118 / 162
第六章 未知の洞窟と新たなる冒険編
109.油断禁物
しおりを挟む
竪穴を降りた場所は天井が低くじめっとしている。外壁の岩肌はじんわりと汗をかきちょっと不気味な雰囲気だ。それにしてもこんなに湿気が高いのに苔すら生えていない。やはり生き物はいないのだろうか。
「しかしスゴイ湿気ねえ。
ナード以上よ、これ」
「どこかに水源でもあるのかな。
流れてはいないけど、どこかから沁みだしてきているみたいね」
そう言いながらミーヤは壁面を撫でた。すると想像以上にぬるっとした感触だ。
「うわ、凄いぬめぬめしてて気持ち悪い!
でもねばねばしているわけじゃないのか」
そう言いながら指先を見ると、なんだかおかしな感触が残っていることに気が付いた。気のせいか手のひらの毛が溶けているような……
「なにしてるのミーヤ!
むやみに触ったらだめよ!
ほら、少し手が溶けちゃってる、でもないか。
手のひらまで毛皮で守られててよかったわね」
「ちょっとレナージュ、知ってるなら先に言ってよね。
毛が少し溶けちゃったわよ」
どうやら湿気と言うよりどこかから流れてきているこの水は強酸性の液体らしい。だから苔すら生えていないのだろう。それにしてもどこから流れて来ているのだろうか。現在地は竪穴を降りてきてさらにこの道も下っているので地下数十メートルくらい? 地表と今いる場所の間に酸性の液体を産み出すなにかがあるのかもしれない。
魔獣どころか動物も何もいないので油断していたが、洞窟自体に危険性があることも考えなければならないのだということをこの程度の代償で知れて良かった。ミーヤは溶けた毛先をペロッと舐めながらそんなことを考えていた。そのとき作図をしながら歩いていたチカマが何かに気付いたようだ。
「ミーヤさま、もうすぐ広いところに出るみたい。
凄く広いよ」
「やっとこの洞窟を抜けるってことね。
ミーヤの手が全部無くなる前で良かったわ」
「もう、いつまでもそんなこと言わないでよ。
あれは事故、事故なんだからね。
大体先にレナージュが教えてくれていればあんなことにはならなかったんでしょ!」
「ミーヤも十分しつこいわよ。
いいから早く進みましょ、ここは天井が低くて息苦しいわ」
「同意見ね、この湿気ときたら頭が重くて仕方ないわ。
別にこの髪が嫌いなわけじゃないけれど、湿気だけは大敵なのよねえ」
確かにヴィッキーのもじゃもじゃ頭がいつもより垂れ下がっていて重そうだ。しかしあの頭は天然なのだろうか。あんなにもじゃもじゃくるくるの地毛なんて見たことがない。どうしても気になったミーヤは思い切って聞いてみることにした。
「ねえヴィッキー? あなたの髪ってなにもしてないのにそんなにもじゃもじゃなの?
パーマでもかけてるのよね?」
「はあ? パーマなんてかけてないわ!
わざわざ自分でくるくる頭にするなんてバカのやることよ!
言っとくけど私自身は気に入ってるんだからね」
どうやら大分気にしているようだ。かと言っておかしいとかかわいくないとかそんなことはなく、真っ赤な髪色と合わせてとてもキュートだし雰囲気にもよくあっている。ただ湿気や寝起きのことを考えると他人事ながら頭と気が重くなるのは確かだ。そしてそんなヴィッキーの希望を打ち砕くように、広い場所へ出ても湿気は高いままだった。ヴィッキーは明らかに落胆している。ただ天井は高いのでさっきまでよりは少しましではある。
チカマが作図をしているので探索が使えていないが、今のところ何の気配も感じられない。先行している冒険者がいるはずなのだがもっと奥まで進んでいるのかもしれない。念のため最大限用心をしながら進んでいくが本当になにもなく、動物も植物も見つかっていないと言うのは本当のようだ。
その時背後でドサッという物音がして振り向くと、それと同時にレナージュが大声を上げた。
「ナウィン! どうしたの!?」
「ええ!? 何が起きたの!?」
レナージュに続いてミーヤも思わず大声を出して、突然倒れたナウィンの様子を確認するために膝をついた。どうやら意識を失っているようだが外傷は見られない。地面にも障害物や攻撃されたような跡はなく、本当に突然倒れたようである。もしかして急病なのかもしれない。
とりあえずナウィンを抱えて立ち上がろうとしたその時――
「あれ? 力が……」
特に外部から何かされたような気配もなかったはずなのに意識が遠のいていく。体がふわふわするような心地よさを感じつつも薄れていく意識…… 何かがおかしいと感じ力を振り絞って立ち上がった。
「ミーヤさま大丈夫?
ナウィンはどうしたの?」
数秒もすると意識は完全に戻ったが、しゃがみ込んだだけで気が遠くなるなんて何かがおかしい。今度は身構えてからナウィンを一気に抱え上げた。
「地面に近いところが何か変よ。
長時間しゃがんでいるのは危険だわ」
「ナウィンの身長だと、私たちがしゃがんだのと同じくらいだからなにか影響あったのかしら。
でもそんなことってある?」
「わからないけど有毒ガスとかそんなところかしら。
ヴィッキー、ナウィンに回復をかけてあげてよ」
「ガスなら解毒のほうがいいかもしれないね。
とりあえず両方かけてみるわ」
そう言ってからヴィッキーが呪文を唱え、ナウィンへ回復と解毒をかけたが目を覚まさない。するとレナージュが小さな樽を出してきた。
「こういうときは気付け薬を使うのよ。
まあちょっと違うものだけど何とかなるでしょ」
そう言うと樽の栓の抜いて中身をナウィンの鼻先へポタポタと垂らした。漂ってくるこの香り、どうやら樽の中身は蒸留酒らしい。確かに蒸留酒の香りとアルコール分は気付け薬の代わりになるかもしれない。
鼻から蒸留酒の香りではなくそのモノを吸い込んだナウィンは、意識を取り戻さないままでくしゃみをした。どうやら呼吸は出来ているようなので一安心だ。しかしここに留まることは危険かもしれないので一旦地上へ戻ることにした。
「あれ? えっと、あの……
私はどうしたんでしょうか」
「ああ良かった、このまま目を覚まさなかったらどうしようかと思ったわ。
ナウィンったら急に気を失って倒れてしまったのよ。
一体何があったのかわかる?」
「うーん、えっと、あの……
全然わかりません。
でもなんとなく突然眠くなってきたような気がします」
「他には? 今も何か残ってるとか、毒みたいな感じはない?
どこかから何かされた感覚もなかったのよね?」
「ええ、えっと、あの……
毒らしい感覚もありませんしどこも痛くありません。
本当になにもわからなくてごめんなさい」
毒でもない、寝不足でもない? なにかをされた感覚もないなんて、いったい何が起きたのだろう。それにミーヤ自身もなにかわからないうちに意識を失いそうになってしまった。こういうとき頼りになるのは物知りなレナージュだが心当たりはないと首を横に振っている。
とにかく何か見知らぬ力によってダメージを受けたことだけは間違いなく、謎が解明できないうちはナウィンを伴って散策するのは危険である。とりあえず今日はまだ時間も早いが、対策を立てるための話し合いをするということで意見がまとまった。
「それじゃさ、まずは今日の夕飯について話しあいましょう。
その次は甘いものも食べたいからその計画についても聞かせてちょうだい。
でもその前にまだ時間も早いからおやつにしましょうよ」
「ヴィッキー? それと探索とどう関係があるわけ?
おやつを作るのはいいけど、その間にちゃんと考えてくれないと困るわよ。
あなただって手ぶらで戻ってなんの報告も出来なかったら恥かくでしょ?」
「冗談よ、場を和ませようとしただけだってば。
それじゃ真面目に対策を考えて計画を練りましょう。
頭を使うから甘いものが欲しくなるけどね」
ミーヤは「はいはい」と適当に返事をしてからかまどを用意し、ポップコーンを作る準備を始めた。
「しかしスゴイ湿気ねえ。
ナード以上よ、これ」
「どこかに水源でもあるのかな。
流れてはいないけど、どこかから沁みだしてきているみたいね」
そう言いながらミーヤは壁面を撫でた。すると想像以上にぬるっとした感触だ。
「うわ、凄いぬめぬめしてて気持ち悪い!
でもねばねばしているわけじゃないのか」
そう言いながら指先を見ると、なんだかおかしな感触が残っていることに気が付いた。気のせいか手のひらの毛が溶けているような……
「なにしてるのミーヤ!
むやみに触ったらだめよ!
ほら、少し手が溶けちゃってる、でもないか。
手のひらまで毛皮で守られててよかったわね」
「ちょっとレナージュ、知ってるなら先に言ってよね。
毛が少し溶けちゃったわよ」
どうやら湿気と言うよりどこかから流れてきているこの水は強酸性の液体らしい。だから苔すら生えていないのだろう。それにしてもどこから流れて来ているのだろうか。現在地は竪穴を降りてきてさらにこの道も下っているので地下数十メートルくらい? 地表と今いる場所の間に酸性の液体を産み出すなにかがあるのかもしれない。
魔獣どころか動物も何もいないので油断していたが、洞窟自体に危険性があることも考えなければならないのだということをこの程度の代償で知れて良かった。ミーヤは溶けた毛先をペロッと舐めながらそんなことを考えていた。そのとき作図をしながら歩いていたチカマが何かに気付いたようだ。
「ミーヤさま、もうすぐ広いところに出るみたい。
凄く広いよ」
「やっとこの洞窟を抜けるってことね。
ミーヤの手が全部無くなる前で良かったわ」
「もう、いつまでもそんなこと言わないでよ。
あれは事故、事故なんだからね。
大体先にレナージュが教えてくれていればあんなことにはならなかったんでしょ!」
「ミーヤも十分しつこいわよ。
いいから早く進みましょ、ここは天井が低くて息苦しいわ」
「同意見ね、この湿気ときたら頭が重くて仕方ないわ。
別にこの髪が嫌いなわけじゃないけれど、湿気だけは大敵なのよねえ」
確かにヴィッキーのもじゃもじゃ頭がいつもより垂れ下がっていて重そうだ。しかしあの頭は天然なのだろうか。あんなにもじゃもじゃくるくるの地毛なんて見たことがない。どうしても気になったミーヤは思い切って聞いてみることにした。
「ねえヴィッキー? あなたの髪ってなにもしてないのにそんなにもじゃもじゃなの?
パーマでもかけてるのよね?」
「はあ? パーマなんてかけてないわ!
わざわざ自分でくるくる頭にするなんてバカのやることよ!
言っとくけど私自身は気に入ってるんだからね」
どうやら大分気にしているようだ。かと言っておかしいとかかわいくないとかそんなことはなく、真っ赤な髪色と合わせてとてもキュートだし雰囲気にもよくあっている。ただ湿気や寝起きのことを考えると他人事ながら頭と気が重くなるのは確かだ。そしてそんなヴィッキーの希望を打ち砕くように、広い場所へ出ても湿気は高いままだった。ヴィッキーは明らかに落胆している。ただ天井は高いのでさっきまでよりは少しましではある。
チカマが作図をしているので探索が使えていないが、今のところ何の気配も感じられない。先行している冒険者がいるはずなのだがもっと奥まで進んでいるのかもしれない。念のため最大限用心をしながら進んでいくが本当になにもなく、動物も植物も見つかっていないと言うのは本当のようだ。
その時背後でドサッという物音がして振り向くと、それと同時にレナージュが大声を上げた。
「ナウィン! どうしたの!?」
「ええ!? 何が起きたの!?」
レナージュに続いてミーヤも思わず大声を出して、突然倒れたナウィンの様子を確認するために膝をついた。どうやら意識を失っているようだが外傷は見られない。地面にも障害物や攻撃されたような跡はなく、本当に突然倒れたようである。もしかして急病なのかもしれない。
とりあえずナウィンを抱えて立ち上がろうとしたその時――
「あれ? 力が……」
特に外部から何かされたような気配もなかったはずなのに意識が遠のいていく。体がふわふわするような心地よさを感じつつも薄れていく意識…… 何かがおかしいと感じ力を振り絞って立ち上がった。
「ミーヤさま大丈夫?
ナウィンはどうしたの?」
数秒もすると意識は完全に戻ったが、しゃがみ込んだだけで気が遠くなるなんて何かがおかしい。今度は身構えてからナウィンを一気に抱え上げた。
「地面に近いところが何か変よ。
長時間しゃがんでいるのは危険だわ」
「ナウィンの身長だと、私たちがしゃがんだのと同じくらいだからなにか影響あったのかしら。
でもそんなことってある?」
「わからないけど有毒ガスとかそんなところかしら。
ヴィッキー、ナウィンに回復をかけてあげてよ」
「ガスなら解毒のほうがいいかもしれないね。
とりあえず両方かけてみるわ」
そう言ってからヴィッキーが呪文を唱え、ナウィンへ回復と解毒をかけたが目を覚まさない。するとレナージュが小さな樽を出してきた。
「こういうときは気付け薬を使うのよ。
まあちょっと違うものだけど何とかなるでしょ」
そう言うと樽の栓の抜いて中身をナウィンの鼻先へポタポタと垂らした。漂ってくるこの香り、どうやら樽の中身は蒸留酒らしい。確かに蒸留酒の香りとアルコール分は気付け薬の代わりになるかもしれない。
鼻から蒸留酒の香りではなくそのモノを吸い込んだナウィンは、意識を取り戻さないままでくしゃみをした。どうやら呼吸は出来ているようなので一安心だ。しかしここに留まることは危険かもしれないので一旦地上へ戻ることにした。
「あれ? えっと、あの……
私はどうしたんでしょうか」
「ああ良かった、このまま目を覚まさなかったらどうしようかと思ったわ。
ナウィンったら急に気を失って倒れてしまったのよ。
一体何があったのかわかる?」
「うーん、えっと、あの……
全然わかりません。
でもなんとなく突然眠くなってきたような気がします」
「他には? 今も何か残ってるとか、毒みたいな感じはない?
どこかから何かされた感覚もなかったのよね?」
「ええ、えっと、あの……
毒らしい感覚もありませんしどこも痛くありません。
本当になにもわからなくてごめんなさい」
毒でもない、寝不足でもない? なにかをされた感覚もないなんて、いったい何が起きたのだろう。それにミーヤ自身もなにかわからないうちに意識を失いそうになってしまった。こういうとき頼りになるのは物知りなレナージュだが心当たりはないと首を横に振っている。
とにかく何か見知らぬ力によってダメージを受けたことだけは間違いなく、謎が解明できないうちはナウィンを伴って散策するのは危険である。とりあえず今日はまだ時間も早いが、対策を立てるための話し合いをするということで意見がまとまった。
「それじゃさ、まずは今日の夕飯について話しあいましょう。
その次は甘いものも食べたいからその計画についても聞かせてちょうだい。
でもその前にまだ時間も早いからおやつにしましょうよ」
「ヴィッキー? それと探索とどう関係があるわけ?
おやつを作るのはいいけど、その間にちゃんと考えてくれないと困るわよ。
あなただって手ぶらで戻ってなんの報告も出来なかったら恥かくでしょ?」
「冗談よ、場を和ませようとしただけだってば。
それじゃ真面目に対策を考えて計画を練りましょう。
頭を使うから甘いものが欲しくなるけどね」
ミーヤは「はいはい」と適当に返事をしてからかまどを用意し、ポップコーンを作る準備を始めた。
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる