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75 聖銀とブレイブ
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時を遡る事一月程。
王都バランタインのギルド内にブレイブのメンバーの姿があった。
ソーニャを迎えて自分の考えを改め直したマリオとジェラルドは、人が変わったかのように戦いに没頭し、自分達の腕を磨き続ける日々。
CC級パーティーにまで転落したブレイブではあったものの、多くのラクーン討伐から実力を高め、さまざまな依頼をこなしていくうちにわずか半月程でBB級へと昇格。
ギルド受付嬢であるケイトから紹介された全てのクエストを完遂し続けた事で、AA級まであと少しというところまでギルド内での評価は高まっていた。
休む事なく続けられるブレイブの冒険だが、この日ギルドに帰って来るとマリオのよく知る者達がブレイブを待っていた。
「久しぶりだなマリオ。聞いたぜ、ブレイブの快進撃の話をよぉ」
「ザックさん、久しぶりっスね。それと聖銀のメンバーまで揃って……どうしたんすか?」
マリオを待っていたのはディーノが兄と慕うザック=ノアールとそのパーティー【聖銀】のメンバーだ。
ここしばらく王都から離れて魔境と呼ばれる地域へと赴いていたはずだが、今回のクエスト中に戻って来ていたようだ。
「少し気になる事があってな。国王に謁見して来たついでにお前らの様子でも見て来ようかと思ったんだが……ケイトの話じゃ随分と変わったらしいじゃねぇか。しかもなんだ?ここ最近めちゃくちゃ調子いいらしいな」
マリオがケイトに視線を向けると笑顔で頷いている。
ケイトは怒る時は怒るが普段は人当たりよく優しい性格をした女性なのだ。
この様子だとブレイブがものすごい勢いで活躍しているとでも伝えているのかもしれない。
「まあ変わったというか……自分の身の程を知ったってとこっスね。今はソーニャからいろいろと助けられてばっかで感謝しかないっスよ」
「マリオは頑張ってるよ!助けられてるのはお互い様だよ~」
そう返すソーニャにマリオは「ありがとな」と笑顔を向ける。
「マジかよ……本当にお前マリオか?まるで別人じゃねぇか」
普段そう驚くような事のないザックも、マリオの変化には驚愕の表情だ。
口だけの生意気な若造という印象しかなかったマリオが、ケイトの話を聞く限りでは実力を備えたうえに誠実さも兼ね備えた好青年であるとの事。
ザックから見た今のマリオは謙虚さもあり、ケイトの話が間違いではない事が見て取れる。
「なんて言うか……やっぱプライドが邪魔してたんすかね。それが打ち砕かれて、よくよく見たらソーニャのすごさに気が付いて……だから俺なんてこんなもんっスよ」
今のマリオはソーニャから見てもブレイブの為に必死になって戦っている。
若干卑屈にも聞こえなくもないのだが、ソーニャに追い付こうと日々努力しているのだ。
そんなマリオの姿にジェラルドも負けじとガーディアンとしての務めを全うし、レナータも今のマリオにならリーダーを任せられると安心して後衛を務めている。
もちろんソーニャもマリオと連携を取りながら無理のない理想的な戦いをする事ができている。
多少のイレギュラーに対してもマリオは的確に指示を出し、誰もがその指示通りに動く事で完璧な連携を取れているのだ。
マリオ自身もなぜこれが最初からできなかったのか不思議に思うくらいである。
「うーん、毒気が抜かれてやりづれぇな。だが慢心すんのは良くねぇが自信を持つのもある程度は必要だぜ」
「そうかもしんないスけど、まだ自信を持つ段階じゃないっスね。オレのスラッシュは軽いんじゃないかって最近悩んでるくらいっスから」
スラッシュが軽いという言葉にザックはピクリと反応する。
同じスラッシュスキルを使うファイターとしては少しアドバイスしてやりたいところ。
そしてこの日ブレイブに会いに来た目的と一致するのだ。
「ほぉん。何気に自分の特性に気付き始めてるみたいだな。その悩みは今後お前の強みになるからしっかり考えろよ」
「あざっす」と答えたマリオはザックのちょっとしたアドバイスさえも嬉しいようで笑顔を見せる。
「で、お前らさぁ。次のクエスト受注する前にオレ達にちょっと付き合わねぇか?下位の奴だが竜種との戦いを経験させときたくてな。一応死なねぇようにはサポートしてやるからよ」
実のところザックは国王との謁見に来たのは他国の動きが怪しい事を伝える為である。
魔境で発見した他国の者達はモンスターとの戦闘に敗れて全滅したようで何も聞き出す事はできなかったのだが、バランタイン王国内にある魔境に他国の兵士の死体が見つかったというのは問題である。
国を示すような物は一切身につけていなかったのだが、見知らぬモンスターや戦う為の武器としてはやや貧弱な物ばかりしか持たない事からある程度は国を特定できる。
状態異常系スキル持ちの多い【シュータイン】皇国や、モンスターを手懐けることのできるテイムスキル持ちの多い獣王国ルーヴェべデルなどがそれに当たるだろう。
確たる証拠はないがどちらであったとしても国王への報告は必要だと、この事を伝えに王都に戻って来たのだ。
そして魔境で発見していた下位の竜種を、ディーノや若手冒険者の竜種デビュー戦にと倒さずにおいたものの、ブレイブが驚く程の変化を見せた為この話を持ちかけてみた。
他にもいくつかクエストにはなっていない強力なモンスターの居場所を発見しており、元々ブレイブには別のモンスター討伐をさせようと考えていたのだが。
今のマリオやジェラルドならいい経験になるだろうとザックも竜種討伐を持ちかけた。
「正直言って自信はないっスね。けど聖銀がサポートしてくれるならこれ以上のチャンスはないし……お前らはどう思う?」
「直接見てないから耐えられるかもわからないが挑んでみたいという気持ちはある。ザックさんが肩を貸してくれると言うなら是非にとも挑んでみたい」
「ジェラルドがやるなら私もやるしかないわね。回復、必要でしょ」
「竜種やりたい!絶対強いよね!」
以前のマリオなら仲間に意見を求める事なく既に即答していただろう。
パーティーの雰囲気も良く竜種を相手にするという話をしていても気負う事なく自然体だ。
ディーノがいた時よりもいいパーティーに成長しているとザックは判断するが、今はまだ評価がAA級にも届いていない。
それでも近いうちにはAA級、さらに成長していけばSS級パーティーに到達する事も可能だろうとさえ思えてくる。
「ザックさん、よろしくお願いします」
「おう。ついでにお前らに稽古をつけてやるよ。ほんとお前別人みてぇだな……」
国王からの命令で後輩育成をするよう言われているザックは、放っておいても大丈夫そうなディーノではなくブレイブを鍛えてやろうかと考えたようだ。
「だがうちは自由人が多くてな。常に一緒のお前らをオレが引き連れて歩くのも面倒だ。一人ずつ割り振らせてもらうぞ」
ブレイブは全員で顔を見合わせ、誰もが知る聖銀のメンバーなら心配もいらないだろうとザックに頷き返す。
「よし、じゃあマリオはオレと、ジェラルドはエンベルト、レナータはランドと、ソーニャはパウルと組んでくれ。ランドもパウルもお前らに手は出さねぇから安心しろ」
ランドは聖銀のランサーアーチャーでありピアースという突き刺す事に特化したスキルを持つ大柄な男だ。
近接戦闘においても絶大な威力を発揮するスキルであり槍も得意とするランドだが、聖銀では誰もが近接戦を得意とする為、どちらかと言えば弓矢を使用する機会が多い。
年齢はザックよりも十以上も歳上なのだが、あまり人前に出る事を好まず森や自然を愛する変わり者である事からリーダーはザックが務めている。
パウルは聖銀のシーフセイバーであり、両手に剣を持つ事で攻撃に特化したシーフというスタイルの小柄な男だ。
ソーニャは素早さに特化したシーフではあるものの、戦闘スタイルはそう変わらない事から学ぶ事も多いだろう。
各々挨拶を交わして聖銀と共に行動を開始するブレイブの四人。
聖銀はザックが言うように自由人が多く、話が終わるとすぐにギルドから出て行ってしまうのだが、パーティーが集まる定例の時間があるとの事で別々に行動しても問題ないとの事。
「オレ達も行くか。あ、そうだ。中央区に宿借りてやるから今のとこ引き払って来いよ。まず今夜はパーっと楽しんでから活動開始にしようぜ」
「自由人ってザックさんもっスよね。わかりました。ちょっと行ってくるっス」
今借りている宿へと駆け出したマリオ。
ザックはマリオが戻って来るのを待ちながらケイトからいろいろと情報を集める。
やはり弟分であるディーノの事が気になって聞いてみるが、ケイトはやや拗ね気味に話して聞かせる。
どうやらディーノはアリスという冒険者と行動を共にしており、アリスの書類の備考欄にあった絶世の美女との情報に拗ねているようだ。
しかしケイトも元は孤児院育ちである為、ディーノと結ばれる事はないのだが。
それはさておきディーノは現在ウィザードシーフセイバーという仰々しいジョブで活動しており、ラフロイグで発注された全ての緊急クエストを完遂。
その後もS級のソロの冒険者として数々の依頼をこなしているとの事で、それなりに上手くやっているのだろうとザックも安心した。
前月にはこのギルドにも戻って来ているのだが、ザックは魔境に行っていた為会う事はなかったのだ。
また、ラフロイグの領主や様々な権力者達ともコネを持ち始めていると聞く限りでは全く心配する必要もなさそうだ。
あとは女絡みで面倒な事にならなければいいなと思いつつ、今日はマリオを中央区の盛り場にでも連れて行ってやろうと思うザックだった。
王都バランタインのギルド内にブレイブのメンバーの姿があった。
ソーニャを迎えて自分の考えを改め直したマリオとジェラルドは、人が変わったかのように戦いに没頭し、自分達の腕を磨き続ける日々。
CC級パーティーにまで転落したブレイブではあったものの、多くのラクーン討伐から実力を高め、さまざまな依頼をこなしていくうちにわずか半月程でBB級へと昇格。
ギルド受付嬢であるケイトから紹介された全てのクエストを完遂し続けた事で、AA級まであと少しというところまでギルド内での評価は高まっていた。
休む事なく続けられるブレイブの冒険だが、この日ギルドに帰って来るとマリオのよく知る者達がブレイブを待っていた。
「久しぶりだなマリオ。聞いたぜ、ブレイブの快進撃の話をよぉ」
「ザックさん、久しぶりっスね。それと聖銀のメンバーまで揃って……どうしたんすか?」
マリオを待っていたのはディーノが兄と慕うザック=ノアールとそのパーティー【聖銀】のメンバーだ。
ここしばらく王都から離れて魔境と呼ばれる地域へと赴いていたはずだが、今回のクエスト中に戻って来ていたようだ。
「少し気になる事があってな。国王に謁見して来たついでにお前らの様子でも見て来ようかと思ったんだが……ケイトの話じゃ随分と変わったらしいじゃねぇか。しかもなんだ?ここ最近めちゃくちゃ調子いいらしいな」
マリオがケイトに視線を向けると笑顔で頷いている。
ケイトは怒る時は怒るが普段は人当たりよく優しい性格をした女性なのだ。
この様子だとブレイブがものすごい勢いで活躍しているとでも伝えているのかもしれない。
「まあ変わったというか……自分の身の程を知ったってとこっスね。今はソーニャからいろいろと助けられてばっかで感謝しかないっスよ」
「マリオは頑張ってるよ!助けられてるのはお互い様だよ~」
そう返すソーニャにマリオは「ありがとな」と笑顔を向ける。
「マジかよ……本当にお前マリオか?まるで別人じゃねぇか」
普段そう驚くような事のないザックも、マリオの変化には驚愕の表情だ。
口だけの生意気な若造という印象しかなかったマリオが、ケイトの話を聞く限りでは実力を備えたうえに誠実さも兼ね備えた好青年であるとの事。
ザックから見た今のマリオは謙虚さもあり、ケイトの話が間違いではない事が見て取れる。
「なんて言うか……やっぱプライドが邪魔してたんすかね。それが打ち砕かれて、よくよく見たらソーニャのすごさに気が付いて……だから俺なんてこんなもんっスよ」
今のマリオはソーニャから見てもブレイブの為に必死になって戦っている。
若干卑屈にも聞こえなくもないのだが、ソーニャに追い付こうと日々努力しているのだ。
そんなマリオの姿にジェラルドも負けじとガーディアンとしての務めを全うし、レナータも今のマリオにならリーダーを任せられると安心して後衛を務めている。
もちろんソーニャもマリオと連携を取りながら無理のない理想的な戦いをする事ができている。
多少のイレギュラーに対してもマリオは的確に指示を出し、誰もがその指示通りに動く事で完璧な連携を取れているのだ。
マリオ自身もなぜこれが最初からできなかったのか不思議に思うくらいである。
「うーん、毒気が抜かれてやりづれぇな。だが慢心すんのは良くねぇが自信を持つのもある程度は必要だぜ」
「そうかもしんないスけど、まだ自信を持つ段階じゃないっスね。オレのスラッシュは軽いんじゃないかって最近悩んでるくらいっスから」
スラッシュが軽いという言葉にザックはピクリと反応する。
同じスラッシュスキルを使うファイターとしては少しアドバイスしてやりたいところ。
そしてこの日ブレイブに会いに来た目的と一致するのだ。
「ほぉん。何気に自分の特性に気付き始めてるみたいだな。その悩みは今後お前の強みになるからしっかり考えろよ」
「あざっす」と答えたマリオはザックのちょっとしたアドバイスさえも嬉しいようで笑顔を見せる。
「で、お前らさぁ。次のクエスト受注する前にオレ達にちょっと付き合わねぇか?下位の奴だが竜種との戦いを経験させときたくてな。一応死なねぇようにはサポートしてやるからよ」
実のところザックは国王との謁見に来たのは他国の動きが怪しい事を伝える為である。
魔境で発見した他国の者達はモンスターとの戦闘に敗れて全滅したようで何も聞き出す事はできなかったのだが、バランタイン王国内にある魔境に他国の兵士の死体が見つかったというのは問題である。
国を示すような物は一切身につけていなかったのだが、見知らぬモンスターや戦う為の武器としてはやや貧弱な物ばかりしか持たない事からある程度は国を特定できる。
状態異常系スキル持ちの多い【シュータイン】皇国や、モンスターを手懐けることのできるテイムスキル持ちの多い獣王国ルーヴェべデルなどがそれに当たるだろう。
確たる証拠はないがどちらであったとしても国王への報告は必要だと、この事を伝えに王都に戻って来たのだ。
そして魔境で発見していた下位の竜種を、ディーノや若手冒険者の竜種デビュー戦にと倒さずにおいたものの、ブレイブが驚く程の変化を見せた為この話を持ちかけてみた。
他にもいくつかクエストにはなっていない強力なモンスターの居場所を発見しており、元々ブレイブには別のモンスター討伐をさせようと考えていたのだが。
今のマリオやジェラルドならいい経験になるだろうとザックも竜種討伐を持ちかけた。
「正直言って自信はないっスね。けど聖銀がサポートしてくれるならこれ以上のチャンスはないし……お前らはどう思う?」
「直接見てないから耐えられるかもわからないが挑んでみたいという気持ちはある。ザックさんが肩を貸してくれると言うなら是非にとも挑んでみたい」
「ジェラルドがやるなら私もやるしかないわね。回復、必要でしょ」
「竜種やりたい!絶対強いよね!」
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パーティーの雰囲気も良く竜種を相手にするという話をしていても気負う事なく自然体だ。
ディーノがいた時よりもいいパーティーに成長しているとザックは判断するが、今はまだ評価がAA級にも届いていない。
それでも近いうちにはAA級、さらに成長していけばSS級パーティーに到達する事も可能だろうとさえ思えてくる。
「ザックさん、よろしくお願いします」
「おう。ついでにお前らに稽古をつけてやるよ。ほんとお前別人みてぇだな……」
国王からの命令で後輩育成をするよう言われているザックは、放っておいても大丈夫そうなディーノではなくブレイブを鍛えてやろうかと考えたようだ。
「だがうちは自由人が多くてな。常に一緒のお前らをオレが引き連れて歩くのも面倒だ。一人ずつ割り振らせてもらうぞ」
ブレイブは全員で顔を見合わせ、誰もが知る聖銀のメンバーなら心配もいらないだろうとザックに頷き返す。
「よし、じゃあマリオはオレと、ジェラルドはエンベルト、レナータはランドと、ソーニャはパウルと組んでくれ。ランドもパウルもお前らに手は出さねぇから安心しろ」
ランドは聖銀のランサーアーチャーでありピアースという突き刺す事に特化したスキルを持つ大柄な男だ。
近接戦闘においても絶大な威力を発揮するスキルであり槍も得意とするランドだが、聖銀では誰もが近接戦を得意とする為、どちらかと言えば弓矢を使用する機会が多い。
年齢はザックよりも十以上も歳上なのだが、あまり人前に出る事を好まず森や自然を愛する変わり者である事からリーダーはザックが務めている。
パウルは聖銀のシーフセイバーであり、両手に剣を持つ事で攻撃に特化したシーフというスタイルの小柄な男だ。
ソーニャは素早さに特化したシーフではあるものの、戦闘スタイルはそう変わらない事から学ぶ事も多いだろう。
各々挨拶を交わして聖銀と共に行動を開始するブレイブの四人。
聖銀はザックが言うように自由人が多く、話が終わるとすぐにギルドから出て行ってしまうのだが、パーティーが集まる定例の時間があるとの事で別々に行動しても問題ないとの事。
「オレ達も行くか。あ、そうだ。中央区に宿借りてやるから今のとこ引き払って来いよ。まず今夜はパーっと楽しんでから活動開始にしようぜ」
「自由人ってザックさんもっスよね。わかりました。ちょっと行ってくるっス」
今借りている宿へと駆け出したマリオ。
ザックはマリオが戻って来るのを待ちながらケイトからいろいろと情報を集める。
やはり弟分であるディーノの事が気になって聞いてみるが、ケイトはやや拗ね気味に話して聞かせる。
どうやらディーノはアリスという冒険者と行動を共にしており、アリスの書類の備考欄にあった絶世の美女との情報に拗ねているようだ。
しかしケイトも元は孤児院育ちである為、ディーノと結ばれる事はないのだが。
それはさておきディーノは現在ウィザードシーフセイバーという仰々しいジョブで活動しており、ラフロイグで発注された全ての緊急クエストを完遂。
その後もS級のソロの冒険者として数々の依頼をこなしているとの事で、それなりに上手くやっているのだろうとザックも安心した。
前月にはこのギルドにも戻って来ているのだが、ザックは魔境に行っていた為会う事はなかったのだ。
また、ラフロイグの領主や様々な権力者達ともコネを持ち始めていると聞く限りでは全く心配する必要もなさそうだ。
あとは女絡みで面倒な事にならなければいいなと思いつつ、今日はマリオを中央区の盛り場にでも連れて行ってやろうと思うザックだった。
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