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第四章 目指せ!フランチャイズで左団扇編
85.神のみぞ知る
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「あのう、取り込み中すんません。
設置が終わりやしたんで確認お願いできやすかね?」
「おお、これは失礼しました。
つい話に夢中になってしまいましたな」
唐突に声をかけてきたのは大工のおじさんだ。先方にしてみれば唐突と言うわけでもなく、ずっとタイミングを見計らっていたのだろう。金の話や重い話、そりゃ出て行きづらくて当然だ。
「動作の確認はどうすればいいのですかねえ。
なにか作ってみますか?」
「今ある材料で出来るものがあればいいんですが……
麦があるので麦芽を作ってみましょうか。
そこから水飴にもできるので無駄になりませんしね」
ミーヤは初めて使う発酵器を目の前にして、おばちゃんのところでの予習が役に立ったと感じていた。ダイヤルを回すと材料が表示された。量は付属のカップで量るようだ。
「それじゃ麦と水を入れて――」
スタートボタンのようなものが何もないがどうすればいいのだろうか。この間作り方を調べた時は発酵器がないと頭に浮かんだくらいだから、やはり作りたいと念じればいいのだろうか。発酵器はそうと大きくて重いものだが、手前に固定された取っ手がある。ここを握って麦芽製造開始と念じてみる。すると発酵器がブルンと震え熱を帯び始めた。
相変わらず動作原理が謎だが神の力で動いているのは間違いない。いまさらそんなことを考えても仕方ない、と何度も思いこもうとした。それでも不思議なものは不思議である。麦の種? と呼ぶのかどうかはわからないが、要は玄米のような状態から発芽まで、普通に考えたら何日もかかるはず。でもおばちゃんに水飴を作ってもらったときは数十分で出来上がってきた。
つまり麦芽製造もそれほど時間がかからないと思われる。熱を帯びていた発酵器が細かく振動しブーンと言う音を立てている。それから数分後、どうやら出来上がったようだ。
『ピッポッパッピッポー ピッポッパッピッポー』
ホント、この異世界の効果音を考えた神様のセンスを疑わずにはいられない。なんでどれも脱力感のある効果音なのだろうか。まあなんにせよ、音が鳴ったということは出来たと判断していいはず。最初に材料を入れた引き出しを開けると、中には半分ほどもやし状になった麦が入っていた。
「ちゃんとできたみたいですね。
そのまま水飴を作ってみましょう」
ダイヤルを水飴に合わせると材料表示部分には、麦芽の他に麦と水が表示された。計量カップで量った麦と水を追加してから水飴作りをスタートさせようとするがうんともすんとも言わない。
「フルル、そう言えば私ではスキルが足りないんだったわ。
このハンドルを握ってから作成開始を念じるんだけどお願いできる?」
「わかったわ、固定レシピで作ればいいのよね?
イメージは出て来てるから大丈夫、やってみるわ」
フルルがハンドルを握ってしばらくすると神の力を受けた発酵器が動き出した。先ほどよりも温度が高いらしく、一番上の煙突から蒸気を吹き出し始めた。しばらくしゅぽしゅぽ言っていたが十数分経つと動作が止まり蒸気も出なくなった。
『ピッポッパッピッポー ピッポッパッピッポー』
マヌケな終了音が鳴ったので取り出し口に樽を置いてコックを開けてみる。すると水飴が流れ出してきたではないか。出来立てなのでアツアツで、まるで透明な溶岩の様である。
「すごいすごい、ちゃんとできたね!」
「これで水飴食べ放題?
ボク大好き」
なぜかチカマが大喜びしている。まあ毎日使うわけではないし、ちゃんと自分で材料を買ってきて作ってあげる分には問題ないだろう。
「分離器を試すには羊やヤギの乳が必要ですね。
こちらは明日にでも試したいと思います。
クリームが出来ればホイップが作れますね」
「そのホイップは何に使うのですか?
まさか新メニューと言うことでしょうか」
「あ、そう、かも…… しれません……」
背後でハルが泣き始めたのが聞こえた…… フルルも何か言いたそうだが商人長がいるので何も言えずに黙っている。これはまずい状況のような気がしてきた。
「新メニューと言うよりは、ネコ型焼きの中に入れてみようかなと思っているんです。
本当は餡を入れたかったんですが、大量の豆が手に入りませんので代わりにしようかなと……」
だが結局フルルは黙っていられなかったようだ。
「ねえミーヤ? 確かクレープにはホイップがよくあうって言ってたわよね?
つまり卵の代わりにホイップを入れたクレープを売ればいいってことじゃないの?
卵が余れば酒場へ売ることもできるし、品切れもそうそう起きないしね」
「酒場で卵を欲しがっているのですか?
あそこのマヨネーズがそもそもの始まりでしたのに、いったいどうしたのですか?」
「ブッポム様、酒場ではマーケットで卵を買っていたようです。
でもスガーテル副会長が取り扱いをやめたみたいで手に入らなくなったらしいんです。
うちから少し回してあげられませんか?」
「うーん、串焼きもあるしそのホイップがうまくいくようなら構いませんよ。
最終的な売り上げはそう変わらずに、酒場へ恩が売れると考えれば悪くない。
いいでしょう、フルル、最終的な判断は任せますが、まずはホイップのクレープが出来てからですね」
なんだか責任重大になってしまった気もするが、今更後には引けない。なんと言っても分離器も据え付け式なので、そうそう無駄にはできないからだ。とにかく明日はマーケットでミルクを買ってこよう。店は三人で頑張ってもらうとして、今日はもう疲れたから寝ころびたい。まだ夕方だけど。
何となく話はまとまり商人長は帰っていった。さてここからが問題だ。フルルがどう出てくるかがとても気になってしまう。
「ミーヤ? 実のところどうなの?
ホイップ入りのクレープは、あなたが言うんだから多分おいしいんでしょう。
問題は作る手間なのよ、卵よりも楽なら嬉しいんだけどね」
「ホイップは多少作り置きできるから、一つ一つ焼くよりも手間は減るはずよ。
でも商品が増えるからその分は少し面倒かもしれないわね」
問題はモウブがちゃんとできるかどうかにかかってくる。態度からはやる気や向上心が感じられないのでかなり不安だ。
「モウブ? あなたには一から十まできちんと教えるわ。
言われたことしかできないのはわかってる。
でも言われたことは出来るのがあなたでしょ?」
「はい、やります。
いらっしゃいません、次にお待ちのお客様お入りください。
ご注文はなんでしょうか。それではこちらでお待ちください。
ありがとうございました。」
「そうよ、それでいいんだわ。
なにも自分で考えて判断してやれなんて言う必要なかったのよ。
できないことよりもできることをやっていきましょう!」
どうやらフルルは商人長と話をしたことで、冷静に判断することができるようになったようだ。興奮せずにちゃんと話が出来るときのフルルは頼りになるので一安心である。それにしても、モウブの主体性の無さは何とかならないのだろうか。常に指示待ちで言われたことしかやらない、できない、少しでも外れると手が止まる、言い換えれば向上心がないとも言える。
とは言えその姿には覚えがある。それは社会人になったばかりの七海だ。何もできずにうろうろするだけで、指導してくれた先輩社員の言っている事だけしかできなかった。その後段々と自分で判断して動けるようになっていったことを思いだす。もしかするとモウブも、社会経験の少なさからくる未熟と言うだけかもしれないし、フルルと言う先輩もいるのだから心配しすぎるのは止めておくべきかもしれない。
こうして慌ただしい一日は過ぎていき、ミーヤは久しぶりに宿屋へ戻ってぐっすり眠った。酔っぱらったレナージュに起こされるまでは、だが……
設置が終わりやしたんで確認お願いできやすかね?」
「おお、これは失礼しました。
つい話に夢中になってしまいましたな」
唐突に声をかけてきたのは大工のおじさんだ。先方にしてみれば唐突と言うわけでもなく、ずっとタイミングを見計らっていたのだろう。金の話や重い話、そりゃ出て行きづらくて当然だ。
「動作の確認はどうすればいいのですかねえ。
なにか作ってみますか?」
「今ある材料で出来るものがあればいいんですが……
麦があるので麦芽を作ってみましょうか。
そこから水飴にもできるので無駄になりませんしね」
ミーヤは初めて使う発酵器を目の前にして、おばちゃんのところでの予習が役に立ったと感じていた。ダイヤルを回すと材料が表示された。量は付属のカップで量るようだ。
「それじゃ麦と水を入れて――」
スタートボタンのようなものが何もないがどうすればいいのだろうか。この間作り方を調べた時は発酵器がないと頭に浮かんだくらいだから、やはり作りたいと念じればいいのだろうか。発酵器はそうと大きくて重いものだが、手前に固定された取っ手がある。ここを握って麦芽製造開始と念じてみる。すると発酵器がブルンと震え熱を帯び始めた。
相変わらず動作原理が謎だが神の力で動いているのは間違いない。いまさらそんなことを考えても仕方ない、と何度も思いこもうとした。それでも不思議なものは不思議である。麦の種? と呼ぶのかどうかはわからないが、要は玄米のような状態から発芽まで、普通に考えたら何日もかかるはず。でもおばちゃんに水飴を作ってもらったときは数十分で出来上がってきた。
つまり麦芽製造もそれほど時間がかからないと思われる。熱を帯びていた発酵器が細かく振動しブーンと言う音を立てている。それから数分後、どうやら出来上がったようだ。
『ピッポッパッピッポー ピッポッパッピッポー』
ホント、この異世界の効果音を考えた神様のセンスを疑わずにはいられない。なんでどれも脱力感のある効果音なのだろうか。まあなんにせよ、音が鳴ったということは出来たと判断していいはず。最初に材料を入れた引き出しを開けると、中には半分ほどもやし状になった麦が入っていた。
「ちゃんとできたみたいですね。
そのまま水飴を作ってみましょう」
ダイヤルを水飴に合わせると材料表示部分には、麦芽の他に麦と水が表示された。計量カップで量った麦と水を追加してから水飴作りをスタートさせようとするがうんともすんとも言わない。
「フルル、そう言えば私ではスキルが足りないんだったわ。
このハンドルを握ってから作成開始を念じるんだけどお願いできる?」
「わかったわ、固定レシピで作ればいいのよね?
イメージは出て来てるから大丈夫、やってみるわ」
フルルがハンドルを握ってしばらくすると神の力を受けた発酵器が動き出した。先ほどよりも温度が高いらしく、一番上の煙突から蒸気を吹き出し始めた。しばらくしゅぽしゅぽ言っていたが十数分経つと動作が止まり蒸気も出なくなった。
『ピッポッパッピッポー ピッポッパッピッポー』
マヌケな終了音が鳴ったので取り出し口に樽を置いてコックを開けてみる。すると水飴が流れ出してきたではないか。出来立てなのでアツアツで、まるで透明な溶岩の様である。
「すごいすごい、ちゃんとできたね!」
「これで水飴食べ放題?
ボク大好き」
なぜかチカマが大喜びしている。まあ毎日使うわけではないし、ちゃんと自分で材料を買ってきて作ってあげる分には問題ないだろう。
「分離器を試すには羊やヤギの乳が必要ですね。
こちらは明日にでも試したいと思います。
クリームが出来ればホイップが作れますね」
「そのホイップは何に使うのですか?
まさか新メニューと言うことでしょうか」
「あ、そう、かも…… しれません……」
背後でハルが泣き始めたのが聞こえた…… フルルも何か言いたそうだが商人長がいるので何も言えずに黙っている。これはまずい状況のような気がしてきた。
「新メニューと言うよりは、ネコ型焼きの中に入れてみようかなと思っているんです。
本当は餡を入れたかったんですが、大量の豆が手に入りませんので代わりにしようかなと……」
だが結局フルルは黙っていられなかったようだ。
「ねえミーヤ? 確かクレープにはホイップがよくあうって言ってたわよね?
つまり卵の代わりにホイップを入れたクレープを売ればいいってことじゃないの?
卵が余れば酒場へ売ることもできるし、品切れもそうそう起きないしね」
「酒場で卵を欲しがっているのですか?
あそこのマヨネーズがそもそもの始まりでしたのに、いったいどうしたのですか?」
「ブッポム様、酒場ではマーケットで卵を買っていたようです。
でもスガーテル副会長が取り扱いをやめたみたいで手に入らなくなったらしいんです。
うちから少し回してあげられませんか?」
「うーん、串焼きもあるしそのホイップがうまくいくようなら構いませんよ。
最終的な売り上げはそう変わらずに、酒場へ恩が売れると考えれば悪くない。
いいでしょう、フルル、最終的な判断は任せますが、まずはホイップのクレープが出来てからですね」
なんだか責任重大になってしまった気もするが、今更後には引けない。なんと言っても分離器も据え付け式なので、そうそう無駄にはできないからだ。とにかく明日はマーケットでミルクを買ってこよう。店は三人で頑張ってもらうとして、今日はもう疲れたから寝ころびたい。まだ夕方だけど。
何となく話はまとまり商人長は帰っていった。さてここからが問題だ。フルルがどう出てくるかがとても気になってしまう。
「ミーヤ? 実のところどうなの?
ホイップ入りのクレープは、あなたが言うんだから多分おいしいんでしょう。
問題は作る手間なのよ、卵よりも楽なら嬉しいんだけどね」
「ホイップは多少作り置きできるから、一つ一つ焼くよりも手間は減るはずよ。
でも商品が増えるからその分は少し面倒かもしれないわね」
問題はモウブがちゃんとできるかどうかにかかってくる。態度からはやる気や向上心が感じられないのでかなり不安だ。
「モウブ? あなたには一から十まできちんと教えるわ。
言われたことしかできないのはわかってる。
でも言われたことは出来るのがあなたでしょ?」
「はい、やります。
いらっしゃいません、次にお待ちのお客様お入りください。
ご注文はなんでしょうか。それではこちらでお待ちください。
ありがとうございました。」
「そうよ、それでいいんだわ。
なにも自分で考えて判断してやれなんて言う必要なかったのよ。
できないことよりもできることをやっていきましょう!」
どうやらフルルは商人長と話をしたことで、冷静に判断することができるようになったようだ。興奮せずにちゃんと話が出来るときのフルルは頼りになるので一安心である。それにしても、モウブの主体性の無さは何とかならないのだろうか。常に指示待ちで言われたことしかやらない、できない、少しでも外れると手が止まる、言い換えれば向上心がないとも言える。
とは言えその姿には覚えがある。それは社会人になったばかりの七海だ。何もできずにうろうろするだけで、指導してくれた先輩社員の言っている事だけしかできなかった。その後段々と自分で判断して動けるようになっていったことを思いだす。もしかするとモウブも、社会経験の少なさからくる未熟と言うだけかもしれないし、フルルと言う先輩もいるのだから心配しすぎるのは止めておくべきかもしれない。
こうして慌ただしい一日は過ぎていき、ミーヤは久しぶりに宿屋へ戻ってぐっすり眠った。酔っぱらったレナージュに起こされるまでは、だが……
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