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キス
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背が高くて綺麗な女の人だなー、やっぱり外国の人なのかな?
思わず見惚れてしまう切れ長の瞳に、鼻筋が高い整った顔。眉毛にかかる赤味を帯びた金色の髪は後ろで一つ結びをして背中に垂らしている。
黒のスーツを着込んでお髪と同色の眼鏡をしているのだけれど、様になっているなーと思わず口に出してしまいそうになってしまう格好良さがある。
そしてそんな綺麗で格好良いお姉さんが、その綺麗な顔を寄せてきて——お姉さんの唇がボクのほっぺに触れる。チュッチュッと。
いけない、ボク達は女の子同士なのにキスをしちゃっている。
そして一度離れたかと思ったお姉さんの顔が、また迫ってくる。今度はその色素が薄い綺麗な唇が、ボクの唇に迫ってきて——
そうして目を閉じたボクの唇と、女性の唇が重なり合う。
「ちゅっ、くちゅっ」
動けずにいるボク。積極的に唇を触れ合わせてくるお姉さん。
そしてボクの緊張を解きほぐすように、ボクの警戒心を解きほぐすように、お姉さんはゆっくりじっくり慎重に丁寧に、穏やかで優しいキスをしてくる。
そうしてボクの緊張の糸が切れた辺りで、そうして唇に思わず入っていた力が抜けた辺りで、お姉さんとの唇の密着度が増してきた。
互いに力が抜けた状態でのキス。それは何よりも柔らかく、何よりも情熱的に、ボクの心と身体を夢中にさせる。それから拒む事なく、すがる様にして、唇を唇に擦り合わせていくのだけれど——
『チュッ』
リップ音が鳴った。それはお姉さんがボクの上唇に吸い付いて来たのだ。そして吸い付いて来たかと思ったら擦り合わせてきたり、離れたかと思うぐらい軽いくすぐったい触れ合いから、体重をかけたボクの唇を押し潰す一歩手前のキスをしてくる。
あぁ、ボクは今、唇を唇で犯されているんだ。
そんないけないワードが脳内に浮かんできてしまい、頭の毛先から脚の爪先までの身体中と言う身体中が敏感になり、下腹部に小さな小さな、それでいてどんどんと大きく膨れ上がっていく熱い炎が灯る。
その間キスはと言うと、ボクの唇をカプッと咥えたまま横にゆっくりスイングして新たな感触と言う名の信号をボクに送り始めていた。
この人のキス、今更ながらとても気持ち良くて、今更ながらとても上手くて、ボクはなすがままされるがままになってしまっている。そして彼女から与えられる快感をボクは一つも取りこぼさぬよう、この頭と身体に刻み込んでいく。
とそこでお姉さんがそのか細い手で、ボクの両手をガッチリ掴んでくる。そしてお姉さんの柔らかで熱い舌が、唇を強引にこじ開けるようにして、ボクの幼くてけがれを知らない口内に侵入して来た。
「んんっ」
ボクの舌先に触れるお姉さんの舌先。絡み合うボクの舌とお姉さんの舌。ピチャピチャと水気を帯びた音を立て、ピチャピチャと卑猥を含んだ音を立て、ボクの頭と身体を熱く熱く、そして夢中にさせていく。
そしてお姉さんの綺麗な手がボクのパジャマ——ブラを付けていない胸——に伸ばされてきて、的確に、ピンポイントに揉まれていく。そうして行為はねっとりじっくりと、そうして行為は加速度的に過激に行われていき——
あうっ、お尻を強く掴まないで。
そこで目を覚ます。
そう、そんな感じでボクは毎日夢を見ていて、そんな感じで毎日その夢の内容を覚えていた。またその夢は不思議で、同じ人が出てきて——そのお姉さんにボクは、襲われ続けている。
勿論襲われているといっても命の危険が迫っている訳ではなくて、……今回のようにアッチの方の意味で、襲われているのだ。
そのため起床したばかりのボクはスイッチが入ってしまっていて、エッチな気分になってしまっていて、人には言えない行為であると分かっているのだけれど、恥ずべき行為だと分かっているのだけれど、朝の用意が遅れてしまうのを承知の上で——
「んくぅ」
じっくりねっとりと滾りを抑えるために、まずはおっぱいに両手を伸ばしていく。両眼をつぶると夢の事を思いながら、乳首をコリコリキュッキュッと刺激していく。そしてお股がムズムズしてきたら、パンティの上からなぞるようにして小陰唇と陰核も擦る。そうして自慰行為を行なっていき、最後はきっちりクリイキまでするのであった。
それから少しばかり余韻に浸り時間が経過した今、ボクは朝の支度をして通学路をひた走る。
ふぅはー、今日もギリギリだった。
通っている高校の校門を潜ってから一安心。そうして自分のクラスの教室に入ると突然背中に衝撃が。同じクラスの由香だ。由香はそのまま後ろから抱きついてくると、ボクの胸を鷲掴みにして揉み揉みしてくる。
「ツバサ~、今日もギリギリだったね。夜更かしは美容の大敵だよ? 」
夜更かしはしていない。ただボクの胸は夢から朝にかけてのエッチな行為のため敏感になってしまっており、このまま続けられてしまうとまた我慢出来なくなってしまうかもしれない。そこでボクはレスリング部ばりの素早さを見せて由香の背後に回り込むと、お返しとばかりにその巨乳へと手を伸ばす。そしてブラで正確な場所は分からないが敏感な場所へ刺激を与えるため、手当たり次第に人差し指でトントン、クイクイと振動を与えていく。
「ちょっ、ツバサ、たんま、んやっ、たんまたんま」
そんなこんなで学園生活が始まる。
因みにボク達が通う百合ヶ丘高校は女子校であるがため、因みに百合ヶ丘高校には男の子の視線がないがため、みんな少しデリカシーに欠ける部分がある。それは人目を気にせず大爆笑をするし、授業中に大股開きでスカートの中を扇いだりする子も大勢いるような感じで。
それより毎日同じような夢を見るだなんて、ボクってやっぱり欲求不満なのかな?
チャイムの音が聞こえお昼休みの時間になると、由香がお弁当箱を持ち寄ってボクの机へやって来た。
「そう言えばツバサ、あの大勢の人達が眠り続ける事件、解決したらしいよ」
「あぁ、あのホラーゲームをプレイした人達が眠り続けているってヤツだよね? 」
「そう、それ」
「つまり起きたって事? 」
「うん、それもみんなが同時に起きたらしいよ」
「へぇー」
「そして寝ていた人達曰く、夢の世界でゲームをしていたんだって」
「えっ、でも、ゲーム機器取り外されていたんだよね? 」
「そうなんだけど、不思議な事にみんなの証言が一致しているんだって」
「同じ夢を見るだなんて、どういう事なんだろうね」
それからいつものように学校は終わり、ボクは一人自宅へと向けて徒歩で移動していた。
同じ夢、ボクは毎日同じような夢を見ている。あれはなんなのかな? ……もしかして正夢とかだったりして。んなわけないか。あの綺麗なお姉さんに会う事はない……はず。
でもどこか、期待してしまっているボクがいる。あんなにも夢に見るのだから、見ているのだから。まだ会った事も無いのに、その顔を覚えてしまっている。まだ会った事も無いのに、その佇まいは綺麗でスマートである事を知っている。そしてその唇は、とてもとても甘いキスをする事を——
とそんな感じで夢に出てくる彼女の事を思っていたからだろう。
「おわっ」
ボクは曲がり角で、ボクは出会い頭で、人にぶつかりそうになってしまう。ぶつからずに済んだのは、相手が上手く躱したから。怪我せずに済んだのは、転びそうになったボクを彼女が片手一本で支えてくれたから。
「大丈夫、かな? 」
そしてそして、心配そうにそう言って来たのは、眉毛にかかる赤味を帯びた金色の髪を後ろで一つ結びをして背中に垂らし、黒のスーツを着込こみお髪と同色の眼鏡をしている女性。
そう、ボクは夢に出てくるあのお姉さんに出会ってしまったのだった。
思わず見惚れてしまう切れ長の瞳に、鼻筋が高い整った顔。眉毛にかかる赤味を帯びた金色の髪は後ろで一つ結びをして背中に垂らしている。
黒のスーツを着込んでお髪と同色の眼鏡をしているのだけれど、様になっているなーと思わず口に出してしまいそうになってしまう格好良さがある。
そしてそんな綺麗で格好良いお姉さんが、その綺麗な顔を寄せてきて——お姉さんの唇がボクのほっぺに触れる。チュッチュッと。
いけない、ボク達は女の子同士なのにキスをしちゃっている。
そして一度離れたかと思ったお姉さんの顔が、また迫ってくる。今度はその色素が薄い綺麗な唇が、ボクの唇に迫ってきて——
そうして目を閉じたボクの唇と、女性の唇が重なり合う。
「ちゅっ、くちゅっ」
動けずにいるボク。積極的に唇を触れ合わせてくるお姉さん。
そしてボクの緊張を解きほぐすように、ボクの警戒心を解きほぐすように、お姉さんはゆっくりじっくり慎重に丁寧に、穏やかで優しいキスをしてくる。
そうしてボクの緊張の糸が切れた辺りで、そうして唇に思わず入っていた力が抜けた辺りで、お姉さんとの唇の密着度が増してきた。
互いに力が抜けた状態でのキス。それは何よりも柔らかく、何よりも情熱的に、ボクの心と身体を夢中にさせる。それから拒む事なく、すがる様にして、唇を唇に擦り合わせていくのだけれど——
『チュッ』
リップ音が鳴った。それはお姉さんがボクの上唇に吸い付いて来たのだ。そして吸い付いて来たかと思ったら擦り合わせてきたり、離れたかと思うぐらい軽いくすぐったい触れ合いから、体重をかけたボクの唇を押し潰す一歩手前のキスをしてくる。
あぁ、ボクは今、唇を唇で犯されているんだ。
そんないけないワードが脳内に浮かんできてしまい、頭の毛先から脚の爪先までの身体中と言う身体中が敏感になり、下腹部に小さな小さな、それでいてどんどんと大きく膨れ上がっていく熱い炎が灯る。
その間キスはと言うと、ボクの唇をカプッと咥えたまま横にゆっくりスイングして新たな感触と言う名の信号をボクに送り始めていた。
この人のキス、今更ながらとても気持ち良くて、今更ながらとても上手くて、ボクはなすがままされるがままになってしまっている。そして彼女から与えられる快感をボクは一つも取りこぼさぬよう、この頭と身体に刻み込んでいく。
とそこでお姉さんがそのか細い手で、ボクの両手をガッチリ掴んでくる。そしてお姉さんの柔らかで熱い舌が、唇を強引にこじ開けるようにして、ボクの幼くてけがれを知らない口内に侵入して来た。
「んんっ」
ボクの舌先に触れるお姉さんの舌先。絡み合うボクの舌とお姉さんの舌。ピチャピチャと水気を帯びた音を立て、ピチャピチャと卑猥を含んだ音を立て、ボクの頭と身体を熱く熱く、そして夢中にさせていく。
そしてお姉さんの綺麗な手がボクのパジャマ——ブラを付けていない胸——に伸ばされてきて、的確に、ピンポイントに揉まれていく。そうして行為はねっとりじっくりと、そうして行為は加速度的に過激に行われていき——
あうっ、お尻を強く掴まないで。
そこで目を覚ます。
そう、そんな感じでボクは毎日夢を見ていて、そんな感じで毎日その夢の内容を覚えていた。またその夢は不思議で、同じ人が出てきて——そのお姉さんにボクは、襲われ続けている。
勿論襲われているといっても命の危険が迫っている訳ではなくて、……今回のようにアッチの方の意味で、襲われているのだ。
そのため起床したばかりのボクはスイッチが入ってしまっていて、エッチな気分になってしまっていて、人には言えない行為であると分かっているのだけれど、恥ずべき行為だと分かっているのだけれど、朝の用意が遅れてしまうのを承知の上で——
「んくぅ」
じっくりねっとりと滾りを抑えるために、まずはおっぱいに両手を伸ばしていく。両眼をつぶると夢の事を思いながら、乳首をコリコリキュッキュッと刺激していく。そしてお股がムズムズしてきたら、パンティの上からなぞるようにして小陰唇と陰核も擦る。そうして自慰行為を行なっていき、最後はきっちりクリイキまでするのであった。
それから少しばかり余韻に浸り時間が経過した今、ボクは朝の支度をして通学路をひた走る。
ふぅはー、今日もギリギリだった。
通っている高校の校門を潜ってから一安心。そうして自分のクラスの教室に入ると突然背中に衝撃が。同じクラスの由香だ。由香はそのまま後ろから抱きついてくると、ボクの胸を鷲掴みにして揉み揉みしてくる。
「ツバサ~、今日もギリギリだったね。夜更かしは美容の大敵だよ? 」
夜更かしはしていない。ただボクの胸は夢から朝にかけてのエッチな行為のため敏感になってしまっており、このまま続けられてしまうとまた我慢出来なくなってしまうかもしれない。そこでボクはレスリング部ばりの素早さを見せて由香の背後に回り込むと、お返しとばかりにその巨乳へと手を伸ばす。そしてブラで正確な場所は分からないが敏感な場所へ刺激を与えるため、手当たり次第に人差し指でトントン、クイクイと振動を与えていく。
「ちょっ、ツバサ、たんま、んやっ、たんまたんま」
そんなこんなで学園生活が始まる。
因みにボク達が通う百合ヶ丘高校は女子校であるがため、因みに百合ヶ丘高校には男の子の視線がないがため、みんな少しデリカシーに欠ける部分がある。それは人目を気にせず大爆笑をするし、授業中に大股開きでスカートの中を扇いだりする子も大勢いるような感じで。
それより毎日同じような夢を見るだなんて、ボクってやっぱり欲求不満なのかな?
チャイムの音が聞こえお昼休みの時間になると、由香がお弁当箱を持ち寄ってボクの机へやって来た。
「そう言えばツバサ、あの大勢の人達が眠り続ける事件、解決したらしいよ」
「あぁ、あのホラーゲームをプレイした人達が眠り続けているってヤツだよね? 」
「そう、それ」
「つまり起きたって事? 」
「うん、それもみんなが同時に起きたらしいよ」
「へぇー」
「そして寝ていた人達曰く、夢の世界でゲームをしていたんだって」
「えっ、でも、ゲーム機器取り外されていたんだよね? 」
「そうなんだけど、不思議な事にみんなの証言が一致しているんだって」
「同じ夢を見るだなんて、どういう事なんだろうね」
それからいつものように学校は終わり、ボクは一人自宅へと向けて徒歩で移動していた。
同じ夢、ボクは毎日同じような夢を見ている。あれはなんなのかな? ……もしかして正夢とかだったりして。んなわけないか。あの綺麗なお姉さんに会う事はない……はず。
でもどこか、期待してしまっているボクがいる。あんなにも夢に見るのだから、見ているのだから。まだ会った事も無いのに、その顔を覚えてしまっている。まだ会った事も無いのに、その佇まいは綺麗でスマートである事を知っている。そしてその唇は、とてもとても甘いキスをする事を——
とそんな感じで夢に出てくる彼女の事を思っていたからだろう。
「おわっ」
ボクは曲がり角で、ボクは出会い頭で、人にぶつかりそうになってしまう。ぶつからずに済んだのは、相手が上手く躱したから。怪我せずに済んだのは、転びそうになったボクを彼女が片手一本で支えてくれたから。
「大丈夫、かな? 」
そしてそして、心配そうにそう言って来たのは、眉毛にかかる赤味を帯びた金色の髪を後ろで一つ結びをして背中に垂らし、黒のスーツを着込こみお髪と同色の眼鏡をしている女性。
そう、ボクは夢に出てくるあのお姉さんに出会ってしまったのだった。
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