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第四章 魔術研究と改革
53.心境の変化
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帰宅してから数時間たちそろそろいい時間になってきたが、陽が傾かないこの世界には当然夕焼けはない。それでも緑の芝生には別の色が差していた。
「はあはあはぁ、折角の綺麗な庭を大分汚してしまったわね……
汚したと言うよりはおどろおどろしいと言った方がいいかしら」
「そうね、説明されたことは理解できたけど全然コツがつかめないわ。
マコが回復してくれるから痛みはすぐ引くけどねぇ。
さすがにこれだけ血だまりを作ると申し訳なくなるよ」
「庭は浄化がかかればきれいになるから気にしないでいいさ。
それよりもトゲが伸びすぎないよう、太くならないようイメージを強く持つんだ。
できるだけ細く短く、スッと血管に刺さるようにね」
「随分難しいこと言うわよねぇ。
ロミさんはともかく、私はナイフすら使ったことがないのよ?
裁縫の針を布に刺すのとはわけが違うわ」
「そうか、マハルタは普段針を扱っているんだからそのイメージを持てばいいんだ。
裁縫をしていて指に針を刺してしまうことがあるだろ?
あんな感じで自分へ刺せばいいんだよ」
「何言ってるのよ、しくじるのと自分でやるのは違うわ。
私だって怖いって神経くらい人並みに持ってるんだからね。
ライト君みたいにこんなボタボタ血を流すのは絶対に嫌よ」
「私もそろそろやめにしたいわ。
大分暗くなったし今日はお開きってことでさ。
明日の分作りたいからまた台所借りるわよ?」
練習初日はこんなもんだろうと言うことになり、僕らは練習を終えて屋敷へと戻った。最初からうまくはいかなかったけど切っ掛けとしては十分だったと思いたい。一度成果が出始めればやる気もアップして続ける意欲が出るはず、すなわち成功体験だ!
「今日は初日だからさ、そんな落ち込まないで。
きっと練習していけばできるようになるよ。
お兄ちゃんだって一応魔術使えるようになったんだから、ロミちゃんだってできるってば」
「そうかなぁ、別に使えなくても困ってないから頑張る気も起きないんだよね。
そりゃ森で獣に襲われた時に魔術が使えた方がいいけどさ。
ナイフでも十分戦えるし、もしもの時には潔く諦めればいいだけだもん」
「でも死んじゃったらせっかく集めた果物とか全部無くなっちゃうんでしょ?
そんな目にあうくらいなら魔術でバーンって倒しちゃったほうがいいじゃん」
夕食の後お茶をしながら反省会をしていたのだが、どうやら真琴はロミを励ましてなんとか魔術の練習を続けさせたくて仕方ないらしい。僕でさえ出来たんだから、という言い回しは気になるところだが、友達の心配をしている真琴を見ているのは微笑ましく嬉しいことだ。
だがもう一人には全く気を使ってくれないところは少し気になる。当然そのもう一人は不機嫌になるわけで……
「ま、まああれさ、マハルタも初日からうまくはいかないさ。
三人でのんびりやって行こうよ」
「そうね…… ちょっと気になるところがないわけじゃないけど……
ライト君がそういうなら続けてみるよ。
でもやっぱり裁縫の修行が優先かなぁ」
「そりゃそうだよ、僕も手に職つける方を優先してもらいたいね。
魔術は便利だけど必須じゃないんだから気楽にやろうよ。
何かが出来るようになったら儲けものってくらいでいいんじゃないかな」
「うん、せっかくライト君が教えてくれるんだから私頑張るよ。
きっと毎日少しずつでも練習した方がいいよね」
動機はともかく、マハルタがやる気を見せてくれているうちになんとか成功体験を味わってもらうのだ。それがうまく行って、ようやく学校の授業で取り入れることができるかどうか相談する段階へ進める。今魔術基礎で足踏みしている生徒や、これから上がってくる生徒たちのためにもしっかりと検証していこう。
などと考えながら十日ほど経った。
「出来た! ライト君、出来たよ!
ほんの少しだけだけど色が変わってるよね?」
「うんうん、一歩前進って感じだね
ところで手の具合はどうかな。
血は出てないみたいだしかなりうまく行ってるんじゃない?」
「なんかさ! 達成感っていうのかな?
私には出来ないって諦めてたことができるようになるなんて思ってなかったからさ。
すっごくうれしいよ! ライト君ありがとね」
「ロミはまだ出来てないからなぁ。
きっと毎日やってるだけあって差がついたのかもしれない。
マハルタは努力家だからきっと出来るようになるって信じてたよ」
いくらなんでもお世辞が過ぎるかと思ったけど努力していたのは本当だし、ロミには真琴がべったりついているんだから、僕がマハルタの肩を持ってあげないとかわいそうだ。
かわいそう? 僕は一体何様のつもりだ。こんな見下ろしたような考え方でこの先うまくやって行けるわけない。自分自身もまだまだどころか、相変わらず手からボタボタ血を流していると言う始末なのだから、うかうかしているとマハルタに追い抜かれてしまうかもしれない。
そりゃ潜在的な魔力量のお蔭で威力的な優位は揺るがないだろうが、迅速性正確性想像力に関してはいつどうなったとしても不思議はない。とは言えマハルタの習得希望は生活魔術だから僕と被ることはないし、そもそも僕は魔術を放ってどうこうしようとは考えていない。あくまで研究をしているだけだ。
ここまで懸命に訓練をしてきて体得してきた僕の戦い方はほぼ完全な近接戦闘だ。今は片腕だけでなく全身へ竜の鱗を纏うことができるようになっている。最初は胡散臭いと思っていたポチに鍛えられたおかげで攻防ともに不安は無くなった。
だけどそれはどんな不安に対する備えなのか、自問自答して出てくる答えはいくつかある。まずは自分自身や真琴やメイドたちを含めた家族を守るため。さらにはコ村を護るため。そして不本意ながらプレイヤーと戦うための準備と言うことになる。
そういえば現在のプレイヤーたちはどのくらいの強さなんだろう。最近は格闘や魔術の練習にかまけて全然チェックしていなかったけど、そろそろ少しくらいは街から離れて冒険を満喫しているだろうか。
もし僕がプレイヤーをやっていたら、早めにレベル上げしたり遠くまで出かけてみたりするんじゃないかとか考えると、高額な料金を払っているのに時間を浪費しすぎてもったいない気がする。
せっかくこちらへ遊びに来ているのだから、きちんと相手をしてあげると言うのがおもてなしの精神と言うものだ。初めに説明された時には乗り気にはなれなかったのだが、自分の能力に自信が持てるようになるにしたがってその力を行使して見たくなっている。もしかしたら魔人となって精神に変化が出ているのかもしれない。
これは思い当たることがあって、こちらに来てからの真琴は発言も過激になっているし人間族を憎むようになっている節がある。元の生活で酷い目にあっていたからその反動もあるし、年齢なりの未成熟な倫理観と併せて人間族排斥主義と言えそうなくらいの過激思想に傾いているのも間違いない。
そして僕もそこへ向かっている自覚を持ちつつも認めたくはなく、軌道修正をするためにどうすべきか悩んでいた。
「はあはあはぁ、折角の綺麗な庭を大分汚してしまったわね……
汚したと言うよりはおどろおどろしいと言った方がいいかしら」
「そうね、説明されたことは理解できたけど全然コツがつかめないわ。
マコが回復してくれるから痛みはすぐ引くけどねぇ。
さすがにこれだけ血だまりを作ると申し訳なくなるよ」
「庭は浄化がかかればきれいになるから気にしないでいいさ。
それよりもトゲが伸びすぎないよう、太くならないようイメージを強く持つんだ。
できるだけ細く短く、スッと血管に刺さるようにね」
「随分難しいこと言うわよねぇ。
ロミさんはともかく、私はナイフすら使ったことがないのよ?
裁縫の針を布に刺すのとはわけが違うわ」
「そうか、マハルタは普段針を扱っているんだからそのイメージを持てばいいんだ。
裁縫をしていて指に針を刺してしまうことがあるだろ?
あんな感じで自分へ刺せばいいんだよ」
「何言ってるのよ、しくじるのと自分でやるのは違うわ。
私だって怖いって神経くらい人並みに持ってるんだからね。
ライト君みたいにこんなボタボタ血を流すのは絶対に嫌よ」
「私もそろそろやめにしたいわ。
大分暗くなったし今日はお開きってことでさ。
明日の分作りたいからまた台所借りるわよ?」
練習初日はこんなもんだろうと言うことになり、僕らは練習を終えて屋敷へと戻った。最初からうまくはいかなかったけど切っ掛けとしては十分だったと思いたい。一度成果が出始めればやる気もアップして続ける意欲が出るはず、すなわち成功体験だ!
「今日は初日だからさ、そんな落ち込まないで。
きっと練習していけばできるようになるよ。
お兄ちゃんだって一応魔術使えるようになったんだから、ロミちゃんだってできるってば」
「そうかなぁ、別に使えなくても困ってないから頑張る気も起きないんだよね。
そりゃ森で獣に襲われた時に魔術が使えた方がいいけどさ。
ナイフでも十分戦えるし、もしもの時には潔く諦めればいいだけだもん」
「でも死んじゃったらせっかく集めた果物とか全部無くなっちゃうんでしょ?
そんな目にあうくらいなら魔術でバーンって倒しちゃったほうがいいじゃん」
夕食の後お茶をしながら反省会をしていたのだが、どうやら真琴はロミを励ましてなんとか魔術の練習を続けさせたくて仕方ないらしい。僕でさえ出来たんだから、という言い回しは気になるところだが、友達の心配をしている真琴を見ているのは微笑ましく嬉しいことだ。
だがもう一人には全く気を使ってくれないところは少し気になる。当然そのもう一人は不機嫌になるわけで……
「ま、まああれさ、マハルタも初日からうまくはいかないさ。
三人でのんびりやって行こうよ」
「そうね…… ちょっと気になるところがないわけじゃないけど……
ライト君がそういうなら続けてみるよ。
でもやっぱり裁縫の修行が優先かなぁ」
「そりゃそうだよ、僕も手に職つける方を優先してもらいたいね。
魔術は便利だけど必須じゃないんだから気楽にやろうよ。
何かが出来るようになったら儲けものってくらいでいいんじゃないかな」
「うん、せっかくライト君が教えてくれるんだから私頑張るよ。
きっと毎日少しずつでも練習した方がいいよね」
動機はともかく、マハルタがやる気を見せてくれているうちになんとか成功体験を味わってもらうのだ。それがうまく行って、ようやく学校の授業で取り入れることができるかどうか相談する段階へ進める。今魔術基礎で足踏みしている生徒や、これから上がってくる生徒たちのためにもしっかりと検証していこう。
などと考えながら十日ほど経った。
「出来た! ライト君、出来たよ!
ほんの少しだけだけど色が変わってるよね?」
「うんうん、一歩前進って感じだね
ところで手の具合はどうかな。
血は出てないみたいだしかなりうまく行ってるんじゃない?」
「なんかさ! 達成感っていうのかな?
私には出来ないって諦めてたことができるようになるなんて思ってなかったからさ。
すっごくうれしいよ! ライト君ありがとね」
「ロミはまだ出来てないからなぁ。
きっと毎日やってるだけあって差がついたのかもしれない。
マハルタは努力家だからきっと出来るようになるって信じてたよ」
いくらなんでもお世辞が過ぎるかと思ったけど努力していたのは本当だし、ロミには真琴がべったりついているんだから、僕がマハルタの肩を持ってあげないとかわいそうだ。
かわいそう? 僕は一体何様のつもりだ。こんな見下ろしたような考え方でこの先うまくやって行けるわけない。自分自身もまだまだどころか、相変わらず手からボタボタ血を流していると言う始末なのだから、うかうかしているとマハルタに追い抜かれてしまうかもしれない。
そりゃ潜在的な魔力量のお蔭で威力的な優位は揺るがないだろうが、迅速性正確性想像力に関してはいつどうなったとしても不思議はない。とは言えマハルタの習得希望は生活魔術だから僕と被ることはないし、そもそも僕は魔術を放ってどうこうしようとは考えていない。あくまで研究をしているだけだ。
ここまで懸命に訓練をしてきて体得してきた僕の戦い方はほぼ完全な近接戦闘だ。今は片腕だけでなく全身へ竜の鱗を纏うことができるようになっている。最初は胡散臭いと思っていたポチに鍛えられたおかげで攻防ともに不安は無くなった。
だけどそれはどんな不安に対する備えなのか、自問自答して出てくる答えはいくつかある。まずは自分自身や真琴やメイドたちを含めた家族を守るため。さらにはコ村を護るため。そして不本意ながらプレイヤーと戦うための準備と言うことになる。
そういえば現在のプレイヤーたちはどのくらいの強さなんだろう。最近は格闘や魔術の練習にかまけて全然チェックしていなかったけど、そろそろ少しくらいは街から離れて冒険を満喫しているだろうか。
もし僕がプレイヤーをやっていたら、早めにレベル上げしたり遠くまで出かけてみたりするんじゃないかとか考えると、高額な料金を払っているのに時間を浪費しすぎてもったいない気がする。
せっかくこちらへ遊びに来ているのだから、きちんと相手をしてあげると言うのがおもてなしの精神と言うものだ。初めに説明された時には乗り気にはなれなかったのだが、自分の能力に自信が持てるようになるにしたがってその力を行使して見たくなっている。もしかしたら魔人となって精神に変化が出ているのかもしれない。
これは思い当たることがあって、こちらに来てからの真琴は発言も過激になっているし人間族を憎むようになっている節がある。元の生活で酷い目にあっていたからその反動もあるし、年齢なりの未成熟な倫理観と併せて人間族排斥主義と言えそうなくらいの過激思想に傾いているのも間違いない。
そして僕もそこへ向かっている自覚を持ちつつも認めたくはなく、軌道修正をするためにどうすべきか悩んでいた。
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