94 / 257
94 王都で再会
しおりを挟む
ジャダルラックから王都までの道のりは順調なものであり、何度かモンスターに遭遇するも圧倒的な戦力により誰一人怪我を負う事なく到着する事ができた。
セヴェリンの王都滞在中の邸はやはり中央区にある為、送り届けた後、黒夜叉とアークトゥルス、ルビーグラスの三組はディーノが以前住んでいた南区に宿をとり、ギルドへとセヴェリンの護衛完了を知らせにやって来た。
「ディーノさん!お帰りなさい!」
入り口のドアを開けた瞬間に挨拶をしたのはギルド受付嬢であるケイトだ。
どうやらディーノの足音を聞き分ける事ができるらしく、数ヶ月ぶり、それも三組のパーティーで来たにもかかわらず気が付く事ができるとすればある意味スキルと言ってもいいだろう。
「え!?ディーノ!?」
ケイトの言葉にすぐさま反応したソーニャはディーノの姿を確認すると、持ち前の素早さで瞬時に詰め寄り飛びついた。
「むふぉ~っ!ディーノだぁっ!装備変わってるけどディーノだよぉぉぉむむむ」
ディーノに抱きついてその胸に顔を擦り付けるソーニャにケイトは震えるようにして手を伸ばすものの、受付嬢という立場からソーニャと同じような事はできない。
「久しぶりだなソーニャ。元気そうで良かった。ケイトも久しぶり。また少し王都に滞在するからよろしく頼むよ」
ソーニャの頭に手を置いて撫でるディーノだが、それを黙って見ているアリスではない。
「ソーニャ離れて。ディーノは私と付き合ってるの。だからくっ付いたらだめよ」
ディーノの左腕を引いて両手で抱えるアリス。
「え、そんなぁ……ディーノは冒険者仲間には手を出さないって……」
涙目でディーノに視線を向けるソーニャだが、困ったディーノは頬を掻きながらどう答えるべきかと頭を悩ませる。
そしてソーニャの背後ではケイトも落ち込んでいるのかしょんぼりと下を向いていた。
言葉を詰まらせているディーノを見て、何を思ったのかフィオレも右腕に抱き付いてこう答える。
「ねぇ、僕のディーノを困らせないで」
完全に誤解を生む発言なのだがフィオレに悪気はないのだろう。
ディーノとアリスはフィオレが男である事を知っているが、可愛らしい顔で小柄な体型をしたフィオレは女の子のように見えてしまう。
男が苦手と自負していたアリスでさえもしばらく気付く事はなかったのだ。
「ふ、二……股?ディーノが……冒険者仲間と……しょんなぁ……」
えぐえぐと泣き出したソーニャを見て席から立ち上がり歩み寄ったレナータは、ソーニャの肩を抱いてディーノをムッとした表情を見せ、アリスを睨み、フィオレも睨んだところで目を見開くと、ディーノの胸ぐらを掴んで顔を寄せる。
「ちょっと来なさい」
以前とは別人のようなレナータにディーノも逆らえず「あ、はい」と答えると、レナータの迫力に負けてアリスとフィオレもディーノの腕から離れ、アークトゥルスとルビーグラスが道を開けた間をレナータはディーノを引っ張って進んで行く。
誰もがディーノの恋愛に口を挟むのもどうかとは思ったが、二股となればまた話は別だろうとアークトゥルスとルビーグラスもモテる男は大変だなと他人事のように見送った。
ギルドの裏手にある路地に連れ込まれ、レナータに壁に押し付けられたディーノは、何故怒られなければならないのかわからず少し怯えている。
「ディーノ。あなたいつから男にまで手を出すようになったの?しかもあんなに可愛い男の子を……羨ましい……ねぇ、答えなさいよ」
レナータはフィオレを見て男と判別できたようだが、どうやら勘違いもしているらしい。
「フィオレはただのパーティーメンバーであってオレとそんな関係じゃないからな?変な誤解するなよ」
「そうなの!?じゃあ彼はフリーって事!?」
嬉しそうに問いかけてくるレナータ。
「まあ、フリーではあるけど……一応アリスには好意があるみたいだな」
「アリスとディーノは付き合ってるんでしょ?それなのに?」
「そうなんだけどな。よくわからん三角関係を望んでるようだ」
よくわからん三角関係とはディーノはアリスのものであり、フィオレはディーノのもの、アリスはフィオレのものという謎の三角関係の事だろう。
恋愛がどうこういう以前の問題と思われる。
「うーん、でもディーノがそれを許すはずがないし……それなら私に彼を紹介してくれない?」
「んん、レナの好みってあんな感じなのか?全然色恋話を聞かないから興味ないんだと思ってたけど。ま、いいか。フィオレが変な気起こさないうちにレナとくっ付けばその方がいいしな」
「そそ。じゃあここに連れて来て」と背中を押されたディーノはギルドの中を覗き込み、フィオレを手招きして呼び寄せる。
嬉しそうに駆け寄って来たフィオレを目で追うアリスだが、ディーノは適当なジェスチャーをして少し待つよう伝えてみる。
コクコクと頷いたアリスが親指を立てた事で伝わったのだろうと判断したディーノはフィオレを連れて外へ出た。
ディーノはフィオレを路地裏へと案内し、レナータと向かい合わせて紹介する。
「フィオレ。彼女はレナータ。オレが元いたパーティーのクレリックアーチャーで、何度も命を救ってくれた恩人だ。是非ともフィオレに紹介したいと思ってな」
「はじめまして、レナータ=ハインリヒよ。よろしくね」
中性的な顔立ちをしたレナータだが、ディーノから見ても美人と言える容姿をしている為、フィオレと付き合えば美男美女の恋人同士となるのではないだろうか。
性別はお互い逆には見えるだろうがそれはそれで問題なさそうにも思える。
「僕はフィオレ=ロマーノ。ディーノとはジャダルラック領で知り合ったんだけどね、一緒に冒険がしたくてパーティーに入れてくれるようお願いしたんだ~」
と、挨拶から会話が始まったのでディーノは少し様子を見ることにした。
その背後ではディーノのジェスチャーを正しく理解できなかったアリス他、ソーニャやブレイブの二人も覗き見しているのだが、レナータに間違った好意を抱いているジェラルドは気が気ではない。
フィオレの事を多く知りたいレナータは、以前のパーティーの話やディーノとの出会いかれ今に至るまでの流れを問い続け、フィオレは興味深そうに問いかけてくるレナータにわかりやすいよう掻い摘んで答えていく。
「ええ!?黄竜!?上位竜種のそれも色相個体って……最強種じゃないの!?」
「うんっ。すっごく強くてSS級の合同パーティーでなんとか倒す事ができたんだけどね、ディーノは一人でそんなのと戦っちゃうくらい強いんだよ。それにダメージを与えるのも難しい相手なのに、アリスの攻撃は黄竜にだって通用するんだよ。二人ともすごいよね~。ふふ、僕の自慢のパーティーなんだ~」
笑顔を見せて嬉しそうに語るフィオレは可愛らしく、話を聞き続けているレナータもデレデレだ。
「う~ん……まじか。ディーノがそこまで……アリスもそんなに強くなってるなんてね。ところで……もしかしてフィオレ君は強い人が好きなの?」
「うんっ。強くて優しい人に憧れるよね。かっこいいもんっ」
やはりフィオレの好みの異性……好みの相手は強さが重要らしい。
アリスの人並外れた攻撃力もディーノの異常なまでの強さも、フィオレの好みに当てはまるのだろう。
強くて優しいこの二人は見た目も良く、フィオレの理想の男女となるのかもしれない。
「そっかぁ……強い人かぁ……」とディーノを見つめながら何かを考え込むレナータ。
そこへ「ディーノ。久しぶりだな」とマリオが声を掛けてくる。
ディーノはマリオをボコボコに殴ってしまった事にどう返すか迷ったものの、刺々しさが抜けたマリオはまるで別人のようにも見え、以前と変わらない接し方をしようと挨拶を返した。
「ディーノに殴られて俺も自分の身の程ってのをよくわかったつもりなんだがな。今の俺じゃお前の足元にも及ばねぇだろうけど、パーティーメンバーが……ソーニャが泣いてるんだ。黙ってるわけにはいかねぇ。少しばかり相手してくれよ」
「んー、いいけど。優しくはしてやれないから覚悟しろよ?」
「それでもいい。帰って来て早々悪いな」
クスリと笑ったマリオが歩き出し、ディーノはマリオの顔を覗き込みながらその横に並んで歩いて行く。
「なんかお前、変わったっていうか……新人の頃に戻った感じか?たしかパーティー組んで半年くらいはそんな感じで……」
「調子に乗ってたんだよ!それがよくわかったって事だ」
いつの頃からかマリオから軋轢が生じてしまっているのだが、以前は仲の良かった二人なのだ。
それこそ態度の悪いマリオとも仲が悪かったわけでもなく、パーティーから抜ける少し前までは飲み過ぎて一緒に酔い潰れる事もあったくらいだ。
ディーノはこれまでのマリオの変化についてもよく知っている。
「それもあるだろうけどあの時は……んー、まあいいや。お前がオレを嫌ったとしても仕方ないしな」
互いにこれまでの育ちを知っている事から、ディーノは自分が一年程の間盗賊に育てられていた事が原因で嫌われているものと思っている。
それに対してマリオは盗賊への決して晴れない恨みを持っており、ディーノが盗賊の仲間ではない事を知りつつも、やはり拭い去れない気持ちがある事に本人も気付いている。
舌打ちをしたマリオはディーノを小突き、ディーノも同じように小突き返す。
オリオン時代にディーノが戦いでミスをした際、ジェラルドやマリオが助けた後にはよく小突きあったものだ。
少し懐かしさを覚えつつも王都の外へと歩いていく。
セヴェリンの王都滞在中の邸はやはり中央区にある為、送り届けた後、黒夜叉とアークトゥルス、ルビーグラスの三組はディーノが以前住んでいた南区に宿をとり、ギルドへとセヴェリンの護衛完了を知らせにやって来た。
「ディーノさん!お帰りなさい!」
入り口のドアを開けた瞬間に挨拶をしたのはギルド受付嬢であるケイトだ。
どうやらディーノの足音を聞き分ける事ができるらしく、数ヶ月ぶり、それも三組のパーティーで来たにもかかわらず気が付く事ができるとすればある意味スキルと言ってもいいだろう。
「え!?ディーノ!?」
ケイトの言葉にすぐさま反応したソーニャはディーノの姿を確認すると、持ち前の素早さで瞬時に詰め寄り飛びついた。
「むふぉ~っ!ディーノだぁっ!装備変わってるけどディーノだよぉぉぉむむむ」
ディーノに抱きついてその胸に顔を擦り付けるソーニャにケイトは震えるようにして手を伸ばすものの、受付嬢という立場からソーニャと同じような事はできない。
「久しぶりだなソーニャ。元気そうで良かった。ケイトも久しぶり。また少し王都に滞在するからよろしく頼むよ」
ソーニャの頭に手を置いて撫でるディーノだが、それを黙って見ているアリスではない。
「ソーニャ離れて。ディーノは私と付き合ってるの。だからくっ付いたらだめよ」
ディーノの左腕を引いて両手で抱えるアリス。
「え、そんなぁ……ディーノは冒険者仲間には手を出さないって……」
涙目でディーノに視線を向けるソーニャだが、困ったディーノは頬を掻きながらどう答えるべきかと頭を悩ませる。
そしてソーニャの背後ではケイトも落ち込んでいるのかしょんぼりと下を向いていた。
言葉を詰まらせているディーノを見て、何を思ったのかフィオレも右腕に抱き付いてこう答える。
「ねぇ、僕のディーノを困らせないで」
完全に誤解を生む発言なのだがフィオレに悪気はないのだろう。
ディーノとアリスはフィオレが男である事を知っているが、可愛らしい顔で小柄な体型をしたフィオレは女の子のように見えてしまう。
男が苦手と自負していたアリスでさえもしばらく気付く事はなかったのだ。
「ふ、二……股?ディーノが……冒険者仲間と……しょんなぁ……」
えぐえぐと泣き出したソーニャを見て席から立ち上がり歩み寄ったレナータは、ソーニャの肩を抱いてディーノをムッとした表情を見せ、アリスを睨み、フィオレも睨んだところで目を見開くと、ディーノの胸ぐらを掴んで顔を寄せる。
「ちょっと来なさい」
以前とは別人のようなレナータにディーノも逆らえず「あ、はい」と答えると、レナータの迫力に負けてアリスとフィオレもディーノの腕から離れ、アークトゥルスとルビーグラスが道を開けた間をレナータはディーノを引っ張って進んで行く。
誰もがディーノの恋愛に口を挟むのもどうかとは思ったが、二股となればまた話は別だろうとアークトゥルスとルビーグラスもモテる男は大変だなと他人事のように見送った。
ギルドの裏手にある路地に連れ込まれ、レナータに壁に押し付けられたディーノは、何故怒られなければならないのかわからず少し怯えている。
「ディーノ。あなたいつから男にまで手を出すようになったの?しかもあんなに可愛い男の子を……羨ましい……ねぇ、答えなさいよ」
レナータはフィオレを見て男と判別できたようだが、どうやら勘違いもしているらしい。
「フィオレはただのパーティーメンバーであってオレとそんな関係じゃないからな?変な誤解するなよ」
「そうなの!?じゃあ彼はフリーって事!?」
嬉しそうに問いかけてくるレナータ。
「まあ、フリーではあるけど……一応アリスには好意があるみたいだな」
「アリスとディーノは付き合ってるんでしょ?それなのに?」
「そうなんだけどな。よくわからん三角関係を望んでるようだ」
よくわからん三角関係とはディーノはアリスのものであり、フィオレはディーノのもの、アリスはフィオレのものという謎の三角関係の事だろう。
恋愛がどうこういう以前の問題と思われる。
「うーん、でもディーノがそれを許すはずがないし……それなら私に彼を紹介してくれない?」
「んん、レナの好みってあんな感じなのか?全然色恋話を聞かないから興味ないんだと思ってたけど。ま、いいか。フィオレが変な気起こさないうちにレナとくっ付けばその方がいいしな」
「そそ。じゃあここに連れて来て」と背中を押されたディーノはギルドの中を覗き込み、フィオレを手招きして呼び寄せる。
嬉しそうに駆け寄って来たフィオレを目で追うアリスだが、ディーノは適当なジェスチャーをして少し待つよう伝えてみる。
コクコクと頷いたアリスが親指を立てた事で伝わったのだろうと判断したディーノはフィオレを連れて外へ出た。
ディーノはフィオレを路地裏へと案内し、レナータと向かい合わせて紹介する。
「フィオレ。彼女はレナータ。オレが元いたパーティーのクレリックアーチャーで、何度も命を救ってくれた恩人だ。是非ともフィオレに紹介したいと思ってな」
「はじめまして、レナータ=ハインリヒよ。よろしくね」
中性的な顔立ちをしたレナータだが、ディーノから見ても美人と言える容姿をしている為、フィオレと付き合えば美男美女の恋人同士となるのではないだろうか。
性別はお互い逆には見えるだろうがそれはそれで問題なさそうにも思える。
「僕はフィオレ=ロマーノ。ディーノとはジャダルラック領で知り合ったんだけどね、一緒に冒険がしたくてパーティーに入れてくれるようお願いしたんだ~」
と、挨拶から会話が始まったのでディーノは少し様子を見ることにした。
その背後ではディーノのジェスチャーを正しく理解できなかったアリス他、ソーニャやブレイブの二人も覗き見しているのだが、レナータに間違った好意を抱いているジェラルドは気が気ではない。
フィオレの事を多く知りたいレナータは、以前のパーティーの話やディーノとの出会いかれ今に至るまでの流れを問い続け、フィオレは興味深そうに問いかけてくるレナータにわかりやすいよう掻い摘んで答えていく。
「ええ!?黄竜!?上位竜種のそれも色相個体って……最強種じゃないの!?」
「うんっ。すっごく強くてSS級の合同パーティーでなんとか倒す事ができたんだけどね、ディーノは一人でそんなのと戦っちゃうくらい強いんだよ。それにダメージを与えるのも難しい相手なのに、アリスの攻撃は黄竜にだって通用するんだよ。二人ともすごいよね~。ふふ、僕の自慢のパーティーなんだ~」
笑顔を見せて嬉しそうに語るフィオレは可愛らしく、話を聞き続けているレナータもデレデレだ。
「う~ん……まじか。ディーノがそこまで……アリスもそんなに強くなってるなんてね。ところで……もしかしてフィオレ君は強い人が好きなの?」
「うんっ。強くて優しい人に憧れるよね。かっこいいもんっ」
やはりフィオレの好みの異性……好みの相手は強さが重要らしい。
アリスの人並外れた攻撃力もディーノの異常なまでの強さも、フィオレの好みに当てはまるのだろう。
強くて優しいこの二人は見た目も良く、フィオレの理想の男女となるのかもしれない。
「そっかぁ……強い人かぁ……」とディーノを見つめながら何かを考え込むレナータ。
そこへ「ディーノ。久しぶりだな」とマリオが声を掛けてくる。
ディーノはマリオをボコボコに殴ってしまった事にどう返すか迷ったものの、刺々しさが抜けたマリオはまるで別人のようにも見え、以前と変わらない接し方をしようと挨拶を返した。
「ディーノに殴られて俺も自分の身の程ってのをよくわかったつもりなんだがな。今の俺じゃお前の足元にも及ばねぇだろうけど、パーティーメンバーが……ソーニャが泣いてるんだ。黙ってるわけにはいかねぇ。少しばかり相手してくれよ」
「んー、いいけど。優しくはしてやれないから覚悟しろよ?」
「それでもいい。帰って来て早々悪いな」
クスリと笑ったマリオが歩き出し、ディーノはマリオの顔を覗き込みながらその横に並んで歩いて行く。
「なんかお前、変わったっていうか……新人の頃に戻った感じか?たしかパーティー組んで半年くらいはそんな感じで……」
「調子に乗ってたんだよ!それがよくわかったって事だ」
いつの頃からかマリオから軋轢が生じてしまっているのだが、以前は仲の良かった二人なのだ。
それこそ態度の悪いマリオとも仲が悪かったわけでもなく、パーティーから抜ける少し前までは飲み過ぎて一緒に酔い潰れる事もあったくらいだ。
ディーノはこれまでのマリオの変化についてもよく知っている。
「それもあるだろうけどあの時は……んー、まあいいや。お前がオレを嫌ったとしても仕方ないしな」
互いにこれまでの育ちを知っている事から、ディーノは自分が一年程の間盗賊に育てられていた事が原因で嫌われているものと思っている。
それに対してマリオは盗賊への決して晴れない恨みを持っており、ディーノが盗賊の仲間ではない事を知りつつも、やはり拭い去れない気持ちがある事に本人も気付いている。
舌打ちをしたマリオはディーノを小突き、ディーノも同じように小突き返す。
オリオン時代にディーノが戦いでミスをした際、ジェラルドやマリオが助けた後にはよく小突きあったものだ。
少し懐かしさを覚えつつも王都の外へと歩いていく。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,772
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる