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第四章 目指せ!フランチャイズで左団扇編
77.人不足問題
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翌日からはハルがフルルの店を手伝うことになった。注文を聞いてフルルへ伝え、商品をお客さんへ渡して代金を受け取る。こうすることでフルルは調理に専念できることになる。
最初は緊張のせいも有り手間取っていたハルだが、数日のうちにやる気は徐々に上がってきているようで、声もおどおどしなくなって、いるような気がしなくも…… ない。
「ありがとうございました……」
「ふう、今のお客さんで最後ね。
今日もお疲れさま。
ハルはもうちょっと明るくしないとダメよ!」
「はい…… 出来るだけ頑張ってはいるのですけど……」
「頑張るんじゃないのよ?
や・る・の!
そうじゃないと鳥の世話係に戻されちゃうよ?」
「そ、そうよね……
私出来るようにがんばるわ」
「二人とも、まあそれくらいにして少し休憩しましょ。
それから片づけやって特訓よ!」
特訓とはもちろんハルの調理技術もだが、実は召喚術もできるだけ使えるようにしたほうがいい。野外食堂からは井戸が少し遠いし、場所も広くないため大きな水桶が置けない。そのため手元でどれだけ水が出せるかが営業効率に直結すると言ってもいい。
ハルが初めてやってきた日の開店直前にフルルが出かけていたのも、召喚術を習いに行っていたからだ。やっぱり水汲みが大変だった経験と、ミーヤが商人長へしていた準備の助言を聞いて自分も覚えておこうと思ったそうである。
と言うわけで、今は二人で洗い物をしながらマナのある限り水桶に水を貯めている。それが終わったら調味だれの作成だ。今のところ成功率はあまり高くないので少量ずつ作成しているところだ。
こんな感じでコツコツやっているだけでもスキルは上がっていくので、継続は力なりだなあと身を持って体験できている。だがミーヤの出番は減っているので、自分のスキルはあまり上がらくなってしまった。これは何とかしないと水飴を自分で作る計画が頓挫してしまう。
「ねえフルル? そろそろ私いなくてもいいんじゃないかな?
もちろんハルが一人で店に立つ時はまだ手伝いに来るよ。
でもちょっとやりたいこともあるのよね」
「そうねえ、ミーヤがいないと不安ではあるけど、いつかはそうしないといけないしね。
でも良く考えたらこの先ハルもいなくなるんじゃないの。
商人長へ言ってもう一人寄こしてもらわないといけないわ」
「そうよ、それを忘れていたわ。
商人長の館にはどれくらいの住み込みさんがいるの?」
「私たちを入れて十五人位かしらね。
でもキャラバンの時にはほとんど出払ってしまうから、新規で募集するしかないんじゃないかしら」
「どうするにしてもすぐに出来るとは限らないし、商人長へは早めに相談した方がいいわよ?
次のキャラバンまでには決めてもらわないとまずいんじゃない?」
「そうね、もしかしたら次のキャラバンが終わったらもっと忙しくなるかもしれないし……」
「次のキャラバンでなにかあるの?
――あ、もしかして……」
「そうよ、そのもしかして、よ!
次はモウス村へ行くはずなのよねえ。
もう二百羽増えたらどうなるか、今考えるだけでも恐ろしいわ」
恐ろしいのはミーヤである。また駆り出されて地獄のような日々が待っているのかと思うと、今すぐ逃げておいた方がいいかもしれないとまで考えてしまう。
「モウス村から移住したいって人がいたら連れてきて貰うとかできないのかな。
聞く話だけでの印象だと、エルフが住むには向いてなさそうな場所だしさ。
ジスコへ出たい人、いるんじゃないかしら」
ミーヤとフルルがそんなことを話していると、ハルが恐る恐る手を上げている。何か話したいことがありそうだ。
「どうしたのハル? 何か言いたいなら遠慮なく言いなさいよ。
いつまでももじもじしてたらダメなんだからね」
「ごめんなさい……
モウス村はね、ワイジの森のエルフ集落での団体生活が嫌で出て行った人たちの行く場所なのよ。
だからあまり働くのには向いてないと思うわ。
だから簡単に捕まえられる鳥だけ獲って生活しているんですもの」
「なるほど…… そんな事情があるのねえ。
それは商人長も知ってるのかしら?」
「もちろんよ、だから連れてくるならコラク村かカナイ村になるんじゃないかしら。
それかジスコの住民か、流れ者か……」
カナイ村から連れてくると言う手もあるのか。でも働き手が減るのは村の損失になる可能性も高い。相談されたならまだしも、こちらから切り出す必要はないだろう。
そう言えばおばちゃんのところにも誰か入れないとレナージュが拘束されたままだし、どうすれば人材発掘や登用が出来るかどうか、何か考えた方がいいかもしれない。
「私とレナージュが解放されるためにはやっぱり働き手が必要だわ……
どこかで職探ししている人いないのかしらねえ」
「農工組合にでも頼んでみようかなあ。
もちろん商人長へ相談してからだけどね」
「へえ、そんなこともできるのね。
冒険者組合への依頼みたいなもの?」
「そうね、身元はしっかり調査済みだし、お互いの希望が合うかどうか事前に面談するから安心よ。
私だってそこから仕事にありついたんだもの」
そう言えばフルルはジョエンジという街から流れてきたと言っていた。ジスコへ来てキャラバンへ入った経緯は知らないが、きっといい出会いがあって今があるのだろう。このフルルの提案を商人長はすぐに受け入れてくれ、もう一人店員を探すと約束してくれたようだ。話の分かる上司がいると言うのはとても恵まれていて羨ましい環境に見えた。
方やハルは、野外食堂でフルルがやっていた屋台を引き継ぐので完全に一人なのは確定している。そのためすべてを一人でこなせるようにする必要がある。フルルもかなり大変だったらしいし、ミーヤが数日やった時も、レナージュとチカマに手伝ってもらいながら何とかこなしていたくらいだ。
つまり、ハルだけでやりくりできるのかをいくら心配しても足りないくらいには心配している。結局色々と考えた結果、肉はすべて事前に茹でて串に刺しておいて、一度だけ調味だれにつけて焼く方式でやってみることにした。味は多少落ちるかもしれないが、最初はどうせ大行列になるのが目に見えている。あこぎな商売な気もするけど、品質は混雑が落ち着いてハルも慣れてきたら取り組めばいいのだ。そうでもしないと、ミーヤやチカマがいつまでも手伝いに駆り出されたままになってしまうから妥協することにした。
「最初に茹でておいた方が肉が柔らかい気がするわ。
味は少し薄いけど、これはこれで正解なんじゃないの?」
「そうかもしれないわね。
茹でる前にエールに付け込んでいるのが良いんだと思うわ。
お酒には肉を柔らかくする効果があるって聞いたことあるもの」
フードコートの屋台用の看板もできてきて、いよいよ開店近しって感じだが、後はフルルの店の店員が決まり次第、オープンの日取りを決めることになったらしい。さすが商人長、血の通っていないブラック経営者ではないということだ。
ちなみにメインの看板に重ねるようにと作られてきた、例の『神人様レシピ!』の小さな看板はネコの形に切り取られた板に書かれている。そう『ネコ』の形に、だ。そこはちょっとショックだった……
同じ看板はフルルの店とおばちゃんの酒場にもつけられたので、ハルの店で三件目と言うことになる。おばちゃんの店は違うけど、商人長経営店からは利益の二割が貰えることになっている。そう考えるとこれはフランチャイズと言えなくもない。コンビニやファストフードでは当たり前の経営形態だけど、これってもしかしてすごい儲かるのではないだろうか。このまま何店舗も増やしていければ、の話だけど。
この異世界では食に困ることは少ないが、そのバリエーションには乏しく、未知の料理、未知の味に飢えてる人が多い。そこをうまくついて簡単な料理で支持を得ている。それがいつまで続くのかはわからないがもっと何か作れないだろうか。しかもミーヤ自身がやるのではなく、誰かにやってもらえるくらい簡単に作れるものが望ましい。
そうだ! あれはどうだろう。せっかく看板も出来たことだし相談してみるのも悪くない、問題はやってくれる人がいるかどうかだけだ。まあでも早めに動いておいて損は無いだろう。だってこれもすごくヒットしそうなんだもの。ちょっと調子に乗り過ぎかしら? なんて思いながら、ミーヤはチカマの頭をなでるのだった。
最初は緊張のせいも有り手間取っていたハルだが、数日のうちにやる気は徐々に上がってきているようで、声もおどおどしなくなって、いるような気がしなくも…… ない。
「ありがとうございました……」
「ふう、今のお客さんで最後ね。
今日もお疲れさま。
ハルはもうちょっと明るくしないとダメよ!」
「はい…… 出来るだけ頑張ってはいるのですけど……」
「頑張るんじゃないのよ?
や・る・の!
そうじゃないと鳥の世話係に戻されちゃうよ?」
「そ、そうよね……
私出来るようにがんばるわ」
「二人とも、まあそれくらいにして少し休憩しましょ。
それから片づけやって特訓よ!」
特訓とはもちろんハルの調理技術もだが、実は召喚術もできるだけ使えるようにしたほうがいい。野外食堂からは井戸が少し遠いし、場所も広くないため大きな水桶が置けない。そのため手元でどれだけ水が出せるかが営業効率に直結すると言ってもいい。
ハルが初めてやってきた日の開店直前にフルルが出かけていたのも、召喚術を習いに行っていたからだ。やっぱり水汲みが大変だった経験と、ミーヤが商人長へしていた準備の助言を聞いて自分も覚えておこうと思ったそうである。
と言うわけで、今は二人で洗い物をしながらマナのある限り水桶に水を貯めている。それが終わったら調味だれの作成だ。今のところ成功率はあまり高くないので少量ずつ作成しているところだ。
こんな感じでコツコツやっているだけでもスキルは上がっていくので、継続は力なりだなあと身を持って体験できている。だがミーヤの出番は減っているので、自分のスキルはあまり上がらくなってしまった。これは何とかしないと水飴を自分で作る計画が頓挫してしまう。
「ねえフルル? そろそろ私いなくてもいいんじゃないかな?
もちろんハルが一人で店に立つ時はまだ手伝いに来るよ。
でもちょっとやりたいこともあるのよね」
「そうねえ、ミーヤがいないと不安ではあるけど、いつかはそうしないといけないしね。
でも良く考えたらこの先ハルもいなくなるんじゃないの。
商人長へ言ってもう一人寄こしてもらわないといけないわ」
「そうよ、それを忘れていたわ。
商人長の館にはどれくらいの住み込みさんがいるの?」
「私たちを入れて十五人位かしらね。
でもキャラバンの時にはほとんど出払ってしまうから、新規で募集するしかないんじゃないかしら」
「どうするにしてもすぐに出来るとは限らないし、商人長へは早めに相談した方がいいわよ?
次のキャラバンまでには決めてもらわないとまずいんじゃない?」
「そうね、もしかしたら次のキャラバンが終わったらもっと忙しくなるかもしれないし……」
「次のキャラバンでなにかあるの?
――あ、もしかして……」
「そうよ、そのもしかして、よ!
次はモウス村へ行くはずなのよねえ。
もう二百羽増えたらどうなるか、今考えるだけでも恐ろしいわ」
恐ろしいのはミーヤである。また駆り出されて地獄のような日々が待っているのかと思うと、今すぐ逃げておいた方がいいかもしれないとまで考えてしまう。
「モウス村から移住したいって人がいたら連れてきて貰うとかできないのかな。
聞く話だけでの印象だと、エルフが住むには向いてなさそうな場所だしさ。
ジスコへ出たい人、いるんじゃないかしら」
ミーヤとフルルがそんなことを話していると、ハルが恐る恐る手を上げている。何か話したいことがありそうだ。
「どうしたのハル? 何か言いたいなら遠慮なく言いなさいよ。
いつまでももじもじしてたらダメなんだからね」
「ごめんなさい……
モウス村はね、ワイジの森のエルフ集落での団体生活が嫌で出て行った人たちの行く場所なのよ。
だからあまり働くのには向いてないと思うわ。
だから簡単に捕まえられる鳥だけ獲って生活しているんですもの」
「なるほど…… そんな事情があるのねえ。
それは商人長も知ってるのかしら?」
「もちろんよ、だから連れてくるならコラク村かカナイ村になるんじゃないかしら。
それかジスコの住民か、流れ者か……」
カナイ村から連れてくると言う手もあるのか。でも働き手が減るのは村の損失になる可能性も高い。相談されたならまだしも、こちらから切り出す必要はないだろう。
そう言えばおばちゃんのところにも誰か入れないとレナージュが拘束されたままだし、どうすれば人材発掘や登用が出来るかどうか、何か考えた方がいいかもしれない。
「私とレナージュが解放されるためにはやっぱり働き手が必要だわ……
どこかで職探ししている人いないのかしらねえ」
「農工組合にでも頼んでみようかなあ。
もちろん商人長へ相談してからだけどね」
「へえ、そんなこともできるのね。
冒険者組合への依頼みたいなもの?」
「そうね、身元はしっかり調査済みだし、お互いの希望が合うかどうか事前に面談するから安心よ。
私だってそこから仕事にありついたんだもの」
そう言えばフルルはジョエンジという街から流れてきたと言っていた。ジスコへ来てキャラバンへ入った経緯は知らないが、きっといい出会いがあって今があるのだろう。このフルルの提案を商人長はすぐに受け入れてくれ、もう一人店員を探すと約束してくれたようだ。話の分かる上司がいると言うのはとても恵まれていて羨ましい環境に見えた。
方やハルは、野外食堂でフルルがやっていた屋台を引き継ぐので完全に一人なのは確定している。そのためすべてを一人でこなせるようにする必要がある。フルルもかなり大変だったらしいし、ミーヤが数日やった時も、レナージュとチカマに手伝ってもらいながら何とかこなしていたくらいだ。
つまり、ハルだけでやりくりできるのかをいくら心配しても足りないくらいには心配している。結局色々と考えた結果、肉はすべて事前に茹でて串に刺しておいて、一度だけ調味だれにつけて焼く方式でやってみることにした。味は多少落ちるかもしれないが、最初はどうせ大行列になるのが目に見えている。あこぎな商売な気もするけど、品質は混雑が落ち着いてハルも慣れてきたら取り組めばいいのだ。そうでもしないと、ミーヤやチカマがいつまでも手伝いに駆り出されたままになってしまうから妥協することにした。
「最初に茹でておいた方が肉が柔らかい気がするわ。
味は少し薄いけど、これはこれで正解なんじゃないの?」
「そうかもしれないわね。
茹でる前にエールに付け込んでいるのが良いんだと思うわ。
お酒には肉を柔らかくする効果があるって聞いたことあるもの」
フードコートの屋台用の看板もできてきて、いよいよ開店近しって感じだが、後はフルルの店の店員が決まり次第、オープンの日取りを決めることになったらしい。さすが商人長、血の通っていないブラック経営者ではないということだ。
ちなみにメインの看板に重ねるようにと作られてきた、例の『神人様レシピ!』の小さな看板はネコの形に切り取られた板に書かれている。そう『ネコ』の形に、だ。そこはちょっとショックだった……
同じ看板はフルルの店とおばちゃんの酒場にもつけられたので、ハルの店で三件目と言うことになる。おばちゃんの店は違うけど、商人長経営店からは利益の二割が貰えることになっている。そう考えるとこれはフランチャイズと言えなくもない。コンビニやファストフードでは当たり前の経営形態だけど、これってもしかしてすごい儲かるのではないだろうか。このまま何店舗も増やしていければ、の話だけど。
この異世界では食に困ることは少ないが、そのバリエーションには乏しく、未知の料理、未知の味に飢えてる人が多い。そこをうまくついて簡単な料理で支持を得ている。それがいつまで続くのかはわからないがもっと何か作れないだろうか。しかもミーヤ自身がやるのではなく、誰かにやってもらえるくらい簡単に作れるものが望ましい。
そうだ! あれはどうだろう。せっかく看板も出来たことだし相談してみるのも悪くない、問題はやってくれる人がいるかどうかだけだ。まあでも早めに動いておいて損は無いだろう。だってこれもすごくヒットしそうなんだもの。ちょっと調子に乗り過ぎかしら? なんて思いながら、ミーヤはチカマの頭をなでるのだった。
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