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59 涙の理由
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翌日の朝、ギルドにて。
受付カウンターへと向かうと目元を真っ赤に晴らしたヴィタがディーノ達の対応をする。
「……今日何か討伐依頼紹介してくれ」
「もう!他に何か言う事ないんですか!?私泣いてるでしょう!?」
ディーノとしてはできれば触れたくなかったのだが、ヴィタはディーノに気にしてほしいようだ。
「ど、どうしたの?喧嘩でもした……とか?」
アリスが問うとヴィタはボロボロと涙を流し始め、恥も外聞も捨ててえんえんと泣き出してしまう。
ディーノもアリスもオロオロとヴィタの涙に動揺するのだが、ギルド内の冒険者達に活気はなく少し視線を向けるにとどまった。
クエストを紹介してもらえない為ヴィタが泣き止むまで待ち、涙を止めて鼻をすすったところでディーノは話を切り出した。
「今日の討伐依頼を……」
「うぉい!!なんなんだぁ!なんなんだよもぉ、うぅぅ……ぐしゅっ。私の話を聞いてよぉ……」
「だめだったか」とディーノはあまり聞く気はなさそうだが、アリスはなんとなく嫌な予感がしてヴィタを慰めようと声を掛ける。
「どうしたの?何か辛い事あった?話してくれるなら聞くわよ?」
「ふぅ……うぇぇえんっ」とアリスに抱きついたヴィタは慰めてくれる相手を探していたのかもしれない。
アリスに抱きついたまましばらく泣いたヴィタは、涙が止まると奥の部屋からグラスを三つ持って来て待合席へと運んで席に着く。
受付カウンターを放置しているがいいのだろうか。
グラスを自分の前に一つと残る二つを前に出してディーノとアリスを交互に見つめる。
おそらくは酒を出すから座れという事だろう。
クエスト前に酒を飲むのもどうかと思うディーノだが、依頼を紹介してもらう為にも席について酒を手にする。
「昨日はお疲れ様でした。飲んでください……」
まだ目に涙を溜めたままグラスから酒を飲んだヴィタは、半分ほど飲んでから話し始めた。
「昨日、お二人に依頼を紹介した後にですねぇ、バイアルドさん……バイアルドの奴が私の恋人の……ぐすっ……ダヴィデのところに向かったんでしゅっ……」
もうこの時点で嫌な予感しかしないのだが、ここまで聞いてしまえば逃げる事はできないだろうとディーノとアリスは少し目を細めて頷き合う。
完全に諦めた表情だ。
ヴィタの恋人であるダヴィデの元へと向かったバイアルドだったが、ヴィタはまだ仕事中であり引き止める事はできなかったとの事。
仕事を終えて急いでダヴィデの家に向かったヴィタは、ダヴィデの母から男の友人と食事に出掛けたと伝えられたそうだ。
ヴィタはその後ジャダルラック中の店を駆け回り、危険とされる地域も探し回ったりもしたのだがダヴィデは見つからなかったとの事。
「ダヴィデは博愛主義者なんですよ。バイアルドの食事への誘いにも快く引き受けたと思います……時々友人として食事に行くって言って、ました、から……ぐすっ」
博愛主義者という言葉にさらに嫌な予感がするディーノとアリス。
言葉自体に問題はないのだが、ヴィタのこの涙が嫌な予感を増長させる。
「どうしても見つから、なっ、で、バイヤっ、ドのっ、家をっ、調べてっ……う、うぅぅ……」
泣きながら話す為聞き取りづらいが、ヴィタはギルドでバイアルドの家を調べて見に行ったらしい。
すでに辺りは暗くなっており、バイアルドの家には灯りが点されていたそうだ。
カーテンは閉められていてその時は中の様子を伺う事はできなかったそうだが、耳を澄ませると家の中の声が聞こえてきたとの事。
外に漏れてくる声はくぐもっていて誰かと判別するのは難しかったらしいが、荒い息とうめき声のようなもの、そしてバイアルドの声だけが聞こえたそうだ。
まさかと思い家の窓のそばに隠れていたらしいが、室内が暑くなったのか窓が少し開けられたとの事だが。
「ふぅっ、ふぇっ……風、でっ、カーテン、揺れっ……ふぐぅ……は、はだっ、の……ダヴィっに……バイっ、うあぁぁぁん!」
最悪である。
嫌な予感どころか全て話を聞かされてしまったディーノとアリスだが、アリスの方は「え?男の人でしょ?え?え?なに?どういう事?」と理解できずにいるようだ。
ディーノは目元を押さえ、昨日狙われていたのかと思い嫌な汗が出てきた。
泣き喚くヴィタにかける言葉が見つからず、ディーノもアリスもただ泣き止むのを待つばかり。
しばらくして涙を止めたヴィタは残った酒を飲み干して、ディーノとアリスに頭を下げてから受付カウンターへと戻る。
二人もグラスを傾けて朝から酒を飲み、受付カウンターでクエストを受注する。
「もう大丈夫なのか?今日も依頼を紹介してほしいんだけどできるか?」
「あぃ。今日はですねぇ……えっと……これお願いします。バイアルドの討伐なんですけど報酬は大金貨三枚出します」
完全にだめなようだ。
討伐してやりたいところだがバイアルドとて人間である。
仕方なく他の職員と代わってもらい、この日のクエストを紹介してもらった。
まだ数多くの素早いモンスターが残っているようで、また不満そうな表情を見せるディーノにアリスは笑顔を向けていたが。
そして待合席で沈み込むヴィタには今夜飲みに行こうかと誘ってからギルドを後にした。
この日の一件目のクエストはまた狼型のモンスターであり、苛立ちを見せたディーノは瞬殺して鬱憤を晴らす。
二件目には複数のリッパーキャットの討伐であり、これにはアリスも活躍する。
以前よりも槍での戦いに慣れたアリスはリッパーキャットを相手に善戦し、五体中三体を討伐するという脅威の実力を見せつけた。
これにはディーノも喜び、アリスもその喜びを抱きついて表現しようとしたのだが、ディーノが身構えた事でこれを断念。
帰り道では口を尖らせていたがディーノとしては気を遣ってほしいと思うところ。
三件目にはすでに昼七の時を回っていたのだが、こちらも農村地が荒らされているという事で帰りが遅くなるとしても討伐に向かう事にした。
ヴィタを待たせてしまう事になる為声を掛けたところ、それなら見学に行きたいとの事で馬車の荷台に乗せて行く。
クッション性をもたせた布に感心しつつもディーノやアリスに声を掛け、涙は止まっているものの愚痴が多い。
彼氏であるダヴィデは誰にでも優しいけど私は特別じゃないだの、先輩職員のいじめが酷いだの、ギルド長が話しかけてくる事事態がセクハラだの、お母さんの料理は味付けが濃いだの、前髪が邪魔だのと内容は様々だがストレスは溜まっているようだ。
日の傾いた昼九の半時頃に目的地へと到着し、真っ赤な風景の中に畑の野菜を食い荒らす横方向に長く伸びた影が三体分。
ヴィタは初めて見る巨大なモンスターに怯える中、アリスはバーンを持って駆け出し、ディーノはユニオンを振り上げて空気を斬り裂き爆風を放って加速する。
それはあまりにも一瞬の出来事であり、ヴィタが瞬きした時には血飛沫が吹き荒れ地面に倒れ伏すモンスター。
ディーノは一薙ぎで一体の首を跳ね飛ばし、そのまま返す刃でもう一体の首を斬り裂いて地面を滑りながら停止する。
土煙をあげながらこちらに振り返ったディーノはヴィタの知る事のなかった本物の実力を備えたS級冒険者であり、自分の理解を超える存在であると認識させる。
大地を縮めるかのような加速をするディーノは一陣の風の如き存在である。
残る一体すらも何が起こったかもわからない状態で、駆け寄ったアリスの炎槍がモンスターの脳天を貫いて討伐を終える。
嬉しそうにディーノに駆け寄ったアリスは拳を突き出して互いに労い合う。
赤い夕日を浴びながら穏やかな笑顔を向け合う二人の姿はまるで美しく描かれた絵画のようであり、傷心のヴィタの目にはとても眩しく映った。
受付カウンターへと向かうと目元を真っ赤に晴らしたヴィタがディーノ達の対応をする。
「……今日何か討伐依頼紹介してくれ」
「もう!他に何か言う事ないんですか!?私泣いてるでしょう!?」
ディーノとしてはできれば触れたくなかったのだが、ヴィタはディーノに気にしてほしいようだ。
「ど、どうしたの?喧嘩でもした……とか?」
アリスが問うとヴィタはボロボロと涙を流し始め、恥も外聞も捨ててえんえんと泣き出してしまう。
ディーノもアリスもオロオロとヴィタの涙に動揺するのだが、ギルド内の冒険者達に活気はなく少し視線を向けるにとどまった。
クエストを紹介してもらえない為ヴィタが泣き止むまで待ち、涙を止めて鼻をすすったところでディーノは話を切り出した。
「今日の討伐依頼を……」
「うぉい!!なんなんだぁ!なんなんだよもぉ、うぅぅ……ぐしゅっ。私の話を聞いてよぉ……」
「だめだったか」とディーノはあまり聞く気はなさそうだが、アリスはなんとなく嫌な予感がしてヴィタを慰めようと声を掛ける。
「どうしたの?何か辛い事あった?話してくれるなら聞くわよ?」
「ふぅ……うぇぇえんっ」とアリスに抱きついたヴィタは慰めてくれる相手を探していたのかもしれない。
アリスに抱きついたまましばらく泣いたヴィタは、涙が止まると奥の部屋からグラスを三つ持って来て待合席へと運んで席に着く。
受付カウンターを放置しているがいいのだろうか。
グラスを自分の前に一つと残る二つを前に出してディーノとアリスを交互に見つめる。
おそらくは酒を出すから座れという事だろう。
クエスト前に酒を飲むのもどうかと思うディーノだが、依頼を紹介してもらう為にも席について酒を手にする。
「昨日はお疲れ様でした。飲んでください……」
まだ目に涙を溜めたままグラスから酒を飲んだヴィタは、半分ほど飲んでから話し始めた。
「昨日、お二人に依頼を紹介した後にですねぇ、バイアルドさん……バイアルドの奴が私の恋人の……ぐすっ……ダヴィデのところに向かったんでしゅっ……」
もうこの時点で嫌な予感しかしないのだが、ここまで聞いてしまえば逃げる事はできないだろうとディーノとアリスは少し目を細めて頷き合う。
完全に諦めた表情だ。
ヴィタの恋人であるダヴィデの元へと向かったバイアルドだったが、ヴィタはまだ仕事中であり引き止める事はできなかったとの事。
仕事を終えて急いでダヴィデの家に向かったヴィタは、ダヴィデの母から男の友人と食事に出掛けたと伝えられたそうだ。
ヴィタはその後ジャダルラック中の店を駆け回り、危険とされる地域も探し回ったりもしたのだがダヴィデは見つからなかったとの事。
「ダヴィデは博愛主義者なんですよ。バイアルドの食事への誘いにも快く引き受けたと思います……時々友人として食事に行くって言って、ました、から……ぐすっ」
博愛主義者という言葉にさらに嫌な予感がするディーノとアリス。
言葉自体に問題はないのだが、ヴィタのこの涙が嫌な予感を増長させる。
「どうしても見つから、なっ、で、バイヤっ、ドのっ、家をっ、調べてっ……う、うぅぅ……」
泣きながら話す為聞き取りづらいが、ヴィタはギルドでバイアルドの家を調べて見に行ったらしい。
すでに辺りは暗くなっており、バイアルドの家には灯りが点されていたそうだ。
カーテンは閉められていてその時は中の様子を伺う事はできなかったそうだが、耳を澄ませると家の中の声が聞こえてきたとの事。
外に漏れてくる声はくぐもっていて誰かと判別するのは難しかったらしいが、荒い息とうめき声のようなもの、そしてバイアルドの声だけが聞こえたそうだ。
まさかと思い家の窓のそばに隠れていたらしいが、室内が暑くなったのか窓が少し開けられたとの事だが。
「ふぅっ、ふぇっ……風、でっ、カーテン、揺れっ……ふぐぅ……は、はだっ、の……ダヴィっに……バイっ、うあぁぁぁん!」
最悪である。
嫌な予感どころか全て話を聞かされてしまったディーノとアリスだが、アリスの方は「え?男の人でしょ?え?え?なに?どういう事?」と理解できずにいるようだ。
ディーノは目元を押さえ、昨日狙われていたのかと思い嫌な汗が出てきた。
泣き喚くヴィタにかける言葉が見つからず、ディーノもアリスもただ泣き止むのを待つばかり。
しばらくして涙を止めたヴィタは残った酒を飲み干して、ディーノとアリスに頭を下げてから受付カウンターへと戻る。
二人もグラスを傾けて朝から酒を飲み、受付カウンターでクエストを受注する。
「もう大丈夫なのか?今日も依頼を紹介してほしいんだけどできるか?」
「あぃ。今日はですねぇ……えっと……これお願いします。バイアルドの討伐なんですけど報酬は大金貨三枚出します」
完全にだめなようだ。
討伐してやりたいところだがバイアルドとて人間である。
仕方なく他の職員と代わってもらい、この日のクエストを紹介してもらった。
まだ数多くの素早いモンスターが残っているようで、また不満そうな表情を見せるディーノにアリスは笑顔を向けていたが。
そして待合席で沈み込むヴィタには今夜飲みに行こうかと誘ってからギルドを後にした。
この日の一件目のクエストはまた狼型のモンスターであり、苛立ちを見せたディーノは瞬殺して鬱憤を晴らす。
二件目には複数のリッパーキャットの討伐であり、これにはアリスも活躍する。
以前よりも槍での戦いに慣れたアリスはリッパーキャットを相手に善戦し、五体中三体を討伐するという脅威の実力を見せつけた。
これにはディーノも喜び、アリスもその喜びを抱きついて表現しようとしたのだが、ディーノが身構えた事でこれを断念。
帰り道では口を尖らせていたがディーノとしては気を遣ってほしいと思うところ。
三件目にはすでに昼七の時を回っていたのだが、こちらも農村地が荒らされているという事で帰りが遅くなるとしても討伐に向かう事にした。
ヴィタを待たせてしまう事になる為声を掛けたところ、それなら見学に行きたいとの事で馬車の荷台に乗せて行く。
クッション性をもたせた布に感心しつつもディーノやアリスに声を掛け、涙は止まっているものの愚痴が多い。
彼氏であるダヴィデは誰にでも優しいけど私は特別じゃないだの、先輩職員のいじめが酷いだの、ギルド長が話しかけてくる事事態がセクハラだの、お母さんの料理は味付けが濃いだの、前髪が邪魔だのと内容は様々だがストレスは溜まっているようだ。
日の傾いた昼九の半時頃に目的地へと到着し、真っ赤な風景の中に畑の野菜を食い荒らす横方向に長く伸びた影が三体分。
ヴィタは初めて見る巨大なモンスターに怯える中、アリスはバーンを持って駆け出し、ディーノはユニオンを振り上げて空気を斬り裂き爆風を放って加速する。
それはあまりにも一瞬の出来事であり、ヴィタが瞬きした時には血飛沫が吹き荒れ地面に倒れ伏すモンスター。
ディーノは一薙ぎで一体の首を跳ね飛ばし、そのまま返す刃でもう一体の首を斬り裂いて地面を滑りながら停止する。
土煙をあげながらこちらに振り返ったディーノはヴィタの知る事のなかった本物の実力を備えたS級冒険者であり、自分の理解を超える存在であると認識させる。
大地を縮めるかのような加速をするディーノは一陣の風の如き存在である。
残る一体すらも何が起こったかもわからない状態で、駆け寄ったアリスの炎槍がモンスターの脳天を貫いて討伐を終える。
嬉しそうにディーノに駆け寄ったアリスは拳を突き出して互いに労い合う。
赤い夕日を浴びながら穏やかな笑顔を向け合う二人の姿はまるで美しく描かれた絵画のようであり、傷心のヴィタの目にはとても眩しく映った。
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