150 / 158
蘇る記憶
しおりを挟む
一抹の不安を抱えながら帰宅した僕は、明日の決勝戦へ向けてもっと気を引き締める必要があると考えていた。
それなのに、返ってきた途端目に入ったのは台所へ並べられた豪華な夕飯で、テーブルにはもう準備万端だと言わんばかりにお茶を酌み交わしている咲と母さんの姿があった。
「あのさ…… 明日が決勝でまだ勝ったわけじゃないんだけど……
手巻き寿司は好きだし、豪華なのはありがたいけどさ」
「別に嫌なら食べなくてもいいわよ
あんたのためじゃなくて咲ちゃんのために用意したんだから」
「前にカオリからお刺身送っていただいたことあったでしょ?
あれを思い出したのよ」
「そうそう、咲ちゃんが日本へ来て一番良かったなって感じた食べ物何かってね。
そうしたらお刺身だって教えてくれたから。
聞けば生魚を食べること自体があまりなかったって言うじゃない?
カズが気を効かせて教えておいてくれたらもっと早く用意してたのに」
「なんで僕のせいなのさ……
でもあの時の刺身はおいしかったよね。
咲が作ってくれてたマリネは母さんに食べられちゃったけど」
あれこれと記憶がよみがえってきて、つい恨み節を言ってしまった。すると母さんから反論が飛んでくる。
「だって、カズがかわいい子と二人きりで良い思いしてると思ったら悔しくて。
ちょっとだけ意地悪したくなっちゃったのよねえ。
でもすごくおいしかったら食べて良かったわ」
いやよくないよ! と言い返すも、咲と一緒になって笑っているだけで、取り合おうとする素振りすらない。まったくこの二人ときたら、僕をいじることが生きがいなのか!?
そんなことをしている暇はないと、僕はシャワーを浴びて部屋着に着替えてから台所へ戻った。すると、二人はせっせと手巻きを始めており、それを弁当箱へ詰めている。
「あれ? なにしてるの?
風呂入ってる間にもう食べ始めちゃった?」
「もうすぐお父さんが帰ってくるから、江夏さんにはおうちへ持って帰ってもらうのよ。
前祝いのおすそわけね」
「なるほどね。
明日は江夏さんも来てくれるといいなあ。
やっぱ今までの集大成を見てもらいたいんだよね」
「早苗さんは絶対行くって言ってたわよ。
土曜だから学校の生徒もかなりの数行くんじゃない?
混みそうだから早めにいこうかしらね、咲ちゃん」
「ええ、以前カズ君に用意してもらったクッションを持って行きたいわ。
あの時は結局別のお部屋で見ることになったけど、明日はそうもいかないでしょ?」
僕はクッションをありったけ用意しておくことを約束し、父さんたちの帰りを待った。
◇◇◇
「ちょっと食べ過ぎたかもしれないな……
結構苦しいや」
「カズ君はいつも食べ過ぎに見えるけどね。
それを全部消費してしまうくらい練習してるんだもの、凄いわ」
珍しく咲が当たり前の言葉で褒めてくれた。あの日、ちゃんと告白という形を取って付き合い始めてから何かが変わったような気がしている。
「少し散歩でも行かない?
良かったらカオリもいっしょにね」
「えっ? どういう組み合わせなのそれ。
散歩へ行くのは構わないけどさ」
「すぐ近くにいい場所があるのよ。
ねえ、行ってみましょう?」
こうして咲の突然の誘いで、僕と咲、そして母さんの三人で散歩へ出かけた。ちなみに父さんはすでに酔っぱらっているので置いてきた。
家を出てから数分、これはいつものランニングコースである。毎日通っているけど、別にいい場所なんて思い浮かばない。咲は一体どこへ連れて行くつもりなのだろうか。
流石に防災公園まではいかないだろうけど、本当にどこを目指しているのかわからずについていく。下手をしたら若菜亜美にでも会ってしまいそうでなんとなく落ち着かない。それでなくても今日は由布に泣かれているのだから……
「もうすぐ着くわね。
ちょっと二人にお願いがあるのだけどいいかしら?」
咲が不意に足を止めてなにやら言い始めた。二人って僕と母さんのことか? なんのお願いだろうと疑問を感じているところで母さんが言葉を返す。
「どうしたの咲ちゃん、なにかしら?
私にできることならいいわよ」
すると咲は思いがけない願い事を口にし、僕と母さんは困ってしまった。いや、困ったのは僕だけなのかもしれないが、とにかく恥ずかしくて言うことを聞きたくない。それでも結局は押し切られてしぶしぶと引き受けたのだった……
「カズとこうして手をつなぐなんて何年振りかしらねー
こんなにゴツゴツですっかり大人の手になって、母さん気が付かなかったわー
でも昔を思い出して、なんだか若返った気分もするわね。」
「あんまりはしゃぐなよ、恥ずかしい……
いい歳になって母親と手を繋いでるなんてさあ。
咲もなんでこんなこと言うわけ?」
「さあどうしてかしらね。
カオリみたいに若返りたいのかもしれないわよ?」
僕と同じ17歳なのに何を言ってるんだろうか。今までで一番意味不明だなと考えていた。
「さ、着いたわ、いきましょ」
咲が連れてきた場所は、防災公園と自宅の間にある児童公園だった。ここはすっかり変わってしまっていて、小さいころに遊んでいた遊具はほとんどなくなっている。その場所はもう、何の変哲もない広場と言ったところか。
咲は公園の中へ進むと、バネの上に動物がのっかったような遊具へもたれかかった。そして僕の方へ向かって両手を広げ、まるでこっちにおいでと言わんばかりの態度を示す。
しかしなんと言っても母親と一緒だし、しかも片手は繋がれたままだし、いったいどうすればいいと言うのだ。咲のイタズラ好きにも困ったものだ。そう感じていたその時……
「カズ、ほら、お友達が呼んでるわよ。
遊んでらっしゃい」
突然母さんは我を失ったようなおかしなことを言って、僕の手を離してから送り出すよう背中を押したのだ。一体何が起こったのかわからず、僕は母さんへ向かって振り返った。
すると母さんの表情は、今まで見たこと無いような柔らかい笑顔だった。もしかして咲が何かしたのだろうか。いったい何が起きているんだろうか。
「どうしたのカズ?
向こうで彼女が待ってるわよ。
それとも思い出せない?」
「思い出すって何を!?
母さんこそ大丈夫? 正気なの?」
「何言ってんのよ、この子ったら。
入り口についた瞬間に昔を思い出しただけよ。
もうなんだか懐かしくてね」
僕はフラフラと咲が待っているところまで歩いて行った。そして促されるままに指定された場所へしゃがみ込む。すると咲も、少し離れた場所でこっちを向いてしゃがんだ。
その瞬間! 僕の頭の中で何かが起こった。体が縮んでいくような感覚と共に、過去の記憶が掘りかえされていくようだ。そうか、そうだったのか!
「咲、思い出したよ!
この場所はすっかり変わってしまったけど今ならわかるよ!
あの時一緒に遊んでくれていた女の子が咲だったんだね!」
「ええそうよ。
家へ来たときに、私が描かれた絵を随分見ていたから気づいたかと思ったのだけどね。
どうやらキミは私のこと忘れていたみたいでガッカリしたわ」
「ごめん、言い訳しようがないけど、流石に十年以上前だからね……
もっと小さくて今とは全然違うでしょ?」
「でもそれはお互いさまだと思うのだけど?
まあいいわ、こうやって二人に思い出してもらって嬉しいわ」
そんな過去があったことなんて完全に忘れていた。確かこの公園で数回遊んだくらいだったかはず。それなのに咲はずっと覚えていたなんて驚きだ。
「もしかしてさ、最初の頃、僕に会うために来たって言ってたの、まさか……」
「キミったらもう、そういうのを思い上がりって言うのよ?
私だって覚えていなかったんだからね。
でもここへ引っ越してきて、いいえ、戻ってきたのほうが正しいけどキミを見かけた。
二階の窓から見えた走っていく男の子の姿、お父さんの後ろを追いかけててね。
それを見ていたら思い出したのよ」
「あんな小さい頃のこと、良くすぐに思い出したね。
いつも僕はついて行けなくて、途中まで来てくれた母さんに連れ帰ってもらってたっけ。
でも咲と会ったのはあんな朝早くじゃないよね?」
「もちろんよ、たまに早く目が覚めてしまうことがあって窓から外を見てたのよ。
公園に来られるのは、少し具合が良い時だけだったから。
そんな事情もあってお父様の実家へ引っ越したってわけ」
「体弱かったって言ってたもんね。
今はもういいの? 治った?」
「それはもう元気よ。
キミも良く知ってるように、ね」
思わず赤面したであろう顔を母さんに見られるのは結構恥ずかしい。するとそれを察したのか、母さんは家へ戻ると声をかけてきた。
「それじゃ私は先に戻るわよ。
あまり遅くならないよう、カズはちゃんと咲ちゃんのこと守ってあげなさいよ?」
「そんなの言われなくても当然のことさ。
早く帰って父さんの相手でもしてあげなよ。
置いてきぼりですねてるかもしれないからさ」
「はいはい、おっじゃまさまでしたー」
冷やかしながら去っていく母さんを見送っていると、咲は向かい側から僕の隣へ移ってきた。まさかこんな所で!? と思ったが、意外にも咲はおとなしく肩を寄せただけだった。
しばらく身を寄せ合っていた後、僕たちはのんびりと帰り道を歩いた。今度は咲と手を繋ぎながら。
それなのに、返ってきた途端目に入ったのは台所へ並べられた豪華な夕飯で、テーブルにはもう準備万端だと言わんばかりにお茶を酌み交わしている咲と母さんの姿があった。
「あのさ…… 明日が決勝でまだ勝ったわけじゃないんだけど……
手巻き寿司は好きだし、豪華なのはありがたいけどさ」
「別に嫌なら食べなくてもいいわよ
あんたのためじゃなくて咲ちゃんのために用意したんだから」
「前にカオリからお刺身送っていただいたことあったでしょ?
あれを思い出したのよ」
「そうそう、咲ちゃんが日本へ来て一番良かったなって感じた食べ物何かってね。
そうしたらお刺身だって教えてくれたから。
聞けば生魚を食べること自体があまりなかったって言うじゃない?
カズが気を効かせて教えておいてくれたらもっと早く用意してたのに」
「なんで僕のせいなのさ……
でもあの時の刺身はおいしかったよね。
咲が作ってくれてたマリネは母さんに食べられちゃったけど」
あれこれと記憶がよみがえってきて、つい恨み節を言ってしまった。すると母さんから反論が飛んでくる。
「だって、カズがかわいい子と二人きりで良い思いしてると思ったら悔しくて。
ちょっとだけ意地悪したくなっちゃったのよねえ。
でもすごくおいしかったら食べて良かったわ」
いやよくないよ! と言い返すも、咲と一緒になって笑っているだけで、取り合おうとする素振りすらない。まったくこの二人ときたら、僕をいじることが生きがいなのか!?
そんなことをしている暇はないと、僕はシャワーを浴びて部屋着に着替えてから台所へ戻った。すると、二人はせっせと手巻きを始めており、それを弁当箱へ詰めている。
「あれ? なにしてるの?
風呂入ってる間にもう食べ始めちゃった?」
「もうすぐお父さんが帰ってくるから、江夏さんにはおうちへ持って帰ってもらうのよ。
前祝いのおすそわけね」
「なるほどね。
明日は江夏さんも来てくれるといいなあ。
やっぱ今までの集大成を見てもらいたいんだよね」
「早苗さんは絶対行くって言ってたわよ。
土曜だから学校の生徒もかなりの数行くんじゃない?
混みそうだから早めにいこうかしらね、咲ちゃん」
「ええ、以前カズ君に用意してもらったクッションを持って行きたいわ。
あの時は結局別のお部屋で見ることになったけど、明日はそうもいかないでしょ?」
僕はクッションをありったけ用意しておくことを約束し、父さんたちの帰りを待った。
◇◇◇
「ちょっと食べ過ぎたかもしれないな……
結構苦しいや」
「カズ君はいつも食べ過ぎに見えるけどね。
それを全部消費してしまうくらい練習してるんだもの、凄いわ」
珍しく咲が当たり前の言葉で褒めてくれた。あの日、ちゃんと告白という形を取って付き合い始めてから何かが変わったような気がしている。
「少し散歩でも行かない?
良かったらカオリもいっしょにね」
「えっ? どういう組み合わせなのそれ。
散歩へ行くのは構わないけどさ」
「すぐ近くにいい場所があるのよ。
ねえ、行ってみましょう?」
こうして咲の突然の誘いで、僕と咲、そして母さんの三人で散歩へ出かけた。ちなみに父さんはすでに酔っぱらっているので置いてきた。
家を出てから数分、これはいつものランニングコースである。毎日通っているけど、別にいい場所なんて思い浮かばない。咲は一体どこへ連れて行くつもりなのだろうか。
流石に防災公園まではいかないだろうけど、本当にどこを目指しているのかわからずについていく。下手をしたら若菜亜美にでも会ってしまいそうでなんとなく落ち着かない。それでなくても今日は由布に泣かれているのだから……
「もうすぐ着くわね。
ちょっと二人にお願いがあるのだけどいいかしら?」
咲が不意に足を止めてなにやら言い始めた。二人って僕と母さんのことか? なんのお願いだろうと疑問を感じているところで母さんが言葉を返す。
「どうしたの咲ちゃん、なにかしら?
私にできることならいいわよ」
すると咲は思いがけない願い事を口にし、僕と母さんは困ってしまった。いや、困ったのは僕だけなのかもしれないが、とにかく恥ずかしくて言うことを聞きたくない。それでも結局は押し切られてしぶしぶと引き受けたのだった……
「カズとこうして手をつなぐなんて何年振りかしらねー
こんなにゴツゴツですっかり大人の手になって、母さん気が付かなかったわー
でも昔を思い出して、なんだか若返った気分もするわね。」
「あんまりはしゃぐなよ、恥ずかしい……
いい歳になって母親と手を繋いでるなんてさあ。
咲もなんでこんなこと言うわけ?」
「さあどうしてかしらね。
カオリみたいに若返りたいのかもしれないわよ?」
僕と同じ17歳なのに何を言ってるんだろうか。今までで一番意味不明だなと考えていた。
「さ、着いたわ、いきましょ」
咲が連れてきた場所は、防災公園と自宅の間にある児童公園だった。ここはすっかり変わってしまっていて、小さいころに遊んでいた遊具はほとんどなくなっている。その場所はもう、何の変哲もない広場と言ったところか。
咲は公園の中へ進むと、バネの上に動物がのっかったような遊具へもたれかかった。そして僕の方へ向かって両手を広げ、まるでこっちにおいでと言わんばかりの態度を示す。
しかしなんと言っても母親と一緒だし、しかも片手は繋がれたままだし、いったいどうすればいいと言うのだ。咲のイタズラ好きにも困ったものだ。そう感じていたその時……
「カズ、ほら、お友達が呼んでるわよ。
遊んでらっしゃい」
突然母さんは我を失ったようなおかしなことを言って、僕の手を離してから送り出すよう背中を押したのだ。一体何が起こったのかわからず、僕は母さんへ向かって振り返った。
すると母さんの表情は、今まで見たこと無いような柔らかい笑顔だった。もしかして咲が何かしたのだろうか。いったい何が起きているんだろうか。
「どうしたのカズ?
向こうで彼女が待ってるわよ。
それとも思い出せない?」
「思い出すって何を!?
母さんこそ大丈夫? 正気なの?」
「何言ってんのよ、この子ったら。
入り口についた瞬間に昔を思い出しただけよ。
もうなんだか懐かしくてね」
僕はフラフラと咲が待っているところまで歩いて行った。そして促されるままに指定された場所へしゃがみ込む。すると咲も、少し離れた場所でこっちを向いてしゃがんだ。
その瞬間! 僕の頭の中で何かが起こった。体が縮んでいくような感覚と共に、過去の記憶が掘りかえされていくようだ。そうか、そうだったのか!
「咲、思い出したよ!
この場所はすっかり変わってしまったけど今ならわかるよ!
あの時一緒に遊んでくれていた女の子が咲だったんだね!」
「ええそうよ。
家へ来たときに、私が描かれた絵を随分見ていたから気づいたかと思ったのだけどね。
どうやらキミは私のこと忘れていたみたいでガッカリしたわ」
「ごめん、言い訳しようがないけど、流石に十年以上前だからね……
もっと小さくて今とは全然違うでしょ?」
「でもそれはお互いさまだと思うのだけど?
まあいいわ、こうやって二人に思い出してもらって嬉しいわ」
そんな過去があったことなんて完全に忘れていた。確かこの公園で数回遊んだくらいだったかはず。それなのに咲はずっと覚えていたなんて驚きだ。
「もしかしてさ、最初の頃、僕に会うために来たって言ってたの、まさか……」
「キミったらもう、そういうのを思い上がりって言うのよ?
私だって覚えていなかったんだからね。
でもここへ引っ越してきて、いいえ、戻ってきたのほうが正しいけどキミを見かけた。
二階の窓から見えた走っていく男の子の姿、お父さんの後ろを追いかけててね。
それを見ていたら思い出したのよ」
「あんな小さい頃のこと、良くすぐに思い出したね。
いつも僕はついて行けなくて、途中まで来てくれた母さんに連れ帰ってもらってたっけ。
でも咲と会ったのはあんな朝早くじゃないよね?」
「もちろんよ、たまに早く目が覚めてしまうことがあって窓から外を見てたのよ。
公園に来られるのは、少し具合が良い時だけだったから。
そんな事情もあってお父様の実家へ引っ越したってわけ」
「体弱かったって言ってたもんね。
今はもういいの? 治った?」
「それはもう元気よ。
キミも良く知ってるように、ね」
思わず赤面したであろう顔を母さんに見られるのは結構恥ずかしい。するとそれを察したのか、母さんは家へ戻ると声をかけてきた。
「それじゃ私は先に戻るわよ。
あまり遅くならないよう、カズはちゃんと咲ちゃんのこと守ってあげなさいよ?」
「そんなの言われなくても当然のことさ。
早く帰って父さんの相手でもしてあげなよ。
置いてきぼりですねてるかもしれないからさ」
「はいはい、おっじゃまさまでしたー」
冷やかしながら去っていく母さんを見送っていると、咲は向かい側から僕の隣へ移ってきた。まさかこんな所で!? と思ったが、意外にも咲はおとなしく肩を寄せただけだった。
しばらく身を寄せ合っていた後、僕たちはのんびりと帰り道を歩いた。今度は咲と手を繋ぎながら。
0
あなたにおすすめの小説
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
青春
雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。
彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。
しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。
彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる