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87 ディーノの過去
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黒夜叉の三日間の休みを終えたものの、まだアークトゥルスが戻ってこない事からもう一日休みを取る事にした。
ギルドにはすでに討伐を終えたとの連絡が入っており、拠点となっていた街で休んでから戻って来るのだろうと、領主邸でくつろいでいたディーノは、この日急遽休みをとったセヴェリンから呼び出されて養子に来ないかと誘われる事となった。
「強要するつもりはないが我々には子供がいなくてな。親族から養子をとも考えていたのだが、ディーノと過ごすうちに君が私の息子ならばどれ程幸せな事かと思うようになってね。ソフィアも私と同じ気持ちのようだしどうだろう、考えてはくれまいか」
ソフィアはセヴェリンの妻であり、すぐ隣に座って微笑みながら頷いている。
多くの知識を持つ聡明な女性で、ここ数日もディーノ達と冒険の話や各地の様々な話をしながら仲の良い親子のようにして過ごしており、アリスとフィオレにも優しく親しみやすい女性である。
「ありがたい申し出ですが……オレは伯爵様にそのように言ってもらえるような者ではありません。失礼ではありますがお断りさせて頂きます」
頭を下げてセヴェリンの誘いを断るディーノ。
「私も無理を言っているのはわかっているんだが、理由を聞かせてもらってもいいかね」
優しい表情から真面目な表情へと一変させたセヴェリン。
しかし断られる事がわかっていたのか表情が変わったとしても雰囲気は変わらない。
「伯爵様はオレの事を調べていますよね。オレは生まれこそ商人の息子ですが……一年程の間、盗賊に育てられていた時期があります」
ディーノは孤児院に入る前、商人の息子として何不自由ない生活を送っていたのだが、隣街への旅の途中で盗賊に遭遇し、父を斬り殺され、母は盗賊共に嬲り犯されながら死んでいく様を見せつけられている。
そして捕らえた子供はスキルを確認してから他国へと売り渡される事となっていた為生き残り、スキルが珍しかったディーノは売られる事にはならず、ギフトを発動するよう指示を出されて盗賊と共に過ごす事になる。
何日かに一度の人間狩り。
盗賊のする事は残虐極まりないものであり、多くの人々を嬲り、犯し、殺して奪う。
目の前で起こる地獄の一端をディーノは自分のスキルが担っているものと知りつつも、振われる暴力に怯えて拒絶する事もできなかったという。
討伐隊が結成されるも、その盗賊団の実力は確かなものであり、ディーノのギフトでわずかにでも上昇したステータスで、多くの冒険者達をも葬り続けていた。
最終的にはSS級パーティーが出向く事で盗賊団は壊滅し、同じように盗賊として殺してほしいと望んだがそれは叶わず、ディーノを助け出した冒険者に他の誰かを助けられる強い男になるよう諭されたとの事。
その時から冒険者に強く憧れを抱いたディーノは、強くなろうと努力に努力を重ねてSS級パーティーまで上り詰め、パーティーを追放された後からは、助けを必要とする者達の為にも緊急クエストの全てを受注してきたのだと語る。
「ふむ……君は優しい男だ。罪を人一倍感じていたのだろう。しかしそれでも君を我が家に迎え入れたいという気持ちは変わらんよ。今しばらく考えてみてくれんかね」
ディーノの過去を聞かされてもまだセヴェリンは引き下がるつもりはない。
元々の調査から知っていての申し出であり、ディーノから聞かされたとしてもセヴェリンの気持ちは変わるはずもないのだ。
すぐに答えが欲しいわけではなく、しばらくの間考えて欲しいとディーノに優しい笑顔を向ける。
「生涯オレの罪が晴れる事はありません。ただ今後生きていくうえでオレの生き様がどうあるか、何を成し遂げるのか、自分を認め、誰もが認める存在となれたその時には……返事をさせて頂きます」
「そうか。では答えを聞ける日も遠くないな。ソフィアよ、今後の社交会ではディーノの英雄譚を広める事にしよう」
「ええ、そうしましょう。今から楽しみで仕方がないわ」
実のところディーノの存在はすでに貴族間では有名になっており、ラフロイグ伯爵から国王の耳にまで届く事になっている。
まだ表立って聞こえてくる事はないものの、誰もが認める存在というのであればセヴェリンやソフィアとしては一年と掛からないのではないのかとさえ思っている。
しかしディーノはそんな事になっているとは知るはずもなく、本人の気付かないところで英雄ディーノの存在が囁かれ始めているのだ。
セヴェリンもソフィアも満足そうに養子の話題を終え、新しく淹れたお茶を飲みながら休みを満喫していると。
「きゃぁぁぁあ!!」という悲鳴が遠くから聞こえてくる。
声からしてアリスの悲鳴だが、今はアリスとフィオレは連携の訓練をしていたはずだ。
立ち上がったディーノは「失礼します」と言い残して部屋を飛び出して行く。
声の聞こえた方向はわからないが、邸の使用人が「あちらです!」と指差してくれる為、ディーノは迷わず駆け出した。
セヴェリンとソフィア、エンリコも部屋を出て使用人に案内されながらそちらへと向かう。
ディーノがたどり着いた場所は邸の大浴場であり、主人であるセヴェリンが邸にいる時にだけ入浴する事ができる。
タオルで胸を隠したアリスは顔を真っ赤にしながら脱衣場の前の床に座っており、涙目になってディーノに抱きつく。
「どうした!?なんかあったのか!?」
「フィ、フィオレがぁ……」と声を震わせながら脱衣場を指差す。
「ディーノと同じ……ディーノと同じのがぁ……うぐっ……ついてたのぉ、うあぁあんっ」
そこに立っていたフィオレはタオルで前を隠しているが全裸であり、おそらくは訓練で汗をかいた為に一緒に風呂に入ろうとしたのだろう。
「あのね、僕は一緒に入るのはダメだって言ったんだけどね。アリスに脱がされちゃったの」
「あー……そうか。悪い。フィオレは悪くないや。アリス、言ってなかったがフィオレは男なんだ。一緒に風呂に入るのはダメだぞ」
そうなのだ。
ディーノはフィオレが男である事を知っていた。
男性女性問わず振り返りたくなる程に可愛らしい顔をしており、身長もアリスと同じくらいと男にしては低めである。
中性的ともとれるハスキーボイスの僕っ子。
アリスには自分よりも年下の女の子とでも思っていたのだろう。
しかしディーノは気を失ったフィオレを抱えた事があり、その際の骨格のつくりから男である事に気付いていた。
男が苦手なアリスにこれを伝えるべきか悩んだものの、バイアルドの件もあって性別不詳や同性愛者など、理解できない男と教えては連携も難しいと思ったディーノはアリスに知らせていなかったのだ。
「だってぇ……フィオレ、あんなに可愛いのに?」
「うん。可愛くても男だ」
「ディーノとぉ、同じのがついてる?」
「うん。あんま人前で言う事じゃないけど」
「うあぁぁぁあんっ」とまた泣き出すアリスだが、フィオレには何も罪はない。
ただ女の子のように可愛らしく生まれてしまったのだ。
知っていたのに言い忘れていたディーノが反省すべきだろう。
フィオレも「僕って言ってるんだから知ってると思ってた」と悪気も何もない。
そこへやって来たセヴェリンとソフィアも「男!?」と驚く程にはフィオレは可愛いのだ。
エンリコは「ご存知なかったので?」と、衣類の洗濯や身の回りの世話をしていた使用人達は知っていたようだが。
とりあえずフィオレを裸にしておくわけにもいかずに風呂に入ってもらい、アリスが落ち着くまでディーノは頭を撫で続けた。
今後アリスとフィオレの連携に影響が出なければいいなと思いながら……
ギルドにはすでに討伐を終えたとの連絡が入っており、拠点となっていた街で休んでから戻って来るのだろうと、領主邸でくつろいでいたディーノは、この日急遽休みをとったセヴェリンから呼び出されて養子に来ないかと誘われる事となった。
「強要するつもりはないが我々には子供がいなくてな。親族から養子をとも考えていたのだが、ディーノと過ごすうちに君が私の息子ならばどれ程幸せな事かと思うようになってね。ソフィアも私と同じ気持ちのようだしどうだろう、考えてはくれまいか」
ソフィアはセヴェリンの妻であり、すぐ隣に座って微笑みながら頷いている。
多くの知識を持つ聡明な女性で、ここ数日もディーノ達と冒険の話や各地の様々な話をしながら仲の良い親子のようにして過ごしており、アリスとフィオレにも優しく親しみやすい女性である。
「ありがたい申し出ですが……オレは伯爵様にそのように言ってもらえるような者ではありません。失礼ではありますがお断りさせて頂きます」
頭を下げてセヴェリンの誘いを断るディーノ。
「私も無理を言っているのはわかっているんだが、理由を聞かせてもらってもいいかね」
優しい表情から真面目な表情へと一変させたセヴェリン。
しかし断られる事がわかっていたのか表情が変わったとしても雰囲気は変わらない。
「伯爵様はオレの事を調べていますよね。オレは生まれこそ商人の息子ですが……一年程の間、盗賊に育てられていた時期があります」
ディーノは孤児院に入る前、商人の息子として何不自由ない生活を送っていたのだが、隣街への旅の途中で盗賊に遭遇し、父を斬り殺され、母は盗賊共に嬲り犯されながら死んでいく様を見せつけられている。
そして捕らえた子供はスキルを確認してから他国へと売り渡される事となっていた為生き残り、スキルが珍しかったディーノは売られる事にはならず、ギフトを発動するよう指示を出されて盗賊と共に過ごす事になる。
何日かに一度の人間狩り。
盗賊のする事は残虐極まりないものであり、多くの人々を嬲り、犯し、殺して奪う。
目の前で起こる地獄の一端をディーノは自分のスキルが担っているものと知りつつも、振われる暴力に怯えて拒絶する事もできなかったという。
討伐隊が結成されるも、その盗賊団の実力は確かなものであり、ディーノのギフトでわずかにでも上昇したステータスで、多くの冒険者達をも葬り続けていた。
最終的にはSS級パーティーが出向く事で盗賊団は壊滅し、同じように盗賊として殺してほしいと望んだがそれは叶わず、ディーノを助け出した冒険者に他の誰かを助けられる強い男になるよう諭されたとの事。
その時から冒険者に強く憧れを抱いたディーノは、強くなろうと努力に努力を重ねてSS級パーティーまで上り詰め、パーティーを追放された後からは、助けを必要とする者達の為にも緊急クエストの全てを受注してきたのだと語る。
「ふむ……君は優しい男だ。罪を人一倍感じていたのだろう。しかしそれでも君を我が家に迎え入れたいという気持ちは変わらんよ。今しばらく考えてみてくれんかね」
ディーノの過去を聞かされてもまだセヴェリンは引き下がるつもりはない。
元々の調査から知っていての申し出であり、ディーノから聞かされたとしてもセヴェリンの気持ちは変わるはずもないのだ。
すぐに答えが欲しいわけではなく、しばらくの間考えて欲しいとディーノに優しい笑顔を向ける。
「生涯オレの罪が晴れる事はありません。ただ今後生きていくうえでオレの生き様がどうあるか、何を成し遂げるのか、自分を認め、誰もが認める存在となれたその時には……返事をさせて頂きます」
「そうか。では答えを聞ける日も遠くないな。ソフィアよ、今後の社交会ではディーノの英雄譚を広める事にしよう」
「ええ、そうしましょう。今から楽しみで仕方がないわ」
実のところディーノの存在はすでに貴族間では有名になっており、ラフロイグ伯爵から国王の耳にまで届く事になっている。
まだ表立って聞こえてくる事はないものの、誰もが認める存在というのであればセヴェリンやソフィアとしては一年と掛からないのではないのかとさえ思っている。
しかしディーノはそんな事になっているとは知るはずもなく、本人の気付かないところで英雄ディーノの存在が囁かれ始めているのだ。
セヴェリンもソフィアも満足そうに養子の話題を終え、新しく淹れたお茶を飲みながら休みを満喫していると。
「きゃぁぁぁあ!!」という悲鳴が遠くから聞こえてくる。
声からしてアリスの悲鳴だが、今はアリスとフィオレは連携の訓練をしていたはずだ。
立ち上がったディーノは「失礼します」と言い残して部屋を飛び出して行く。
声の聞こえた方向はわからないが、邸の使用人が「あちらです!」と指差してくれる為、ディーノは迷わず駆け出した。
セヴェリンとソフィア、エンリコも部屋を出て使用人に案内されながらそちらへと向かう。
ディーノがたどり着いた場所は邸の大浴場であり、主人であるセヴェリンが邸にいる時にだけ入浴する事ができる。
タオルで胸を隠したアリスは顔を真っ赤にしながら脱衣場の前の床に座っており、涙目になってディーノに抱きつく。
「どうした!?なんかあったのか!?」
「フィ、フィオレがぁ……」と声を震わせながら脱衣場を指差す。
「ディーノと同じ……ディーノと同じのがぁ……うぐっ……ついてたのぉ、うあぁあんっ」
そこに立っていたフィオレはタオルで前を隠しているが全裸であり、おそらくは訓練で汗をかいた為に一緒に風呂に入ろうとしたのだろう。
「あのね、僕は一緒に入るのはダメだって言ったんだけどね。アリスに脱がされちゃったの」
「あー……そうか。悪い。フィオレは悪くないや。アリス、言ってなかったがフィオレは男なんだ。一緒に風呂に入るのはダメだぞ」
そうなのだ。
ディーノはフィオレが男である事を知っていた。
男性女性問わず振り返りたくなる程に可愛らしい顔をしており、身長もアリスと同じくらいと男にしては低めである。
中性的ともとれるハスキーボイスの僕っ子。
アリスには自分よりも年下の女の子とでも思っていたのだろう。
しかしディーノは気を失ったフィオレを抱えた事があり、その際の骨格のつくりから男である事に気付いていた。
男が苦手なアリスにこれを伝えるべきか悩んだものの、バイアルドの件もあって性別不詳や同性愛者など、理解できない男と教えては連携も難しいと思ったディーノはアリスに知らせていなかったのだ。
「だってぇ……フィオレ、あんなに可愛いのに?」
「うん。可愛くても男だ」
「ディーノとぉ、同じのがついてる?」
「うん。あんま人前で言う事じゃないけど」
「うあぁぁぁあんっ」とまた泣き出すアリスだが、フィオレには何も罪はない。
ただ女の子のように可愛らしく生まれてしまったのだ。
知っていたのに言い忘れていたディーノが反省すべきだろう。
フィオレも「僕って言ってるんだから知ってると思ってた」と悪気も何もない。
そこへやって来たセヴェリンとソフィアも「男!?」と驚く程にはフィオレは可愛いのだ。
エンリコは「ご存知なかったので?」と、衣類の洗濯や身の回りの世話をしていた使用人達は知っていたようだが。
とりあえずフィオレを裸にしておくわけにもいかずに風呂に入ってもらい、アリスが落ち着くまでディーノは頭を撫で続けた。
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