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第八章 霜月(十一月)
198.十一月二十三日 深夜 張りつめた空気
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どうしてこうなったのかわからない。幸運なのか不幸なのか、チャンスなのか罠なのか。なぜ断らなかったのか、乗り気だったのか、逆らえなかったのか、いつものことなのか。
『なんでオレはこう意志が弱いんだ! なんて情けないやつなんだ!』
そんな風に一人自分を責めていても仕方がない。時間は動き続け止まることも戻ることもないのだから。そんな風に自己嫌悪と哲学の狭間で頭を悩ませている割に、どう見ても緩んだ表情が今の正直な内心を現していた。
「ぼっちゃま? 湯加減はいかがですかねえ?
田舎の風呂だっけ居ん心地悪ぃかもだが勘弁なあ」
「いえいえとんでもない、とても快適です、お手間おかけして申し訳ありません。
薪を燃やす香りがなんとも言えず風情があって心地いいですね!」
「あっはっは、なあにをじっじみてえなこっとをよぉ。
おもしれえぼっちゃんだなあ、すぐかは知らんけお嬢様の婿になるんかえ?」
『バシャン!』
「な、なにを唐突に! まさかそんなわけないですって!」
「なんだそうけ、せっかくいいモン持ってんだからと思たのに残念じゃの。
まあ気が向いたら考えてみるとええさ、こん村も案外悪いとこじゃねえし。
んじゃば、あとは段々日火が弱くなってくっからな、風邪ひかんようにしてくれよ」
「いいモンって!? いや、なんでも…… あ、ありがとうございました!」
何を思い浮かべたのか、赤面し焦った素振りの高岳飛雄は湯船の中で股間を抑えながら房枝に礼を言った。鍛え上げられた肉体は、熱い風呂に入り暖まった以上に火照っている気もするが気のせいだと自分に言い聞かせる。
明日は八早月たちの通う九遠学園の文化祭があり、飛雄はその為に部活終了と同時にはるばる四時間半かけて八畑村までやって来ていた。もう時間は十二時を回ろうかと言うところ、どう考えても迷惑だったはず。
飛雄が入る風呂を沸かすだけのために、わざわざ離れへ下女を呼びに行った八早月の体は冷えてしまっていないかなど考えてしまったが、自分が風呂を勧めるなど言語道断である。
そんなことはよく考えなくてもただの変態行為であり、姉の零愛に何を言われ何をされるかわからないと気を引き締めた。もちろん、ここへ来る途中に二人がぴったりと肩を寄せ合っていたなんてことも当然ばれるわけにはいかない。
これは考えていたよりも厳しい旅になりそうだ。どんな些細なことだろうと口を開く前によく考えないと、取り返しがつかないことになりかねない。八早月に悪気は無くてもあの天然っぷりだ、姉への伝言ゲームの結果は想像もつかない。
緊張しながらも風呂から上がり体を拭いていると扉の外に人の気配がした。房枝がまたやって来たのだろうかとも思ったが、さっき帰る素振りを見せていた。と言うことは――
『飛雄さん、着替え終わったらお布団へ案内するので私の部屋へ来てください。
廊下をまっすぐ行った右側に名前の札が掛けてあるのですぐわかります』
「は、はい、わかりまし―― いやいやいや…… うんわかった、ありがとう」
声の主はやはり八早月である。帰り道では完全に眠っていたのに帰り着くなりシャンと起きたし、今もこうして面倒を見てくれている。飛雄は申し訳ないと思いつつも嬉しさを隠せず、またもや頬を緩めていた。
ちゃんと用意してきた綺麗なジャージに着替えて廊下へと出た飛雄は、先ほど言われた目印を探しながら各部屋の扉を見て回ろうとした。しかしそんな心配は不要だった。
なぜなら八早月の部屋までは全て引き戸の襖しかなく個室すらなかった。その中で一カ所だけドアノブがついている部屋が有り、どう見てもそこが八早月の部屋で、その証拠にひらがなで『やよい』と書かれた手製の札がかかっていた。
『コンコン』
「風呂ありがとう、すげえ気持ちよかった、遅い時間にホントすまないな。
呼んでくれて嬉しいけど大分迷惑かけているんじゃないか心配だよ」
『飛雄さん? 鍵なんてかかってないからどうぞ入って。
迷惑ではないから安心して、てっきり零愛さんが来ると思っていたけれどね』
飛雄が恐る恐る扉を開けると、パジャマ姿で寝ころんでいる八早月が飛雄に視線を移した。どうやら少女漫画を読んでいたらしい。
「湯冷めしないようにちゃんと拭いたかしら? 坊主頭だから心配無用ってとこね。
普段はもっと早くに寝るのだけれど、今日は夜に備えて夕方寝ておいたのよ。
バスは朝晩二本ずつしかないし、迎えに行かれなかったらこの季節だと大ごとよ」
「そうかもな、確かに凄い山奥だとは思ったよ。でも思ったより快適だな。
なにより静かなのが気に入ったよ、うちはまあうるさいからさあ」
「波の音は夜もずっと聞こえているものね、でもそれも風情があって好きだわ。
初めてお邪魔した時、夜の明るさには驚いてしまったけれどね」
「いや、うるさいのは毎晩集まって酒飲む連中がいるからでホント参っちゃうよ
それにしてもこの村だけじゃなく来る途中にもほとんど街灯無かったな。
夜に出歩く人が少ないから必要ないってことなのか? うちのほうだと海に落ちるやついるからさ」
「それは確かに暗くては危ないわね。この村で夜に出歩く人はほぼいないわ。
熊にでも会ったら大変だし崩落や滑落の心配もあるんだもの。
そもそも出歩くような若者が数人しかいないのだけれどね、ふわあぁ」
「おっと、話し込んでたら遅くなっちまう、明日も早起きなんだろ?
オレも朝起きて素振りしてもいいかな? いつもは五時半くらいだけど」
「ええ、私は五時に起きるけど起こしてしまったらごめんなさいね。
良かったら私の手製ばっとをお見せするわよ? それではおやすみなさい」
そういうと八早月は布団に包まり寝る体制へ入った。ここで面食らったのは飛雄である。寝床を案内するから部屋に来るよう言っっていたはずなのに気にせず寝てしまわれても困る。
「あの、ちょっと…… や、八早月? オレに寝床を教えてから寝てくれないか?
まさか廊下ってわけじゃないとありがたいんだけど……」
「なにをそんな、まさかどころかあり得なさすぎるわ。
布団ならそこに敷いてあるでしょう? 早く寝ないと起きられなくなるわ。
練習で疲れているだろうし早くお眠りなさい、それとも食事が足りなかった?
飛雄さんのお宅には及ばなくともかなりの量を用意したつもりだったのよ?」
「いやいやそうじゃなくてオレもここに寝るの? 一緒の部屋でいいわけ?」
「良いか悪いかではなくて、房枝さんが敷いてしまったのだから仕方ないわ。
わかったら大人しく我慢してちょうだい、別の部屋へ敷きなおすのも面倒でしょう?」
そこまで言われたら大人しく引き下がるしかない。幸いにも八早月の部屋は十分に広く、二人の布団は大分離れて敷かれている。飛雄は寝相が悪いわけではないし心配は無用だと自分に言い聞かせた。
飛雄が床に入り掛け布団を胸元まで引いた辺りで、突然声を潜め話しかける者が現れた。そんなことができるのは真宵だけである。真宵は二人の布団の間へと腰を下ろし飛雄へ話しかけており、飛雄はもしものないように見張るつもりなのだと考えた。しかし――
『飛雄殿、万一の際には私がお守りしますからご心配なく。
もし真夜中に物音がしても、決して目を開けないことをお勧めいたします。
聞いた話によれば将来八早月様の婿になるかもしれないお方、無用なご無礼は避けたく……』
『ええっと、真宵さんでしたね、いくらなんでもオレが男だからと警戒しすぎです。
寝ている間に何かしようなんて考えたこともないですからご安心ください』
『いえ、そうではございません。
主の恥を告げ口するわけではありませんが八早月様は大層寝相が悪い。
先日もご学友が宿泊した際、夜中に蹴飛ばしてしまって大ごとでした。
ですのでこうして私がお客人をお守りすることにしたのです。
しかも声が聞こえると寝たまま会話を始め、回答如何では暴れますから……
くれぐれも不用意に返事をなさらぬようお願い申し上げます』
『わ、わかりました…… それでは寝かせていただきます、おやすみなさい』
飛雄はとても平常心ではいられず色々なことにドキドキしながら床につく。このまま朝まで眠れないんじゃないかと考えていたが、それでもやはり疲れていたのだろう、あっという間に眠りについていた。
『なんでオレはこう意志が弱いんだ! なんて情けないやつなんだ!』
そんな風に一人自分を責めていても仕方がない。時間は動き続け止まることも戻ることもないのだから。そんな風に自己嫌悪と哲学の狭間で頭を悩ませている割に、どう見ても緩んだ表情が今の正直な内心を現していた。
「ぼっちゃま? 湯加減はいかがですかねえ?
田舎の風呂だっけ居ん心地悪ぃかもだが勘弁なあ」
「いえいえとんでもない、とても快適です、お手間おかけして申し訳ありません。
薪を燃やす香りがなんとも言えず風情があって心地いいですね!」
「あっはっは、なあにをじっじみてえなこっとをよぉ。
おもしれえぼっちゃんだなあ、すぐかは知らんけお嬢様の婿になるんかえ?」
『バシャン!』
「な、なにを唐突に! まさかそんなわけないですって!」
「なんだそうけ、せっかくいいモン持ってんだからと思たのに残念じゃの。
まあ気が向いたら考えてみるとええさ、こん村も案外悪いとこじゃねえし。
んじゃば、あとは段々日火が弱くなってくっからな、風邪ひかんようにしてくれよ」
「いいモンって!? いや、なんでも…… あ、ありがとうございました!」
何を思い浮かべたのか、赤面し焦った素振りの高岳飛雄は湯船の中で股間を抑えながら房枝に礼を言った。鍛え上げられた肉体は、熱い風呂に入り暖まった以上に火照っている気もするが気のせいだと自分に言い聞かせる。
明日は八早月たちの通う九遠学園の文化祭があり、飛雄はその為に部活終了と同時にはるばる四時間半かけて八畑村までやって来ていた。もう時間は十二時を回ろうかと言うところ、どう考えても迷惑だったはず。
飛雄が入る風呂を沸かすだけのために、わざわざ離れへ下女を呼びに行った八早月の体は冷えてしまっていないかなど考えてしまったが、自分が風呂を勧めるなど言語道断である。
そんなことはよく考えなくてもただの変態行為であり、姉の零愛に何を言われ何をされるかわからないと気を引き締めた。もちろん、ここへ来る途中に二人がぴったりと肩を寄せ合っていたなんてことも当然ばれるわけにはいかない。
これは考えていたよりも厳しい旅になりそうだ。どんな些細なことだろうと口を開く前によく考えないと、取り返しがつかないことになりかねない。八早月に悪気は無くてもあの天然っぷりだ、姉への伝言ゲームの結果は想像もつかない。
緊張しながらも風呂から上がり体を拭いていると扉の外に人の気配がした。房枝がまたやって来たのだろうかとも思ったが、さっき帰る素振りを見せていた。と言うことは――
『飛雄さん、着替え終わったらお布団へ案内するので私の部屋へ来てください。
廊下をまっすぐ行った右側に名前の札が掛けてあるのですぐわかります』
「は、はい、わかりまし―― いやいやいや…… うんわかった、ありがとう」
声の主はやはり八早月である。帰り道では完全に眠っていたのに帰り着くなりシャンと起きたし、今もこうして面倒を見てくれている。飛雄は申し訳ないと思いつつも嬉しさを隠せず、またもや頬を緩めていた。
ちゃんと用意してきた綺麗なジャージに着替えて廊下へと出た飛雄は、先ほど言われた目印を探しながら各部屋の扉を見て回ろうとした。しかしそんな心配は不要だった。
なぜなら八早月の部屋までは全て引き戸の襖しかなく個室すらなかった。その中で一カ所だけドアノブがついている部屋が有り、どう見てもそこが八早月の部屋で、その証拠にひらがなで『やよい』と書かれた手製の札がかかっていた。
『コンコン』
「風呂ありがとう、すげえ気持ちよかった、遅い時間にホントすまないな。
呼んでくれて嬉しいけど大分迷惑かけているんじゃないか心配だよ」
『飛雄さん? 鍵なんてかかってないからどうぞ入って。
迷惑ではないから安心して、てっきり零愛さんが来ると思っていたけれどね』
飛雄が恐る恐る扉を開けると、パジャマ姿で寝ころんでいる八早月が飛雄に視線を移した。どうやら少女漫画を読んでいたらしい。
「湯冷めしないようにちゃんと拭いたかしら? 坊主頭だから心配無用ってとこね。
普段はもっと早くに寝るのだけれど、今日は夜に備えて夕方寝ておいたのよ。
バスは朝晩二本ずつしかないし、迎えに行かれなかったらこの季節だと大ごとよ」
「そうかもな、確かに凄い山奥だとは思ったよ。でも思ったより快適だな。
なにより静かなのが気に入ったよ、うちはまあうるさいからさあ」
「波の音は夜もずっと聞こえているものね、でもそれも風情があって好きだわ。
初めてお邪魔した時、夜の明るさには驚いてしまったけれどね」
「いや、うるさいのは毎晩集まって酒飲む連中がいるからでホント参っちゃうよ
それにしてもこの村だけじゃなく来る途中にもほとんど街灯無かったな。
夜に出歩く人が少ないから必要ないってことなのか? うちのほうだと海に落ちるやついるからさ」
「それは確かに暗くては危ないわね。この村で夜に出歩く人はほぼいないわ。
熊にでも会ったら大変だし崩落や滑落の心配もあるんだもの。
そもそも出歩くような若者が数人しかいないのだけれどね、ふわあぁ」
「おっと、話し込んでたら遅くなっちまう、明日も早起きなんだろ?
オレも朝起きて素振りしてもいいかな? いつもは五時半くらいだけど」
「ええ、私は五時に起きるけど起こしてしまったらごめんなさいね。
良かったら私の手製ばっとをお見せするわよ? それではおやすみなさい」
そういうと八早月は布団に包まり寝る体制へ入った。ここで面食らったのは飛雄である。寝床を案内するから部屋に来るよう言っっていたはずなのに気にせず寝てしまわれても困る。
「あの、ちょっと…… や、八早月? オレに寝床を教えてから寝てくれないか?
まさか廊下ってわけじゃないとありがたいんだけど……」
「なにをそんな、まさかどころかあり得なさすぎるわ。
布団ならそこに敷いてあるでしょう? 早く寝ないと起きられなくなるわ。
練習で疲れているだろうし早くお眠りなさい、それとも食事が足りなかった?
飛雄さんのお宅には及ばなくともかなりの量を用意したつもりだったのよ?」
「いやいやそうじゃなくてオレもここに寝るの? 一緒の部屋でいいわけ?」
「良いか悪いかではなくて、房枝さんが敷いてしまったのだから仕方ないわ。
わかったら大人しく我慢してちょうだい、別の部屋へ敷きなおすのも面倒でしょう?」
そこまで言われたら大人しく引き下がるしかない。幸いにも八早月の部屋は十分に広く、二人の布団は大分離れて敷かれている。飛雄は寝相が悪いわけではないし心配は無用だと自分に言い聞かせた。
飛雄が床に入り掛け布団を胸元まで引いた辺りで、突然声を潜め話しかける者が現れた。そんなことができるのは真宵だけである。真宵は二人の布団の間へと腰を下ろし飛雄へ話しかけており、飛雄はもしものないように見張るつもりなのだと考えた。しかし――
『飛雄殿、万一の際には私がお守りしますからご心配なく。
もし真夜中に物音がしても、決して目を開けないことをお勧めいたします。
聞いた話によれば将来八早月様の婿になるかもしれないお方、無用なご無礼は避けたく……』
『ええっと、真宵さんでしたね、いくらなんでもオレが男だからと警戒しすぎです。
寝ている間に何かしようなんて考えたこともないですからご安心ください』
『いえ、そうではございません。
主の恥を告げ口するわけではありませんが八早月様は大層寝相が悪い。
先日もご学友が宿泊した際、夜中に蹴飛ばしてしまって大ごとでした。
ですのでこうして私がお客人をお守りすることにしたのです。
しかも声が聞こえると寝たまま会話を始め、回答如何では暴れますから……
くれぐれも不用意に返事をなさらぬようお願い申し上げます』
『わ、わかりました…… それでは寝かせていただきます、おやすみなさい』
飛雄はとても平常心ではいられず色々なことにドキドキしながら床につく。このまま朝まで眠れないんじゃないかと考えていたが、それでもやはり疲れていたのだろう、あっという間に眠りについていた。
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