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第五章 戦いの日々
57.策謀錯綜
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何年もかけて潜入していたらしい密偵は衛兵から騎士団へ引き渡された。おそらくこれから拷問でもして吐かせるのだろう。もしこの場で始めてしまったらどうしようと思っていたので連れて行ってくれて正直ホッとした。
「いやはや、まさかあのメイドが敵に回るとは油断していたな。
貴公らの働きには感謝せねばなるまい」
「殿下、大事に至らずなによりでした。
あの者が口を割れば何者が狙ったのか、それに国王暗殺の犯人もわかるかもしれません。
しかし他にもいるかもしれませんのでくれぐれも油断なされぬよう」
「疑いだすとキリがないからな。
さすがに直属の騎士団や兵士は信じるしかないが、場内の世話係は全て調べることにしよう」
「はい、それがよろしいかと。
それでまだ誰かもわからぬ敵ですが、判明しましたら私共で討ち取りたく存じます。
実はトーラス卿と一戦交える可能性があったのですぐそばまで軍勢を連れてきているのです。
何なら今すぐにでも攻め落としてご覧に入れましょう」
「それは心強いがな、今はまだ証拠がない。
もしトーラス伯爵が謀反を起こしたのだとするとかなりの兵を動かしてくるであろう。
エラソ侯爵にラギリ伯爵の軍、それにハマルカイトの私兵を併せると七千にはなる。
対する王国軍は五千に満たないのだ」
「ですが先の戦いではトーラス軍二千を我々百の兵で撃退したのです。
王都へ進軍されてからでは被害がどれほどになるか……
ご決断あれば先手を打ってトーラス卿を捕らえてまいります」
「うーむ…… 全軍の指揮をとっているが我とて王ではないからな。
軽はずみな行動で兵たちが混乱するのは避けたい」
「しかし継承権一位なのですから次期国王と決まっているのですよね?
そのご決断なら誰も異論を唱えないと存じます」
「実はな、国王は生きておるのだ。
敵をあぶりだすために死んだことにしている。
ただしかなりの深手を負ったため予断は許さない状況ではあるが……」
この時私がグレイズを見ると、彼女は目配せをして合図してきた。なるほどここで使うことを想定していたのか。と言うことは国王が生きていることも調べがついていたと言うことになる。変装に侵入、それに美人でリーダーシップもあるなんてまったく有能すぎる。
「殿下、ここに異国から取り寄せた傷薬がございます。
たちどころに治るとは言えませんが、もし役に立ちそうであればお使いください」
「これはかたじけない、さっそく担当の者へ渡し使わせて頂こう。
それにしても随分準備がいいな、まさか知っておったのか?」
「とんでもございません。
私は短気で慌て者ですのでもしものために常備しているのです」
「そうであったな。
会合の席で騎士を壁に叩きつけた一件、すっかり忘れておったわ。
だがくれぐれも性急な行動をとらぬよう頼むぞ?」
「はっ、仰せのままに。
我々は東の森に陣を取っております。
御用の際はいつでもお声かけください」
こうしてタマルライト第四皇子との謁見は無事に終わり私たちは自軍陣営へ戻っていった。それにしても国王が実は生きていたとは驚いた。すっかり信じ込んでしまっていた素直な自分を褒めるべきか諌めるべきか。
「グレイズにはまた助けられたわね。
グランにこんな優秀なお友達がいたなんて驚きよ」
「彼のためならなんだってするわ。
だっていつか認めてもらって夫婦になりたいんですもの」
なんと…… こんなに下心をむき出しにする人も珍しい。でもグランに忠実な理由がわかったのはある意味収穫だ。弱みを握ったってほどではないがまさかこんな美しい『男性』に言い寄られていたとはいい酒の肴である。
この後は捕らえられた刺客がトーラス卿との関係を吐くかどうかが気になるところだ。そしてもし国賊としてトーラス卿を討つとなった場合、私たちで決着をつけたいと考えている。あんなに策を張り巡らされてひどい仕打ちを受けたのだ。少しくらいやりかえさないと気が済まない。
陣へ戻ると数人が街へ買い出しへ出るところだった。丁度いいので私も街へ同行することにする。例によって勝手な事するなとグランに咎められたが、いい加減湯あみをしないと気持ちが悪いとなんとか説得に成功し馬車で王都中心部を目指した。
「お嬢だけでも宿へ泊った方がいいんじゃねえか?
俺たちはその辺で裸になって体拭きゃいいが、女の子じゃそうはいかねえだろ」
「そうもいかないわよ。
私だけ良い思いするなんてことしたら自分が許せないわ。
それにみんなと一緒に野営するのは楽しいわよ?
なんだか昔を思い出すじゃないの」
「それならいいんだけど無理はしねえでくれよ?
この俺だって今や風呂に入りたくなってるくらいなんだからさ」
「それはいいい心がけね。
平和な世の中になったらお風呂屋さんでもやろうかしら。
身ぎれいにしておくと気持ちがいいだけじゃなく病気も減っていいことだらけよ」
今まで思いつかなかったけど、もしかしてどこかに温泉の出る場所があるかもしれない。そうしたら温泉宿でも作ってのんびり暮らすのも悪くない。
考え事をしている間にいつの間にか街へ入っており、各自で食材を買い集めることにした。私はその間に宿屋へ行って湯あみをさせてもらう。こんな時に宿泊客はいるはずもなく、宿屋は開店休業状態だったので湯あみだけでも歓迎してくれて助かった。
さっぱりしたところで馬車に戻るとほぼ全員が戻ってきている。あと一人はパンを買いに行ったはずだが焼けるのでも待っているのだろうか。携帯電話どころか時計もないのでただ待つしかなかった。
それにしても王都は物価が高い。屋敷には前の領主から取り上げた財産が数年暮らせるほどあるが、貨幣は重いのでそんなに持ってきていない。長期滞在になると食費が底をついてしまうかもしれない。遠征の時にはもっと色々と考え準備が必要だと肝に銘じておこう。
やがて戻ってきたパン買付担当を拾いまた馬車で帰路につく。しかしほんの少し進んだところで馬車が止まった。何事かと覗き込んでみると数人が馬車の行く手を阻んでいるではないか。
「お嬢、賊じゃねえみてえだが誰かが道をふさいでやがるよ。
どうする? やっちまうか?」
「ちょっと待って、話をしてみるわ。
見たところ身なりがきれいだしどこかの騎士かもしれないわ」
一人馬車を下りて前方の集団へ話しかけた。
「ねえあなたち誰かしら?
私たちになにか用でもあるの?」
「アローフィールズ伯爵とお見受けする。
我々はドレメル侯爵の遣いでございます。
親書をお持ちしたのでお受け取りいただきたい」
「それはご苦労様、よく私たちがいる場所がわかったわね。
それにしてもいったい何の用件でしょう。
この場で確認した方がいいのかしら?」
「街で大量の食材を買付しているとの情報を元に張り込みをしておりました。
事は急ぎゆえ、この場でご返答をお預かりするよう申し使っております」
「わかったわ、少し待っててちょうだい」
使者から親書を受け取ると中身を確認する。するとそこには共闘の申し出が記されていた。しかしドメレル公爵の領地は王族領の西にあるトーラス領からさらに西にある。ここまで派兵してくるにはトーラス領か北のモンドモル領を通らなければならない。
それにしてもなんでタマルライト皇子へ遣いを出さず私のところへ寄こしたのだろう。その答えは一つしか思い浮かばない。ドレメル侯爵はゴーメイト第六皇子派閥なのだろう。このままだと三つ巴のとんでもない大戦(おおいくさ)になってしまう。しかもその舞台は王都と言うことになる。
これらを踏まえて考えた結果、書状でのやりとりでは交渉不可能と考えた私は会談を申し込むことにした。もしドレメル侯爵がまだ王都に居れば、と持ちかけた話だったが、どうやらまだ留まっているらしい。
「それではこれを届けてちょうだいね。
なるべく早急にお話がしたいのでそのように伝えていただけると助かるわ」
「確かにお預かりいたしました。
またお目に掛かれますことを願っております」
こうして騎士団は引き上げていき、私たちもようやくみんなのところへ戻ることが出来るのだった。
「いやはや、まさかあのメイドが敵に回るとは油断していたな。
貴公らの働きには感謝せねばなるまい」
「殿下、大事に至らずなによりでした。
あの者が口を割れば何者が狙ったのか、それに国王暗殺の犯人もわかるかもしれません。
しかし他にもいるかもしれませんのでくれぐれも油断なされぬよう」
「疑いだすとキリがないからな。
さすがに直属の騎士団や兵士は信じるしかないが、場内の世話係は全て調べることにしよう」
「はい、それがよろしいかと。
それでまだ誰かもわからぬ敵ですが、判明しましたら私共で討ち取りたく存じます。
実はトーラス卿と一戦交える可能性があったのですぐそばまで軍勢を連れてきているのです。
何なら今すぐにでも攻め落としてご覧に入れましょう」
「それは心強いがな、今はまだ証拠がない。
もしトーラス伯爵が謀反を起こしたのだとするとかなりの兵を動かしてくるであろう。
エラソ侯爵にラギリ伯爵の軍、それにハマルカイトの私兵を併せると七千にはなる。
対する王国軍は五千に満たないのだ」
「ですが先の戦いではトーラス軍二千を我々百の兵で撃退したのです。
王都へ進軍されてからでは被害がどれほどになるか……
ご決断あれば先手を打ってトーラス卿を捕らえてまいります」
「うーむ…… 全軍の指揮をとっているが我とて王ではないからな。
軽はずみな行動で兵たちが混乱するのは避けたい」
「しかし継承権一位なのですから次期国王と決まっているのですよね?
そのご決断なら誰も異論を唱えないと存じます」
「実はな、国王は生きておるのだ。
敵をあぶりだすために死んだことにしている。
ただしかなりの深手を負ったため予断は許さない状況ではあるが……」
この時私がグレイズを見ると、彼女は目配せをして合図してきた。なるほどここで使うことを想定していたのか。と言うことは国王が生きていることも調べがついていたと言うことになる。変装に侵入、それに美人でリーダーシップもあるなんてまったく有能すぎる。
「殿下、ここに異国から取り寄せた傷薬がございます。
たちどころに治るとは言えませんが、もし役に立ちそうであればお使いください」
「これはかたじけない、さっそく担当の者へ渡し使わせて頂こう。
それにしても随分準備がいいな、まさか知っておったのか?」
「とんでもございません。
私は短気で慌て者ですのでもしものために常備しているのです」
「そうであったな。
会合の席で騎士を壁に叩きつけた一件、すっかり忘れておったわ。
だがくれぐれも性急な行動をとらぬよう頼むぞ?」
「はっ、仰せのままに。
我々は東の森に陣を取っております。
御用の際はいつでもお声かけください」
こうしてタマルライト第四皇子との謁見は無事に終わり私たちは自軍陣営へ戻っていった。それにしても国王が実は生きていたとは驚いた。すっかり信じ込んでしまっていた素直な自分を褒めるべきか諌めるべきか。
「グレイズにはまた助けられたわね。
グランにこんな優秀なお友達がいたなんて驚きよ」
「彼のためならなんだってするわ。
だっていつか認めてもらって夫婦になりたいんですもの」
なんと…… こんなに下心をむき出しにする人も珍しい。でもグランに忠実な理由がわかったのはある意味収穫だ。弱みを握ったってほどではないがまさかこんな美しい『男性』に言い寄られていたとはいい酒の肴である。
この後は捕らえられた刺客がトーラス卿との関係を吐くかどうかが気になるところだ。そしてもし国賊としてトーラス卿を討つとなった場合、私たちで決着をつけたいと考えている。あんなに策を張り巡らされてひどい仕打ちを受けたのだ。少しくらいやりかえさないと気が済まない。
陣へ戻ると数人が街へ買い出しへ出るところだった。丁度いいので私も街へ同行することにする。例によって勝手な事するなとグランに咎められたが、いい加減湯あみをしないと気持ちが悪いとなんとか説得に成功し馬車で王都中心部を目指した。
「お嬢だけでも宿へ泊った方がいいんじゃねえか?
俺たちはその辺で裸になって体拭きゃいいが、女の子じゃそうはいかねえだろ」
「そうもいかないわよ。
私だけ良い思いするなんてことしたら自分が許せないわ。
それにみんなと一緒に野営するのは楽しいわよ?
なんだか昔を思い出すじゃないの」
「それならいいんだけど無理はしねえでくれよ?
この俺だって今や風呂に入りたくなってるくらいなんだからさ」
「それはいいい心がけね。
平和な世の中になったらお風呂屋さんでもやろうかしら。
身ぎれいにしておくと気持ちがいいだけじゃなく病気も減っていいことだらけよ」
今まで思いつかなかったけど、もしかしてどこかに温泉の出る場所があるかもしれない。そうしたら温泉宿でも作ってのんびり暮らすのも悪くない。
考え事をしている間にいつの間にか街へ入っており、各自で食材を買い集めることにした。私はその間に宿屋へ行って湯あみをさせてもらう。こんな時に宿泊客はいるはずもなく、宿屋は開店休業状態だったので湯あみだけでも歓迎してくれて助かった。
さっぱりしたところで馬車に戻るとほぼ全員が戻ってきている。あと一人はパンを買いに行ったはずだが焼けるのでも待っているのだろうか。携帯電話どころか時計もないのでただ待つしかなかった。
それにしても王都は物価が高い。屋敷には前の領主から取り上げた財産が数年暮らせるほどあるが、貨幣は重いのでそんなに持ってきていない。長期滞在になると食費が底をついてしまうかもしれない。遠征の時にはもっと色々と考え準備が必要だと肝に銘じておこう。
やがて戻ってきたパン買付担当を拾いまた馬車で帰路につく。しかしほんの少し進んだところで馬車が止まった。何事かと覗き込んでみると数人が馬車の行く手を阻んでいるではないか。
「お嬢、賊じゃねえみてえだが誰かが道をふさいでやがるよ。
どうする? やっちまうか?」
「ちょっと待って、話をしてみるわ。
見たところ身なりがきれいだしどこかの騎士かもしれないわ」
一人馬車を下りて前方の集団へ話しかけた。
「ねえあなたち誰かしら?
私たちになにか用でもあるの?」
「アローフィールズ伯爵とお見受けする。
我々はドレメル侯爵の遣いでございます。
親書をお持ちしたのでお受け取りいただきたい」
「それはご苦労様、よく私たちがいる場所がわかったわね。
それにしてもいったい何の用件でしょう。
この場で確認した方がいいのかしら?」
「街で大量の食材を買付しているとの情報を元に張り込みをしておりました。
事は急ぎゆえ、この場でご返答をお預かりするよう申し使っております」
「わかったわ、少し待っててちょうだい」
使者から親書を受け取ると中身を確認する。するとそこには共闘の申し出が記されていた。しかしドメレル公爵の領地は王族領の西にあるトーラス領からさらに西にある。ここまで派兵してくるにはトーラス領か北のモンドモル領を通らなければならない。
それにしてもなんでタマルライト皇子へ遣いを出さず私のところへ寄こしたのだろう。その答えは一つしか思い浮かばない。ドレメル侯爵はゴーメイト第六皇子派閥なのだろう。このままだと三つ巴のとんでもない大戦(おおいくさ)になってしまう。しかもその舞台は王都と言うことになる。
これらを踏まえて考えた結果、書状でのやりとりでは交渉不可能と考えた私は会談を申し込むことにした。もしドレメル侯爵がまだ王都に居れば、と持ちかけた話だったが、どうやらまだ留まっているらしい。
「それではこれを届けてちょうだいね。
なるべく早急にお話がしたいのでそのように伝えていただけると助かるわ」
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