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第九章 浮遊霊たちは袂を別つ
104.変貌
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目の前にいるのは本当に大矢なのだろうか。予想をはるかに超えて長く戻ってこなかったのはどういうことなのか聞きたかったが、今はそんなことを切り出すことがためらわれる。
それでも僕は聞かないわけにいかない。なんといっても数少ない幽霊仲間なのだ。
「どうしたんだよ、戻ってきていきなりそんなこと言いだしてさ。まるで人が変わったみたいだよ?」
「変わったって? そりゃそうだよ。僕達は死んだんだよ? だから今までのようには過ごせないのさ」
そこには何らかの含みがあるのだろうが、いったい何なのかはわからない。僕はもう一度問いかける。
「復讐って、そりゃ復讐できるに越したことはないだろうけど、僕達に何ができると言うんだ?それにここからいなくなってどこで何していたのさ。帰ってきたらまるで別人だし、頭の整理が追い付かないよ」
「のりにいちゃん、なんだかこわいよ……」
千代も大矢の変貌ぶりに恐怖を感じているようだ。震える声で一言つぶやくと僕の後ろへ隠れてしまった。
「英ちゃんさ、僕達は間違っていたんだよ。死んでしまったから何もできない、何もされないってね。でもそれは思い込みだったんだ」
「思い…… 込み……?」
「そうさ、もし英ちゃんがあいつらに直接手が出せるとしたら復讐したいと思わない?同じ目に合わせてやりたいって思わないかい?そしてそれが本当に可能なら出来るようになりたいと思わない?」
「そんなバカなこと…… 本当に出来るの?」
「もちろん自分だけの力じゃ無理だろうね。誰かの、それは生きている人間だけど、人の力を借りれば生きている側の人や物に干渉することができるんだよ」
「それって本当の事なの?どうやって確かめたんだよ」
大矢の目はいわゆる座ってるってやつで、不気味で嫌な感じの目だ。今まで知っていただらしなく甘ったるい感じの話し方でもなく、いつも笑みを絶やさない雰囲気も無くなっていた。
その大矢がにやにやしながら後ろへ振り返る。そしてその視線の先から一人の女子が姿を現した。
「紹介するよ。僕のパートナーになってくれた、奥野桃香さん。彼女のおかげで僕には特別な力があることが分かったんだ」
「こんにちは。英介君と言うのはあなたなのね。聞いていた通りおとなしそう」
「あ、こんにちは。本田英介です」
僕はなんと返答していいかわからずただ茫然と並んだ二人を見ていた。大矢は相変わらず真っ白だったが、紹介された桃香という女子は胡桃同様色がきちんとついている、生きた人間だった。
そして二人ともその顔に本当の笑みはなく、何かに心を売り渡したような君の悪い薄笑いを浮かべている。千代は僕の背後に隠れたまま震えているように感じた。
「その…… 奥野さんと大矢はどういう知り合いなの?出かけている間に知り合ったってことなのかな?」
「うん、色々あって僕が彼女を助けたんだ。まさか僕達のことが見える人がそんな簡単に見つかるなんて奇跡だと思ったよ。そしてこの奇跡は僕にやるべきことが残ってるってことを示していると思うんだ」
「やるべき…… こと?」
「そんなの言わなくてもわかってるだろ?」
そうだ、わかっている。大矢は井出やその取り巻きに復讐するつもりなんだ。しかしどうやって? そんなことができるのだろうか。
「まさかその奥野さんって子に手を下させるつもりじゃないだろうな?」
「ふふふ、そんなことしないよ。そんな必要はないんだからね。もしかしたら英ちゃんもできるのかもしれないよ」
どういうことかさっぱりわからないまま僕は立ちすくんでいた。
「それにさ、僕達は別にどこかに縛り付けられているなんてこともないみたいだよ。
現に僕が病院を離れてからもう十日以上たつかね?
でも何ともないのさ」
確かにそれは不思議と言うか意外だった。過去から伝聞で引き継がれてきていたことは事実ではなかったということなのかもしれない。
「これからまた彼女の地元へ戻るんだ。向こうでやるべきことがあるからね。でも一応英ちゃんには挨拶しておこうと思って一旦戻ってきたんだよ」
「そうか、元気みたいで安心したよ。場所に縛られることはないって言うのが本当なら嬉しいな」
「そうだよ、せっかくだから色々なところへ行ってみたらいいんじゃないかな。僕みたいに何か新しい発見があるかもしれないよ」
新しい発見とは何だろう。さっき言っていた大矢に備わっている特別な力と言うやつのことだろうか。僕はそれを聞きたい気持ちと、聞くのが怖い気持ちとで揺れ動いていた。
「じゃあ英ちゃんの顔も見られたしそろそろ行くよ。多分もう会うことはないと思うけど元気でね。まあ元気と言っても死んでいることに変わりはないんだけどさ」
「ちょっと待てよ、もう会うことがないってどういう意味?もうこの町へは戻ってこないつもりじゃないよね?」
「そうだね、次戻ってくるときはあいつらの最後の日かもね。そうしたらここにいる必要はないし、桃香と楽しく過ごすのさ」
「ちょっと待てよ、何するつもりなんだよ。そんな、まさかそんな、そんなこと…… できるわけないだろ!」
「まあそうだよね、普通は出来ないって思うよね。なんといっても僕達は無力な幽霊だからさ」
そう言うと大矢は隣の桃香と手を繋いでからその場にしゃがみ込んだ。そして足元の石ころを一つ拾った。えっ? 石を拾っただって!?
ススキの穂すらつかむことができない、降ってくる雨粒にさえ抗えないはずの僕達幽霊が落ちている石を拾うことなんてできるのか?
そのまま二人はゆっくりと立ち上がり、大矢は手に持った石ころを僕の足元へ向かって転がすように投げてきた。
僕はやや放心気味に大矢と投げられた石ころを見てから自分で拾おうとした。しかし当然のようにその小石はびくともせず、がっちりと地面に張り付いていた。
「今のが意味するところって、英ちゃんなら分かるよね?それが僕の特別な力なのさ」
「そうよ、紀夫君にはすごい力があるの。それを私のために使ってくれるって言うのよ?私、それがとても嬉しいの」
目の前に手を繋いで立っている二人はそう言ってから高らかに笑い、そのまま土手の上へ向かって歩き、向こう側へ消えていった。
僕は何もできず、声もかけられずにその場に立ち尽くしたままだった。
それでも僕は聞かないわけにいかない。なんといっても数少ない幽霊仲間なのだ。
「どうしたんだよ、戻ってきていきなりそんなこと言いだしてさ。まるで人が変わったみたいだよ?」
「変わったって? そりゃそうだよ。僕達は死んだんだよ? だから今までのようには過ごせないのさ」
そこには何らかの含みがあるのだろうが、いったい何なのかはわからない。僕はもう一度問いかける。
「復讐って、そりゃ復讐できるに越したことはないだろうけど、僕達に何ができると言うんだ?それにここからいなくなってどこで何していたのさ。帰ってきたらまるで別人だし、頭の整理が追い付かないよ」
「のりにいちゃん、なんだかこわいよ……」
千代も大矢の変貌ぶりに恐怖を感じているようだ。震える声で一言つぶやくと僕の後ろへ隠れてしまった。
「英ちゃんさ、僕達は間違っていたんだよ。死んでしまったから何もできない、何もされないってね。でもそれは思い込みだったんだ」
「思い…… 込み……?」
「そうさ、もし英ちゃんがあいつらに直接手が出せるとしたら復讐したいと思わない?同じ目に合わせてやりたいって思わないかい?そしてそれが本当に可能なら出来るようになりたいと思わない?」
「そんなバカなこと…… 本当に出来るの?」
「もちろん自分だけの力じゃ無理だろうね。誰かの、それは生きている人間だけど、人の力を借りれば生きている側の人や物に干渉することができるんだよ」
「それって本当の事なの?どうやって確かめたんだよ」
大矢の目はいわゆる座ってるってやつで、不気味で嫌な感じの目だ。今まで知っていただらしなく甘ったるい感じの話し方でもなく、いつも笑みを絶やさない雰囲気も無くなっていた。
その大矢がにやにやしながら後ろへ振り返る。そしてその視線の先から一人の女子が姿を現した。
「紹介するよ。僕のパートナーになってくれた、奥野桃香さん。彼女のおかげで僕には特別な力があることが分かったんだ」
「こんにちは。英介君と言うのはあなたなのね。聞いていた通りおとなしそう」
「あ、こんにちは。本田英介です」
僕はなんと返答していいかわからずただ茫然と並んだ二人を見ていた。大矢は相変わらず真っ白だったが、紹介された桃香という女子は胡桃同様色がきちんとついている、生きた人間だった。
そして二人ともその顔に本当の笑みはなく、何かに心を売り渡したような君の悪い薄笑いを浮かべている。千代は僕の背後に隠れたまま震えているように感じた。
「その…… 奥野さんと大矢はどういう知り合いなの?出かけている間に知り合ったってことなのかな?」
「うん、色々あって僕が彼女を助けたんだ。まさか僕達のことが見える人がそんな簡単に見つかるなんて奇跡だと思ったよ。そしてこの奇跡は僕にやるべきことが残ってるってことを示していると思うんだ」
「やるべき…… こと?」
「そんなの言わなくてもわかってるだろ?」
そうだ、わかっている。大矢は井出やその取り巻きに復讐するつもりなんだ。しかしどうやって? そんなことができるのだろうか。
「まさかその奥野さんって子に手を下させるつもりじゃないだろうな?」
「ふふふ、そんなことしないよ。そんな必要はないんだからね。もしかしたら英ちゃんもできるのかもしれないよ」
どういうことかさっぱりわからないまま僕は立ちすくんでいた。
「それにさ、僕達は別にどこかに縛り付けられているなんてこともないみたいだよ。
現に僕が病院を離れてからもう十日以上たつかね?
でも何ともないのさ」
確かにそれは不思議と言うか意外だった。過去から伝聞で引き継がれてきていたことは事実ではなかったということなのかもしれない。
「これからまた彼女の地元へ戻るんだ。向こうでやるべきことがあるからね。でも一応英ちゃんには挨拶しておこうと思って一旦戻ってきたんだよ」
「そうか、元気みたいで安心したよ。場所に縛られることはないって言うのが本当なら嬉しいな」
「そうだよ、せっかくだから色々なところへ行ってみたらいいんじゃないかな。僕みたいに何か新しい発見があるかもしれないよ」
新しい発見とは何だろう。さっき言っていた大矢に備わっている特別な力と言うやつのことだろうか。僕はそれを聞きたい気持ちと、聞くのが怖い気持ちとで揺れ動いていた。
「じゃあ英ちゃんの顔も見られたしそろそろ行くよ。多分もう会うことはないと思うけど元気でね。まあ元気と言っても死んでいることに変わりはないんだけどさ」
「ちょっと待てよ、もう会うことがないってどういう意味?もうこの町へは戻ってこないつもりじゃないよね?」
「そうだね、次戻ってくるときはあいつらの最後の日かもね。そうしたらここにいる必要はないし、桃香と楽しく過ごすのさ」
「ちょっと待てよ、何するつもりなんだよ。そんな、まさかそんな、そんなこと…… できるわけないだろ!」
「まあそうだよね、普通は出来ないって思うよね。なんといっても僕達は無力な幽霊だからさ」
そう言うと大矢は隣の桃香と手を繋いでからその場にしゃがみ込んだ。そして足元の石ころを一つ拾った。えっ? 石を拾っただって!?
ススキの穂すらつかむことができない、降ってくる雨粒にさえ抗えないはずの僕達幽霊が落ちている石を拾うことなんてできるのか?
そのまま二人はゆっくりと立ち上がり、大矢は手に持った石ころを僕の足元へ向かって転がすように投げてきた。
僕はやや放心気味に大矢と投げられた石ころを見てから自分で拾おうとした。しかし当然のようにその小石はびくともせず、がっちりと地面に張り付いていた。
「今のが意味するところって、英ちゃんなら分かるよね?それが僕の特別な力なのさ」
「そうよ、紀夫君にはすごい力があるの。それを私のために使ってくれるって言うのよ?私、それがとても嬉しいの」
目の前に手を繋いで立っている二人はそう言ってから高らかに笑い、そのまま土手の上へ向かって歩き、向こう側へ消えていった。
僕は何もできず、声もかけられずにその場に立ち尽くしたままだった。
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