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第四章 出戻り貴族
33.ハーレム!?
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村でのスカウトは考えていたよりもずっと簡単に進んだ。だがそれは村が裕福ではないため口減らしをしたい家庭が多いと言うことでもある。私も無理やり家族から引き離したいわけではないし離れてほしいわけでも無い。
そのことを説明しながら希望者を募り人選を進めていたのだが、これから村を裕福にしていくつもりだということが想像すらできないようだ。
「村長いいこと?
畑では今まで通りに作物を作るのよ。
害獣は退治できるように狩りの仕方を教えるし道具も支給するわ。
もちろん仕留めた獲物は自分たちの糧にして構わないけどきちんと分け与えてね」
「わ、わかりました。
畑を荒らす獣が居なければ収穫は安定しますし村中で十分食べていかれます。
でもそれは次の収穫以降の話ですので……」
「それはそのとおりね。
蓄えが厳しいなら屋敷の備蓄を出すこともできるわ。
だからみんながきちんと生きて行かれるくらいは食べるよう監視してよね。
私たちもあなた達と同じものを食べるんだからいい生活してくれないと困るわ」
「まさかそんな、伯爵様もご冗談が上手で――」
「いいえ村長、本当なんです。
伯爵閣下も男爵様たちも騎士様たちもふかし芋一つしかお口にしていません」
「アキ、まあそんなことはどうでもいいわ。
それよりも足りない食料はどれくらいかしら。
すぐに手配して明日には持ってくるようにするわ」
村長に村の備蓄量を聞きメモを取った。芋と麦しかないのだがこれでよく生きて行かれるものだ。できれば肉類を付けてあげよう。さらには今まで禁止されていたらしい湖での漁を許可すると伝えると涙を流して喜んでくれた。
こうして改革をはじめたのだが、今までの圧政と全く異なる方針に戸惑いと驚きを隠せないらしく、村人たちはこの新しい小さな領主、つまり私のことを遠巻きに眺めるのだった。
「じゃあ屋敷で働いてもらうのはメリーが紹介してくれた二人とアキの妹と女の子もう二人ね。
他はいないかしら? できれば厩務員もお願いしたいんだけど。
きっと働き盛りじゃない人の方がいいわね」
「伯爵様、足が悪くなり農作業が出来なくなった者がおります。
今は井戸の水汲み係をやっているので腕っぷしはまあまあですがいかがでしょう」
「それほど歩くことは無いからいいんじゃないかしら。
ダメだったら他のことしてもらうからとりあえず来てもらおうかしらね。
グランの言うこと聞いて馬車で来て正解だったわ」
目的を果たすことが出来た私は上機嫌で馬車へ乗り込んだが、どう考えても乗りきれないのでムファイが駆る馬の後ろへ乗せてもらうことにした。もちろんグランには内緒である。私は久しぶりに乗った馬の背で心地よい風を感じることができ大満足で屋敷へ引き上げた。
「メリー、戻ったわよ。
二人を宿舎へ案内して仕事を教えてあげて。
実際に働くのは明日からでいいから今日は三人でゆっくりお話でもしていていいわよ」
玄関へ駆けつけたメリーは数日振りの再会でも嬉しかったのか、新たに加わったメイドと手を取り合って喜んでいた。かたやアキの妹と少女二人は不安そうな顔をして黙りこくっている。
「ランザムとムファイはこの人が厩務員ができるかどうか確かめてみて。
無理そうならグランになにか他のこと考えてもらうわ。
じゃあ残りは私の部屋へ行きましょうか。
アキ、私は後から行くからちゃんと案内しておいてね」
そう言って先に行かせると、私は庭へ出て外にある釜に火を入れた。するとそこへランザムが走ってきたではないか。もしかして何か問題でもあったのだろうか。
「おj、えっと伯爵、あの男、ジムジイって名ですが薪割できるらしいです。
歩くのがちょっと不自由なくらいで馬の手入れと餌やりも問題ねえですね」
「あら、それならお風呂係もやってもらおうかしらね。
住まいは厩舎にあるあの部屋でいいのかしら?
あなた達と同じ宿舎でもいいわよ?」
「んじゃ本人に選ばせますよ。
俺らもどっちでもいいんで」
お風呂を沸かしてくれる係が居ればこうやって自分で沸かしに来ないで済むので楽になる。あまりに人任せすぎて悪い気もするが、まあ衣食住は確保できるんだし恨まれることはないだろう。私は鼻歌交じりに部屋へと向かった。
「おまたせ、それじゃ名前から聞こうかしら。
あと年齢もお願いね」
「わ、私はアキねえさまの妹のサトです。
歳は十歳……」
「私はノルンと申します、十五歳です」
「わたしはルア…… 十二歳でございます」
「私はレン・ポポ・アローフィールズと言うのよ。
レンって呼んでくれて構わないわ、歳は十三歳になったばかりなの。
全員歳も近いんだし友達みたいなものよ」
まあいきなり名前で呼べというのも無理があるだろうが、いちいち伯爵様とか呼ばれるのも堅苦しくて敵わない。客のいない屋敷内では名前で呼んでもらおうと決めていた。
「それでレン様、私たちはなにをすれば良いのでしょうか。
大したことが出来るわけではないのですが……」
一番年上のノルンがおそるおそる聞いてきた。彼女は十五歳にもなって口減らしと言うわけではなく数年前の流行り病で両親が亡くなってしまい子供一人で生活していたと言うのでどうせならと連れてきたのだ。
「ノルンは一番のお姉さんだからみんなの面倒を見てあげてちょうだい。
やってもらうのは大したことじゃないわ。
例えばうちのむさくるしい男たちが私に用がある時に部屋へ呼びに来てもらうとかかな。
あとは着替えを用意してもらったりお風呂で背中流してもらったりね」
「背中を? それは湯あみのことですか?」
「まあ説明するのも面倒だからみんなで行きましょ。
アキ、私の着替えを用意して持ってきてね。
それとタオルを人数分お願い」
「かしこまりました。
あとからすぐ向かいます」
私は三人を引き連れて風呂場へと向かった。風呂場へ着いて脱衣所で裸になる私を見た三人はどうしていいのかわからないらしく目をそらしたり下を向いたりしている。
「いいから全員脱いでこっちへ来なさい。
女同士なんだし恥ずかしいのは最初だけよ」
「はい…… では失礼します……」
さすがお姉さんだ、ノルンが最初に服を脱ぎ捨てた。ルアは引っ込み思案なのかモジモジしているだけだ。そこへアキがやってきて状況を察したらしい。サトの頭を撫でてから服を脱いで裸になる。するとサトも意を決したのかようやく裸になった。
「ルアもいらっしゃい。
お湯につかるのは気持ちいいわよ」
裸になった四人の前で一人だけガッチリと服を着ているのが返って恥ずかしくなったのか、ルアもようやく服を脱いで風呂場までやって来た。
「じゃあアキ、昨日みたいに背中流してくれる?
みんなもちゃんと覚えてね」
アキに背中を流してもらってから湯船につかると気持ちよくて変な声が出てしまう。なんといっても身体は女児でも中身がアラサーなので仕方ないのだ。
「ほら、遠慮しないで入った入った、気持ちいいわよ。
アキだって一緒に入ってるでしょ?」
そう言うとノルンもサトもそしてルアも入ってきてくれた。せっかく大きく作ってもらったお風呂だ。こうやってみんなでつかるのが気持ちいい。自分でもどういうつもりなのかわからないが、こんなに女の子ばかり集めていると趣味の悪い成金が好きそうなハーレムみたいである。
それはただ寂しいだけなのかアラサーとしての記憶を持っているせいなのか…… それにしても人格があれこれと入り混じりどれが本当の自分かわからなくなっているけど、こうして大勢でお風呂へ入っていると施設にいた子供の頃を思い出して懐かしくなるのだった。
そのことを説明しながら希望者を募り人選を進めていたのだが、これから村を裕福にしていくつもりだということが想像すらできないようだ。
「村長いいこと?
畑では今まで通りに作物を作るのよ。
害獣は退治できるように狩りの仕方を教えるし道具も支給するわ。
もちろん仕留めた獲物は自分たちの糧にして構わないけどきちんと分け与えてね」
「わ、わかりました。
畑を荒らす獣が居なければ収穫は安定しますし村中で十分食べていかれます。
でもそれは次の収穫以降の話ですので……」
「それはそのとおりね。
蓄えが厳しいなら屋敷の備蓄を出すこともできるわ。
だからみんながきちんと生きて行かれるくらいは食べるよう監視してよね。
私たちもあなた達と同じものを食べるんだからいい生活してくれないと困るわ」
「まさかそんな、伯爵様もご冗談が上手で――」
「いいえ村長、本当なんです。
伯爵閣下も男爵様たちも騎士様たちもふかし芋一つしかお口にしていません」
「アキ、まあそんなことはどうでもいいわ。
それよりも足りない食料はどれくらいかしら。
すぐに手配して明日には持ってくるようにするわ」
村長に村の備蓄量を聞きメモを取った。芋と麦しかないのだがこれでよく生きて行かれるものだ。できれば肉類を付けてあげよう。さらには今まで禁止されていたらしい湖での漁を許可すると伝えると涙を流して喜んでくれた。
こうして改革をはじめたのだが、今までの圧政と全く異なる方針に戸惑いと驚きを隠せないらしく、村人たちはこの新しい小さな領主、つまり私のことを遠巻きに眺めるのだった。
「じゃあ屋敷で働いてもらうのはメリーが紹介してくれた二人とアキの妹と女の子もう二人ね。
他はいないかしら? できれば厩務員もお願いしたいんだけど。
きっと働き盛りじゃない人の方がいいわね」
「伯爵様、足が悪くなり農作業が出来なくなった者がおります。
今は井戸の水汲み係をやっているので腕っぷしはまあまあですがいかがでしょう」
「それほど歩くことは無いからいいんじゃないかしら。
ダメだったら他のことしてもらうからとりあえず来てもらおうかしらね。
グランの言うこと聞いて馬車で来て正解だったわ」
目的を果たすことが出来た私は上機嫌で馬車へ乗り込んだが、どう考えても乗りきれないのでムファイが駆る馬の後ろへ乗せてもらうことにした。もちろんグランには内緒である。私は久しぶりに乗った馬の背で心地よい風を感じることができ大満足で屋敷へ引き上げた。
「メリー、戻ったわよ。
二人を宿舎へ案内して仕事を教えてあげて。
実際に働くのは明日からでいいから今日は三人でゆっくりお話でもしていていいわよ」
玄関へ駆けつけたメリーは数日振りの再会でも嬉しかったのか、新たに加わったメイドと手を取り合って喜んでいた。かたやアキの妹と少女二人は不安そうな顔をして黙りこくっている。
「ランザムとムファイはこの人が厩務員ができるかどうか確かめてみて。
無理そうならグランになにか他のこと考えてもらうわ。
じゃあ残りは私の部屋へ行きましょうか。
アキ、私は後から行くからちゃんと案内しておいてね」
そう言って先に行かせると、私は庭へ出て外にある釜に火を入れた。するとそこへランザムが走ってきたではないか。もしかして何か問題でもあったのだろうか。
「おj、えっと伯爵、あの男、ジムジイって名ですが薪割できるらしいです。
歩くのがちょっと不自由なくらいで馬の手入れと餌やりも問題ねえですね」
「あら、それならお風呂係もやってもらおうかしらね。
住まいは厩舎にあるあの部屋でいいのかしら?
あなた達と同じ宿舎でもいいわよ?」
「んじゃ本人に選ばせますよ。
俺らもどっちでもいいんで」
お風呂を沸かしてくれる係が居ればこうやって自分で沸かしに来ないで済むので楽になる。あまりに人任せすぎて悪い気もするが、まあ衣食住は確保できるんだし恨まれることはないだろう。私は鼻歌交じりに部屋へと向かった。
「おまたせ、それじゃ名前から聞こうかしら。
あと年齢もお願いね」
「わ、私はアキねえさまの妹のサトです。
歳は十歳……」
「私はノルンと申します、十五歳です」
「わたしはルア…… 十二歳でございます」
「私はレン・ポポ・アローフィールズと言うのよ。
レンって呼んでくれて構わないわ、歳は十三歳になったばかりなの。
全員歳も近いんだし友達みたいなものよ」
まあいきなり名前で呼べというのも無理があるだろうが、いちいち伯爵様とか呼ばれるのも堅苦しくて敵わない。客のいない屋敷内では名前で呼んでもらおうと決めていた。
「それでレン様、私たちはなにをすれば良いのでしょうか。
大したことが出来るわけではないのですが……」
一番年上のノルンがおそるおそる聞いてきた。彼女は十五歳にもなって口減らしと言うわけではなく数年前の流行り病で両親が亡くなってしまい子供一人で生活していたと言うのでどうせならと連れてきたのだ。
「ノルンは一番のお姉さんだからみんなの面倒を見てあげてちょうだい。
やってもらうのは大したことじゃないわ。
例えばうちのむさくるしい男たちが私に用がある時に部屋へ呼びに来てもらうとかかな。
あとは着替えを用意してもらったりお風呂で背中流してもらったりね」
「背中を? それは湯あみのことですか?」
「まあ説明するのも面倒だからみんなで行きましょ。
アキ、私の着替えを用意して持ってきてね。
それとタオルを人数分お願い」
「かしこまりました。
あとからすぐ向かいます」
私は三人を引き連れて風呂場へと向かった。風呂場へ着いて脱衣所で裸になる私を見た三人はどうしていいのかわからないらしく目をそらしたり下を向いたりしている。
「いいから全員脱いでこっちへ来なさい。
女同士なんだし恥ずかしいのは最初だけよ」
「はい…… では失礼します……」
さすがお姉さんだ、ノルンが最初に服を脱ぎ捨てた。ルアは引っ込み思案なのかモジモジしているだけだ。そこへアキがやってきて状況を察したらしい。サトの頭を撫でてから服を脱いで裸になる。するとサトも意を決したのかようやく裸になった。
「ルアもいらっしゃい。
お湯につかるのは気持ちいいわよ」
裸になった四人の前で一人だけガッチリと服を着ているのが返って恥ずかしくなったのか、ルアもようやく服を脱いで風呂場までやって来た。
「じゃあアキ、昨日みたいに背中流してくれる?
みんなもちゃんと覚えてね」
アキに背中を流してもらってから湯船につかると気持ちよくて変な声が出てしまう。なんといっても身体は女児でも中身がアラサーなので仕方ないのだ。
「ほら、遠慮しないで入った入った、気持ちいいわよ。
アキだって一緒に入ってるでしょ?」
そう言うとノルンもサトもそしてルアも入ってきてくれた。せっかく大きく作ってもらったお風呂だ。こうやってみんなでつかるのが気持ちいい。自分でもどういうつもりなのかわからないが、こんなに女の子ばかり集めていると趣味の悪い成金が好きそうなハーレムみたいである。
それはただ寂しいだけなのかアラサーとしての記憶を持っているせいなのか…… それにしても人格があれこれと入り混じりどれが本当の自分かわからなくなっているけど、こうして大勢でお風呂へ入っていると施設にいた子供の頃を思い出して懐かしくなるのだった。
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