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第二章 少女と盗賊
5.逃亡先でまたトラブル
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私は考え込んでいた。ここまでやってもゲームオーバーにならないのはなぜだろう。まさかここまでの選択が正解だと言うことなのだろうか。痴話喧嘩での流血騒ぎから始まって脱獄、馬泥棒と罪を重ねているこの状況が正解!?
ここからハッピーエンドでゲームクリアするという道筋がまったく見えてこないが、この後はどうすればいのだろう。なにもない田舎道を馬に乗ってゆっくりと進みながら、私は頭を悩ませていた。
とりあえず街からもう大分離れたので鎧を着替えることにしよう。ステータス画面を出して装備を変更し、元々来ていたドレスへと着替えた。別に重くは無かったが、か弱い? 貴族女性が重厚な鎧を着ていたらかえって怪しまれるだろう。
田舎道をしばらく進むと村が見えてきた。ここへ来るまで周囲には人影は無い。と言うことは王国から追手は出ていないのかもしれない。しかしここもまだ領内かもしれないので油断は禁物だ。注意深く馬を進めると脇道から如何にもガラの悪そうな二人組が現れた。
『おい、ねーちゃん、貴族様がこんなところへ何の用だ。
大人しく金目のものを置いていけば無事に帰してやるぞ』
『そうだそうだ、兄貴の言うことを聞け!』
ベタすぎる…… 聞いたこともない声を棒読みで聞かされてもときめくはずもなく、私は深いため息をついた。しかしそれは相手に届くことはない。
『あなた達、この私から金品をせしめようと言うの?
痛い目にあいたくなかったらそこをお退きなさい!』
ルルリラは武装しているチンピラ風の男たちに脅されていると言うのに、ポポポポと強気で言い返している。この人はトラブルに巻き込まれているのではなく自ら生み出している、そう感じてしまう。
『へっ、ふざけたことを言いやがって。
貴族の女風情が生意気言ってんじゃねえぞ!』
『そうだそうだ、兄貴に逆らうな!』
チンピラたちが更なる脅しをかけてくると、さすがのルルリラも怯えたのか素直に馬から降りた。チンピラたちはルルリラの腕をつかんでどこかへ連れて行こうとしているようだ。腕を掴まれたことでコントローラーがブルブルルと激しく振動し、私は驚いて手を振りほどこうともがいた。
『ぐわあ、こいつ抵抗しやがって、痛てえじゃねえか。
ふざけんな!』
『そうだそうだ、兄貴に逆らうなんて生意気だ!』
『ドシン! きゃあ!』
ルルリラはポポポと言いながら地面へと倒れ込む。そこへ迫ってくるチンピラの兄貴の顔がどんどんアップになっていく。ハッキリ言って恐い、造形もそうだけど屈強でガラの悪い男にこんな近くまで迫ってこられたら怖いに決まっている。
私は明一杯抵抗しようと腕を盛んに振り回し、なんとかこの場を乗り切ろうとした。しかしその抵抗は逆効果だったのかチンピラたちは激高しルルリラの顔面を殴りつけた。頭にブルブルと振動が伝わってきて恐怖感も倍増だ。
『この野郎、優しくしてりゃ思い上がりやがって。
貴族なんてこの世からいなくなりゃいいんだ!』
『そうだそうだ、兄貴の言う通り』
そのセリフが聞こえた後画面は真っ暗になってしまった。
『GAME OVER』
どうやらこの選択は間違っていたらしい…… とすると馬から降りた後に攻撃を仕掛けるか、腕を掴まれた後大人しくついていくかのどちらかと言うことなのか? 大体馬から降りずに走り去ると言う選択はできないのだろうか。
もうそこそこ遅い時間になっていると思うが、どうにも納得できないのでムキになってコンティニューした。今度はほんの少し前、チンピラたちが脇から出てくるところからだ。
同じやり取りが繰り返されルルリラはやっぱり馬から降りた。だから降りないで逃げなさいって言うのに、この人は一体何をやっているのか。
とりあえず先に攻撃してみよう。馬から降りてチンピラが腕をつかもうとしているところを不意打ちで殴りつけた。すると相手は数メーターほど吹っ飛んでいき、顔を真っ赤にして立ち上がった。
『この女、許さねえぞ!
ぶっ殺してやる!』
ルルリラは臆することなく身構えている。兄貴と呼ばれている男が突進してきたので私はひょいっと身をかわす。そのまま振り向いて殴りつけるとチンピラはまた吹っ飛んで行った。
「なんだ案外いけるじゃないの。
やるわねルルリラ、まさかこんなに強かったなんて驚きだわ
相変わらず話し相手もいないのに一人でペラペラと独り言を言っていると、急に視界が白黒になった。そのままゆっくりと振り向くように画面が移って行くと、その目にはもう一人いた子分格のチンピラが弓を構えているのが見える。まさか……
『GAME OVER』
どうやらこの選択も誤りだったようだ。こうなったらクリアするまで腰を据えてやるしかない。一旦VRゴーグルを外して汗をぬぐい水分補給をした私は、時計をチラリと見てから再び臨戦態勢を整えた。
時間は二十二時少し前、明日も朝からバイトが入っているがまだ行ける。どうせ選択肢はあと一つ、つまり大人しく連れて行かれるだけだ。すぐに次へ進めるだろう。
しかしその考えは甘かったようだ。あっさりと連れて行かれてみると、倉庫のような場所へ押し込められてしまった。そしてお決まりのお約束でチンピラが迫ってきてそのままゲームオーバーとなった。
「じゃあどうすればいいのよ!
選択肢全てがゲームオーバーなんてわけが分からないわ」
こうなったら私にも意地がある。再びコンティニューで再挑戦を試みる。まずはチンピラ兄貴を殴ってからもう一度退ける。ここまでは最初と同じだ。次に素早く振り返ってからもう一人が矢を放つ前に倒してしまえば良いはずだ。しかし弓を射る動作を見ることはできたものの、そこへたどり着く前に撃たれてしまった。
これで四度目のゲームオーバー、だがしかしめげてはいられない。きっともっと早く動かないといけないのかも。それとも矢を避けるのだろうか。
そこから何度も挑戦したがクリアできる気配がない。いい加減汗だくになってきてしまったので今日のところはここまでにしておこう。ゆっくりと風呂へつかりたいが、ムキになり過ぎて時間が遅くなってしまったのでシャワーで済ませることにした。
そう言えばゲーム内ではお風呂とかないのだろうか。世界観的にはどうなのかわからないが、この手の萌えゲーム的なものにはサービスシーンがつきものである。今までやっていたスマホゲームも結構きわどい衣装を来たファンタジーな女性キャラや、半裸で筋肉ムキムキの男性キャラが出て来ていた。
まったく、裸でシャワーを浴びていたらおかしなことを考えてしまったが、ゲームの中まで必要以上にリアルである必要はない。第一戦闘中にトイレへ行きたくなったらどうするのか。あったとしてもせいぜい着替えシーンでサービスするくらいだろう。
着替え…… もしかしたら! 私はふとひらめいてすぐに試してみたくなった。パンツだけ履いて頭にタオルをしばりつけてVRゴーグルを被りゲームスタートだ!
また同じ展開で進めたが、兄貴を殴ったところで鎧に着替えた。するとこれがドンピシャで後ろから撃たれた矢を跳ね返してくれたのだ。
『そんな、兄貴、起きて下せえ!』
あとはゆっくりとこの子分を料理するだけだ。私はガタガタと震える小者へ渾身の一撃をお見舞いしてすっきりとした気分でゴーグルを脱ぎ捨てた。気分は爽快で思い残すことはなにもない。これでぐっすりと眠れる。
こうして私は気分よく眠りについたのだった。
ここからハッピーエンドでゲームクリアするという道筋がまったく見えてこないが、この後はどうすればいのだろう。なにもない田舎道を馬に乗ってゆっくりと進みながら、私は頭を悩ませていた。
とりあえず街からもう大分離れたので鎧を着替えることにしよう。ステータス画面を出して装備を変更し、元々来ていたドレスへと着替えた。別に重くは無かったが、か弱い? 貴族女性が重厚な鎧を着ていたらかえって怪しまれるだろう。
田舎道をしばらく進むと村が見えてきた。ここへ来るまで周囲には人影は無い。と言うことは王国から追手は出ていないのかもしれない。しかしここもまだ領内かもしれないので油断は禁物だ。注意深く馬を進めると脇道から如何にもガラの悪そうな二人組が現れた。
『おい、ねーちゃん、貴族様がこんなところへ何の用だ。
大人しく金目のものを置いていけば無事に帰してやるぞ』
『そうだそうだ、兄貴の言うことを聞け!』
ベタすぎる…… 聞いたこともない声を棒読みで聞かされてもときめくはずもなく、私は深いため息をついた。しかしそれは相手に届くことはない。
『あなた達、この私から金品をせしめようと言うの?
痛い目にあいたくなかったらそこをお退きなさい!』
ルルリラは武装しているチンピラ風の男たちに脅されていると言うのに、ポポポポと強気で言い返している。この人はトラブルに巻き込まれているのではなく自ら生み出している、そう感じてしまう。
『へっ、ふざけたことを言いやがって。
貴族の女風情が生意気言ってんじゃねえぞ!』
『そうだそうだ、兄貴に逆らうな!』
チンピラたちが更なる脅しをかけてくると、さすがのルルリラも怯えたのか素直に馬から降りた。チンピラたちはルルリラの腕をつかんでどこかへ連れて行こうとしているようだ。腕を掴まれたことでコントローラーがブルブルルと激しく振動し、私は驚いて手を振りほどこうともがいた。
『ぐわあ、こいつ抵抗しやがって、痛てえじゃねえか。
ふざけんな!』
『そうだそうだ、兄貴に逆らうなんて生意気だ!』
『ドシン! きゃあ!』
ルルリラはポポポと言いながら地面へと倒れ込む。そこへ迫ってくるチンピラの兄貴の顔がどんどんアップになっていく。ハッキリ言って恐い、造形もそうだけど屈強でガラの悪い男にこんな近くまで迫ってこられたら怖いに決まっている。
私は明一杯抵抗しようと腕を盛んに振り回し、なんとかこの場を乗り切ろうとした。しかしその抵抗は逆効果だったのかチンピラたちは激高しルルリラの顔面を殴りつけた。頭にブルブルと振動が伝わってきて恐怖感も倍増だ。
『この野郎、優しくしてりゃ思い上がりやがって。
貴族なんてこの世からいなくなりゃいいんだ!』
『そうだそうだ、兄貴の言う通り』
そのセリフが聞こえた後画面は真っ暗になってしまった。
『GAME OVER』
どうやらこの選択は間違っていたらしい…… とすると馬から降りた後に攻撃を仕掛けるか、腕を掴まれた後大人しくついていくかのどちらかと言うことなのか? 大体馬から降りずに走り去ると言う選択はできないのだろうか。
もうそこそこ遅い時間になっていると思うが、どうにも納得できないのでムキになってコンティニューした。今度はほんの少し前、チンピラたちが脇から出てくるところからだ。
同じやり取りが繰り返されルルリラはやっぱり馬から降りた。だから降りないで逃げなさいって言うのに、この人は一体何をやっているのか。
とりあえず先に攻撃してみよう。馬から降りてチンピラが腕をつかもうとしているところを不意打ちで殴りつけた。すると相手は数メーターほど吹っ飛んでいき、顔を真っ赤にして立ち上がった。
『この女、許さねえぞ!
ぶっ殺してやる!』
ルルリラは臆することなく身構えている。兄貴と呼ばれている男が突進してきたので私はひょいっと身をかわす。そのまま振り向いて殴りつけるとチンピラはまた吹っ飛んで行った。
「なんだ案外いけるじゃないの。
やるわねルルリラ、まさかこんなに強かったなんて驚きだわ
相変わらず話し相手もいないのに一人でペラペラと独り言を言っていると、急に視界が白黒になった。そのままゆっくりと振り向くように画面が移って行くと、その目にはもう一人いた子分格のチンピラが弓を構えているのが見える。まさか……
『GAME OVER』
どうやらこの選択も誤りだったようだ。こうなったらクリアするまで腰を据えてやるしかない。一旦VRゴーグルを外して汗をぬぐい水分補給をした私は、時計をチラリと見てから再び臨戦態勢を整えた。
時間は二十二時少し前、明日も朝からバイトが入っているがまだ行ける。どうせ選択肢はあと一つ、つまり大人しく連れて行かれるだけだ。すぐに次へ進めるだろう。
しかしその考えは甘かったようだ。あっさりと連れて行かれてみると、倉庫のような場所へ押し込められてしまった。そしてお決まりのお約束でチンピラが迫ってきてそのままゲームオーバーとなった。
「じゃあどうすればいいのよ!
選択肢全てがゲームオーバーなんてわけが分からないわ」
こうなったら私にも意地がある。再びコンティニューで再挑戦を試みる。まずはチンピラ兄貴を殴ってからもう一度退ける。ここまでは最初と同じだ。次に素早く振り返ってからもう一人が矢を放つ前に倒してしまえば良いはずだ。しかし弓を射る動作を見ることはできたものの、そこへたどり着く前に撃たれてしまった。
これで四度目のゲームオーバー、だがしかしめげてはいられない。きっともっと早く動かないといけないのかも。それとも矢を避けるのだろうか。
そこから何度も挑戦したがクリアできる気配がない。いい加減汗だくになってきてしまったので今日のところはここまでにしておこう。ゆっくりと風呂へつかりたいが、ムキになり過ぎて時間が遅くなってしまったのでシャワーで済ませることにした。
そう言えばゲーム内ではお風呂とかないのだろうか。世界観的にはどうなのかわからないが、この手の萌えゲーム的なものにはサービスシーンがつきものである。今までやっていたスマホゲームも結構きわどい衣装を来たファンタジーな女性キャラや、半裸で筋肉ムキムキの男性キャラが出て来ていた。
まったく、裸でシャワーを浴びていたらおかしなことを考えてしまったが、ゲームの中まで必要以上にリアルである必要はない。第一戦闘中にトイレへ行きたくなったらどうするのか。あったとしてもせいぜい着替えシーンでサービスするくらいだろう。
着替え…… もしかしたら! 私はふとひらめいてすぐに試してみたくなった。パンツだけ履いて頭にタオルをしばりつけてVRゴーグルを被りゲームスタートだ!
また同じ展開で進めたが、兄貴を殴ったところで鎧に着替えた。するとこれがドンピシャで後ろから撃たれた矢を跳ね返してくれたのだ。
『そんな、兄貴、起きて下せえ!』
あとはゆっくりとこの子分を料理するだけだ。私はガタガタと震える小者へ渾身の一撃をお見舞いしてすっきりとした気分でゴーグルを脱ぎ捨てた。気分は爽快で思い残すことはなにもない。これでぐっすりと眠れる。
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