転校してきた美少女に僕はヒトメボレ、でも彼女って実はサキュバスらしい!?

釈 余白(しやく)

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僕の彼女はサキュバスなのか!?

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 勝利の余韻に浸り過ぎて危なく忘れるところだったが、木戸の怪我を見てもらうために真弓先生はタクシーで先に帰っていった。土曜日だからやっているところがあるか気になったけど、すぐ近くに救急病院があるらしいので一安心だ。

「それじゃ俺たちは凱旋と行きますかね!
 まあ学校には誰もいないだろうけど」

 副主将らしくチビベンが先頭に立つ。多分一刻も早く彼女のところへ行きたいだろうに、木戸がいないから自分がしっかりしないと、なんて考えてくれているのだろう。

 だがここで空気を読まない男のはずの丸山が気を利かせた。

「チビベン、道具は何人かで片付けに行くから先帰れよ。
 どうにも気になって仕方ねえしなあ」

 丸山が指さす方向を見ると、女子バレー部三年生の集団が後ろからぞろぞろついてきていた。

「でもちょっと多すぎないか?
 あの中に俺一人混ざって帰るのは恥ずかしいよ……」

「かー、贅沢な悩みだなオイ!
 だったらあの中からでいいから、誰かを俺に紹介してくれるよう頼んでくれよー」

 せっかくの気遣いも一言余計なせいで台無しだ…… まあ以前紹介してもらったバレー部の一年生とはうまくいかなかったので、再チャレンジしたくなるのも無理はない。

 結局学校から運び出して持ってきていた用具類は、僕と倉片たち一年生、木戸の私物は丸山が持って行くと言うことで話がまとまった。

「それじゃあお疲れさま!
 また月曜日になー」

「朝練休みにするようなら連絡しろって木戸へ伝えとくわ。
 あー腹減った、木戸んちでなにか食わせてくれねえかな」

「けが人のところへ行って飯たかろうなんて考えるのお前くらいだよ。
 野球部代表として、応援に来てくれたご両親へちゃんとお礼言えよ?」

「わーってるって。
 チビベンは心配性だな、俺はこう見えて紳士なんだから平気だってば」

 確かにあの日の丸山はタキシードでバッチリ決めていたから紳士と言えなくもない。まあどちらかと言うと馬子にも衣装ってやつだけど。僕は思わず思い出し笑いをしてしまった。

「カズ先輩、急に変な笑い方してどうしたんすか?
 なんかヤラシイことでも考えてたんじゃないんすか?」

 倉片の突っ込みは、たい焼き屋の一件で発覚した僕に彼女がいたというものを受けてだろう。すかさず違うといってスマホの中の写真を見せた。

「コレ丸山センパイと主将じゃないっすか!
 ちょうウケる! 確かにこれは紳士って感じっすね!」

「なんだよカズ、勝手に見せやがって!
 あの時はマジで恥ずかしかったぜ……
 木戸の白いスーツよりは大分ましだけどな!」

「いやいや! 丸山先輩! 意外に似合っててカッコいいですよ!!
 これならいつでもお見合い写真が作れますね!!」

 由布までが調子に乗って冷やかしている。しまいにはバレー部の先輩にまで覗かれてしまったが、丸山は女子に好評なのが嬉しいのかまんざらでもなさそうだ。だがあまり雑談していても遅くなるだけなので、僕たちはそれぞれ帰路についた。

 その後の帰り道で木戸から連絡が有り、怪我はやはり大したことないものの、内出血がひくまでは激しい運動禁止と言われたらしい。どう考えてもあれは故意にやったとしか思えなかった。まったくひどいことをしてくれたものだ。

 それでも今後に影響が出るような怪我でなくて良かった。それにしても、これで病院へ行ったのは生涯二度目と言うあいつの頑丈さが役に立ったということか。

 学校へ着いて用具を部室へ放り込んだ僕たちは、定休日のたい焼き屋の代わりに近所の酒屋へ向かった。もちろん酒を飲むわけではない。ついアイスでも食べるかと言ってしまい、結局奢る羽目になった。

「しかしやっぱマルセンパイぱねえっす。
 自分、中学の頃も憧れてましたけど、ますます尊敬するようになりましたよ!」

 オノケンは先輩の活躍に大興奮だ。するとなぜか倉片がムキになって言い返す。

「なにいってんだよ、カズ先輩なんて九イニングと六イニングパーフェクトだぞ?
 マジすげえだろ! そんで女子にも大人気なんだからすげえよ!」

 いちいち僕を持ち上げなくていいと言っても興奮は冷めないようだ。これ以上続けててもいいことがなさそうなので、僕は話をそらすように一年生を褒めることにした。

「今日はまこっちゃんがスクイズ決めたし、嶋谷はこないだ超ファインプレーしたしな。
 木尾も二試合投げて十分抑えてただろ?
 みんな着実に成長してて頼もしいよ。
 オノケンは惜しかったけどよく喰らいついてたし、倉片だって一、二戦目でヒットは出たしな」

「あんま活躍出来てなくてすんません……
 もっと練習しますからこれ以上は勘弁っす」

「きっと来年にはみんな主力になってるだろうな。
 でもさ、バッティングよりも守備や走塁には課題あると思うぞ?
 なんといっても野球は守るスポーツなんだからな」

「なるほど…… 守りですか。
 今のところシマが一歩リード、まこっちゃん急成長って感じだもんなあ。
 特打だけじゃなく特守もがんばろっと」

 やや落ち込んでいた倉片も大分立ち直ってきたようだ。しばらく酒屋の前で駄弁っていたが、それぞれに家族や友達から連絡が絶えないので解散となった。

 家が近づいた辺りで倉片と別れたので足を止めて咲へメールする。すると、今は江夏さんの家にいるとのことだ。さっきは家で何か作ってると言ってたのに何があったんだろう。

 相変わらず詳しいことは言ってくれないので、まず家へ帰ってみたが誰もいない。と言うことは父さんも母さんも江夏さんのところにいるのだろう。

 まずは汗を流してから着替えをし、急いで家を出た。せっかくシャワーを浴びてきたけど走っているうちに汗ばんでくる。でも急いで咲の元へ行きたいとの気持ちが勝り、どうしても走ってしまうのだ。

 ようやく江夏さんの家につくと、当たり前のような顔をしてみんなでバーベキューをやっていた。相変わらずデッカイかたまり肉が目立つが、そのそばには以前、咲が作って食べさせてくれたクロースもある。これは相当お腹いっぱいになりそうである。

「バーベキューやってるならそう言ってくれれば良かったのに。
 家にいるって言ったのに、急に場所を変えるから何かあったのかと思っちゃったよ」

「あらごめんなさい、伝えたと勘違いしてたわ。
 私ったらバーベキューって聞いてワクワクしてしまったみたいね」

「いやいいんだ、何事もなかったなら良かった。
 今日はアクシデントもあって神経質になってるのかもしれないな」

「二代目君の怪我はそれほどでもなかったの?
 キミの様子からすると大事には至らなかったと思えるのだけど?」

 こうやって部員のことまで心配してもらえるとなんだか嬉しくなってしまう。大したことないから心配ないと伝えるとホッとした様子だ。やはりスタンドからもおかしな様子であることはわかったようだ。

「勝利至上主義が未だ幅を利かせていることが嘆かわしいよ。
 プレイするのは選手であって、監督やコーチではないのだけどねえ」

 まさに江夏さんの言う通りだ。父さんも部活動の在り方について同意見であるし、めちゃくちゃ自由なナナコー野球部ですらもっと楽しめるようにやって欲しいと常々言っている。そして今度は丸山のことを褒めはじめた。

「あの丸山って子はホントすごいな。
 五試合で九本は県予選記録だぞ。
 あれで誰も指導者ついてないって言うんだから天性のものだな。
 進学志望がないならプロ入り選手の目玉になるだろうよ。

 それに引き替え、カズは投げるの良いけど打撃はからっきしだもんなあ。
 予選でお前だけノーヒットらしいし、俺は寂しいよ」

「ピッチングが調子いいから十分だよ。
 これ以上欲をかいたら神様に叱られちゃうさ。
 帰りに気が付いたんだけど、予選で二試合、十五イニングパーフェクトなんだよ?
 もっと褒めてくれてもいいんじゃないかなあ。」

「今日のフォームも素晴らしかったよ。
 無駄もなく力感が無いから打者は戸惑うだろうねえ」

 父さんの代わりに江夏さんが褒めてくれたので、僕はそれだけで大満足だ。もちろん一番褒めて欲しい人はすぐそばにいるけど、咲は野球自体がよくわからないから仕方ない。

 その代りと言うわけじゃないけど、頑張ったらそれに見合った褒美を貰えているし、これ以上の贅沢なんて言うつもりはない。でも咲はそう思っていないらしい?

「私ももっと野球のこと覚えないといけないわね。
 だってカズ君たら、江夏さんに褒められてすごくうれしそうなんですもの。
 私も褒めてあげたいけど、頑張ったとか勝ったとか、そのくらいしか言えなくて……
 ちょっとヤキモチ焼いてしまうわ」

 これはちょっと意外な言葉だった。今までで一番素直な気持ちを出しているのかもと感じるくらいだ。

「でも頑張ったって言われるだけでも十分嬉しいよ。
 だから無理して覚えなくてもいいんじゃないかな?」

 僕は本心を口にしたつもりだったのだが、それが少し癇に障ったらしい。咲はムキになって反論してきた。

「自分が真剣に取り組んでいることに、パートナーが興味を持ってくれていないのは不幸な事よ?
 せっかく作ったお料理を、良くできてるなんて言われても嬉しくないわ。
 どんな味だったのか、好みにあったのか、初めて食べた味だとか言ってもらいたいじゃないの」

「そ、それはそうだね…… ごめん、否定したわけじゃないんだよ。
 無理して合わせるとか、そういうことして欲しくないだけなんだ」

 それでも咲はほっぺたを膨らませたままで反対を向いてしまった。そこへ江夏さんの奥さんがやってきてお皿を差し出した。

「はいはい、お二人さん、お肉が焼けたから召し上がって。
 ちゃんとあなたたち向けに”アツく”切り分けてきましたよ」

「いやあ、今日はいい天気だし、試合が終わっても随分”アツい”よなあ。
 まったくなんでだろうなあ」

 江夏さんまで参加してきたが、どう考えてもこれは冷やかされているとしか思えない。さすがに咲もおかしくなってしまったのか、こっちへ振り返って笑い始めた。

「うふふ、今日は本当に楽しい日ね。
 みんなで力を合わせて頑張っている姿、とてもステキだったわ。
 だからキミの好きなことをもっと知りたい、ただそれだけのことよ」

「うん、そうだよね。
 僕が悪かったよ。
 言うべき言葉が違っていたんだ。
 野球をもっと知りたい、僕の好きなことをもっと知りたいと言ってくれてありがとう、咲」

 すると咲は僕のすぐ隣まで近づいてくる。そして微笑みながら不思議なことを言うのだった。

「だからこれからも頑張ってちょうだいね。
 頑張れば頑張るだけ、キミは次々と魅力的な夢を見るわ。
 そして私はキミが蓄えていく夢を食べながら生きていくの」

「ええっ!? それってどういうこと!?」

「もうバカね、そのままの意味よ。
 キミの見せてくれる夢みたいな出来事が大好物ってこと!」

 そう言った直後、咲は得意のイタズラ顔になって僕の腕を引き自分の胸元へ引き寄せた、そしてそのまま僕に抱きついてくる。こうなると次の行動も読めてしまうくらい、今まで何度も繰り返されてきたこと、それは――

 こうして唇を塞がれた僕は、急激に力を失い足元をふらつかせながら咲へもたれかかった。恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になっているのが自分でもよくわかる。

 そしてそのまま咲を抱きしめて大声で叫んだ。

「もうどうにでもしてくれ! 僕は咲のことが大好きでたまらないんだ! 愛してる!」

 突然のキスから始まった僕たちの関係はまだ始まって間もない。たった半年程度の間に色々あり過ぎて色々と詰まった濃密な日々だった、そして今日という記念の日は、僕にとってなんとも恥ずかしく、そして最高に幸せな一日だ。

 こんがりと焼けてしまった肉が油を垂らしジュージューと音を立てている。それはまるで祝福と冷やかしが混ざった歓声のようだった。
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