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22 王都での数日
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帰り道の馬車の上。
「ディーノ、ありがとう。これでソーニャも少しは自信を取り戻せたと思う」
荷台に座ったレナータはディーノに礼を言い、その後方ではベッドのようにした布の上でソーニャが寝ている。
気を張り詰めて戦って疲れたのだろう、ゆっくりと休ませてやる。
「まぁ倒せて良かったよ。ラクーンの子供とはいえ危険度はそんなに変わんないしな」
危険度だけ見ればBB級モンスターであり、倒す事の難しさを無視すればソーニャもブレイブでシーフとしてやっていけるはずだ。
もしそれ以上を求められた場合には厳しいと言わざるを得ないのだが、今日の戦いはソーニャの今後に大きく響いてくるだろう。
「あとはスキルを上手く使えばまた変わってくるんだろうけど……まぁ今日はあれだけできれば充分」
ソーニャのスキルがエアレイドである事は行く途中に聞いていたのだが、緊急回避に使っているという事でディーノは特に何も言うつもりはなかった。
エアレイドを使用すればもっと様々な戦い方も見えてくるが、自信を失った状態のソーニャにスキルを攻撃に使えとは流石に言えない。
それでも最初の一体目を一撃で倒して見せたのは、エアレイドの使い方の一つを見せていたつもりだが、これにソーニャが気付くかどうかはわからない。
いずれ戦いに余裕が出てくれば思い出すかもしれないと、今は何も言うつもりもない。
そしてディーノは今日の実験と称したギフトの贈り物としての能力は、ソーニャに作用する事はなかった。
今日の自分とソーニャの立ち位置を考えた場合に、パーティーメンバーとして同行するのではなく、ソロのソーニャと捉えていたのが原因かもしれない。
何も得るものがなかったかと言えばそうではなく、少なくともソーニャを個人として見る事で贈り物は発動しないという事はわかった。
今後はどこで贈り物が発動するのか検証するのも悪くないが、ラフロイグにそれを相談できる相手がいないのもまた事実。
少しソロの冒険者と臨時パーティーを組むのもいいかもしれないと思い始めるディーノだった。
ギルドに戻って来たディーノは依頼達成の報告を済ませ、眠い目を擦るソーニャに報酬の約三分の一を渡した。
今回はCC級モンスターが三体という事でBB級クエストとしての扱いであり、BB級クエストの平均報酬は大金貨四枚程となるのだが、ケイトが人気のないクエストと言うように報酬が大金貨二枚と少ない。
大金貨一枚と両替した金貨十枚を受け取り、そのうちの金貨七枚をソーニャに渡したというわけだ。
「え、いいの?私が頼んで連れてってもらったのに」
「一体はソーニャが倒したんだ。相応の報酬は受け取らないとだめだろ」
実のところソーニャはクエストの失敗続きで懐事情が厳しいと言わざるを得ない。
もらうべきではないと思いながらも必要な報酬でもある。
「ほら、受け取れって。これで美味いもん……お前らも今夜ご飯一緒するか?」
「いや、やめとくよ。ケイトが睨んでるし」
「えー、行きたいのに」
ケイトと夕食の約束をしておきながら、あまり気にする事なく二人を誘うディーノだが、レナータは二人の仲がいい事も知っているし邪魔はしたくない。
ソーニャはまだディーノから話を聞きたいのかもしれないが、レナータは今夜はソーニャが頑張ったご褒美にご馳走するからと連れて出て行った。
午後のギルドは朝から飲んでる冒険者達で賑わっており、ケイトの仕事が終わるまで昔馴染みの冒険者達と話をしながら待つ事にした。
◇◇◇
四日後の朝。
前日に受注していたラフロイグまでの護衛依頼で南区の門で待つディーノ。
一般商人の護衛である為報酬は少ないが、馬車で移動できるだけでも受注する価値はあると言うもの。
昨日のうちにレナータ達は泊まり掛けのクエストへと出発している為見送りはない。
ディーノはこの四日間のうちにレナータやソーニャと買い物をしたり、以前暮らしていた孤児院に差し入れをしたりとそれなりに楽しい王都生活を送っていた。
先日はラフロイグ伯爵邸に挨拶をしに向かうと、夕食にゴッドファーザーで食事をしようと誘われた為、ケイトも連れて伯爵家に紹介している。
多くの冒険者を知るケイトの話に、ダリアンも嬉しそうに懐いていた。
また、ケイトは政治にはそれ程詳しくないとしても、ギルドに発注される依頼の内容から王都の物資の流れや金の動きもよく知るケイトは伯爵の目から見ても優秀な人材として映る。
伯爵の問いにもこれまでの傾向を分析した自身の考えを披露しながら、会話の中心となって話を広げていた。
ディーノとしては、これでケイトの未来も明るくなるだろうという黒い思惑もあったりするのだが。
孤児や貧乏人は蔑まれる事もあるのだが、貴族達も手元に有能な人材を置きたいもの。
これまでも没落した貴族は数多く存在し、家柄だけを気にした人材の家系は傾きやすい事を貴族達もよく知っているのだ。
すぐにでもラフロイグに欲しいところだが、これからまだまだ沢山の知識を身に付けてから引き抜くべきだろうと、伯爵もケイトと良い関係が築けるようにと考えたようだ。
ディーノは伯爵の護衛依頼から有意義な十日間を過ごせたなと、満足しながらラフロイグへの馬車へと乗り込んだ。
「ディーノ、ありがとう。これでソーニャも少しは自信を取り戻せたと思う」
荷台に座ったレナータはディーノに礼を言い、その後方ではベッドのようにした布の上でソーニャが寝ている。
気を張り詰めて戦って疲れたのだろう、ゆっくりと休ませてやる。
「まぁ倒せて良かったよ。ラクーンの子供とはいえ危険度はそんなに変わんないしな」
危険度だけ見ればBB級モンスターであり、倒す事の難しさを無視すればソーニャもブレイブでシーフとしてやっていけるはずだ。
もしそれ以上を求められた場合には厳しいと言わざるを得ないのだが、今日の戦いはソーニャの今後に大きく響いてくるだろう。
「あとはスキルを上手く使えばまた変わってくるんだろうけど……まぁ今日はあれだけできれば充分」
ソーニャのスキルがエアレイドである事は行く途中に聞いていたのだが、緊急回避に使っているという事でディーノは特に何も言うつもりはなかった。
エアレイドを使用すればもっと様々な戦い方も見えてくるが、自信を失った状態のソーニャにスキルを攻撃に使えとは流石に言えない。
それでも最初の一体目を一撃で倒して見せたのは、エアレイドの使い方の一つを見せていたつもりだが、これにソーニャが気付くかどうかはわからない。
いずれ戦いに余裕が出てくれば思い出すかもしれないと、今は何も言うつもりもない。
そしてディーノは今日の実験と称したギフトの贈り物としての能力は、ソーニャに作用する事はなかった。
今日の自分とソーニャの立ち位置を考えた場合に、パーティーメンバーとして同行するのではなく、ソロのソーニャと捉えていたのが原因かもしれない。
何も得るものがなかったかと言えばそうではなく、少なくともソーニャを個人として見る事で贈り物は発動しないという事はわかった。
今後はどこで贈り物が発動するのか検証するのも悪くないが、ラフロイグにそれを相談できる相手がいないのもまた事実。
少しソロの冒険者と臨時パーティーを組むのもいいかもしれないと思い始めるディーノだった。
ギルドに戻って来たディーノは依頼達成の報告を済ませ、眠い目を擦るソーニャに報酬の約三分の一を渡した。
今回はCC級モンスターが三体という事でBB級クエストとしての扱いであり、BB級クエストの平均報酬は大金貨四枚程となるのだが、ケイトが人気のないクエストと言うように報酬が大金貨二枚と少ない。
大金貨一枚と両替した金貨十枚を受け取り、そのうちの金貨七枚をソーニャに渡したというわけだ。
「え、いいの?私が頼んで連れてってもらったのに」
「一体はソーニャが倒したんだ。相応の報酬は受け取らないとだめだろ」
実のところソーニャはクエストの失敗続きで懐事情が厳しいと言わざるを得ない。
もらうべきではないと思いながらも必要な報酬でもある。
「ほら、受け取れって。これで美味いもん……お前らも今夜ご飯一緒するか?」
「いや、やめとくよ。ケイトが睨んでるし」
「えー、行きたいのに」
ケイトと夕食の約束をしておきながら、あまり気にする事なく二人を誘うディーノだが、レナータは二人の仲がいい事も知っているし邪魔はしたくない。
ソーニャはまだディーノから話を聞きたいのかもしれないが、レナータは今夜はソーニャが頑張ったご褒美にご馳走するからと連れて出て行った。
午後のギルドは朝から飲んでる冒険者達で賑わっており、ケイトの仕事が終わるまで昔馴染みの冒険者達と話をしながら待つ事にした。
◇◇◇
四日後の朝。
前日に受注していたラフロイグまでの護衛依頼で南区の門で待つディーノ。
一般商人の護衛である為報酬は少ないが、馬車で移動できるだけでも受注する価値はあると言うもの。
昨日のうちにレナータ達は泊まり掛けのクエストへと出発している為見送りはない。
ディーノはこの四日間のうちにレナータやソーニャと買い物をしたり、以前暮らしていた孤児院に差し入れをしたりとそれなりに楽しい王都生活を送っていた。
先日はラフロイグ伯爵邸に挨拶をしに向かうと、夕食にゴッドファーザーで食事をしようと誘われた為、ケイトも連れて伯爵家に紹介している。
多くの冒険者を知るケイトの話に、ダリアンも嬉しそうに懐いていた。
また、ケイトは政治にはそれ程詳しくないとしても、ギルドに発注される依頼の内容から王都の物資の流れや金の動きもよく知るケイトは伯爵の目から見ても優秀な人材として映る。
伯爵の問いにもこれまでの傾向を分析した自身の考えを披露しながら、会話の中心となって話を広げていた。
ディーノとしては、これでケイトの未来も明るくなるだろうという黒い思惑もあったりするのだが。
孤児や貧乏人は蔑まれる事もあるのだが、貴族達も手元に有能な人材を置きたいもの。
これまでも没落した貴族は数多く存在し、家柄だけを気にした人材の家系は傾きやすい事を貴族達もよく知っているのだ。
すぐにでもラフロイグに欲しいところだが、これからまだまだ沢山の知識を身に付けてから引き抜くべきだろうと、伯爵もケイトと良い関係が築けるようにと考えたようだ。
ディーノは伯爵の護衛依頼から有意義な十日間を過ごせたなと、満足しながらラフロイグへの馬車へと乗り込んだ。
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