112 / 158
最高のピンチ
しおりを挟む
「バーン!」
突然相手ベンチで大きい音がした。攻守交代の準備をしていた僕たちは驚き、一斉に向こうを見る。
「もうちょっとマシなリードできないのかよ。
練習試合だからってなめてかかってんじゃねえ!」
それは激高した山尻勝実の声だった。しかし大声はその一度きりで、勝実がベンチへ叩きつけたグラブを拾い上げその場に座った。
「おーおー、立派に抑えてる割にイライラしちゃって。
冷静さを欠いた姿ってはたから見るとホントみっともね。
まあいくらなんでもここまで打てないとも思っていなかったんだろうな」
「うん、僕は女房役の差だと思ってるよ。
配球はまあそれなりだけど甘さがあるし、何よりピッチャーとの意思疎通ができてない。
そんなんじゃ勝てる試合も落としてしまうさ」
「まあな、俺をそんなに褒めてもラーメンは奢らないぜ?
せめてたい焼きくらいにしてくれ」
木戸はこうやって場を和ませるのがうまい。勝実の行動で萎縮したであろう相手チームだが、それは同時にウチのチームへの影響もある。特に一年生は緊張して固くなってしまっているようだった。
そこへ木戸が緩い雰囲気で声をかけたのは大正解だろう。ただそれを本人が意識してやっているのか、ただ単に緊張感がないだけなのかは不明だが。
その時、由布が唐突に僕と木戸へ話しかけてきた。
「せんぱあい? もしかしてせんぱいとカズ先輩ってそういう関係なんですか?
なんだか怪しいと思ってたんですよね……
だからカズ先輩が私を見てくれないのかも……」
ちょ、いきなり何を言い出してるんだ! しかも試合中で最終回だというのに!
「おっとマネちゃん、それ以上言っちゃいけねえよ。
今は試合中だ、そんな話を今するのはこのカタブツが許してくれないぜ?」
そう言いながら僕を指差すのだった。いや、まあ、試合中に話す内容じゃないのは当然として、試合外部活外でも勘弁願いたいもんだ。
そう言いかけた僕を遮るように木戸が言葉を続けた。
「一つだけ言っておこう。
俺のケツもカズのケ」
「パーン!!」
木戸がバカなことを言い始めたところで相手ベンチに負けず劣らずいい音が鳴り、ベンチ前には白煙が立ち込めた。
「こら! バカなこと言ってないでさっさと最後の守りにつきなさい!
最後までしっかりね」
真弓先生からロジンバッグをぶつけられて真っ白な顔をした木戸が、うんうんと頷いてからベンチ前で檄を飛ばした。
「おし! 最終回一点もやらねえぞ。
この回は外野に飛ぶ可能性が高いから油断すんなよ!
行くぜナナコー! 勝つぜナナコー!」
「行くぜナナコー! 勝つぜナナコー!」
「っしゃあああ!!!」
僕たちは掛け声とともにそれぞれのポジションへ散っていった。一人だけは顔を盛んにはたいているが、最後はあきらめてマスクをかぶり、マウンドへ向かって手を挙げた。
木戸がさっき言ったようにここは一発狙ってくるかもしれない。油断していると出合い頭にいいのを貰って得点されてしまう可能性だってある。
僕は気を引き締めなおすように自分の頬を両手でパンパンと叩き、おでこに願いを込めながら帽子をかぶりなおした。
矢島学園の先頭打者は、先ほどまでの一番ではなく代打が送られてきた。大柄だが木戸や丸山ほどではない。僕と大差ないくらいだろうか。
木戸が外野に指示を出したが、左バッターなのに全体を左へ寄せている。流し打ちを警戒したのだろうか。それとも振り遅れるとの判断なのか。
なんにせよ僕は木戸を信じて、自分の力を信じて投げこむだけだ。しかも僕には咲もついている。不安に感じることなんて何もないんだ。
初球はアウトサイドへ例の球を投げて空振り、二球目は同じ所へストレートで見送り、追い込んでからの三球目も同じコース、と見せかけてドロップカーブをアウトローに投げて見送り三振で切って取った。
二人目も代打の左バッターだ。今度はそれほど大きくないが筋肉がしっかりついてそうな体格をしている。案の定バットを長く持っていて見るからにスラッガータイプである。
木戸の要求は全力のストレート、コースはインハイ。僕は一発でうなずき振りかぶる。指の上に縫い目の跡が残るかのような投球の後、ボールはバッターの胸元めがけて真っ直ぐに進んでいく。
空振りのあとの二球目は同じインコースへのスライダーをきっちりと詰まらせた。ふらふらと力なく打ち上がったボールはサードのやや後方に向かう。
その時だった。前進しながら捕球動作に入った倉片だったが、深追いしすぎたオノケンが「あぶねっ」と声を出してしまい、それに気を取られた倉片は声のする方向を確認するためにボールから目を離してしまった。
「すんません! 自分、ちゃんと見てなくて倉片の足を引っ張っちゃいました……」
「まあそう言うこともあるさ、不慣れなサードだし仕方ないよ。
悔やむよりそれを次につなげることを考えてくれな」
「カズ先輩…… ホントすんませんでした!」
マウンド上に内野陣が集まったが、たかがランナーが一塁に出ただけの話である。後二人押さえればいいだけのことだ。
「バントしてくれたら楽になっちゃうな。
ヤマはった強振で事故るのが一番怖えわ。
んじゃまサクッと押さえてたい焼きでも食いに行こうぜ」
木戸はそう言って倉片の尻をグラブではたいた。
クリーンアップに入って三番だが、矢島はここでも左の代打を出してきた。選手層が厚いのは少し羨ましいが、こっちは責められてる側なのでそんなことは言ってられない。
初球のインローに対してはバットをピクリとさせただけであっさりと見送った。この雰囲気からするとやはりバントだろうか。
木戸はバントを誘い出すために真ん中よりを要求してきた。ややインコースよりでバントしやすそうなほぼど真ん中だが、もし振りに来られても打ち取れるようしっかりと力を籠めたボールだ。
そしてここは木戸の読みが当たり、矢島の取った策はやはり送りバントだった。それはサード前のイージーなゴロだったがなんだか嫌な予感がする。
強めに転がったボールはオノケンのグラブへあっさりと吸い込まれ、僕は木戸がファーストを指差すのをしゃがみながら確認していた。
その直後、木戸が大きな声で指示を出す。
「ファースト! オノケン! ファーストだ!」
まさか!? オノケンは打球が強めだったことからセカンドでさせると考えたのかもしれない。左を向いてしまったオノケンが一塁方向へ向き直り慌てた様子で送球する。
う、これは高いか!? 木尾がほんの少し飛び上がってボールをキャッチしてからベースを踏む。しかしそれよりも早くバッターランナーはベースを踏んで走り抜けていた。
「サード! サードだ!」
しかし木尾からサードへの送球は僕が真ん中でカットした。それていたわけじゃなかったが明らかに間に合わずサードまで奪われてしまった。
ノーヒットでワンアウト一、三塁になるなんて、これだから野球は面白い。僕はいつの間にか顔に笑みが浮かんでいたらしい。
「おいおい、笑ってんのかよ。
ここでまたまた落ち込んでるオノケンに何か言ってやれ」
「えっ僕笑ってるか?
オノケンごめんな、別になにか特別理由があるわけじゃないんだ」
「いえ…… またエラーしてしまって……
すいません…… すいません……」
オノケンはうつむいて今にも泣きだしそうな雰囲気である。
「気にすんなよ、こんなの公式戦入ったらいくらでもありえるんだからな。
いちいち落ち込んでたら前へ進めないぜ?
それにカズの野郎はさ、どうせあれよ、これだから野球は面白い、とか思っちゃってんだぞ」
「マジっすか!? カズ先輩パねえ……」
「おい木戸、勝手に人の心を読むのはやめろよ。
さっくりと押さえてサヨナラにしてくれるんだろ?」
「おうよ、任せとけ。
いいかみんな、スクイズはさせねえから前進守備はしねえ。
近けりゃゲッツー狙ってもいいんだけど、まずは確実にアウト取ってくぞ」
「おう!!」
内野がマウンドを中心に散っていく。この雰囲気、ピンチなのになんだか安心するのはなぜだろう。もしかすると、ピンチだということよりチームメイトが団結できている嬉しさが勝るのかもしれない。
ロジンバッグを手のひらと甲で交互にはたき足元へ落とす。そしてボールを揉みながら木戸のサインを確認した。
次は四番、県内屈指のスラッガーだと聞いているが、ここまできっちりと押さえているから不安は感じない。それに、いい投手の条件の一つとして、ランナーを背負ったときでもいつもと同じピッチングができることというのもある。
僕にとっては、一見ピンチに見えるこの状況こそ、最高に楽しくて最高にワクワクするのだった。
突然相手ベンチで大きい音がした。攻守交代の準備をしていた僕たちは驚き、一斉に向こうを見る。
「もうちょっとマシなリードできないのかよ。
練習試合だからってなめてかかってんじゃねえ!」
それは激高した山尻勝実の声だった。しかし大声はその一度きりで、勝実がベンチへ叩きつけたグラブを拾い上げその場に座った。
「おーおー、立派に抑えてる割にイライラしちゃって。
冷静さを欠いた姿ってはたから見るとホントみっともね。
まあいくらなんでもここまで打てないとも思っていなかったんだろうな」
「うん、僕は女房役の差だと思ってるよ。
配球はまあそれなりだけど甘さがあるし、何よりピッチャーとの意思疎通ができてない。
そんなんじゃ勝てる試合も落としてしまうさ」
「まあな、俺をそんなに褒めてもラーメンは奢らないぜ?
せめてたい焼きくらいにしてくれ」
木戸はこうやって場を和ませるのがうまい。勝実の行動で萎縮したであろう相手チームだが、それは同時にウチのチームへの影響もある。特に一年生は緊張して固くなってしまっているようだった。
そこへ木戸が緩い雰囲気で声をかけたのは大正解だろう。ただそれを本人が意識してやっているのか、ただ単に緊張感がないだけなのかは不明だが。
その時、由布が唐突に僕と木戸へ話しかけてきた。
「せんぱあい? もしかしてせんぱいとカズ先輩ってそういう関係なんですか?
なんだか怪しいと思ってたんですよね……
だからカズ先輩が私を見てくれないのかも……」
ちょ、いきなり何を言い出してるんだ! しかも試合中で最終回だというのに!
「おっとマネちゃん、それ以上言っちゃいけねえよ。
今は試合中だ、そんな話を今するのはこのカタブツが許してくれないぜ?」
そう言いながら僕を指差すのだった。いや、まあ、試合中に話す内容じゃないのは当然として、試合外部活外でも勘弁願いたいもんだ。
そう言いかけた僕を遮るように木戸が言葉を続けた。
「一つだけ言っておこう。
俺のケツもカズのケ」
「パーン!!」
木戸がバカなことを言い始めたところで相手ベンチに負けず劣らずいい音が鳴り、ベンチ前には白煙が立ち込めた。
「こら! バカなこと言ってないでさっさと最後の守りにつきなさい!
最後までしっかりね」
真弓先生からロジンバッグをぶつけられて真っ白な顔をした木戸が、うんうんと頷いてからベンチ前で檄を飛ばした。
「おし! 最終回一点もやらねえぞ。
この回は外野に飛ぶ可能性が高いから油断すんなよ!
行くぜナナコー! 勝つぜナナコー!」
「行くぜナナコー! 勝つぜナナコー!」
「っしゃあああ!!!」
僕たちは掛け声とともにそれぞれのポジションへ散っていった。一人だけは顔を盛んにはたいているが、最後はあきらめてマスクをかぶり、マウンドへ向かって手を挙げた。
木戸がさっき言ったようにここは一発狙ってくるかもしれない。油断していると出合い頭にいいのを貰って得点されてしまう可能性だってある。
僕は気を引き締めなおすように自分の頬を両手でパンパンと叩き、おでこに願いを込めながら帽子をかぶりなおした。
矢島学園の先頭打者は、先ほどまでの一番ではなく代打が送られてきた。大柄だが木戸や丸山ほどではない。僕と大差ないくらいだろうか。
木戸が外野に指示を出したが、左バッターなのに全体を左へ寄せている。流し打ちを警戒したのだろうか。それとも振り遅れるとの判断なのか。
なんにせよ僕は木戸を信じて、自分の力を信じて投げこむだけだ。しかも僕には咲もついている。不安に感じることなんて何もないんだ。
初球はアウトサイドへ例の球を投げて空振り、二球目は同じ所へストレートで見送り、追い込んでからの三球目も同じコース、と見せかけてドロップカーブをアウトローに投げて見送り三振で切って取った。
二人目も代打の左バッターだ。今度はそれほど大きくないが筋肉がしっかりついてそうな体格をしている。案の定バットを長く持っていて見るからにスラッガータイプである。
木戸の要求は全力のストレート、コースはインハイ。僕は一発でうなずき振りかぶる。指の上に縫い目の跡が残るかのような投球の後、ボールはバッターの胸元めがけて真っ直ぐに進んでいく。
空振りのあとの二球目は同じインコースへのスライダーをきっちりと詰まらせた。ふらふらと力なく打ち上がったボールはサードのやや後方に向かう。
その時だった。前進しながら捕球動作に入った倉片だったが、深追いしすぎたオノケンが「あぶねっ」と声を出してしまい、それに気を取られた倉片は声のする方向を確認するためにボールから目を離してしまった。
「すんません! 自分、ちゃんと見てなくて倉片の足を引っ張っちゃいました……」
「まあそう言うこともあるさ、不慣れなサードだし仕方ないよ。
悔やむよりそれを次につなげることを考えてくれな」
「カズ先輩…… ホントすんませんでした!」
マウンド上に内野陣が集まったが、たかがランナーが一塁に出ただけの話である。後二人押さえればいいだけのことだ。
「バントしてくれたら楽になっちゃうな。
ヤマはった強振で事故るのが一番怖えわ。
んじゃまサクッと押さえてたい焼きでも食いに行こうぜ」
木戸はそう言って倉片の尻をグラブではたいた。
クリーンアップに入って三番だが、矢島はここでも左の代打を出してきた。選手層が厚いのは少し羨ましいが、こっちは責められてる側なのでそんなことは言ってられない。
初球のインローに対してはバットをピクリとさせただけであっさりと見送った。この雰囲気からするとやはりバントだろうか。
木戸はバントを誘い出すために真ん中よりを要求してきた。ややインコースよりでバントしやすそうなほぼど真ん中だが、もし振りに来られても打ち取れるようしっかりと力を籠めたボールだ。
そしてここは木戸の読みが当たり、矢島の取った策はやはり送りバントだった。それはサード前のイージーなゴロだったがなんだか嫌な予感がする。
強めに転がったボールはオノケンのグラブへあっさりと吸い込まれ、僕は木戸がファーストを指差すのをしゃがみながら確認していた。
その直後、木戸が大きな声で指示を出す。
「ファースト! オノケン! ファーストだ!」
まさか!? オノケンは打球が強めだったことからセカンドでさせると考えたのかもしれない。左を向いてしまったオノケンが一塁方向へ向き直り慌てた様子で送球する。
う、これは高いか!? 木尾がほんの少し飛び上がってボールをキャッチしてからベースを踏む。しかしそれよりも早くバッターランナーはベースを踏んで走り抜けていた。
「サード! サードだ!」
しかし木尾からサードへの送球は僕が真ん中でカットした。それていたわけじゃなかったが明らかに間に合わずサードまで奪われてしまった。
ノーヒットでワンアウト一、三塁になるなんて、これだから野球は面白い。僕はいつの間にか顔に笑みが浮かんでいたらしい。
「おいおい、笑ってんのかよ。
ここでまたまた落ち込んでるオノケンに何か言ってやれ」
「えっ僕笑ってるか?
オノケンごめんな、別になにか特別理由があるわけじゃないんだ」
「いえ…… またエラーしてしまって……
すいません…… すいません……」
オノケンはうつむいて今にも泣きだしそうな雰囲気である。
「気にすんなよ、こんなの公式戦入ったらいくらでもありえるんだからな。
いちいち落ち込んでたら前へ進めないぜ?
それにカズの野郎はさ、どうせあれよ、これだから野球は面白い、とか思っちゃってんだぞ」
「マジっすか!? カズ先輩パねえ……」
「おい木戸、勝手に人の心を読むのはやめろよ。
さっくりと押さえてサヨナラにしてくれるんだろ?」
「おうよ、任せとけ。
いいかみんな、スクイズはさせねえから前進守備はしねえ。
近けりゃゲッツー狙ってもいいんだけど、まずは確実にアウト取ってくぞ」
「おう!!」
内野がマウンドを中心に散っていく。この雰囲気、ピンチなのになんだか安心するのはなぜだろう。もしかすると、ピンチだということよりチームメイトが団結できている嬉しさが勝るのかもしれない。
ロジンバッグを手のひらと甲で交互にはたき足元へ落とす。そしてボールを揉みながら木戸のサインを確認した。
次は四番、県内屈指のスラッガーだと聞いているが、ここまできっちりと押さえているから不安は感じない。それに、いい投手の条件の一つとして、ランナーを背負ったときでもいつもと同じピッチングができることというのもある。
僕にとっては、一見ピンチに見えるこの状況こそ、最高に楽しくて最高にワクワクするのだった。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編7-球技大会と夏休みの始まり編-が完結しました!(2024.5.30)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
青春
雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。
彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。
しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。
彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
Hand in Hand - 二人で進むフィギュアスケート青春小説
宮 都
青春
幼なじみへの気持ちの変化を自覚できずにいた中2の夏。ライバルとの出会いが、少年を未知のスポーツへと向わせた。
美少女と手に手をとって進むその競技の名は、アイスダンス!!
【2022/6/11完結】
その日僕たちの教室は、朝から転校生が来るという噂に落ち着きをなくしていた。帰国子女らしいという情報も入り、誰もがますます転校生への期待を募らせていた。
そんな中でただ一人、果歩(かほ)だけは違っていた。
「制覇、今日は五時からだから。来てね」
隣の席に座る彼女は大きな瞳を輝かせて、にっこりこちらを覗きこんだ。
担任が一人の生徒とともに教室に入ってきた。みんなの目が一斉にそちらに向かった。それでも果歩だけはずっと僕の方を見ていた。
◇
こんな二人の居場所に現れたアメリカ帰りの転校生。少年はアイスダンスをするという彼に強い焦りを感じ、彼と同じ道に飛び込んでいく……
――小説家になろう、カクヨム(別タイトル)にも掲載――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる