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第四章 出戻り貴族
41.奇襲
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はるか遠く、砦の外にある森の中で何かが光った。何度か点滅した後その瞬きは消えた。それを受けてノイジオが鏡を使って合図を送る。不器用な私は未だに上手くできない反射での連絡である。
「いいか、暴れる馬が見えたら準備開始だ。
その後ルモンドが橋を落とすはずだからそれを見てからこの崖を崩してくれ」
「任せておいて、こういうときくらいしか役に立たない力だもの。
失敗なんでするもんですか」
私は情けなく湿った手で冷たい金属の柄を握りしめた。
どのくらい経ったのだろうか。眼下に整列している兵士たちの中ほどに位置する辺りに騎馬隊がいるのだが、そのうち一頭が大きくいなないた。ということは間もなく作戦開始である。
何人かの兵士が馬を押さえようと集まっている。しばらくすると騒動が収まり進軍が始まった。盾を持った重騎兵が跳ね橋に差し掛かり渡り終えるかどうかと言うところまできたその時――
『バギッ! グワシャ! バキバキバキッ ボチャンボチャン』
岩山の上まで聞こえるくらいの大きな音と共に跳ね橋が崩れ落ちた。私は堀へ落ちた重歩兵が溺れないことを祈りつつ崖の上に立ち、あらかじめ打ってあった印の場所へ移動し斧を振り下ろす。移動しながら十か所ほど割れ目を入れると足元の岩肌が大きく崩れた。
私ももちろん一緒に滑落しそうになるが落ちかけたところで空中に留まることが出来た。かなり冷や汗物だったが、グランたちが握ってくれている命綱を信じて叫び声を押さえるだけだ。
ガラガラと大きな音を立てて落下していく無数の岩はギャクハーン卿の館へ降り注いでいる。石造りの建物は確かに頑丈らしく、多少崩れはするものの屋根に穴が開くこともなくその場にそびえたままである。
しかし落下して砕かれた小さめの石は兵士たちが並んでいる辺りまで飛んでいき、大勢の兵士が逃げ惑っている。あの中にギャクハーン卿がいるのだろうか。
岩の雨が一段落し騒ぎが収まると混乱していた兵たちが上官の合図で整列しなおしている。高い場所から見ているのでその表情まではわからないがどうやら大怪我をしている者はいないようで一安心だ。
しかしその中で一人だけうつぶせになったまま動かない者がいた。どうやら騎士たちも気が付いて騒ぎ始めている。連動するように下級の兵士たちの動揺が喧騒となりここまで聞こえてくる。
騎士たちがあげた怒鳴声を合図に兵士たちはどこかへ行ってしまった。いつどうやったのかさっぱりわからなかったが、おそらく倒れていたのがギャクハーン卿なのだろう。将が居なくなっては西の村への進軍は中止で間違いない。そのため兵士たちを宿舎にでも戻したと思われた。
「どうやらうまくいったようね。
いつの間に近づいたのかしら、全然わからなかったわ」
「トビヨは身軽だからな。
岩が降り注いでいる隙に近づいて仕留めたんだろう。
あとは手はず通り息子を攫ってこられりゃいいんだがな」
「そう言えば橋を落としてしまっているのよ?
どうやってあの場から連れ出すつもり?」
「実はな、東の城壁の一部に穴をあけてある。
石壁を崩してきれいにくりぬいてから偽の壁をはめ込んでおいたのさ。
そっくりに作るのは結構大変だった、とディックスが言っていたぜ」
「まあ! ディックスに作らせたのね。
せっかく屋敷へ来てもらってクラリスと一緒の時間が増えたのに。
グランったら気が利かないんだから」
「やつはお前の役に立てるって喜んでたよ。
人生の楽しみ方は人それぞれってこったな。
さて俺たちも戻るとするか」
「そうね、まだカメル卿のご子息を尋問するって仕事が残っているし。
すべて片付くまでは大変だわ」
西の村へ着くころにはすっかり夜も更けて辺りは真っ暗になっていた。ため池の四隅に灯した落下防止用の松明だけが周囲を照らしている。
「今夜は新月だったのね。
真っ暗で足元が見えないから怖いわ」
私はそう言いながらグランの腕に自分の腕を絡めた。しかし簡単にあしらわれてしまう。
「馬車に乗ってるのに足元なんてどうでもいいだろ。
バカなこと言ってないで詰所へ向かうぞ」
「もう、グランたらつれないのね。
こんなにいい女がずっとそばにいるのに興味持たないなんておかしいわ」
「ガキが何言ってやがんだ、十年早いぜ。
色恋に現抜かしてないでまずは大人になるのが先だろうよ」
「じゃあ十年待ってくれるのね!
でもその頃にはグランはもうおじいちゃんになっちゃってるかあ」
「グホンッ、ゲフォゲフォッ!
伯爵様、おふざけがすぎますよ?
間もなく到着いたしますのでご準備を」
馬車の中でグランをからかっているうちに詰所のすぐそばまで来ていた。慌てて伯爵モードになる私と男爵モードになるグラン。こういう畏まったのも悪くはないが、気楽で楽しいのは宿屋時代だった。
馬車が止まり扉が開く。そこには最近めっきりそれらしくなってきたデコール騎士団長が出迎えてくれた。私はなんだかすごく安心して右手を差し出すと、凸兄は強面顔をほころばせて私の手を取り馬車から降ろしてくれたのだった。
「伯爵様、カメル卿のご子息は無事に保護いたしました。
しかし予定とは少し異なりまして他に数名捕らえております。
詳しくは中で待機しているトビヨへお聞きください」
「ありがとう、わかったわ。
一体何があったのか気になるわね、行きましょう、グラン男爵。
まもなくルモンド男爵も戻ってくるでしょう」
凸兄が開けてくれるのを待って詰所へ入る。別に偉ぶりたいわけじゃないので自分で開ければ済むのだが、村人たちも見ているので威厳を醸し出すことも時には必要なのである。
それほど広くない騎士団詰所の中へ入った私は、思ってもいない光景に少し驚きながら粗末な木の椅子に沿わって待たされている男の子へ声をかけた。
「カメル伯爵のご子息はあなた?
失礼ながら存じ上げなかったのでてっきり大人だと思っていたわ。
お名前伺ってもよろしいかしら?」
「貴公がアローフィールズ伯爵殿か。
我はダリル・クレソン・カメルである。
一体これは何事なのだ? それに子ども扱いは止めていただきたい。
伯爵殿もそれほど変わらないように見えるぞ?」
『バンッ!!』
私はテーブルに平手を付き大きな音を立ててみた。ダリルは確かに私と同い年くらいなのだろうが、一見肝が据わっているようにも見える。しかし所詮は跡取りの箱入り息子なのか、大きな音を出しただけで萎縮してしまった。
「ダリルね、いいお名前だわ。
こんな状況下でしっかりと会話ができることも立派ね。
でも自分の立場をわきまえなさい。
あなたはまだただの世継ぎ候補、私は似たような年齢でもすでに伯爵なのよ?」
「こ、これは、大変失礼、を、しました……
そ、それでこんなところへ我を連れてきてどうしようと言うのだ。
あの場で討ち取らなかったのは何故なのだ」
「時間も遅いし単刀直入に伺うわ。
なぜ私の領地へ攻め込もうとしたの?
首謀者と協力者を全て言いなさい。
そうすればあなたの処遇を悪いようにはしないわ」
「それは…… この件の責任は全て我にある。
伯爵殿の領地へ攻め入ろうとしたのは事実であるし好きにしてくれたまえ。
覚悟はできておる……」
「ずいぶん立派な心がけだこと。
でもギャクハーン男爵はすでにあの世行きなのよ?
もちろんこの件に直接関わった人たち以外を咎める気はないわ。
あなたはいったい誰に義理立てしているのかしら」
ルモンドの調査を聞く限り庇うべき誰かがいる気配はなかったし、どちらかと言うとこの子も被害者だと認識している。
長い沈黙が続いていたその時、詰所にルモンドが入って来た。どうやら無事に帰還できたようで何よりだ。ルモンドにねぎらいの言葉をかけると何やら耳打ちをしてきた。その言葉に頷いてから私は再びダリルへ語りかけた。
「ダリル? ギャクハーン卿の屋敷にあった地下通路で彼の息子を捕らえたわ。
もちろんあなたの大切な妹さんは救出してカメル卿のお屋敷へ送り届けたそうよ。
今はこのルモンド男爵配下の騎士団が警護に当たってくれているわ」
「それはまことか! イザベリアは無事なのだな!
良かった…… ありがとう、良かった……」
ルモンドからの報告を聞いたダリルは、大粒の涙をボロボロとこぼしながらその場で泣きだした。そしてようやく事の顛末について語りだしたのだった。
「いいか、暴れる馬が見えたら準備開始だ。
その後ルモンドが橋を落とすはずだからそれを見てからこの崖を崩してくれ」
「任せておいて、こういうときくらいしか役に立たない力だもの。
失敗なんでするもんですか」
私は情けなく湿った手で冷たい金属の柄を握りしめた。
どのくらい経ったのだろうか。眼下に整列している兵士たちの中ほどに位置する辺りに騎馬隊がいるのだが、そのうち一頭が大きくいなないた。ということは間もなく作戦開始である。
何人かの兵士が馬を押さえようと集まっている。しばらくすると騒動が収まり進軍が始まった。盾を持った重騎兵が跳ね橋に差し掛かり渡り終えるかどうかと言うところまできたその時――
『バギッ! グワシャ! バキバキバキッ ボチャンボチャン』
岩山の上まで聞こえるくらいの大きな音と共に跳ね橋が崩れ落ちた。私は堀へ落ちた重歩兵が溺れないことを祈りつつ崖の上に立ち、あらかじめ打ってあった印の場所へ移動し斧を振り下ろす。移動しながら十か所ほど割れ目を入れると足元の岩肌が大きく崩れた。
私ももちろん一緒に滑落しそうになるが落ちかけたところで空中に留まることが出来た。かなり冷や汗物だったが、グランたちが握ってくれている命綱を信じて叫び声を押さえるだけだ。
ガラガラと大きな音を立てて落下していく無数の岩はギャクハーン卿の館へ降り注いでいる。石造りの建物は確かに頑丈らしく、多少崩れはするものの屋根に穴が開くこともなくその場にそびえたままである。
しかし落下して砕かれた小さめの石は兵士たちが並んでいる辺りまで飛んでいき、大勢の兵士が逃げ惑っている。あの中にギャクハーン卿がいるのだろうか。
岩の雨が一段落し騒ぎが収まると混乱していた兵たちが上官の合図で整列しなおしている。高い場所から見ているのでその表情まではわからないがどうやら大怪我をしている者はいないようで一安心だ。
しかしその中で一人だけうつぶせになったまま動かない者がいた。どうやら騎士たちも気が付いて騒ぎ始めている。連動するように下級の兵士たちの動揺が喧騒となりここまで聞こえてくる。
騎士たちがあげた怒鳴声を合図に兵士たちはどこかへ行ってしまった。いつどうやったのかさっぱりわからなかったが、おそらく倒れていたのがギャクハーン卿なのだろう。将が居なくなっては西の村への進軍は中止で間違いない。そのため兵士たちを宿舎にでも戻したと思われた。
「どうやらうまくいったようね。
いつの間に近づいたのかしら、全然わからなかったわ」
「トビヨは身軽だからな。
岩が降り注いでいる隙に近づいて仕留めたんだろう。
あとは手はず通り息子を攫ってこられりゃいいんだがな」
「そう言えば橋を落としてしまっているのよ?
どうやってあの場から連れ出すつもり?」
「実はな、東の城壁の一部に穴をあけてある。
石壁を崩してきれいにくりぬいてから偽の壁をはめ込んでおいたのさ。
そっくりに作るのは結構大変だった、とディックスが言っていたぜ」
「まあ! ディックスに作らせたのね。
せっかく屋敷へ来てもらってクラリスと一緒の時間が増えたのに。
グランったら気が利かないんだから」
「やつはお前の役に立てるって喜んでたよ。
人生の楽しみ方は人それぞれってこったな。
さて俺たちも戻るとするか」
「そうね、まだカメル卿のご子息を尋問するって仕事が残っているし。
すべて片付くまでは大変だわ」
西の村へ着くころにはすっかり夜も更けて辺りは真っ暗になっていた。ため池の四隅に灯した落下防止用の松明だけが周囲を照らしている。
「今夜は新月だったのね。
真っ暗で足元が見えないから怖いわ」
私はそう言いながらグランの腕に自分の腕を絡めた。しかし簡単にあしらわれてしまう。
「馬車に乗ってるのに足元なんてどうでもいいだろ。
バカなこと言ってないで詰所へ向かうぞ」
「もう、グランたらつれないのね。
こんなにいい女がずっとそばにいるのに興味持たないなんておかしいわ」
「ガキが何言ってやがんだ、十年早いぜ。
色恋に現抜かしてないでまずは大人になるのが先だろうよ」
「じゃあ十年待ってくれるのね!
でもその頃にはグランはもうおじいちゃんになっちゃってるかあ」
「グホンッ、ゲフォゲフォッ!
伯爵様、おふざけがすぎますよ?
間もなく到着いたしますのでご準備を」
馬車の中でグランをからかっているうちに詰所のすぐそばまで来ていた。慌てて伯爵モードになる私と男爵モードになるグラン。こういう畏まったのも悪くはないが、気楽で楽しいのは宿屋時代だった。
馬車が止まり扉が開く。そこには最近めっきりそれらしくなってきたデコール騎士団長が出迎えてくれた。私はなんだかすごく安心して右手を差し出すと、凸兄は強面顔をほころばせて私の手を取り馬車から降ろしてくれたのだった。
「伯爵様、カメル卿のご子息は無事に保護いたしました。
しかし予定とは少し異なりまして他に数名捕らえております。
詳しくは中で待機しているトビヨへお聞きください」
「ありがとう、わかったわ。
一体何があったのか気になるわね、行きましょう、グラン男爵。
まもなくルモンド男爵も戻ってくるでしょう」
凸兄が開けてくれるのを待って詰所へ入る。別に偉ぶりたいわけじゃないので自分で開ければ済むのだが、村人たちも見ているので威厳を醸し出すことも時には必要なのである。
それほど広くない騎士団詰所の中へ入った私は、思ってもいない光景に少し驚きながら粗末な木の椅子に沿わって待たされている男の子へ声をかけた。
「カメル伯爵のご子息はあなた?
失礼ながら存じ上げなかったのでてっきり大人だと思っていたわ。
お名前伺ってもよろしいかしら?」
「貴公がアローフィールズ伯爵殿か。
我はダリル・クレソン・カメルである。
一体これは何事なのだ? それに子ども扱いは止めていただきたい。
伯爵殿もそれほど変わらないように見えるぞ?」
『バンッ!!』
私はテーブルに平手を付き大きな音を立ててみた。ダリルは確かに私と同い年くらいなのだろうが、一見肝が据わっているようにも見える。しかし所詮は跡取りの箱入り息子なのか、大きな音を出しただけで萎縮してしまった。
「ダリルね、いいお名前だわ。
こんな状況下でしっかりと会話ができることも立派ね。
でも自分の立場をわきまえなさい。
あなたはまだただの世継ぎ候補、私は似たような年齢でもすでに伯爵なのよ?」
「こ、これは、大変失礼、を、しました……
そ、それでこんなところへ我を連れてきてどうしようと言うのだ。
あの場で討ち取らなかったのは何故なのだ」
「時間も遅いし単刀直入に伺うわ。
なぜ私の領地へ攻め込もうとしたの?
首謀者と協力者を全て言いなさい。
そうすればあなたの処遇を悪いようにはしないわ」
「それは…… この件の責任は全て我にある。
伯爵殿の領地へ攻め入ろうとしたのは事実であるし好きにしてくれたまえ。
覚悟はできておる……」
「ずいぶん立派な心がけだこと。
でもギャクハーン男爵はすでにあの世行きなのよ?
もちろんこの件に直接関わった人たち以外を咎める気はないわ。
あなたはいったい誰に義理立てしているのかしら」
ルモンドの調査を聞く限り庇うべき誰かがいる気配はなかったし、どちらかと言うとこの子も被害者だと認識している。
長い沈黙が続いていたその時、詰所にルモンドが入って来た。どうやら無事に帰還できたようで何よりだ。ルモンドにねぎらいの言葉をかけると何やら耳打ちをしてきた。その言葉に頷いてから私は再びダリルへ語りかけた。
「ダリル? ギャクハーン卿の屋敷にあった地下通路で彼の息子を捕らえたわ。
もちろんあなたの大切な妹さんは救出してカメル卿のお屋敷へ送り届けたそうよ。
今はこのルモンド男爵配下の騎士団が警護に当たってくれているわ」
「それはまことか! イザベリアは無事なのだな!
良かった…… ありがとう、良かった……」
ルモンドからの報告を聞いたダリルは、大粒の涙をボロボロとこぼしながらその場で泣きだした。そしてようやく事の顛末について語りだしたのだった。
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