37 / 76
第四章 出戻り貴族
37.大切な一歩
しおりを挟む
翌日から村では工事が始まった。どうやら湖から水を引いても問題ないとの調査結果となったらしい。湖から畑まで最短距離を伐採し水路を作りため池へ流す。その水を枯れ井戸を経由してから水路へ流すことになった。
と言うわけでまずは水路を通す経路の伐採をしながら木材を確保、その木材を使って池や水路の土止めをしたり畑の害獣避け用の柵を作ることになった。
「じゃあ今日から伐採するのね。
ようやく出番が来たわ」
「まさかお嬢、工事を手伝う気か?
伯爵様が泥まみれになるのは不味いだろ」
「でも普通に伐採していたら相当時間かかるんじゃない?
やれることはやりたいもの。
池に近いところから取り掛かるから運搬をお願いね」
「グランの兄貴に黙っておかないと怒られちまうな。
他のやつにも口止めしておかねえとばれっちゃうぞ?」
「じゃあ変装でもしておこうかしら。
とりあえず経路上にある木には目印つけてあるのよね?
まずは見に行ってくるわ」
私はそう言うと頭を抱えているディックスを尻目に森へと向かった。
「なるほど、これが目印なのね。
じゃあ始めようかしら」
ちょうど目線の辺りにバツ印が掘られている木を見つけおもむろに抱きついた。そのまま左右に揺さぶってみるが当然のようにビクともしない。
そのまますーっと息を吸って大きく深呼吸をしてから頭の中で力を込めることを思い浮かべ、もう一度同じように左右へ揺らすとざわざわと木が揺れて葉が舞い落ちてきた。
「えい!」
掛け声とともに力を込めた両手を上げると、大人でも腕が回りきらないほど太い大木があっさりと引き抜かれた。足元からは土がついた根が掘りかえされ大穴があいている。
私はそのまま頭上に大木を持ち上げたまま数歩進み広場へ投げ捨てた。その様子を見ていたディックス以外の人たちが大口を開け目を丸くして立ち尽くしている。中には斧を手から落としている者もいて危なっかしい。
「おいおめえら! ぼっとしてねえで枝を落として材木にする準備をしろよ!
このペースだと今日中に数十本は抜いてくるからな」
「置くところに線を引いておいてくれるとわかりやすくていいわね。
さあどんどんやりましょ。
誰か斧を持ってついて来てもらえるかしら。
その場で根と枝を落としてしまうことにするわ」
そう言ってから私はまた森の入り口へ向かいもう一本引き抜いた。今度は運ぶ前に枝を払い根を落として巨大な丸太を作ってから運んでいく。なんとなく以前よりもさらに力持ちになっているようで、太い根っこを斧で切り落とすのはバターを切るよりも楽に感じる。
こうして広場へ丸太を並べていき、六本の山を五つ作ったところで置き場所が無くなってしまった。今日の伐採はこれくらいにして材木作りを手伝うことにした。
ディックスの指示を受けた子方に切り方を聞いて同じようにやろうとするがうまくいかず自分の不器用さを思い知る。まったくもう、力任せ以外の仕事では役に立てそうにない。私はがっくりしながら村の中を散歩していた。しばらく進むと通り過ぎようとした家から人が飛び出してきて目の前で膝をついた。
「伯爵様! うちの子を引き受けて下さりありがとうございます!
本当になんと感謝をしたらよいか……」
傅いた女性の傍らにはサトも膝をついている。どうやらアキとサトの母親らしい。
「サトたちのお母さんかしら?
こちらこそ、二人とも良く働いてくれて助かっているわ。
普段は屋敷にいるからいつでも遊びに来てくれていいのよ。
離れて暮らすのは寂しいでしょ」
「いえいえ、サトがこんなに血色が良くなって……
何の心配もしておりません。
本当にお役に立てているのか、それだけが気がかりなくらいです」
「もちろん助かってるわ。
なんと言っても屋敷には私と歳の近い子がいなかったんですもの。
それだけでも十分支えになっているわよ」
実際寂しさと言うのは人生において最大級の敵であり、孤独に陥らないと言うのは社会においてとても重要なことだと私は考えている。
そしてそれは豊かさの一つでもある。経済的なことはもちろん衣食住と言った基本的な事柄と合わせて生きるために必要な物理的なものと精神的なものの両方が必要なはず。この考えは今まで散々体験してきたことを踏まえた結果だった。
完全な平等を目指すわけではないけどせっかく領地を手に入れたのだし、今までのように理不尽な貧富の差はなんとかしたい。生きることに懸命な人が報われるよう、せめて目の届く二つの村では出来ることはやっていこうと考えていた。
きっと私に与えられたこの奇妙な怪力もそのために使えと神様か何かがくれたのだろう。器用さがまったくないのが残念だけど森林の開拓くらいには役に立つ。あとは少ない知力を精いっぱい使うだけだ。
村を散歩しているうちにあれこれと考えすぎてしまったが、サトたちの母親が喜んでくれていることがわかって良かった。なんだかんだ言っても自分のしていることに意味があるとわかることは嬉しいものなのだ。
「サト、夕方には帰るからそれまではお母さまに甘えてなさい。
私は騎士団の詰所へ寄ってから工事現場へ戻るからまたあとでね」
「レン様、ありがとうございます!
それまでにとうさまへ顔見せに行っておきます」
「それはいいことね、きっと喜ぶわ。
アキも連れてきてあげれば良かった、気が効かなくてごめんなさい」
母親は恐縮だと言って深々と頭を下げた。こうやって大げさにかしこまられるとやっぱり照れくさいので、私はさっさとその場を離れ詰所へ向かった。
「誰かいるかしら?
なにか変ったことはない?」
詰所まで来たので声をかけると中から留守番をしていたフーロイが現れた。仮にも騎士になったのだからいつも身ぎれいにしておくようあれほど言っておいたのに、相変わらずの無精ひげにぼさぼさ頭だったので私は頭を抱えてしまった。
「あ、お嬢、じゃなかった、伯爵閣下、変わりないです。
ウォレスとホルターは見回りに、コルンとマックは村の若いのと狩りへ行ってやすぜ」
「ここ最近は何もないみたいだけど油断はしないようにね。
私に恨みを持ってる人がまだいるかもしれないし、盗賊が来ることだってあるかもしれないわ」
「ああ、ここいらを縄張りにしてたやつらはグランの兄貴、じゃなくて男爵が話をつけたよ。
今度鉱山で働きたい奴を見つけて来てくれるらしいぜ」
「いつの間にそんな話になってたの?
グランたら全然教えてくれないんだけど」
「男爵はその話疑ってるみてえだ。
もしさらってきたら厳重に処罰するって言ってたしな。
まあでも盗賊だって無いところからは盗れないからどっかの貴族でも襲うんじゃねえかな」
「どっかの貴族ってねえ……
一番手近なのは私じゃないの?
やられる前に捕まえて処罰しちゃおうかしらね。
鉱山で働く人がいなくて困ってるところだし」
「でもあいつら五人しかいなかったよ?
前の領主は隣国と密輸してたからおいしかったんだけど無くなっちまったからな。
今は襲う荷馬車がいねえだろ?」
「辺境伯だったのにそんなことしてたの?
まったく救いようのないダメ貴族の見本みたいな人だったのね。
それはそうと、あなた達もっと身ぎれいにしてなさいよ。
新しい衣類の準備も進めてるけど体は自分でキレイにしないとダメなんだから」
「へ、へえ…… わかりやした。
村の女に掃除とか頼んでもいいですかね?」
「うーん、命令するんじゃなくて自分たちで雇うならいいわよ。
労働はタダじゃないってわかってるでしょ?」
「まあそうなんですけど運送の時と違って給金が少ねえからなあ。
金使うところがないから困っちゃいねえがちと心細いや」
「まったく仕方ないわねえ、それじゃ私が出すから誰か見つけておきなさい。
鉱山が稼働すれば給金も上げられると思うからもう少し我慢してね」
とまあこんな風に有意義な視察をしながら村を一周した私は、また工事現場へ戻っていった。
と言うわけでまずは水路を通す経路の伐採をしながら木材を確保、その木材を使って池や水路の土止めをしたり畑の害獣避け用の柵を作ることになった。
「じゃあ今日から伐採するのね。
ようやく出番が来たわ」
「まさかお嬢、工事を手伝う気か?
伯爵様が泥まみれになるのは不味いだろ」
「でも普通に伐採していたら相当時間かかるんじゃない?
やれることはやりたいもの。
池に近いところから取り掛かるから運搬をお願いね」
「グランの兄貴に黙っておかないと怒られちまうな。
他のやつにも口止めしておかねえとばれっちゃうぞ?」
「じゃあ変装でもしておこうかしら。
とりあえず経路上にある木には目印つけてあるのよね?
まずは見に行ってくるわ」
私はそう言うと頭を抱えているディックスを尻目に森へと向かった。
「なるほど、これが目印なのね。
じゃあ始めようかしら」
ちょうど目線の辺りにバツ印が掘られている木を見つけおもむろに抱きついた。そのまま左右に揺さぶってみるが当然のようにビクともしない。
そのまますーっと息を吸って大きく深呼吸をしてから頭の中で力を込めることを思い浮かべ、もう一度同じように左右へ揺らすとざわざわと木が揺れて葉が舞い落ちてきた。
「えい!」
掛け声とともに力を込めた両手を上げると、大人でも腕が回りきらないほど太い大木があっさりと引き抜かれた。足元からは土がついた根が掘りかえされ大穴があいている。
私はそのまま頭上に大木を持ち上げたまま数歩進み広場へ投げ捨てた。その様子を見ていたディックス以外の人たちが大口を開け目を丸くして立ち尽くしている。中には斧を手から落としている者もいて危なっかしい。
「おいおめえら! ぼっとしてねえで枝を落として材木にする準備をしろよ!
このペースだと今日中に数十本は抜いてくるからな」
「置くところに線を引いておいてくれるとわかりやすくていいわね。
さあどんどんやりましょ。
誰か斧を持ってついて来てもらえるかしら。
その場で根と枝を落としてしまうことにするわ」
そう言ってから私はまた森の入り口へ向かいもう一本引き抜いた。今度は運ぶ前に枝を払い根を落として巨大な丸太を作ってから運んでいく。なんとなく以前よりもさらに力持ちになっているようで、太い根っこを斧で切り落とすのはバターを切るよりも楽に感じる。
こうして広場へ丸太を並べていき、六本の山を五つ作ったところで置き場所が無くなってしまった。今日の伐採はこれくらいにして材木作りを手伝うことにした。
ディックスの指示を受けた子方に切り方を聞いて同じようにやろうとするがうまくいかず自分の不器用さを思い知る。まったくもう、力任せ以外の仕事では役に立てそうにない。私はがっくりしながら村の中を散歩していた。しばらく進むと通り過ぎようとした家から人が飛び出してきて目の前で膝をついた。
「伯爵様! うちの子を引き受けて下さりありがとうございます!
本当になんと感謝をしたらよいか……」
傅いた女性の傍らにはサトも膝をついている。どうやらアキとサトの母親らしい。
「サトたちのお母さんかしら?
こちらこそ、二人とも良く働いてくれて助かっているわ。
普段は屋敷にいるからいつでも遊びに来てくれていいのよ。
離れて暮らすのは寂しいでしょ」
「いえいえ、サトがこんなに血色が良くなって……
何の心配もしておりません。
本当にお役に立てているのか、それだけが気がかりなくらいです」
「もちろん助かってるわ。
なんと言っても屋敷には私と歳の近い子がいなかったんですもの。
それだけでも十分支えになっているわよ」
実際寂しさと言うのは人生において最大級の敵であり、孤独に陥らないと言うのは社会においてとても重要なことだと私は考えている。
そしてそれは豊かさの一つでもある。経済的なことはもちろん衣食住と言った基本的な事柄と合わせて生きるために必要な物理的なものと精神的なものの両方が必要なはず。この考えは今まで散々体験してきたことを踏まえた結果だった。
完全な平等を目指すわけではないけどせっかく領地を手に入れたのだし、今までのように理不尽な貧富の差はなんとかしたい。生きることに懸命な人が報われるよう、せめて目の届く二つの村では出来ることはやっていこうと考えていた。
きっと私に与えられたこの奇妙な怪力もそのために使えと神様か何かがくれたのだろう。器用さがまったくないのが残念だけど森林の開拓くらいには役に立つ。あとは少ない知力を精いっぱい使うだけだ。
村を散歩しているうちにあれこれと考えすぎてしまったが、サトたちの母親が喜んでくれていることがわかって良かった。なんだかんだ言っても自分のしていることに意味があるとわかることは嬉しいものなのだ。
「サト、夕方には帰るからそれまではお母さまに甘えてなさい。
私は騎士団の詰所へ寄ってから工事現場へ戻るからまたあとでね」
「レン様、ありがとうございます!
それまでにとうさまへ顔見せに行っておきます」
「それはいいことね、きっと喜ぶわ。
アキも連れてきてあげれば良かった、気が効かなくてごめんなさい」
母親は恐縮だと言って深々と頭を下げた。こうやって大げさにかしこまられるとやっぱり照れくさいので、私はさっさとその場を離れ詰所へ向かった。
「誰かいるかしら?
なにか変ったことはない?」
詰所まで来たので声をかけると中から留守番をしていたフーロイが現れた。仮にも騎士になったのだからいつも身ぎれいにしておくようあれほど言っておいたのに、相変わらずの無精ひげにぼさぼさ頭だったので私は頭を抱えてしまった。
「あ、お嬢、じゃなかった、伯爵閣下、変わりないです。
ウォレスとホルターは見回りに、コルンとマックは村の若いのと狩りへ行ってやすぜ」
「ここ最近は何もないみたいだけど油断はしないようにね。
私に恨みを持ってる人がまだいるかもしれないし、盗賊が来ることだってあるかもしれないわ」
「ああ、ここいらを縄張りにしてたやつらはグランの兄貴、じゃなくて男爵が話をつけたよ。
今度鉱山で働きたい奴を見つけて来てくれるらしいぜ」
「いつの間にそんな話になってたの?
グランたら全然教えてくれないんだけど」
「男爵はその話疑ってるみてえだ。
もしさらってきたら厳重に処罰するって言ってたしな。
まあでも盗賊だって無いところからは盗れないからどっかの貴族でも襲うんじゃねえかな」
「どっかの貴族ってねえ……
一番手近なのは私じゃないの?
やられる前に捕まえて処罰しちゃおうかしらね。
鉱山で働く人がいなくて困ってるところだし」
「でもあいつら五人しかいなかったよ?
前の領主は隣国と密輸してたからおいしかったんだけど無くなっちまったからな。
今は襲う荷馬車がいねえだろ?」
「辺境伯だったのにそんなことしてたの?
まったく救いようのないダメ貴族の見本みたいな人だったのね。
それはそうと、あなた達もっと身ぎれいにしてなさいよ。
新しい衣類の準備も進めてるけど体は自分でキレイにしないとダメなんだから」
「へ、へえ…… わかりやした。
村の女に掃除とか頼んでもいいですかね?」
「うーん、命令するんじゃなくて自分たちで雇うならいいわよ。
労働はタダじゃないってわかってるでしょ?」
「まあそうなんですけど運送の時と違って給金が少ねえからなあ。
金使うところがないから困っちゃいねえがちと心細いや」
「まったく仕方ないわねえ、それじゃ私が出すから誰か見つけておきなさい。
鉱山が稼働すれば給金も上げられると思うからもう少し我慢してね」
とまあこんな風に有意義な視察をしながら村を一周した私は、また工事現場へ戻っていった。
0
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】名ばかりの妻を押しつけられた公女は、人生のやり直しを求めます。2度目は絶対に飼殺し妃ルートの回避に全力をつくします。
yukiwa (旧PN 雪花)
恋愛
*タイトル変更しました。(旧題 黄金竜の花嫁~飼殺し妃は遡る~)
パウラ・ヘルムダールは、竜の血を継ぐ名門大公家の跡継ぎ公女。
この世を支配する黄金竜オーディに望まれて側室にされるが、その実態は正室の仕事を丸投げされてこなすだけの、名のみの妻だった。
しかもその名のみの妻、側室なのに選抜試験などと御大層なものがあって。生真面目パウラは手を抜くことを知らず、ついつい頑張ってなりたくもなかった側室に見事当選。
もう一人の側室候補エリーヌは、イケメン試験官と恋をしてさっさと選抜試験から引き揚げていた。
「やられた!」と後悔しても、後の祭り。仕方ないからパウラは丸投げされた仕事をこなし、こなして一生を終える。そしてご褒美にやり直しの転生を願った。
「二度と絶対、飼殺しの妃はごめんです」
そうして始まった2度目の人生、なんだか周りが騒がしい。
竜の血を継ぐ4人の青年(後に試験官になる)たちは、なぜだかみんなパウラに甘い。
後半、シリアス風味のハピエン。
3章からルート分岐します。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙画像はwaifulabsで作成していただきました。
https://waifulabs.com/
【完結済】冷血公爵様の家で働くことになりまして~婚約破棄された侯爵令嬢ですが公爵様の侍女として働いています。なぜか溺愛され離してくれません~
北城らんまる
恋愛
**HOTランキング11位入り! ありがとうございます!**
「薄気味悪い魔女め。おまえの悪行をここにて読み上げ、断罪する」
侯爵令嬢であるレティシア・ランドハルスは、ある日、婚約者の男から魔女と断罪され、婚約破棄を言い渡される。父に勘当されたレティシアだったが、それは娘の幸せを考えて、あえてしたことだった。父の手紙に書かれていた住所に向かうと、そこはなんと冷血と知られるルヴォンヒルテ次期公爵のジルクスが一人で住んでいる別荘だった。
「あなたの侍女になります」
「本気か?」
匿ってもらうだけの女になりたくない。
レティシアはルヴォンヒルテ次期公爵の見習い侍女として、第二の人生を歩み始めた。
一方その頃、レティシアを魔女と断罪した元婚約者には、不穏な影が忍び寄っていた。
レティシアが作っていたお守りが、実は元婚約者の身を魔物から守っていたのだ。そんなことも知らない元婚約者には、どんどん不幸なことが起こり始め……。
※ざまぁ要素あり(主人公が何かをするわけではありません)
※設定はゆるふわ。
※3万文字で終わります
※全話投稿済です
悪役令嬢に転生したら病気で寝たきりだった⁉︎完治したあとは、婚約者と一緒に村を復興します!
Y.Itoda
恋愛
目を覚ましたら、悪役令嬢だった。
転生前も寝たきりだったのに。
次から次へと聞かされる、かつての自分が犯した数々の悪事。受け止めきれなかった。
でも、そんなセリーナを見捨てなかった婚約者ライオネル。
何でも治癒できるという、魔法を探しに海底遺跡へと。
病気を克服した後は、二人で街の復興に尽力する。
過去を克服し、二人の行く末は?
ハッピーエンド、結婚へ!
【完結】悪役令嬢に転生したのでこっちから婚約破棄してみました。
ぴえろん
恋愛
私の名前は氷見雪奈。26歳彼氏無し、OLとして平凡な人生を送るアラサーだった。残業で疲れてソファで寝てしまい、慌てて起きたら大好きだった小説「花に愛された少女」に出てくる悪役令嬢の「アリス」に転生していました。・・・・ちょっと待って。アリスって確か、王子の婚約者だけど、王子から寵愛を受けている女の子に嫉妬して毒殺しようとして、その罪で処刑される結末だよね・・・!?いや冗談じゃないから!他人の罪で処刑されるなんて死んでも嫌だから!そうなる前に、王子なんてこっちから婚約破棄してやる!!
モラハラ王子の真実を知った時
こことっと
恋愛
私……レーネが事故で両親を亡くしたのは8歳の頃。
父母と仲良しだった国王夫婦は、私を娘として迎えると約束し、そして息子マルクル王太子殿下の妻としてくださいました。
王宮に出入りする多くの方々が愛情を与えて下さいます。
王宮に出入りする多くの幸せを与えて下さいます。
いえ……幸せでした。
王太子マルクル様はこうおっしゃったのです。
「実は、何時までも幼稚で愚かな子供のままの貴方は正室に相応しくないと、側室にするべきではないかと言う話があがっているのです。 理解……できますよね?」
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
【完結】推しの悪役にしか見えない妖精になって推しと世界を救う話
近藤アリス
恋愛
「え、ここって四つ龍の世界よね…?なんか体ちっさいし誰からも見えてないけど、推しから認識されてればオッケー!待っててベルるん!私が全身全霊で愛して幸せにしてあげるから!!」
乙女ゲーム「4つの国の龍玉」に突如妖精として転生してしまった会社員が、推しの悪役である侯爵ベルンハルト(通称ベルるん)を愛でて救うついでに世界も救う話。
本編完結!番外編も完結しました!
●幼少期編:悲惨な幼少期のせいで悪役になってしまうベルるんの未来を改変するため頑張る!微ざまあもあるよ!
●学園編:ベルるんが悪役のままだとラスボス倒せない?!効率の良いレベル上げ、ヒロインと攻略キャラの強化などゲームの知識と妖精チート総動員で頑張ります!
※推しは幼少期から青年、そして主人公溺愛へ進化します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる