104 / 257
104 フィオレの性教育
しおりを挟む
二日目は捕獲作戦の準備として旅支度を整え、夜までゆっくりと思い思いの時間を過ごして夕食にはカルヴァドスで酒盛りとした。
もちろん旅に持って行く為の蒸留酒も購入し、昨夜のエルヴェーラとウルの話を肴に存分に隣国料理を楽しんだ。
どうやらウルは自国の精鋭な顔立ちの女性よりもバランタイン王国の女性の柔らかな顔立ちが好みのようで、アリスやヴィタを見てからはバランタインで恋人を作ろうと思ったそうだ。
そしてバランタイン王国でも相当な美人と言えるエルヴェーラに好意を抱き、実際にフリーであるならば関係を進展させたいと本気で考えているとの事。
異国の者同士の婚姻はそう多くはないものの、どこの国でも禁止はされていない事から恋愛も自由にしてもいいだろう。
その代償として国にそぐわないスキルである事から他者から忌み嫌われる場合や迫害を受ける場合もあり、本人達はそれでも耐える事ができるとしても生まれてくる子供にとっては辛い人生を送る事になるかもしれない。
「もしかしたら敵国になるかもしれない二人の恋愛か~。なんだかいいわね。ロマンがあって」と語るアリスは恋愛ものの物語を想像しているのかもしれない。
たしかにロマンはあるかもしれないが、それが悲恋であるならば残酷な結末しか残らないのだが。
そしてフィオレにも質問が向けられ、王都で行動を共にしていたレナータとはどうなったかと問いかけると。
「王都をいろいろと観て回った後にレナの泊まってる宿に一緒に行ったんだ。そしたらね、レナがチューしてきたからびっくりしちゃったよ、あはは~」
「ええ!?その後は?まさかね」
まったく恥ずかしげもなく話してしまうフィオレに驚きつつも、続きが気になるアリスはその先を話すよう促してみる。
「えっとねぇ、レナが服を脱いだから僕も脱ぐべきかなと思って裸になって~」
「ちょっと待て!これ以上聞いても大丈夫なのか?」
話の流れが怪しい方向を向いている為、ディーノも以前の仲間の性的な話を聞いていいものか躊躇うというもの。
「ん?僕なにか変な事言ったかな?レナは大人なら普通の事って言ってたけど」
「んー、話せる内容なら話してみてくれ」
嫌な予感がしつつも先を促すディーノ。
以前から感じていたがフィオレは性的な知識が全くないのではないかと思われるが。
「裸になってまたチューしたんだけど、僕はあんなの初めてだったからどうしていいかわからなくてね~、すごくドキドキしたよ。でね、その後レナが僕の◯◯◯を……」
「ストーップ!!それは人前で言ったらダメなやつな!平気な顔して言ってるけどそういうのは話したらダメ!」
焦ったディーノが必死で止めるもキョトンとした顔で見つめ返すフィオレ。
コテッと首を傾げているあたり何がダメなのかすらわかってなさそうだ。
「そうなの?でも食べられちゃうのかと思って少し怖かった」
「うん。もうやめろ。結果として食べられたんだろうけどもうやめろ」
やはり純粋無垢と思われたフィオレには性的な知識は全くなかったようだ。
話していい事と悪い事の区別もつかず、人前でも聞かれた事に答えてしまうあたりは教育が必要だろうと、ディーノとウルは視線を交わして頷き合う。
アリスは赤面して顔を押さえているが、その理由すらフィオレにはわからないのかもしれない。
旅に出る前の英気を養おうというカルヴァドスでの食事だったが、別の意味で疲れることになってしまったようだ。
しかしフィオレも大人の階段を登ったのであればディーノとしても説明するのも難しくはないだろうと、この旅の間にいろいろと教えようと決意する。
◇◇◇
二日間の休みを終えて捕獲作戦出発の日。
ウルが出発前にエルヴェーラに挨拶をしたいとの事で顔を出し、昼二の時にはラフロイグから西へと向けて馬車を走らせ始めた。
今回の旅は馬車で片道七日程の位置にあり、目的地に最も近い伯爵領から三日程は野営をしながらの旅となる。
最初の四日は途中にある街で宿をとる予定となっており、ご当地グルメを楽しみながら向かう事とする。
ガラガラと車輪の音が鳴り響く中、御者席で馬車を操るアリスには耳栓をさせ、ディーノとウルはフィオレに性に関する知識を叩き込む。
これまで誰からもそんな話をしてもらえなかったのか、興味津々といった表情で聞いていたフィオレだったのだが次第に顔が赤く染まり、恥ずかしそうに視線を泳がせ始めてしまう。
「ウル。この続きを頼んでもいいか……なんて言うかフィオレにこんな話をするのは犯罪なんじゃないかと思えてくる……」
見た目の可愛らしい女の子のようなフィオレに対し、性について語るディーノも幼気な少女に大人の欲望を見せつけるような気分になったのか、罪悪感に耐えられなくなったようで胸を押さえて目を逸らす。
これまで誰もフィオレに性に関する話をしなかったのも頷けるというものだ。
「俺がこの先を語るのか……?冗談だろ。俺だってそんな話をするのに相手を選ぶぞ」
ディーノと同じようにフィオレから目を逸らしたウルも、ディーノの犯罪に加担しているのではないかという気分になったようだ。
真っ赤な顔をしたフィオレが胸の前で手を組んで目を泳がせる様は恐ろしい程の破壊力を持つ。
「僕、あの時レナとエッチな事をしてたんだね……いいのかな……よかったのかな。ねぇディーノ……僕、レナとエッチな事をしてもよかったの……?」
フィオレに名前を呼ばれてしまってはディーノも振り返るしかなく、目に涙を浮かべたフィオレに視線を向けて答える。
「え~っと……レナはフィオレの事好きみたいだけどフィオレはレナの事好きか?」
ディーノの質問にコクリと頷くフィオレ。
「じゃあエッチしても問題ないかと……ってああっ、泣くなよフィオレ。なんで泣くんだよ」
「だってぇ……院長様がねっ、ぐすっ……結婚した男の人と女の人じゃないとエッチはダメだって……ふぅうっうぅ……」
フィオレも元々は孤児院育ちである事はディーノも聞いていたのだが、まさか院長からエッチはダメなどと言われていたとは思いも寄らなかった。
それでも純粋なフィオレは院長の言葉を真に受け、エッチがどんなものであるかも知らずにこれまで過ごしてきた為、レナータとの行為も大人のスキンシップとでも思っていたのかもしれない。
そして今回ディーノとウルの性教育からレナータとの行為が何であるかを知り、院長の言葉を思い出して泣き出してしまったようだ。
「落ち着けフィオレ。結婚してなくてもみんなしてるから、な?好きな者同士なら大丈夫!オレとアリスはもちろん、ウルだってエルとエッチしたくて頑張って誘ってるんだからな?」
「おい待て。聞こえが悪いからそんな言い方はよせ。俺のは純粋な恋愛感情だ」
ディーノがこの場を乗り切ろうと必死なのはわかるが、ウルからすればとても失礼な物言いである。
「じゃあ……僕、衛兵さんに捕まったりしない?吊るされて生きたままモンスターに食べられちゃったりしないの?」
「するわけないだろ。院長から何を聞かされて育ったんだお前は」
フィオレのいた孤児院では性犯罪などの問題を抱えていたのか、院長はまだ幼い子供達に適当な嘘で性行為を禁じていたようだ。
それを素直に信じているのはフィオレだけかもしれないが、今ここで教えてやった方が本人の為にもなるだろう。
涙を拭ってディーノの言葉を反芻するフィオレ。
「……ディーノとアリスもしてるの?」
「それはもう毎日。日課みたいなもんだ」
「日課かよ。羨ましい」
耳栓をしているアリスには聞こえないものの、その背後ではとんでもない会話が繰り広げられている。
フィオレはディーノとアリスを交互に目を向け、しばらく考え込むと「そうなんだ……」と安心したように胸を撫で下ろした。
その後はカルヴァドスでは話を止める事になってしまったフィオレとレナータの営みについて聞き出し、男同士の下世話な話に盛り上がる。
ディーノとしてはパーティーメンバーだった事もあって異性としての目を向ける事はなかったものの、中性的な容姿のレナータは他の女性にはない魅力を持ち、少し高めの身長でスタイルも抜群だ。
レナータと男女の関係になったとすればそれはもう最高だろうと、ディーノとウルも興味深くフィオレの話に聞き入っていた。
また、フィオレには人前で話していい事と悪い事をしっかりと教え込み、どうしても話したい時はディーノやウルを誘って話せばいいだろうと、以前よりも少し仲良くなる三人だった。
もちろん旅に持って行く為の蒸留酒も購入し、昨夜のエルヴェーラとウルの話を肴に存分に隣国料理を楽しんだ。
どうやらウルは自国の精鋭な顔立ちの女性よりもバランタイン王国の女性の柔らかな顔立ちが好みのようで、アリスやヴィタを見てからはバランタインで恋人を作ろうと思ったそうだ。
そしてバランタイン王国でも相当な美人と言えるエルヴェーラに好意を抱き、実際にフリーであるならば関係を進展させたいと本気で考えているとの事。
異国の者同士の婚姻はそう多くはないものの、どこの国でも禁止はされていない事から恋愛も自由にしてもいいだろう。
その代償として国にそぐわないスキルである事から他者から忌み嫌われる場合や迫害を受ける場合もあり、本人達はそれでも耐える事ができるとしても生まれてくる子供にとっては辛い人生を送る事になるかもしれない。
「もしかしたら敵国になるかもしれない二人の恋愛か~。なんだかいいわね。ロマンがあって」と語るアリスは恋愛ものの物語を想像しているのかもしれない。
たしかにロマンはあるかもしれないが、それが悲恋であるならば残酷な結末しか残らないのだが。
そしてフィオレにも質問が向けられ、王都で行動を共にしていたレナータとはどうなったかと問いかけると。
「王都をいろいろと観て回った後にレナの泊まってる宿に一緒に行ったんだ。そしたらね、レナがチューしてきたからびっくりしちゃったよ、あはは~」
「ええ!?その後は?まさかね」
まったく恥ずかしげもなく話してしまうフィオレに驚きつつも、続きが気になるアリスはその先を話すよう促してみる。
「えっとねぇ、レナが服を脱いだから僕も脱ぐべきかなと思って裸になって~」
「ちょっと待て!これ以上聞いても大丈夫なのか?」
話の流れが怪しい方向を向いている為、ディーノも以前の仲間の性的な話を聞いていいものか躊躇うというもの。
「ん?僕なにか変な事言ったかな?レナは大人なら普通の事って言ってたけど」
「んー、話せる内容なら話してみてくれ」
嫌な予感がしつつも先を促すディーノ。
以前から感じていたがフィオレは性的な知識が全くないのではないかと思われるが。
「裸になってまたチューしたんだけど、僕はあんなの初めてだったからどうしていいかわからなくてね~、すごくドキドキしたよ。でね、その後レナが僕の◯◯◯を……」
「ストーップ!!それは人前で言ったらダメなやつな!平気な顔して言ってるけどそういうのは話したらダメ!」
焦ったディーノが必死で止めるもキョトンとした顔で見つめ返すフィオレ。
コテッと首を傾げているあたり何がダメなのかすらわかってなさそうだ。
「そうなの?でも食べられちゃうのかと思って少し怖かった」
「うん。もうやめろ。結果として食べられたんだろうけどもうやめろ」
やはり純粋無垢と思われたフィオレには性的な知識は全くなかったようだ。
話していい事と悪い事の区別もつかず、人前でも聞かれた事に答えてしまうあたりは教育が必要だろうと、ディーノとウルは視線を交わして頷き合う。
アリスは赤面して顔を押さえているが、その理由すらフィオレにはわからないのかもしれない。
旅に出る前の英気を養おうというカルヴァドスでの食事だったが、別の意味で疲れることになってしまったようだ。
しかしフィオレも大人の階段を登ったのであればディーノとしても説明するのも難しくはないだろうと、この旅の間にいろいろと教えようと決意する。
◇◇◇
二日間の休みを終えて捕獲作戦出発の日。
ウルが出発前にエルヴェーラに挨拶をしたいとの事で顔を出し、昼二の時にはラフロイグから西へと向けて馬車を走らせ始めた。
今回の旅は馬車で片道七日程の位置にあり、目的地に最も近い伯爵領から三日程は野営をしながらの旅となる。
最初の四日は途中にある街で宿をとる予定となっており、ご当地グルメを楽しみながら向かう事とする。
ガラガラと車輪の音が鳴り響く中、御者席で馬車を操るアリスには耳栓をさせ、ディーノとウルはフィオレに性に関する知識を叩き込む。
これまで誰からもそんな話をしてもらえなかったのか、興味津々といった表情で聞いていたフィオレだったのだが次第に顔が赤く染まり、恥ずかしそうに視線を泳がせ始めてしまう。
「ウル。この続きを頼んでもいいか……なんて言うかフィオレにこんな話をするのは犯罪なんじゃないかと思えてくる……」
見た目の可愛らしい女の子のようなフィオレに対し、性について語るディーノも幼気な少女に大人の欲望を見せつけるような気分になったのか、罪悪感に耐えられなくなったようで胸を押さえて目を逸らす。
これまで誰もフィオレに性に関する話をしなかったのも頷けるというものだ。
「俺がこの先を語るのか……?冗談だろ。俺だってそんな話をするのに相手を選ぶぞ」
ディーノと同じようにフィオレから目を逸らしたウルも、ディーノの犯罪に加担しているのではないかという気分になったようだ。
真っ赤な顔をしたフィオレが胸の前で手を組んで目を泳がせる様は恐ろしい程の破壊力を持つ。
「僕、あの時レナとエッチな事をしてたんだね……いいのかな……よかったのかな。ねぇディーノ……僕、レナとエッチな事をしてもよかったの……?」
フィオレに名前を呼ばれてしまってはディーノも振り返るしかなく、目に涙を浮かべたフィオレに視線を向けて答える。
「え~っと……レナはフィオレの事好きみたいだけどフィオレはレナの事好きか?」
ディーノの質問にコクリと頷くフィオレ。
「じゃあエッチしても問題ないかと……ってああっ、泣くなよフィオレ。なんで泣くんだよ」
「だってぇ……院長様がねっ、ぐすっ……結婚した男の人と女の人じゃないとエッチはダメだって……ふぅうっうぅ……」
フィオレも元々は孤児院育ちである事はディーノも聞いていたのだが、まさか院長からエッチはダメなどと言われていたとは思いも寄らなかった。
それでも純粋なフィオレは院長の言葉を真に受け、エッチがどんなものであるかも知らずにこれまで過ごしてきた為、レナータとの行為も大人のスキンシップとでも思っていたのかもしれない。
そして今回ディーノとウルの性教育からレナータとの行為が何であるかを知り、院長の言葉を思い出して泣き出してしまったようだ。
「落ち着けフィオレ。結婚してなくてもみんなしてるから、な?好きな者同士なら大丈夫!オレとアリスはもちろん、ウルだってエルとエッチしたくて頑張って誘ってるんだからな?」
「おい待て。聞こえが悪いからそんな言い方はよせ。俺のは純粋な恋愛感情だ」
ディーノがこの場を乗り切ろうと必死なのはわかるが、ウルからすればとても失礼な物言いである。
「じゃあ……僕、衛兵さんに捕まったりしない?吊るされて生きたままモンスターに食べられちゃったりしないの?」
「するわけないだろ。院長から何を聞かされて育ったんだお前は」
フィオレのいた孤児院では性犯罪などの問題を抱えていたのか、院長はまだ幼い子供達に適当な嘘で性行為を禁じていたようだ。
それを素直に信じているのはフィオレだけかもしれないが、今ここで教えてやった方が本人の為にもなるだろう。
涙を拭ってディーノの言葉を反芻するフィオレ。
「……ディーノとアリスもしてるの?」
「それはもう毎日。日課みたいなもんだ」
「日課かよ。羨ましい」
耳栓をしているアリスには聞こえないものの、その背後ではとんでもない会話が繰り広げられている。
フィオレはディーノとアリスを交互に目を向け、しばらく考え込むと「そうなんだ……」と安心したように胸を撫で下ろした。
その後はカルヴァドスでは話を止める事になってしまったフィオレとレナータの営みについて聞き出し、男同士の下世話な話に盛り上がる。
ディーノとしてはパーティーメンバーだった事もあって異性としての目を向ける事はなかったものの、中性的な容姿のレナータは他の女性にはない魅力を持ち、少し高めの身長でスタイルも抜群だ。
レナータと男女の関係になったとすればそれはもう最高だろうと、ディーノとウルも興味深くフィオレの話に聞き入っていた。
また、フィオレには人前で話していい事と悪い事をしっかりと教え込み、どうしても話したい時はディーノやウルを誘って話せばいいだろうと、以前よりも少し仲良くなる三人だった。
10
お気に入りに追加
1,777
あなたにおすすめの小説
『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~
川嶋マサヒロ
ファンタジー
ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。
かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。
それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。
現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。
引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。
あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。
そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。
イラストは
ジュエルセイバーFREE 様です。
URL:http://www.jewel-s.jp/
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔法の使えない無能と呼ばれた私は実は歴代最強でした。
こずえ
ファンタジー
私はとあるパーティーに所属していた。
私はこの世界では珍しく、魔法が使えない体質だったようで、パーティーで依頼をこなしながら、ソロで依頼をこなしたりして魔法に負けないくらいの力を手に入れる為に日々修行していた。
しかし、ある日突然、そんな日常は終わりを告げる。
「役立たずは出ていけ。」
そうして、私は無職になった。
こんにちは。
作者です。
筆が遅い節がありますので、次話投稿が遅れてたらごめんなさい。
もし誤字や脱字があったり、ここはこう言った表現がいいのでは無いかと感じられたさいにはお手数ですが、なるべく詳しく教えていただけると助かります。
ぶっちゃけ、こんなところなんて誰も読んでないやろ…とは少し思ってますが、ご理解いただけると幸いです。
…ちなみに10話程度で完結させようと思っていたのですが、それは無理そうなので1000話以内には終わります()
2022/01/23
タグを追加しました。
2024/02/06
ネタ切れのため休載してます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる