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第十章 睦月(一月)
241.一月三日 日中 矛先
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飛雄からの連絡がないことに気付いてからと言うもの、八早月は随分とイライラが募っていた。しかも年明け早々の二日早朝に中級の妖が現れて補助当番だった八早月ももちろん出動する羽目になってなおさらである。
「今朝は昨日みたいなことが無くてよかったね、ずっと眠そうだったもんね」
「これでは宿題が片付かなくても仕方ないわよね、ええそうよ、仕方ないのよ。
いくら私にやる気があったとしても時間が無ければどうにもならないわ」
「またそう言うこと言うんだから、まだまだ時間もあるし量だって多くないよ?
ワークとプリントやる気にならないなら先に書初めでもやっちゃおうか。
八早月ちゃんはなんて書くかもう決めてるの?」
「八岐大蛇ではダメなのはおかしいけれど、なにか格言めいたことが指定よね?
適当に辞書を見て決めようと思っているの、綾乃さんは決めてあるの?」
「私は一応決めてあるよ、臥薪嘗胆にしようと思ってるんだよね。
まだそれほど苦労したことはないけどさ、いつかのためにと思ったの。
でも画数が多くて大変そうだよね」
「まあでも直臣が書いた見本を持っているのだから何とかなるのではなくて?
それにしてもようやくわかりかけて来たわ、こう言うのを尊いと言うのね」
「ちょっと!? なんでそんなこと知ってるの? まさか文化祭の……
八早月ちゃんがちゃんと書道部の展示を見ていたなんて思わなかったわ……」
「きっと綾乃さんも満更ではないと言うことなのでしょうね。
それに引き替え私はなんだかもやもやが納まらないわ、まったくもう……」
今日はそれほど口にしていなかったが、それでもやはり飛雄から連絡がなく音沙汰ないことに納得していないのが丸わかりな八早月である。しかも綾乃と直臣の仲が接近していることを察してしまったのだから余計に腹を立てているのだ。
その気持ちはもうすでに打算と妥協と義務感ではなく、明らかにれっきとした恋心なのだが本人はまだ気づいていない。そんな八早月に冷やかされた綾乃は、まったくどの口がそんなことを言うのかと思わず笑ってしまうのだ。
こうして無駄口を叩きながらも午前中に終わらせると決めたはずのプリントに向かって唸り声をあげる八早月と、サボらないよう見張っているはずの綾乃は、この後の昼食後になにをするかの相談に入った。
「そうだ、せっかくだから直臣のところへ行ってみる?
妹がいるのだけれどまだ三歳でとってもかわいいのよねえ」
「そ、そうだね、三歳だと大分喋れるだろうしきっとかわいいだろうね。
でもあんまり泊まっているとママがうるさいからそろそろ帰らないとかな。
確か今日の夜には帰ってくるはずなのよね」
「あらそうなの? でも今日一杯は板倉さんがいないのよ、困ったわね
そうそう、例の夢路さんの従姉と気が合ったらしく出かけているのよ?
なんだか難しいこと言っていてよくわからなかったけれど、車の会ですって、意味わかるかしら?」
「なんだろうね、でも仲良くなってデートしてるなんて良かったじゃないの。
きっと夢ちゃんは大興奮してるだろうなあ、その様子を見てみたかったー」
「夢路さんはインフルエンザで寝込んでいてそれどころではないでしょうね。
私もお母さま経由で聞いただけだけど、だから正月に誘わないよう言われたの」
「えー、かわいそう、だから私が八早月ちゃんちに行くのに連絡無かったのかあ。
ハルちゃんは随分ダダ捏ねてたけど家族旅行に連れてかれちゃったしね」
「家族旅行って楽しいのかしら、私は旅行自体に興味がないからわからないわ。
お友達や恋人同士なら楽しいでしょうけれど、家族では家にいるのと変わらないでしょ?」
「でもまだ中学生だし、自分の力で旅行行くのは無理だもん。
退屈な顔ぶれでも親に連れて行ってもらうしかないよね。
でもまた夏みたいにみんなで泊まりに行きたいね、気兼ねしなくていいメンバーだけでさ」
最初はこの後の過ごし方について話しはじめたはずがどんどん逸れていき、結局なにも決まらないうちに昼になってしまった。正月の昼食は焼き餅と吸い物に山菜の煮つけが基本であり、毎年毎日同じ物なので八早月はいい加減飽き飽きしている。
「玉枝さん、私はあんころ餅がいいのですが、あんこは無いのですか?
それならせめて塩豆餅をお願いします」
「あれえ、残念ながらどちらもございません、おろしなら出来ますけんど?
綾乃様はどうされますか? 醤油かおろしか砂糖醤油ならすぐご用意できます」
「私は大根おろしで食べてみたいです! お願いできますか?
八早月ちゃんみたいに食べ慣れて無いので楽しくおいしくいただいてまーす」
「では私は砂糖醤油でお願いします、そうですか、あんこは無いのですか……
しばらく移動販売は来ないでしょうから我慢するしかありませんね」
いくら不満を感じたとしても誰かが悪いわけでもないのは明らかだとわかっている八早月は、行き場の無い感情を貯め込みながら昼食を済ませる。その不機嫌な姿もまた可愛らしいものだと、姉になった気分の綾乃も一緒に昼食を済ませていよいよ午後の部開始である。
「結局どうしようってことになったんだっけ? 書初めやっちゃう?
私道具持ってきてないから借りてもいいかなあ」
「私も習字道具は普段使いの細筆しか持っていないから分校へ行くしかないわよ?
こんな事なら筆くらい用意しておけばよかったわ、考えが及ばなくてごめんなさい」
「そんな、気にし過ぎだよ、私こそ道具持ってこなかったんだからさ。
なら食後の散歩がてら分校まで行く? 八早月ちゃんが通っていた学校でしょ?
どんなところなのか興味あるなあ」
「分校は宮司さんの自宅だからなにも面白いものはないわ、校庭は境内だしね。
生徒も親戚の子供たち、つまり八家の従妹たちばかりなのよ」
「村に他の子供はいないの? 麓の集落とかさ」
「ここ十数年は近名井村の小学校へ通っているはず、山を登るより早いもの。
どうせ中学校は近名井中学へ行くのだしね」
それでもとりあえず行ってみようと言うことになり、綾乃もすっかりなじみとなっている櫛田家から八岐神社へ向かう山道を登って行く。雪が積もっていることもあってなかなか大変な道のりだが、四十分ほどかけて神社へとたどり着いた。
宮司の八畑由布鉄は快く迎えてくれ、奥さんに淹れてもらったお茶を飲んでから書初めに取り掛かる。予定通り綾乃は臥薪嘗胆と書いたがやはり画数が多く数枚の失敗の後、妥協による完成となった。
八早月は分校の本棚にあった四字熟語の本とにらめっこの末『疾風怒濤』にすると決め、こちらは二枚目できちんと紙に収まり完成に至った。
「今この本を見たけどさ、波風が荒れ狂うさまなんて凄い言葉を選んだねえ。
確かに今の八早月ちゃんの心情を表してるかもしれないけどさー」
「パラパラめくって何となく格好の良い字面を選んだだけよ。
別に私は荒れているわけではないし、まして狂ってなどいないのだから。
ええそうよ、私は常に冷静で平常心だもの、泰然自若にすれば良かったわ」
「うふふ、そうだね、そうすれば良かったかもね、でも書き直すの面倒でしょ?
もう完成でいいんじゃないの? 書き直すなら私はそれでもいいけど――」
綾乃が八早月を茶化すと、そのポケットから着信音が鳴り響いた。八早月がポケットからスマホを取り出し画面を見た瞬間、わずかに頬が緩んだのを綾乃は見逃さない。となれば発信者は一人だろう。
だが――
「ちょっとあなたは何を考えているのですか!? あれから何日経って――――
―― ええ、それは私にわかりません、言わなくても通じるとでも思って?
大体本気だと言うならそれだけでも伝えてくれたらいいのですよ!
連絡がなければその気がないのだと思うに決まっているではありませんか!
もしそうなら他も考えなければならないのですからね? 私だって――――
―――――― ええ、はい、そうです―――― だから心を入れ替えました。
決してその…… 飛雄さんのことを物のようには扱わないと――――
違います、そう言う意味ではなく、なんと言うのか、その…… もう!」
静かな分校の中に八早月の怒号が響く。それはまるでここ数日の間、八早月の身に降りかかっていた些細な不満不平までが一緒に注がれているような勢いである。
八早月は更に語気を荒げ電話口の飛雄を攻め立てていくのだが、その表情には嬉しさが滲み出ていた。確かに飛雄から連絡が来ていなかったことに不満はあるのだろうが、同時に本当にこのまま音沙汰無くなるかもしれないと感じ不安を抱いていたのかもしれない。
綾乃はこの光景を独り占めしていることに優越感を覚えつつも、夢路と美晴に申し訳ないと感じ、せめてものおすそ分けとして八早月の横顔を写してグループチャットへと流していた。
「今朝は昨日みたいなことが無くてよかったね、ずっと眠そうだったもんね」
「これでは宿題が片付かなくても仕方ないわよね、ええそうよ、仕方ないのよ。
いくら私にやる気があったとしても時間が無ければどうにもならないわ」
「またそう言うこと言うんだから、まだまだ時間もあるし量だって多くないよ?
ワークとプリントやる気にならないなら先に書初めでもやっちゃおうか。
八早月ちゃんはなんて書くかもう決めてるの?」
「八岐大蛇ではダメなのはおかしいけれど、なにか格言めいたことが指定よね?
適当に辞書を見て決めようと思っているの、綾乃さんは決めてあるの?」
「私は一応決めてあるよ、臥薪嘗胆にしようと思ってるんだよね。
まだそれほど苦労したことはないけどさ、いつかのためにと思ったの。
でも画数が多くて大変そうだよね」
「まあでも直臣が書いた見本を持っているのだから何とかなるのではなくて?
それにしてもようやくわかりかけて来たわ、こう言うのを尊いと言うのね」
「ちょっと!? なんでそんなこと知ってるの? まさか文化祭の……
八早月ちゃんがちゃんと書道部の展示を見ていたなんて思わなかったわ……」
「きっと綾乃さんも満更ではないと言うことなのでしょうね。
それに引き替え私はなんだかもやもやが納まらないわ、まったくもう……」
今日はそれほど口にしていなかったが、それでもやはり飛雄から連絡がなく音沙汰ないことに納得していないのが丸わかりな八早月である。しかも綾乃と直臣の仲が接近していることを察してしまったのだから余計に腹を立てているのだ。
その気持ちはもうすでに打算と妥協と義務感ではなく、明らかにれっきとした恋心なのだが本人はまだ気づいていない。そんな八早月に冷やかされた綾乃は、まったくどの口がそんなことを言うのかと思わず笑ってしまうのだ。
こうして無駄口を叩きながらも午前中に終わらせると決めたはずのプリントに向かって唸り声をあげる八早月と、サボらないよう見張っているはずの綾乃は、この後の昼食後になにをするかの相談に入った。
「そうだ、せっかくだから直臣のところへ行ってみる?
妹がいるのだけれどまだ三歳でとってもかわいいのよねえ」
「そ、そうだね、三歳だと大分喋れるだろうしきっとかわいいだろうね。
でもあんまり泊まっているとママがうるさいからそろそろ帰らないとかな。
確か今日の夜には帰ってくるはずなのよね」
「あらそうなの? でも今日一杯は板倉さんがいないのよ、困ったわね
そうそう、例の夢路さんの従姉と気が合ったらしく出かけているのよ?
なんだか難しいこと言っていてよくわからなかったけれど、車の会ですって、意味わかるかしら?」
「なんだろうね、でも仲良くなってデートしてるなんて良かったじゃないの。
きっと夢ちゃんは大興奮してるだろうなあ、その様子を見てみたかったー」
「夢路さんはインフルエンザで寝込んでいてそれどころではないでしょうね。
私もお母さま経由で聞いただけだけど、だから正月に誘わないよう言われたの」
「えー、かわいそう、だから私が八早月ちゃんちに行くのに連絡無かったのかあ。
ハルちゃんは随分ダダ捏ねてたけど家族旅行に連れてかれちゃったしね」
「家族旅行って楽しいのかしら、私は旅行自体に興味がないからわからないわ。
お友達や恋人同士なら楽しいでしょうけれど、家族では家にいるのと変わらないでしょ?」
「でもまだ中学生だし、自分の力で旅行行くのは無理だもん。
退屈な顔ぶれでも親に連れて行ってもらうしかないよね。
でもまた夏みたいにみんなで泊まりに行きたいね、気兼ねしなくていいメンバーだけでさ」
最初はこの後の過ごし方について話しはじめたはずがどんどん逸れていき、結局なにも決まらないうちに昼になってしまった。正月の昼食は焼き餅と吸い物に山菜の煮つけが基本であり、毎年毎日同じ物なので八早月はいい加減飽き飽きしている。
「玉枝さん、私はあんころ餅がいいのですが、あんこは無いのですか?
それならせめて塩豆餅をお願いします」
「あれえ、残念ながらどちらもございません、おろしなら出来ますけんど?
綾乃様はどうされますか? 醤油かおろしか砂糖醤油ならすぐご用意できます」
「私は大根おろしで食べてみたいです! お願いできますか?
八早月ちゃんみたいに食べ慣れて無いので楽しくおいしくいただいてまーす」
「では私は砂糖醤油でお願いします、そうですか、あんこは無いのですか……
しばらく移動販売は来ないでしょうから我慢するしかありませんね」
いくら不満を感じたとしても誰かが悪いわけでもないのは明らかだとわかっている八早月は、行き場の無い感情を貯め込みながら昼食を済ませる。その不機嫌な姿もまた可愛らしいものだと、姉になった気分の綾乃も一緒に昼食を済ませていよいよ午後の部開始である。
「結局どうしようってことになったんだっけ? 書初めやっちゃう?
私道具持ってきてないから借りてもいいかなあ」
「私も習字道具は普段使いの細筆しか持っていないから分校へ行くしかないわよ?
こんな事なら筆くらい用意しておけばよかったわ、考えが及ばなくてごめんなさい」
「そんな、気にし過ぎだよ、私こそ道具持ってこなかったんだからさ。
なら食後の散歩がてら分校まで行く? 八早月ちゃんが通っていた学校でしょ?
どんなところなのか興味あるなあ」
「分校は宮司さんの自宅だからなにも面白いものはないわ、校庭は境内だしね。
生徒も親戚の子供たち、つまり八家の従妹たちばかりなのよ」
「村に他の子供はいないの? 麓の集落とかさ」
「ここ十数年は近名井村の小学校へ通っているはず、山を登るより早いもの。
どうせ中学校は近名井中学へ行くのだしね」
それでもとりあえず行ってみようと言うことになり、綾乃もすっかりなじみとなっている櫛田家から八岐神社へ向かう山道を登って行く。雪が積もっていることもあってなかなか大変な道のりだが、四十分ほどかけて神社へとたどり着いた。
宮司の八畑由布鉄は快く迎えてくれ、奥さんに淹れてもらったお茶を飲んでから書初めに取り掛かる。予定通り綾乃は臥薪嘗胆と書いたがやはり画数が多く数枚の失敗の後、妥協による完成となった。
八早月は分校の本棚にあった四字熟語の本とにらめっこの末『疾風怒濤』にすると決め、こちらは二枚目できちんと紙に収まり完成に至った。
「今この本を見たけどさ、波風が荒れ狂うさまなんて凄い言葉を選んだねえ。
確かに今の八早月ちゃんの心情を表してるかもしれないけどさー」
「パラパラめくって何となく格好の良い字面を選んだだけよ。
別に私は荒れているわけではないし、まして狂ってなどいないのだから。
ええそうよ、私は常に冷静で平常心だもの、泰然自若にすれば良かったわ」
「うふふ、そうだね、そうすれば良かったかもね、でも書き直すの面倒でしょ?
もう完成でいいんじゃないの? 書き直すなら私はそれでもいいけど――」
綾乃が八早月を茶化すと、そのポケットから着信音が鳴り響いた。八早月がポケットからスマホを取り出し画面を見た瞬間、わずかに頬が緩んだのを綾乃は見逃さない。となれば発信者は一人だろう。
だが――
「ちょっとあなたは何を考えているのですか!? あれから何日経って――――
―― ええ、それは私にわかりません、言わなくても通じるとでも思って?
大体本気だと言うならそれだけでも伝えてくれたらいいのですよ!
連絡がなければその気がないのだと思うに決まっているではありませんか!
もしそうなら他も考えなければならないのですからね? 私だって――――
―――――― ええ、はい、そうです―――― だから心を入れ替えました。
決してその…… 飛雄さんのことを物のようには扱わないと――――
違います、そう言う意味ではなく、なんと言うのか、その…… もう!」
静かな分校の中に八早月の怒号が響く。それはまるでここ数日の間、八早月の身に降りかかっていた些細な不満不平までが一緒に注がれているような勢いである。
八早月は更に語気を荒げ電話口の飛雄を攻め立てていくのだが、その表情には嬉しさが滲み出ていた。確かに飛雄から連絡が来ていなかったことに不満はあるのだろうが、同時に本当にこのまま音沙汰無くなるかもしれないと感じ不安を抱いていたのかもしれない。
綾乃はこの光景を独り占めしていることに優越感を覚えつつも、夢路と美晴に申し訳ないと感じ、せめてものおすそ分けとして八早月の横顔を写してグループチャットへと流していた。
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