84 / 158
意外性と謎と肉じゃが
しおりを挟む
「ボランティア!?
小町、お前今ボランティアって言った!?」
「ちょっと吉田カズ! 気安く呼び捨てにしないで貰える?
大体前の席だからって聞き耳立ててるなんて下品極まりないわ」
確かに僕は後ろの席が気になって仕方なかった。今朝は咲が家に顔を出さなかったし、それに…… 朝のキスもしていない。もしかしたら昨日はやっぱり怒っていたのかもと気になっていたのだ。
「別に盗み聞きしてたわけじゃないけど、真後ろでしゃべってりゃ嫌でも聞こえるよ。
小町はどこかでボランティアしてるのか?」
「だから呼び捨てにしないでよ。
話にも参加しないでよろしい。
私は今蓮根さんと話しているんだから、あなたはさっさと部活へ行きなさいよ」
「いや、まあ、部活には行くけどさ。
こ、小野寺さんとボランティアってのが意外な組み合わせだと思ってね」
小町の素行についてはあまりいい話を聞かないのは事実だが、その噂話が事実とは限らない。それに、咲へそのボランティアの話を持ちかけている理由が知りたかった。
「私とボランティアの組み合わせが意外だからってあなたには関係ないでしょ。
それよりも早く部活へ行かないとあのバカがここに来ちゃうじゃないの。
うっとおしくて仕方ないんだからこのクラスへ出入りさせないでちょうだいよ」
「ああ、木戸のことか。
なんでそんなに仲が悪いんだ?
中学一緒だったんだろ?」
「一緒なら仲良くないといけないわけ?
それに中学からじゃなくて保育園から一緒でもう飽き飽きしてるのよ」
まさか保育園から一緒だったなんて初耳だ。それじゃ幼なじみと言うことになる。幼なじみと言えば仲がいいもんだってイメージしていたのでそれもまた意外な一面だった。
これ以上ここで聞いていても怒られるだけだろうし、細かい内容は後で咲にメールして聞いてみよう。噂のように遊び歩いてる女子ってことじゃなさそうだし心配はないだろう。
「わかったわかった、盗み聞きみたいになっちゃって悪かったよ。
それじゃ部活行ってくるさ。
それにしても小町がボランティアかあ」
「だから呼び捨てしないでって言ってるでしょ!
それじゃあなたは蓮根さんの事も呼び捨てにするわけ?」
思わぬところに飛び火して、咲は一瞬目を丸くした。僕が応えに詰まって頭を掻いていると咲が言う。
「私は呼び捨てにされても構わないわ」
ちょっと、咲はいったい何を言い出すんだ。二人の関係は秘密にしておかないといけないって言いだしたのは自分なのに、そんな馴れ馴れしくしていたらぼろが出てしまう。
そんな心配をよそに咲は言葉を続けた。
「だって、友達やクラスメートくらいの仲ならファーストネームで呼び合うのはごく普通の事だったし。
だから小野寺さんの事はこれから小町って呼ぶわね。
私の事は咲って呼んでちょうだい」
「え、ええ、わかったわ。
でも吉田カズ、あなたはダメなんだからね」
「はいはい、わかりましたよ。
しかしなんでいつもフルネームで呼ぶんだよ……」
「なにか言いたいことでもあって?
それともまだここで油売って、また校庭で叫びたいのかしら?」
そうだった。遅刻することはできないから早く行かないといけない。僕はカバンを肩にかけてその場から立ち去ろうとした。
そしてチラッと咲を見ると一瞬ウインクをしてくれた。どうやら怒っているわけじゃないみたいだ。安心した僕は上機嫌で教室を出ていった。
◇◇◇
「なあ木戸よ、なんで小町とあんなに仲が悪いんだ?
さっき聞いたけど幼なじみらしいじゃん」
僕は部室で着替えながら木戸へ聞いてみた。
「うーん、仲が悪いって言うより仲良くなったことは無いって感じかね?
保育園から始まって小中高って一緒だけど、遊んだこともないし学校以外で会ったこともないくらいさ」
「へー、その割には向こうは木戸の事めちゃくちゃ嫌ってるよな。
本当はお前の事が好きなんじゃないのか?
そんな話よくあるじゃん」
「いやいやないない。
あいつは俺らみたいな体育会系は嫌いなんだよ。
だからお前にもきつく当たるだろ?」
「まあ確かにそうだなあ。
さっきもなんだか知らないけど怒られちゃったし、意味わかんないよ」
「だから相手にしないのが一番さ。
あいつの言ってることはいっつも意味不明だからよ」
それは木戸の理解力に問題があるような気もするが、あえてそこには触れずに着替えを済ませてからグラウンドへ向かった。
◇◇◇
咲は目の前にいる小町が不思議だった。カズがいたさきほどまではあんなにキツイ印象だったのに、今は穏やかな顔でボランティア先の話をしている。
どうやら近所の養護園で絵本の読み聞かせをしているようだ。その中に日本語があまりわからない英語圏の子供がいるらしい。
「それで本題なんだけど、蓮根さん、いや、咲には私が英訳したものを添削してもらいたいの。
絵本を読んであげるとほとんどみんな喜んでくれるんだけど、日本語が苦手な子は話が分からないみたいでつまらなそうにしてるのよ」
「なるほどね。
そういう事情ならお手伝いさせていただこうかしら」
「本当に! ありがとう!
咲が引き受けてくれて良かったあ。
真弓先生にお願いしに行ったら、忙しいから蓮根さんに頼んでみてって言われちゃったのよ」
「まあそんなことだろうと思ってたわ。
彼女って人使い荒いタイプね」
「ふふ、そうかもしれない。
それじゃこれからよろしくね」
◇◇◇
今日の練習も好調でいい感触だった。休み明けの調子としては悪くないスタートだ。でも何か物足りないのは、咲と二人の時間がないことへの寂しさからだろうか。
気になっていた小町のボランティアの件は咲とのメールでなんとなくわかったし、咲と小町が友達になれそうならそれもまたいい傾向だろう。
でも最後に咲が送ってきたメールには気になる一文が含まれていた。
『やっぱりキミってモテるのね』
なにかの打ち間違いなのかどうかわからないけど、何の脈絡もなく最後に描いてあったこの文はいったいどういう意味なんだろう。咲と小町でなにか僕の話でもしていたのだろうか。
今日も亜美から逃れるために、走って帰るふりをしつつメールしながら歩いて来たが、間もなく家につきそうだ。
昼過ぎにメッセージが届いていたので母さんはもう家にいるはずだ。つまり、少なくとも今週は自由に咲の家に行くのは難しい。僕は急に気分が下がってしまいとぼとぼと歩きながら玄関を開けた。
「ただいまー」
「お帰りなさい。
疲れたでしょ? お風呂湧いてるわよ」
玄関を入って出迎えてくれた姿を見て僕は呆然となり、カバンは肩から滑り落ちていった。
そこには、相変わらず年甲斐もなくかわいらしいエプロンをつけた母さんがにやにやしながら立っていたが、隣にもう一人、咲も一緒に僕を出迎えてくれたのだった。
「な、なんで…… えっと蓮根さんがうちにいるの!?」
僕が驚きつつも深くは勘ぐられないよう努めながら母さんを見ると、どう見ても何か含んでいるにやけ顔で僕を見ながら答えた。
「さっき家の前掃いていたらね、咲ちゃんから声をかけてくれたのよ。
それからご飯の支度をするって言うから家で一緒にって誘っちゃった」
誘っちゃった、って…… もう若くないのに女子高生みたいなしゃべり方をしてバカじゃなかろうか。咲が一緒にいるから調子に乗ってるように感じてかなり恥ずかしい。
「お母様にお刺身のお礼を言ったんだけど、そのままお呼ばれしてしまって。
図々しくてごめんなさいね」
「何言ってんのよ、咲ちゃん。
あのマリネ、凄くおいしかったわよ。
教わるのは私の方かもしれないわね」
「あれ食べちゃったの!?
帰ってきてから食べるの、楽しみにしてたのになあ」
「帰ってきてちょうどお昼ご飯だったから頂いちゃった。
すごくおいしかったわよ」
おいしかったと言われると余計に腹立たしい。少しくらい残しておいてくれれば良かったのに、とブツブツ言っていると咲がまた作ってあげると慰めてくれる。
それを見ていた母さんはまた下品なにやけ顔になり僕たちを冷かした。
「でもお母様、吉田君は女の子に興味ないんですって。
残念だけど私諦めます」
「咲ちゃん、男を繋ぎとめるには胃袋を掴めばいいの。
だから料理の腕がしっかりしていれば大丈夫よ。
それと私の事は香って呼んでくれればいいわ」
「わかりました。
じゃあこれから和食をしっかり覚えていきますね。
よろしくお願いします、カオリ」
ああ…… なんだかわからないノリの二人だが、これが女子トークってやつなのだろうか。まったく頭が痛くなってくる。とりあえず風呂にでも入ることにしてカバンから洗濯物を出してから自分の部屋へ向かった。
階段を上がっている途中、背後からはまだ二人の会話が聞こえてきた。どうやら今日は肉じゃがらしい。咲がこないだうまく作れなかったからリベンジするつもりなのかもしれない。
思わぬ展開に頭が混乱しつつも、咲がうちにいることが嬉しくて、僕は部屋に入って静かにガッツポーズをした。
小町、お前今ボランティアって言った!?」
「ちょっと吉田カズ! 気安く呼び捨てにしないで貰える?
大体前の席だからって聞き耳立ててるなんて下品極まりないわ」
確かに僕は後ろの席が気になって仕方なかった。今朝は咲が家に顔を出さなかったし、それに…… 朝のキスもしていない。もしかしたら昨日はやっぱり怒っていたのかもと気になっていたのだ。
「別に盗み聞きしてたわけじゃないけど、真後ろでしゃべってりゃ嫌でも聞こえるよ。
小町はどこかでボランティアしてるのか?」
「だから呼び捨てにしないでよ。
話にも参加しないでよろしい。
私は今蓮根さんと話しているんだから、あなたはさっさと部活へ行きなさいよ」
「いや、まあ、部活には行くけどさ。
こ、小野寺さんとボランティアってのが意外な組み合わせだと思ってね」
小町の素行についてはあまりいい話を聞かないのは事実だが、その噂話が事実とは限らない。それに、咲へそのボランティアの話を持ちかけている理由が知りたかった。
「私とボランティアの組み合わせが意外だからってあなたには関係ないでしょ。
それよりも早く部活へ行かないとあのバカがここに来ちゃうじゃないの。
うっとおしくて仕方ないんだからこのクラスへ出入りさせないでちょうだいよ」
「ああ、木戸のことか。
なんでそんなに仲が悪いんだ?
中学一緒だったんだろ?」
「一緒なら仲良くないといけないわけ?
それに中学からじゃなくて保育園から一緒でもう飽き飽きしてるのよ」
まさか保育園から一緒だったなんて初耳だ。それじゃ幼なじみと言うことになる。幼なじみと言えば仲がいいもんだってイメージしていたのでそれもまた意外な一面だった。
これ以上ここで聞いていても怒られるだけだろうし、細かい内容は後で咲にメールして聞いてみよう。噂のように遊び歩いてる女子ってことじゃなさそうだし心配はないだろう。
「わかったわかった、盗み聞きみたいになっちゃって悪かったよ。
それじゃ部活行ってくるさ。
それにしても小町がボランティアかあ」
「だから呼び捨てしないでって言ってるでしょ!
それじゃあなたは蓮根さんの事も呼び捨てにするわけ?」
思わぬところに飛び火して、咲は一瞬目を丸くした。僕が応えに詰まって頭を掻いていると咲が言う。
「私は呼び捨てにされても構わないわ」
ちょっと、咲はいったい何を言い出すんだ。二人の関係は秘密にしておかないといけないって言いだしたのは自分なのに、そんな馴れ馴れしくしていたらぼろが出てしまう。
そんな心配をよそに咲は言葉を続けた。
「だって、友達やクラスメートくらいの仲ならファーストネームで呼び合うのはごく普通の事だったし。
だから小野寺さんの事はこれから小町って呼ぶわね。
私の事は咲って呼んでちょうだい」
「え、ええ、わかったわ。
でも吉田カズ、あなたはダメなんだからね」
「はいはい、わかりましたよ。
しかしなんでいつもフルネームで呼ぶんだよ……」
「なにか言いたいことでもあって?
それともまだここで油売って、また校庭で叫びたいのかしら?」
そうだった。遅刻することはできないから早く行かないといけない。僕はカバンを肩にかけてその場から立ち去ろうとした。
そしてチラッと咲を見ると一瞬ウインクをしてくれた。どうやら怒っているわけじゃないみたいだ。安心した僕は上機嫌で教室を出ていった。
◇◇◇
「なあ木戸よ、なんで小町とあんなに仲が悪いんだ?
さっき聞いたけど幼なじみらしいじゃん」
僕は部室で着替えながら木戸へ聞いてみた。
「うーん、仲が悪いって言うより仲良くなったことは無いって感じかね?
保育園から始まって小中高って一緒だけど、遊んだこともないし学校以外で会ったこともないくらいさ」
「へー、その割には向こうは木戸の事めちゃくちゃ嫌ってるよな。
本当はお前の事が好きなんじゃないのか?
そんな話よくあるじゃん」
「いやいやないない。
あいつは俺らみたいな体育会系は嫌いなんだよ。
だからお前にもきつく当たるだろ?」
「まあ確かにそうだなあ。
さっきもなんだか知らないけど怒られちゃったし、意味わかんないよ」
「だから相手にしないのが一番さ。
あいつの言ってることはいっつも意味不明だからよ」
それは木戸の理解力に問題があるような気もするが、あえてそこには触れずに着替えを済ませてからグラウンドへ向かった。
◇◇◇
咲は目の前にいる小町が不思議だった。カズがいたさきほどまではあんなにキツイ印象だったのに、今は穏やかな顔でボランティア先の話をしている。
どうやら近所の養護園で絵本の読み聞かせをしているようだ。その中に日本語があまりわからない英語圏の子供がいるらしい。
「それで本題なんだけど、蓮根さん、いや、咲には私が英訳したものを添削してもらいたいの。
絵本を読んであげるとほとんどみんな喜んでくれるんだけど、日本語が苦手な子は話が分からないみたいでつまらなそうにしてるのよ」
「なるほどね。
そういう事情ならお手伝いさせていただこうかしら」
「本当に! ありがとう!
咲が引き受けてくれて良かったあ。
真弓先生にお願いしに行ったら、忙しいから蓮根さんに頼んでみてって言われちゃったのよ」
「まあそんなことだろうと思ってたわ。
彼女って人使い荒いタイプね」
「ふふ、そうかもしれない。
それじゃこれからよろしくね」
◇◇◇
今日の練習も好調でいい感触だった。休み明けの調子としては悪くないスタートだ。でも何か物足りないのは、咲と二人の時間がないことへの寂しさからだろうか。
気になっていた小町のボランティアの件は咲とのメールでなんとなくわかったし、咲と小町が友達になれそうならそれもまたいい傾向だろう。
でも最後に咲が送ってきたメールには気になる一文が含まれていた。
『やっぱりキミってモテるのね』
なにかの打ち間違いなのかどうかわからないけど、何の脈絡もなく最後に描いてあったこの文はいったいどういう意味なんだろう。咲と小町でなにか僕の話でもしていたのだろうか。
今日も亜美から逃れるために、走って帰るふりをしつつメールしながら歩いて来たが、間もなく家につきそうだ。
昼過ぎにメッセージが届いていたので母さんはもう家にいるはずだ。つまり、少なくとも今週は自由に咲の家に行くのは難しい。僕は急に気分が下がってしまいとぼとぼと歩きながら玄関を開けた。
「ただいまー」
「お帰りなさい。
疲れたでしょ? お風呂湧いてるわよ」
玄関を入って出迎えてくれた姿を見て僕は呆然となり、カバンは肩から滑り落ちていった。
そこには、相変わらず年甲斐もなくかわいらしいエプロンをつけた母さんがにやにやしながら立っていたが、隣にもう一人、咲も一緒に僕を出迎えてくれたのだった。
「な、なんで…… えっと蓮根さんがうちにいるの!?」
僕が驚きつつも深くは勘ぐられないよう努めながら母さんを見ると、どう見ても何か含んでいるにやけ顔で僕を見ながら答えた。
「さっき家の前掃いていたらね、咲ちゃんから声をかけてくれたのよ。
それからご飯の支度をするって言うから家で一緒にって誘っちゃった」
誘っちゃった、って…… もう若くないのに女子高生みたいなしゃべり方をしてバカじゃなかろうか。咲が一緒にいるから調子に乗ってるように感じてかなり恥ずかしい。
「お母様にお刺身のお礼を言ったんだけど、そのままお呼ばれしてしまって。
図々しくてごめんなさいね」
「何言ってんのよ、咲ちゃん。
あのマリネ、凄くおいしかったわよ。
教わるのは私の方かもしれないわね」
「あれ食べちゃったの!?
帰ってきてから食べるの、楽しみにしてたのになあ」
「帰ってきてちょうどお昼ご飯だったから頂いちゃった。
すごくおいしかったわよ」
おいしかったと言われると余計に腹立たしい。少しくらい残しておいてくれれば良かったのに、とブツブツ言っていると咲がまた作ってあげると慰めてくれる。
それを見ていた母さんはまた下品なにやけ顔になり僕たちを冷かした。
「でもお母様、吉田君は女の子に興味ないんですって。
残念だけど私諦めます」
「咲ちゃん、男を繋ぎとめるには胃袋を掴めばいいの。
だから料理の腕がしっかりしていれば大丈夫よ。
それと私の事は香って呼んでくれればいいわ」
「わかりました。
じゃあこれから和食をしっかり覚えていきますね。
よろしくお願いします、カオリ」
ああ…… なんだかわからないノリの二人だが、これが女子トークってやつなのだろうか。まったく頭が痛くなってくる。とりあえず風呂にでも入ることにしてカバンから洗濯物を出してから自分の部屋へ向かった。
階段を上がっている途中、背後からはまだ二人の会話が聞こえてきた。どうやら今日は肉じゃがらしい。咲がこないだうまく作れなかったからリベンジするつもりなのかもしれない。
思わぬ展開に頭が混乱しつつも、咲がうちにいることが嬉しくて、僕は部屋に入って静かにガッツポーズをした。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
ほつれ家族
陸沢宝史
青春
高校二年生の椎橋松貴はアルバイトをしていたその理由は姉の借金返済を手伝うためだった。ある日、松貴は同じ高校に通っている先輩の永松栗之と知り合い仲を深めていく。だが二人は家族関係で問題を抱えており、やがて問題は複雑化していく中自分の家族と向き合っていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
青春
雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。
彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。
しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。
彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編7-球技大会と夏休みの始まり編-が完結しました!(2024.5.30)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
どうしてもモテない俺に天使が降りてきた件について
塀流 通留
青春
ラブコメな青春に憧れる高校生――茂手太陽(もて たいよう)。
好きな女の子と過ごす楽しい青春を送るため、彼はひたすら努力を繰り返したのだが――モテなかった。
それはもうモテなかった。
何をどうやってもモテなかった。
呪われてるんじゃないかというくらいモテなかった。
そんな青春負け組説濃厚な彼の元に、ボクッ娘美少女天使が現れて――
モテない高校生とボクッ娘天使が送る青春ラブコメ……に見せかけた何か!?
最後の最後のどんでん返しであなたは知るだろう。
これはラブコメじゃない!――と
<追記>
本作品は私がデビュー前に書いた新人賞投稿策を改訂したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる