの旅に同行させようと決める。
とはいえルチアのジェラルドに対する好意も知っている為、この二人は絶対に着いてくるだろうと判断。
また、ブレイブに相談しなくとも、アリスの考えを察したマリオが親指を立てて了承の合図を送る。
「そんなわけでね、あなた達もこの旅に同行しない?ギルドからの報酬はないけど道中のモンスター討伐に応じた金額を黒夜叉から払わせてもらうわ」
「あー、それは折半って事で頼む。こっちも世話になるわけだしな」
「いや、世話になるのはあたし達の方だろ。同行させてもらえるだけでもありがたいよ」
「じゃあとりあえず形だけは臨時のパーティーメンバーって事にしておかないとね。ロザリアは黒夜叉、ルチアはブレイブにね。ラウンローヤで絡まれると思うから念のため」
こうしてロザリアとルチアの人材育成という名目の、裏ではルチア恋愛応援の旅が決定した。
ギルドでの用事が済めば、今度は注文していた防具の受け取りにバーヴォへとやって来た。
注文通りに防具は完成しており、代金を支払って新装備を装着。
アリスは見た目はそのままではあるものの、よく見れば色のわずかな違いさえも統一された事で、光の反射具合も整い完璧な装いとなった。
黄竜の魔核を溶かし込んだ防具に魔力を流し込み、自身の体が軽く感じる事で身体能力の上昇を確認する。
レナータとフィオレは同じようなデザインの胸当てを購入しているが、男女という事で膨らみ方に違いはあるものの、お揃いの装備にお互い満足そうに微笑み合う。
アリス同様に身体能力上昇を確認し、驚く程の体の軽さにきゃっきゃと二人で騒ぎ始めた。
ジェラルドはまだ魔力操作はできないが、この新装備の完成度に自分自身を抱き締めるようにして喜びを表現。
かなり高額な買い物となってしまったが、ガイアドラゴンの盾に続く宝物の購入にとても嬉しそうな表情を浮かべる。
ソーニャが注文していたのは軽さと強度を両立させた籠手だ。
普段から着けているアームウォーマーの上に装着するのだが、付け慣れないこの装備にマリオに手伝ってもらって取り付けた。
重さとしてはそれ程でもなく、関節の可動部も複雑に作り込まれている為手首の動きも悪くはない。
強度は確認しないとわからないが、これまで武器以外で持つ事のなかった金属の装備に傷を付けたくないと思うソーニャ。
購入を決めるまでは少し渋ったものの、実際に防具が手に入ればその緻密な作りに思わず頬が緩んでしまう。
そしてロザリアとルチアの同行を決めた為、二人の分の黄竜の魔核装備を注文した。
魔核は金銭欲のないフィオレが提供し、二人は共にダガーを選択。
ロザリアは今のより強力なメインのダガーがほしいと望み、ルチアはペインスキルを近接でも使えるようにと考えたそうだ。
加工費も二人には到底払える金額ではなかったのだが、「この魔核で足りる?」と小竜四体分の魔核で支払った。
価値としては下位竜の魔核にも劣らないらしく、魔核などの物で支払うのであれば余った金額分は他の商品を購入してほしいとの事で、ロザリアとルチアの装備を一新する事にもなった。
それだけの余剰金額となれば魔核を一つ二つ返せばいいのにとも思ったが、他に用途がない為処分ができるならフィオレとしてはそれでいい。
本当に欲のないフィオレだった。
バーヴォではダガーを作るだけであれば二日もあれば完成するとの事で、久しぶりの休みを取ろうと少し高級な宿に宿泊を決め、王都に三日間滞在する事とした。
そしてソーニャとジェラルド、ロザリアとルチアは属性魔法を使えない為、魔力の引き出し訓練を行った。
◇◇◇
それから五日後の夕方にはラウンローヤに到着したブレイブと黒夜叉、そしてソロのロザリアとルチアは、合同パーティー名を【オリオン】として依頼を受注する。
アウジリオから「いちいち呼ぶのがめんどくせぇ」と言われて合同パーティー名を付ける事となり、多くの案があがったのだが、「パーティー名をもう一つ名乗るんならオリオンがいい」とのマリオからの提案でこの名に決定した。
アリスの冷たい視線から目を逸らしたマリオは耳まで赤くし、マリオの気持ちを汲んだレナータから「元々オリオンはディーノが集めたパーティーなんだよ」と聞かされるとアリスもその表情を柔らかくする。
アウジリオから竜種の所在を聞いたあと、サガのメンバーには絡まれそうになったものの、臨時で入ったメンバーだとしてこの問題を回避。
その振る舞いから実力的に魔鏡では危ういと見たチェザリオだが、ブレイブと黒夜叉が一緒であれば大丈夫だろうと見逃す事にした。
もし足手まといになると判断すれば自らパーティーを抜けるだろうと思ったのだが……
「上位竜の討伐に素人を連れて行くだと!?ふざけんじゃねーよこの野郎!!」
「あー、やっぱキレるよな。わかるわかる。わかるけどちょっと落ち着けって。アリス、お前らの話を聞かせてやってくれ」
何気に優しいチェザリオであれば素人の竜種討伐同行など許してはくれないだろうと思ったが、怒られるのを覚悟して今回の討伐対象を話してみた。
予想通りブチギレられたものの、アリスの話を聞けば少しは考えも変わる……かもしれない。
「私達黒夜叉は色相竜を討伐の際には伯爵様を含めた冒険者団、だいたい五十人くらいの見学ツアーを決行したわよ。まあ受付嬢が勝手に集めただけなんだけどね。竜種の、それも最上位の色相竜討伐を見学できるなら知識だけでもいい経験になるだろうって事で伯爵様も許したみたいよ?もしかしたら伯爵様が観たかっただけかもしれないけど」
「うん。頭の痛え話だ……確かにいい経験にゃなるかもしれねーけどよ。だが相手はモンスターの頂点、竜種だ。俺達でさえ勝てる保証はねーし、勝っても仲間が死ぬかもしれねぇ。そんなもん相手に素人を連れてくってのぁ許せる事じゃねーだろ」
チェザリオ達サガはラウンローヤでも実力の知られる冒険者ではあるのだが、それでも竜種は別格でありこれまで発見したとしても挑む事はなかった。
そもそもサガは討伐よりも、探索と省したモンスターの間引きに重点を置いたパーティーであり、強敵との戦いにはそれ相応の準備を整えてから討伐に向かっている。
「そんならおっさんも一緒に行くか?見学なら竜種分の報酬はわけてやれねーけど、道中のモンスター討伐分は俺らから払わせてもらうぜ」
「……え、いいのか?行く。行きてぇ!なあお前ら!」
あっさりとマリオの誘いにのるチェザリオは、自分達が誘われないのに未熟な冒険者仲間を連れて行く事に腹を立てていただけではなかろうか。
(いや、このおっさん優しいしそんなはずはねぇ)とマリオは首を横に振っていたが。
「アリス!久しぶり!お~、フィオレは今日も可愛いな!お菓子でも買ってやろうか?」
「ブレイブのみんなも久しぶり。ジェラルドも……その、げ、元気してた?」
声をかけてきたのはラフロイグギルドに所属しているソロの冒険者であるロザリアとルチアだ。
以前王都に来ると言っていたが、思ったより再会するまでに時間がかかった。
レナータはフィオレへの絡み方に警戒して背後から抱き着いていたが、実のところロザリアはフィオレを女の子だと勘違いしている。
アリスはラフロイグでよく一緒に活動していた為仲がよく、久しぶりのロザリアとの会話が弾んでいた。
そしてブレイブに声をかけただけでなく、ジェラルド個人にも話しかけたルチアの態度を察したマリオとソーニャは、少し後ろに下がってコソコソと話し始めた。
「久しぶりだなルチア。俺はいつだって元気だぞ。ルチアこそ危ない目にあったりしてないか?スキルの特性上モンスターに狙われやすいからな」
「うん……大丈夫。最近はいっぱい走ってるから逃げ足が速くなったし。あははっ」
頬を赤らめて嬉しそうに会話を始めたルチアは恋する乙女そのものだ。
そんな二人の姿を嬉しそうに見つめるマリオは自分の恋愛はどうしたのだろう。
ソーニャもルチアのペインスキルがどうだのジェラルドが喜ぶだのと楽しそうに話しているが、自分の恋愛はどうなのだろう。
最近ではまったくそんな意識が見えなくなってきているがまだまだ若い二人であり、いつかどこかでいい相手が見つかるといいのだが。
「私達今は黒夜叉とブレイブとで合同パーティー組んでてね、竜種討伐の旅をしてるとこなのよ。今日は訳あって王都に戻って来たけど、またすぐラウンローヤに移動になるのよね」
「竜種討伐……なんでそんな危険な旅を?」
「国王様も優秀な人材を育てよって言ってたし、あなた達ならもう話してもいいわよね。実は……」
と、今後起こり得る世界規模の竜害について話す事にした。
二人の実力を考えればまだ竜種に挑むには早すぎるのだが、やがて来る竜害では冒険者の誰もが竜種に挑む必要が出てくる。
その時がきてから初めての戦いとなるよりも、今のうちに経験できるのであれば見学でもなんでもしておくべきだ。
魔鏡で出現するモンスターとの戦闘で経験を積みつつ、ステータスの底上げと竜種への知識を身に付けさせようと、ブレイブに相談する事なくこの旅に同行させようと決める。
とはいえルチアのジェラルドに対する好意も知っている為、この二人は絶対に着いてくるだろうと判断。
また、ブレイブに相談しなくとも、アリスの考えを察したマリオが親指を立てて了承の合図を送る。
「そんなわけでね、あなた達もこの旅に同行しない?ギルドからの報酬はないけど道中のモンスター討伐に応じた金額を黒夜叉から払わせてもらうわ」
「あー、それは折半って事で頼む。こっちも世話になるわけだしな」
「いや、世話になるのはあたし達の方だろ。同行させてもらえるだけでもありがたいよ」
「じゃあとりあえず形だけは臨時のパーティーメンバーって事にしておかないとね。ロザリアは黒夜叉、ルチアはブレイブにね。ラウンローヤで絡まれると思うから念のため」
こうしてロザリアとルチアの人材育成という名目の、裏ではルチア恋愛応援の旅が決定した。
ギルドでの用事が済めば、今度は注文していた防具の受け取りにバーヴォへとやって来た。
注文通りに防具は完成しており、代金を支払って新装備を装着。
アリスは見た目はそのままではあるものの、よく見れば色のわずかな違いさえも統一された事で、光の反射具合も整い完璧な装いとなった。
黄竜の魔核を溶かし込んだ防具に魔力を流し込み、自身の体が軽く感じる事で身体能力の上昇を確認する。
レナータとフィオレは同じようなデザインの胸当てを購入しているが、男女という事で膨らみ方に違いはあるものの、お揃いの装備にお互い満足そうに微笑み合う。
アリス同様に身体能力上昇を確認し、驚く程の体の軽さにきゃっきゃと二人で騒ぎ始めた。
ジェラルドはまだ魔力操作はできないが、この新装備の完成度に自分自身を抱き締めるようにして喜びを表現。
かなり高額な買い物となってしまったが、ガイアドラゴンの盾に続く宝物の購入にとても嬉しそうな表情を浮かべる。
ソーニャが注文していたのは軽さと強度を両立させた籠手だ。
普段から着けているアームウォーマーの上に装着するのだが、付け慣れないこの装備にマリオに手伝ってもらって取り付けた。
重さとしてはそれ程でもなく、関節の可動部も複雑に作り込まれている為手首の動きも悪くはない。
強度は確認しないとわからないが、これまで武器以外で持つ事のなかった金属の装備に傷を付けたくないと思うソーニャ。
購入を決めるまでは少し渋ったものの、実際に防具が手に入ればその緻密な作りに思わず頬が緩んでしまう。
そしてロザリアとルチアの同行を決めた為、二人の分の黄竜の魔核装備を注文した。
魔核は金銭欲のないフィオレが提供し、二人は共にダガーを選択。
ロザリアは今のより強力なメインのダガーがほしいと望み、ルチアはペインスキルを近接でも使えるようにと考えたそうだ。
加工費も二人には到底払える金額ではなかったのだが、「この魔核で足りる?」と小竜四体分の魔核で支払った。
価値としては下位竜の魔核にも劣らないらしく、魔核などの物で支払うのであれば余った金額分は他の商品を購入してほしいとの事で、ロザリアとルチアの装備を一新する事にもなった。
それだけの余剰金額となれば魔核を一つ二つ返せばいいのにとも思ったが、他に用途がない為処分ができるならフィオレとしてはそれでいい。
本当に欲のないフィオレだった。
バーヴォではダガーを作るだけであれば二日もあれば完成するとの事で、久しぶりの休みを取ろうと少し高級な宿に宿泊を決め、王都に三日間滞在する事とした。
そしてソーニャとジェラルド、ロザリアとルチアは属性魔法を使えない為、魔力の引き出し訓練を行った。
◇◇◇
それから五日後の夕方にはラウンローヤに到着したブレイブと黒夜叉、そしてソロのロザリアとルチアは、合同パーティー名を【オリオン】として依頼を受注する。
アウジリオから「いちいち呼ぶのがめんどくせぇ」と言われて合同パーティー名を付ける事となり、多くの案があがったのだが、「パーティー名をもう一つ名乗るんならオリオンがいい」とのマリオからの提案でこの名に決定した。
アリスの冷たい視線から目を逸らしたマリオは耳まで赤くし、マリオの気持ちを汲んだレナータから「元々オリオンはディーノが集めたパーティーなんだよ」と聞かされるとアリスもその表情を柔らかくする。
アウジリオから竜種の所在を聞いたあと、サガのメンバーには絡まれそうになったものの、臨時で入ったメンバーだとしてこの問題を回避。
その振る舞いから実力的に魔鏡では危ういと見たチェザリオだが、ブレイブと黒夜叉が一緒であれば大丈夫だろうと見逃す事にした。
もし足手まといになると判断すれば自らパーティーを抜けるだろうと思ったのだが……
「上位竜の討伐に素人を連れて行くだと!?ふざけんじゃねーよこの野郎!!」
「あー、やっぱキレるよな。わかるわかる。わかるけどちょっと落ち着けって。アリス、お前らの話を聞かせてやってくれ」
何気に優しいチェザリオであれば素人の竜種討伐同行など許してはくれないだろうと思ったが、怒られるのを覚悟して今回の討伐対象を話してみた。
予想通りブチギレられたものの、アリスの話を聞けば少しは考えも変わる……かもしれない。
「私達黒夜叉は色相竜を討伐の際には伯爵様を含めた冒険者団、だいたい五十人くらいの見学ツアーを決行したわよ。まあ受付嬢が勝手に集めただけなんだけどね。竜種の、それも最上位の色相竜討伐を見学できるなら知識だけでもいい経験になるだろうって事で伯爵様も許したみたいよ?もしかしたら伯爵様が観たかっただけかもしれないけど」
「うん。頭の痛え話だ……確かにいい経験にゃなるかもしれねーけどよ。だが相手はモンスターの頂点、竜種だ。俺達でさえ勝てる保証はねーし、勝っても仲間が死ぬかもしれねぇ。そんなもん相手に素人を連れてくってのぁ許せる事じゃねーだろ」
チェザリオ達サガはラウンローヤでも実力の知られる冒険者ではあるのだが、それでも竜種は別格でありこれまで発見したとしても挑む事はなかった。
そもそもサガは討伐よりも、探索と省したモンスターの間引きに重点を置いたパーティーであり、強敵との戦いにはそれ相応の準備を整えてから討伐に向かっている。
「そんならおっさんも一緒に行くか?見学なら竜種分の報酬はわけてやれねーけど、道中のモンスター討伐分は俺らから払わせてもらうぜ」
「……え、いいのか?行く。行きてぇ!なあお前ら!」
あっさりとマリオの誘いにのるチェザリオは、自分達が誘われないのに未熟な冒険者仲間を連れて行く事に腹を立てていただけではなかろうか。
(いや、このおっさん優しいしそんなはずはねぇ)とマリオは首を横に振っていたが。
10
お気に入りに追加
1,777
あなたにおすすめの小説
『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~
川嶋マサヒロ
ファンタジー
ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。
かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。
それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。
現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。
引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。
あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。
そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。
イラストは
ジュエルセイバーFREE 様です。
URL:http://www.jewel-s.jp/
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔法の使えない無能と呼ばれた私は実は歴代最強でした。
こずえ
ファンタジー
私はとあるパーティーに所属していた。
私はこの世界では珍しく、魔法が使えない体質だったようで、パーティーで依頼をこなしながら、ソロで依頼をこなしたりして魔法に負けないくらいの力を手に入れる為に日々修行していた。
しかし、ある日突然、そんな日常は終わりを告げる。
「役立たずは出ていけ。」
そうして、私は無職になった。
こんにちは。
作者です。
筆が遅い節がありますので、次話投稿が遅れてたらごめんなさい。
もし誤字や脱字があったり、ここはこう言った表現がいいのでは無いかと感じられたさいにはお手数ですが、なるべく詳しく教えていただけると助かります。
ぶっちゃけ、こんなところなんて誰も読んでないやろ…とは少し思ってますが、ご理解いただけると幸いです。
…ちなみに10話程度で完結させようと思っていたのですが、それは無理そうなので1000話以内には終わります()
2022/01/23
タグを追加しました。
2024/02/06
ネタ切れのため休載してます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる