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第七章 裏切りの夜
34.理解できない感情
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目の前のジョアンナは未だ不機嫌そうに無言を貫いている。せっかくオカに土産を持たせてもらったのに何の役にもたっていない。
「プリン、うまいな。
いつものより高級らしいぞ?」
「……」
「そろそろ夕飯の支度でも始めるとするか。
生姜焼きでいいんだよな?」
張りつめた空気の中、ジョアンナが静かに頷く。この緊迫した雰囲気に俺はもう耐えかねていた。
「なあ、いい加減そうやって口を閉じているのをやめてくれないか?
柳の家へ行くことを快く思っていないのだろう?
ならばそうだと言ってくれ、俺もきっちり断ってくるさ」
『バンッ!!』
両手で座卓を叩きながら立ち上がったジョアンナは、俺を見下ろしながらつぶやいた。
「アタシ…… 大っ嫌い」
なんだと!? 大嫌いと言われてしまったのか。柳の家に行くだけでそれほどの苦痛を与えていたなんて考えてもみなかった。ショックを受けた俺は米を炊くのに何合入れたか三度もわからなくなり、その度に量りなおすほどだった。
夕飯が終わり風呂にも入り、やることがなにも無くなって後は寝るだけになっても家の中は静かなままだった。主(あるじ)に嫌われてしまった俺はここにいていいものなのかと頭を悩ます。
よくよく考えれば母上殿は偽物であり、ジョアンナを悩ませていた半グレとやらもいなくなった。危険の去った今、もうジョアンナを護る必要も無くなり俺など不要な存在だ。
つまりはここにいても彼女の枷になるだけで役立たずの大飯喰らいではないだろうか。もしかしてジョアンナはそのことを言いだせなくて悩んでいるのかもしれない。
その夜はなかなか寝付けず布団の中で一人考え込んでいたが、それでもやがて睡魔は襲ってきていつの間にか眠りについた。
翌朝もジョアンナの様子は変わっていなかった。無言で朝飯を済ませ学校へ行く準備をしていたがどうも気が乗らない。このまま薬草を噛んだままのような生活をしていたらお互いのためにもならない。
「なあ姫? もう俺のことが嫌いで邪魔になったなら出て行こうと思うんだ。
もちろん迷惑がかからないよう、神へ相談しに行おうと考えている」
俺がそう切り出すと、ジョアンナは立ち上がりこちらを指さしてなにか言おうと悩んでいる様子だった。口に出すのがはばかられるならそれでも構わない。ゆっくりと頭を下げこれまで世話になったことに対し感謝の気持ちを表した。すると――
「―― れ!」
「なに!?」
「とまれ!」
俺の体は深く礼をした体勢のまま動かなくなった。まさかこれは…… 人体拘束をかけられてしまったに違いない。なぜ今ここでそんなことをされるのかさっぱりわからない。それでも口は動くのでジョアンナへと尋ねてみる。
「な、なにをするんだ!
今そんなことするタイミングじゃないだろ!?
気に入らないことがあるならちゃんと言ってくれ!」
「アタシはね、自分が気に入らないの!
だからうみんちゅはなにも考えなくていいの!
お願いだから気を遣ったりしないで!」
「どういうことだ?
俺にはさっぱりわからん。
母上殿の件で騙されてしまったからか?
それとも強がっていた割に会えなくて寂しいと思ってることを気にしてるのか?」
「いや、それはどうでもいいわ、マジで。
こんなヤキモチ焼いてるみたいな自分がヤなのよ!
はぐらかしてるのかホントにわかんないのかわかんないけどサ。
うみんちゅが変に気にしてくれてるのも辛いの」
「つまり俺が柳の家に行かなければいいのだろ?
だったらそう命じてくれればいいんだ。
俺は姫の臣下なんだからな」
「だからそう言うことじゃないんだってば!
もう! なんでわかんないのよ!!」
何に対して怒っている、いや不機嫌になっているのかはわかった。しかし理由はわからないままだ。柳の家に行くこと自体に問題はないと言うが、それならパフェをごちそうになってることか? それとも勉強を教わっている事か?
「わからん…… 理由がさっぱりわからん。
俺の行動に問題がないと言い、それでも姫が心を痛めるのはなぜだ?
姫の気分を害することを俺がしていると言うことじゃないのか?」
「だからそんなの今言ったじゃん!
恥ずかしいんだから何度も言わせないでよ……」
「なんだと!? 今の会話の中に答えがあったと言うのか?
うーん、自己嫌悪していること以外さっぱりわからんが……」
「もういいわよ! だから気にしないで。
自分の中で整理がつけば大丈夫なんだからさ……」
こうして謎かけのようなやり取りの後、俺たちはいつも通り学校へと向かった。いつもの道を歩いていると段々と生徒が増えて来てそこらかしこで挨拶をする声が聞こえてくるが、ジョアンナへ話しかける者は誰もいない。やはりあのよからぬ噂のせいだろうか。
「海人君、おはよう」
「おはよー」
「ああ、おはよう。
昨日はすまなかったな」
俺は声を荒げて責めてしまったことについて高石へ謝罪した。すると高石も同じように謝ってくる。悪いと感じているくらいだからやはり人のうわさ話をすること自体、褒められたことではないようだ。
高石や柳が先に行くと言い残し立ち去った後、ジョアンナが不意に口を開く。
「うみんちゅ、昨日何かあったの?
勉強教わりに行ったのに早く帰ってきたから気にはなってたけど」
「うむ、どうやら中等部にまで姫の悪い噂が流れているらしくてな。
それを聞かれたから強く否定したんだが、場が気まずくなり帰ってきたんだ」
「そんなことがあったのね。
言いたい奴には言わせとけばいいから相手しなくていいんだよ?
どうせ誰が言いふらしてるかわかってるから」
「なに!? では斬ろう、今すぐに!」
「ちょ、何言いだしてんのよ!
そんなのダメに決まってんでしょ? って、あれかぁ、魂の?」
「そうだ、根も葉もない噂を捏造し流しているなら罪悪感を持っているはず。
そもそも誰かわかっているのはなぜだ?」
「うーん、妬み? かなぁ。
ほら、例のアレやってる子でさ。
お金欲しくて進んでやってるような子にとってはイヤイヤなアタシは良く写ってないわけ。
嫌ならやらなきゃいいのに、指名多くて特別扱いされてる、なんて思ってんのよ。
でももうやることは無いから関係ないけどね」
「なるほど、そう言う事情があったのか。
だが人の噂は風が運びやがて根を張るとも言うし、対処しておいた方がいいのではないか?」
「なにそれ、おっかしー。
日本では、人の噂も七十五日って言うのよ?
ほっときゃいいわ」
どうやらジョアンナは少し機嫌が良くなったようだ。やはり柳の家から早めに帰ってきたからだろう。となれば、来週からどうするべきか考えておかないとならない。パフェは惜しいが……
「プリン、うまいな。
いつものより高級らしいぞ?」
「……」
「そろそろ夕飯の支度でも始めるとするか。
生姜焼きでいいんだよな?」
張りつめた空気の中、ジョアンナが静かに頷く。この緊迫した雰囲気に俺はもう耐えかねていた。
「なあ、いい加減そうやって口を閉じているのをやめてくれないか?
柳の家へ行くことを快く思っていないのだろう?
ならばそうだと言ってくれ、俺もきっちり断ってくるさ」
『バンッ!!』
両手で座卓を叩きながら立ち上がったジョアンナは、俺を見下ろしながらつぶやいた。
「アタシ…… 大っ嫌い」
なんだと!? 大嫌いと言われてしまったのか。柳の家に行くだけでそれほどの苦痛を与えていたなんて考えてもみなかった。ショックを受けた俺は米を炊くのに何合入れたか三度もわからなくなり、その度に量りなおすほどだった。
夕飯が終わり風呂にも入り、やることがなにも無くなって後は寝るだけになっても家の中は静かなままだった。主(あるじ)に嫌われてしまった俺はここにいていいものなのかと頭を悩ます。
よくよく考えれば母上殿は偽物であり、ジョアンナを悩ませていた半グレとやらもいなくなった。危険の去った今、もうジョアンナを護る必要も無くなり俺など不要な存在だ。
つまりはここにいても彼女の枷になるだけで役立たずの大飯喰らいではないだろうか。もしかしてジョアンナはそのことを言いだせなくて悩んでいるのかもしれない。
その夜はなかなか寝付けず布団の中で一人考え込んでいたが、それでもやがて睡魔は襲ってきていつの間にか眠りについた。
翌朝もジョアンナの様子は変わっていなかった。無言で朝飯を済ませ学校へ行く準備をしていたがどうも気が乗らない。このまま薬草を噛んだままのような生活をしていたらお互いのためにもならない。
「なあ姫? もう俺のことが嫌いで邪魔になったなら出て行こうと思うんだ。
もちろん迷惑がかからないよう、神へ相談しに行おうと考えている」
俺がそう切り出すと、ジョアンナは立ち上がりこちらを指さしてなにか言おうと悩んでいる様子だった。口に出すのがはばかられるならそれでも構わない。ゆっくりと頭を下げこれまで世話になったことに対し感謝の気持ちを表した。すると――
「―― れ!」
「なに!?」
「とまれ!」
俺の体は深く礼をした体勢のまま動かなくなった。まさかこれは…… 人体拘束をかけられてしまったに違いない。なぜ今ここでそんなことをされるのかさっぱりわからない。それでも口は動くのでジョアンナへと尋ねてみる。
「な、なにをするんだ!
今そんなことするタイミングじゃないだろ!?
気に入らないことがあるならちゃんと言ってくれ!」
「アタシはね、自分が気に入らないの!
だからうみんちゅはなにも考えなくていいの!
お願いだから気を遣ったりしないで!」
「どういうことだ?
俺にはさっぱりわからん。
母上殿の件で騙されてしまったからか?
それとも強がっていた割に会えなくて寂しいと思ってることを気にしてるのか?」
「いや、それはどうでもいいわ、マジで。
こんなヤキモチ焼いてるみたいな自分がヤなのよ!
はぐらかしてるのかホントにわかんないのかわかんないけどサ。
うみんちゅが変に気にしてくれてるのも辛いの」
「つまり俺が柳の家に行かなければいいのだろ?
だったらそう命じてくれればいいんだ。
俺は姫の臣下なんだからな」
「だからそう言うことじゃないんだってば!
もう! なんでわかんないのよ!!」
何に対して怒っている、いや不機嫌になっているのかはわかった。しかし理由はわからないままだ。柳の家に行くこと自体に問題はないと言うが、それならパフェをごちそうになってることか? それとも勉強を教わっている事か?
「わからん…… 理由がさっぱりわからん。
俺の行動に問題がないと言い、それでも姫が心を痛めるのはなぜだ?
姫の気分を害することを俺がしていると言うことじゃないのか?」
「だからそんなの今言ったじゃん!
恥ずかしいんだから何度も言わせないでよ……」
「なんだと!? 今の会話の中に答えがあったと言うのか?
うーん、自己嫌悪していること以外さっぱりわからんが……」
「もういいわよ! だから気にしないで。
自分の中で整理がつけば大丈夫なんだからさ……」
こうして謎かけのようなやり取りの後、俺たちはいつも通り学校へと向かった。いつもの道を歩いていると段々と生徒が増えて来てそこらかしこで挨拶をする声が聞こえてくるが、ジョアンナへ話しかける者は誰もいない。やはりあのよからぬ噂のせいだろうか。
「海人君、おはよう」
「おはよー」
「ああ、おはよう。
昨日はすまなかったな」
俺は声を荒げて責めてしまったことについて高石へ謝罪した。すると高石も同じように謝ってくる。悪いと感じているくらいだからやはり人のうわさ話をすること自体、褒められたことではないようだ。
高石や柳が先に行くと言い残し立ち去った後、ジョアンナが不意に口を開く。
「うみんちゅ、昨日何かあったの?
勉強教わりに行ったのに早く帰ってきたから気にはなってたけど」
「うむ、どうやら中等部にまで姫の悪い噂が流れているらしくてな。
それを聞かれたから強く否定したんだが、場が気まずくなり帰ってきたんだ」
「そんなことがあったのね。
言いたい奴には言わせとけばいいから相手しなくていいんだよ?
どうせ誰が言いふらしてるかわかってるから」
「なに!? では斬ろう、今すぐに!」
「ちょ、何言いだしてんのよ!
そんなのダメに決まってんでしょ? って、あれかぁ、魂の?」
「そうだ、根も葉もない噂を捏造し流しているなら罪悪感を持っているはず。
そもそも誰かわかっているのはなぜだ?」
「うーん、妬み? かなぁ。
ほら、例のアレやってる子でさ。
お金欲しくて進んでやってるような子にとってはイヤイヤなアタシは良く写ってないわけ。
嫌ならやらなきゃいいのに、指名多くて特別扱いされてる、なんて思ってんのよ。
でももうやることは無いから関係ないけどね」
「なるほど、そう言う事情があったのか。
だが人の噂は風が運びやがて根を張るとも言うし、対処しておいた方がいいのではないか?」
「なにそれ、おっかしー。
日本では、人の噂も七十五日って言うのよ?
ほっときゃいいわ」
どうやらジョアンナは少し機嫌が良くなったようだ。やはり柳の家から早めに帰ってきたからだろう。となれば、来週からどうするべきか考えておかないとならない。パフェは惜しいが……
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