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第四章 魔術研究と改革
49.手乗りドラゴン
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僕と真琴は一階へと登りガレージへと向かった。そこには爺ちゃんが遺してくれたクラシックなバイクが止めてある。まず動かして見る前に跨ってみるとちゃんと足はつくので一安心だ。
キーはないのでそのままセルボタンを押して見るが無反応である。そもそも足の間にあるのがエンジンなのかも怪しいし、揺さぶってもタンクにガソリンが入っているわけでもない。真琴が魔力を送り込んだ時にメーターが光ったらしいし、他に手かがりもないのでもう一度試してもらう事にした。
「じゃあ行くよ。
ほらほら光ってるでしょ?」
「でもエンジンはかからないままだなぁ。
この世界のものだから魔道具っぽいし、魔力で動くのは間違いないと思うんだけど……
真琴はなにか思い浮かばないか?」
「うーん、これって魔道具なんだよね?
それなら魔力を溜めれば動くと思ったのになぁ。
もしかしてメンマちゃんたちみたいに日光浴が必要なんじゃないの?」
「なるほど、メンマたちと同じ魔道具と言うならその可能性もあるね。
よし、表に出してみよう、これで動いたら嬉しいんだけどな」
ガレージの扉を開けてバイクを表へ出してみると、外光に照らされて光り輝いている。特にクロームメッキ部分なんてめちゃくちゃきれいでカッコいい。そのキラキラと輝くマフラーが良く見える、右後方の地面に寝転がって見上げた姿はもう最高だ!
だが問題がないわけでもない。なんせリアシートの辺りには出前器とおかもちがぶらぶらと揺れ、その存在を強く主張しているのだから。良く考えたらこのままだと二人乗りもできない。そして最大の懸念は、僕はまだ出前用のビジネスバイクしか乗ったことがないという事実だった。
このバイクが一つの魔道具として出来上がっているのだとしたら、爺ちゃん以外の手での分解や改造は出来ないことになる。せめて格納式とかそういう構造なら良かったのにそんな気配はどこにもなく、しっかりと取り付けられている。
それにしてもおかもちまでついているのはなぜだろう。出前器だけ付けておかもちは近くに置いてあってもおかしくないと思うんだけど、なんて思いながら手を伸ばして見ると、銀色の箱は簡単に取り外すことが出来た。どうやらここは一体型じゃないみたいだ。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、こっちに出前来てよー」
いつの間にか庭の椅子に腰かけた真琴が、テーブルを手のひらで叩きながら出前を待っている。子供の頃はこうやって出前ごっこをしてたっけ。僕は空のおかもちをぶら下げて真琴の元へ行きテーブルの上に乗せた。
「紅茶とお菓子でも持ってきてあげられたら良かったけどな。
まあごっご遊びだと思って我慢してくれよ?
ルースーに紅茶でも頼むか?」
「ううん、今はいらないかな。
こうやってお兄ちゃんと二人っきりがいいの。
ふふふ、小さい頃に戻ったみたい」
まだ十歳の真琴は十分に小さいが、今ここでそんなことを言うのは野暮だろう。僕は扉を上方へ引き抜いて中から何かを取り出す真似をしようとしたのだが、中にはなにか入っているではないか。
「お兄ちゃん!? 中にどんぶり入ってるよ?
お爺ちゃんのラーメンだったりして!」
「八百年前のラーメン?
さすがにそれはないと思うけどな。
ちょっと出して見るか、緊張するけど……」
おかもちの中からラーメン鉢を出してみると、そこには卵が入っていた。何の卵かわからないが回して見ると勢いよくクルクルと回っている。まさかのゆで卵!? それにしてもなんだか温かく感じるが、作って間もないなんてことはありえないはず。
「真琴? この卵なんか温かくないか?
気のせいならいいんだけど、まさかこれも魔道具だったりするのかな」
「どうだろう、ホントに温かいね。
まるで生きてるみたいにトクトクしてる気もするし。
パカって割れてなにか産まれてくるんじゃな――」
『パカッ』「ウミャー、ウミャー、フギャー」
「―― って!? 本当に産まれたよ!
なにこれ、お兄ちゃん! なにこれー
めっちゃかわいいー」
真琴の手の中で割れた卵からは小さな生き物が産まれていた。それは丸っこい鳥のような? いや、確かに翼はあるけど、身体は羽ではなくうろこで覆われている。つまり爬虫類的な特徴を持ったヒヨコのような生き物だ。
それにしたってなんでラーメン鉢に入っておかもちの中にいたのだろうか。しかも爺ちゃんが入れておいたとすると八百年以上経っているのだ。一体何のために?
「ねえねえお兄ちゃん、この子飼ってもいいんでしょ?
マコが面倒見るからね!」
「あ、ああ、これがなんだとか気にならないのか?
少しくらい警戒した方が良くない?」
「だってお爺ちゃんが遺したに決まってるじゃん。
こんなにかわいいヒヨコを残してくれてるなら最初に言って欲しかったよねー
名前は何にしよっかな、ピーちゃんはありふれてるしなー」
確かに、真琴がこんなご機嫌になるなら最初に遺産の説明をしたときにでも伝えてくれたら良かったのになんでこんな隠すような真似をしたんだろう。そんなことを考えながらバイクのほうへ振り返ると、リアシートの辺りに鎮座していた出前器がいつの間にか消えていた。
それだけではなく、テーブルの上に置いたはずのおかもちまでなくなっており、代わりに藁でできた鳥の巣が置いてある。大きさはちょうどラーメン鉢がすっぽり入るくらいか。試しに置いてみると測ったようにピッタリだった。
「これなあに? この子のおうちになるのかな。
ラーメンから産まれたラーメン太郎にはピッタリだね」
「いやいや、産まれたのはラーメンからじゃなくて卵からだろ。
いうなれば卵太郎、いやそれは普通か……」
「お兄ちゃん! そんなことよりこの子なんか変だよ?
ずっとパタパタパタってしてるけど飛んでっちゃわない?」
「何のヒヨコかわからないけどそんなすぐに飛べないと思うけどなぁ。
でもウロコあるし鳥じゃないかもしれないね。
空飛ぶ爬虫類なんてドラゴンみたいだし、しばらくしたらでっかくなるかもしれないぞ?」
「この子ってドラゴンなの? 凄い!
大きくなったら背中に乗せて飛んでくれるかなぁ」
「どうだろうな、まずは期待して育ててみたらいいんじゃない?
乗れるくらい大きくなったら餌代も大変だろうからほどほどがいいけどね。
真琴もしばらくは世話が大変だな」
「うん! いっぱいかわいがるよー」
こうして思いもよらぬハプニングによって、ひとまずトラスト侵攻は延期された。まったくドラゴンのヒヨコ様様である。爬虫類の子供がヒヨコなのかどうかは置いておいて、手のひらに乗るくらい小さくて丸っこいその姿はどう見てもヒヨコだ。
願わくば、このヒヨコが大きくなるまでに真琴の怒りが収まることを願うばかりだ。僕はそんな心配をしながら日光浴しているバイクを眺めていた。
キーはないのでそのままセルボタンを押して見るが無反応である。そもそも足の間にあるのがエンジンなのかも怪しいし、揺さぶってもタンクにガソリンが入っているわけでもない。真琴が魔力を送り込んだ時にメーターが光ったらしいし、他に手かがりもないのでもう一度試してもらう事にした。
「じゃあ行くよ。
ほらほら光ってるでしょ?」
「でもエンジンはかからないままだなぁ。
この世界のものだから魔道具っぽいし、魔力で動くのは間違いないと思うんだけど……
真琴はなにか思い浮かばないか?」
「うーん、これって魔道具なんだよね?
それなら魔力を溜めれば動くと思ったのになぁ。
もしかしてメンマちゃんたちみたいに日光浴が必要なんじゃないの?」
「なるほど、メンマたちと同じ魔道具と言うならその可能性もあるね。
よし、表に出してみよう、これで動いたら嬉しいんだけどな」
ガレージの扉を開けてバイクを表へ出してみると、外光に照らされて光り輝いている。特にクロームメッキ部分なんてめちゃくちゃきれいでカッコいい。そのキラキラと輝くマフラーが良く見える、右後方の地面に寝転がって見上げた姿はもう最高だ!
だが問題がないわけでもない。なんせリアシートの辺りには出前器とおかもちがぶらぶらと揺れ、その存在を強く主張しているのだから。良く考えたらこのままだと二人乗りもできない。そして最大の懸念は、僕はまだ出前用のビジネスバイクしか乗ったことがないという事実だった。
このバイクが一つの魔道具として出来上がっているのだとしたら、爺ちゃん以外の手での分解や改造は出来ないことになる。せめて格納式とかそういう構造なら良かったのにそんな気配はどこにもなく、しっかりと取り付けられている。
それにしてもおかもちまでついているのはなぜだろう。出前器だけ付けておかもちは近くに置いてあってもおかしくないと思うんだけど、なんて思いながら手を伸ばして見ると、銀色の箱は簡単に取り外すことが出来た。どうやらここは一体型じゃないみたいだ。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、こっちに出前来てよー」
いつの間にか庭の椅子に腰かけた真琴が、テーブルを手のひらで叩きながら出前を待っている。子供の頃はこうやって出前ごっこをしてたっけ。僕は空のおかもちをぶら下げて真琴の元へ行きテーブルの上に乗せた。
「紅茶とお菓子でも持ってきてあげられたら良かったけどな。
まあごっご遊びだと思って我慢してくれよ?
ルースーに紅茶でも頼むか?」
「ううん、今はいらないかな。
こうやってお兄ちゃんと二人っきりがいいの。
ふふふ、小さい頃に戻ったみたい」
まだ十歳の真琴は十分に小さいが、今ここでそんなことを言うのは野暮だろう。僕は扉を上方へ引き抜いて中から何かを取り出す真似をしようとしたのだが、中にはなにか入っているではないか。
「お兄ちゃん!? 中にどんぶり入ってるよ?
お爺ちゃんのラーメンだったりして!」
「八百年前のラーメン?
さすがにそれはないと思うけどな。
ちょっと出して見るか、緊張するけど……」
おかもちの中からラーメン鉢を出してみると、そこには卵が入っていた。何の卵かわからないが回して見ると勢いよくクルクルと回っている。まさかのゆで卵!? それにしてもなんだか温かく感じるが、作って間もないなんてことはありえないはず。
「真琴? この卵なんか温かくないか?
気のせいならいいんだけど、まさかこれも魔道具だったりするのかな」
「どうだろう、ホントに温かいね。
まるで生きてるみたいにトクトクしてる気もするし。
パカって割れてなにか産まれてくるんじゃな――」
『パカッ』「ウミャー、ウミャー、フギャー」
「―― って!? 本当に産まれたよ!
なにこれ、お兄ちゃん! なにこれー
めっちゃかわいいー」
真琴の手の中で割れた卵からは小さな生き物が産まれていた。それは丸っこい鳥のような? いや、確かに翼はあるけど、身体は羽ではなくうろこで覆われている。つまり爬虫類的な特徴を持ったヒヨコのような生き物だ。
それにしたってなんでラーメン鉢に入っておかもちの中にいたのだろうか。しかも爺ちゃんが入れておいたとすると八百年以上経っているのだ。一体何のために?
「ねえねえお兄ちゃん、この子飼ってもいいんでしょ?
マコが面倒見るからね!」
「あ、ああ、これがなんだとか気にならないのか?
少しくらい警戒した方が良くない?」
「だってお爺ちゃんが遺したに決まってるじゃん。
こんなにかわいいヒヨコを残してくれてるなら最初に言って欲しかったよねー
名前は何にしよっかな、ピーちゃんはありふれてるしなー」
確かに、真琴がこんなご機嫌になるなら最初に遺産の説明をしたときにでも伝えてくれたら良かったのになんでこんな隠すような真似をしたんだろう。そんなことを考えながらバイクのほうへ振り返ると、リアシートの辺りに鎮座していた出前器がいつの間にか消えていた。
それだけではなく、テーブルの上に置いたはずのおかもちまでなくなっており、代わりに藁でできた鳥の巣が置いてある。大きさはちょうどラーメン鉢がすっぽり入るくらいか。試しに置いてみると測ったようにピッタリだった。
「これなあに? この子のおうちになるのかな。
ラーメンから産まれたラーメン太郎にはピッタリだね」
「いやいや、産まれたのはラーメンからじゃなくて卵からだろ。
いうなれば卵太郎、いやそれは普通か……」
「お兄ちゃん! そんなことよりこの子なんか変だよ?
ずっとパタパタパタってしてるけど飛んでっちゃわない?」
「何のヒヨコかわからないけどそんなすぐに飛べないと思うけどなぁ。
でもウロコあるし鳥じゃないかもしれないね。
空飛ぶ爬虫類なんてドラゴンみたいだし、しばらくしたらでっかくなるかもしれないぞ?」
「この子ってドラゴンなの? 凄い!
大きくなったら背中に乗せて飛んでくれるかなぁ」
「どうだろうな、まずは期待して育ててみたらいいんじゃない?
乗れるくらい大きくなったら餌代も大変だろうからほどほどがいいけどね。
真琴もしばらくは世話が大変だな」
「うん! いっぱいかわいがるよー」
こうして思いもよらぬハプニングによって、ひとまずトラスト侵攻は延期された。まったくドラゴンのヒヨコ様様である。爬虫類の子供がヒヨコなのかどうかは置いておいて、手のひらに乗るくらい小さくて丸っこいその姿はどう見てもヒヨコだ。
願わくば、このヒヨコが大きくなるまでに真琴の怒りが収まることを願うばかりだ。僕はそんな心配をしながら日光浴しているバイクを眺めていた。
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