24 / 63
第三章 学校生活始めました
24.嬉し恥ずかし新入生
しおりを挟む
マイの計らいで校長達は僕たちの扱いについて十分理解してくれたと聞かされ、ひとまずは公民館で会う約束をした。とは言ってもそんな大層なものではなく、他の生徒と同じように扱ってくれればいいだけではあるのだが。
「校長、副校長にわかっていただきたいのは、僕たちが特別な存在ではないと言うことです。
ごく普通、いやそれよりも世間を知らないただの子供だという認識を持ってください」
「はい、それは重々承知しております。
ですので学校内では他の生徒と同じ態度で臨むことをお約束します」
「ものすごく不安を感じるんですが心配し過ぎでしょうか……
真琴はどう思う?」
「うーん、マコはどっちでもいいや。
馴染めなかったら通うの諦めてお花育てて暮らすよ。
魔法少女になれないのは残念だけどね……」
「いえいえ真琴様、ご心配なさらずに。
このマサタカ、必ずやご満足いただけるよう忠義を尽くしますぞ?
もちろん妻のカナエも同じ気持ちであると誓いましょう」
「だからそんな対応されたら学校へは顔出せなくなるんですよ。
その辺のとこわかってくれてないですよね?
マイさんだってもう僕にさまなんて敬称つけないんですよ?
校長達にもやってもらわないと困ります!」
完全に無茶ぶりだったがそう言い放ってからマイを見ると、手を細かく振りながら困っている様子だった。やっぱり急には無理なのかもしれないが、勢いで乗り切れることもある。僕はマイへ向かってこいこいと手招きのゼスチャーをした。
「そ、そうですよ、校長先生?
私はもうすっかり慣れましたから、ねえ? 雷人、くん」
「おお流石です、マイ様は遠縁者ですからな。
私たちなどとは元が違うのです」
「そう言えばマイさんが通っていたときはどうしていたんですか?
家族、親族含めて今みたいな感じで?」
「もちろんです。他の子らもマイ様のことは重々承知しておりますから。
ですので雷人様、真琴様も今のまま通っていただいても問題ないのですが……」
「でもやっぱり周囲との扱いの差みたいなのってあったんじゃないですか?
校長達はそう思って無くてもマイさんは距離を取られてたと感じてたとか」
「そうでもありませんでしたよ?
先日もお話しましたが、村最初期の一族以外は小村家をそれほど意識していません。
子供たちも同じで結局は子供同士仲良く過ごしておりました。
ただ――」
「ただ?」
「流石にこの年齢まで来ると、今まで同様の付き合いとは行かなくなる人も居りますけどね。
距離を取られてしまうと言うか、分別がつくようになると言うか……
まあ大人って子供ほど自由ではいられないってことですね」
「ちなみに成人年齢とかって決まってます?
マイさんは十六で大人って言ってるから僕も大人ってことになるのか気になっていて」
「年齢で言えは二十から大人ですが、それ以前でも働いていれば大人扱いですね。
逆に二十を超えていても定職につかず遊んでいると、子ども扱いされ恥ずかしい思いをします」
「なるほど…… それは注意しないといけないな……
ちゃんと定職につかないといけないのか」
「雷人様はいずれ領主様になればよいのですからご心配には及びません。
村長もその時をお待ちしていると言っておりました」
結局そこへ話が向かってしまうのか…… でもとりあえず学校へ通ってみれば取り越し苦労で終わりそうな雰囲気もあるし、真琴の教育のためにも早めに決めなければいけない。
「わかりました、明日から通うことにします。
本当に何も持たず手ぶらで行けばいいんですか?
筆記用具とか必要なものはありますよね?」
「全部学校にあるので大丈夫ですよ。
持って帰るものがある場合はカバンもあるので本当になにも必要ありません」
「ホント至れり尽くせりですね。
僕たちの扱いについてはもうお任せします。
最終的には生徒同士でなんとかすれば良さそうだし。
わかったな真琴、明日から学校へ通うぞ!」
「うん、お兄ちゃん最近ずっと寝坊助だけど朝起きられるの?
マコはお花に水あげてるから早起きしてるけどさー」
痛いところを突かれたが、時間も日数も自由登校だと聞いているので幾分気は楽である。場所だって電車に乗る必要もなく歩いて十五分程度と近い。うじうじしていつまでも引きこもっているよりもまずは行動する、そう誓った、ような気がする。
「それでは簡単なテスト、というと構えてしまうかもしれませんね。
学力を確認させていただきましょう。
最初のクラスは本当に幼児しかいませんので、そこから開始と言うわけにも行きませんでしょう?」
確かに五歳時と一緒に授業を受けるのは抵抗がある。しかし読み書きが出来ないのでは仕方がないような気もするのだが…… ん? まてよ? 観光案内所で見せてもらった名前の本、あれは全部現地語だったのに普通に読めていた。何も言っていなかったがドーンがちゃんとできるようにしておいてくれた可能性がある。と言うことは書く方も期待できるかもしれない。
こうして僕と真琴は簡単なテストを受けたのだが、言語と計算は満点だった。歴史は僕が二割程度、真琴は当然のように零点だ。その他は魔術関連の設問だったので二人ともさっぱりわからず、爺ちゃんの手記を少し眺めていた僕は辛うじて一問だけ当たっていた。
「予想よりもはるかに優秀ですな。
言語も計算も満点なのでお二人とも魔術学のクラスから始めましょう。
と言っても座学だけなのですぐに習得されるでしょう。
そうしたら次は歴史、魔術基礎と進むことになります」
「歴史を意外に重要視するんですね。
やっぱり悲惨な歴史を繰り返さないようにって教訓ですかね」
「それもありますが、魔術が学問になった経緯を知ると理解が深まるのです。
約八百年前までは魔法と呼ばれていた種族固有の特殊技能でした。
それを魔力を持つ者であれば学んで使用できるようにするのが魔術です。
お二人ともすでに察しているでしょうが、魔術を確立されたのがダイキ様なのです」
「えっ!? 爺ちゃん凄すぎじゃないですかね?
そんな特殊な人間ではなく、どこにでもいる普通のラーメン屋だったんですけどねぇ。
一体何がおきてそうなったんだろうか」
「その根底については一切記されておりません。
突然の閃きなのか、なんらか隠す必要があることなのか……
どちらにせよ今はその恩恵を受けることが出来ると言うことでありがたいことです」
こうして歴史に関する話を長々と聞かされた結果、恐らく歴史の単元はすぐに習得できるだろうと言われてしまった。そんな数十分で覚えきれる量のはずはないはずなので、校長の言ったことは明らかによいしょだろう。
こうして五歳児と同クラスは回避されたのだが、結局七歳児のクラスになりあまり変わらない気もしている。しかし僕と真琴が、ほんの少しの大きな一歩を踏み出したのは間違いなかった。
ようやく解放され家に帰りつくと、メンマとナルが出迎えてくれたのだが何やら様子がおかしい。ナルは首を傾げながら僕に聞きたいことがあると言った。
「ライさま? ハンチャは地下で何の罰を受けているか聞かせてほしいのだわ。
ライさまのご命令だと言って押しても引いても一歩も動かないのだわ」
「あ…… すっかり忘れてたけど、ビンのラベルを剥がしてもらってたんだ。
まさかまだ終わってないとは思って無かったなぁ。
ちょっと見てくるから真琴たちは先に行っててもいいよ」
慌てて地下倉庫へ向かうと、部屋の隅のほうで指をカリカリしながらラベルを剥がし続けているハンチャがそこにいた。確かに頼んだのは僕だけど、こんなに時間がかかるとも、終わるまでやりつづけるとも思っていなかった。
「ハンチャごめんよ、適当に休憩しながらやると思ってたんだ。
まだだいぶ残ってるみたいだけどさ、これからは時間のある時に一日三本くらいでいいから……」
「かしこまりました、ライさま。
我々は命じられますと、終わるまで同じことをやりつづけてしまいます。
かといって索敵や結界に抜かりはありませんのでご安心を」
「ホントごめんね、次は注意してお願いするからね」
ラベルをきれいに剥がし、布で磨きあげられたビール瓶が何本もケースへ戻されていて仕事の丁寧さがよくわかる。これなら売り物になるかもしれない。
僕は気分が良くなり軽やかな足取りで自分の部屋へ向かった。
「校長、副校長にわかっていただきたいのは、僕たちが特別な存在ではないと言うことです。
ごく普通、いやそれよりも世間を知らないただの子供だという認識を持ってください」
「はい、それは重々承知しております。
ですので学校内では他の生徒と同じ態度で臨むことをお約束します」
「ものすごく不安を感じるんですが心配し過ぎでしょうか……
真琴はどう思う?」
「うーん、マコはどっちでもいいや。
馴染めなかったら通うの諦めてお花育てて暮らすよ。
魔法少女になれないのは残念だけどね……」
「いえいえ真琴様、ご心配なさらずに。
このマサタカ、必ずやご満足いただけるよう忠義を尽くしますぞ?
もちろん妻のカナエも同じ気持ちであると誓いましょう」
「だからそんな対応されたら学校へは顔出せなくなるんですよ。
その辺のとこわかってくれてないですよね?
マイさんだってもう僕にさまなんて敬称つけないんですよ?
校長達にもやってもらわないと困ります!」
完全に無茶ぶりだったがそう言い放ってからマイを見ると、手を細かく振りながら困っている様子だった。やっぱり急には無理なのかもしれないが、勢いで乗り切れることもある。僕はマイへ向かってこいこいと手招きのゼスチャーをした。
「そ、そうですよ、校長先生?
私はもうすっかり慣れましたから、ねえ? 雷人、くん」
「おお流石です、マイ様は遠縁者ですからな。
私たちなどとは元が違うのです」
「そう言えばマイさんが通っていたときはどうしていたんですか?
家族、親族含めて今みたいな感じで?」
「もちろんです。他の子らもマイ様のことは重々承知しておりますから。
ですので雷人様、真琴様も今のまま通っていただいても問題ないのですが……」
「でもやっぱり周囲との扱いの差みたいなのってあったんじゃないですか?
校長達はそう思って無くてもマイさんは距離を取られてたと感じてたとか」
「そうでもありませんでしたよ?
先日もお話しましたが、村最初期の一族以外は小村家をそれほど意識していません。
子供たちも同じで結局は子供同士仲良く過ごしておりました。
ただ――」
「ただ?」
「流石にこの年齢まで来ると、今まで同様の付き合いとは行かなくなる人も居りますけどね。
距離を取られてしまうと言うか、分別がつくようになると言うか……
まあ大人って子供ほど自由ではいられないってことですね」
「ちなみに成人年齢とかって決まってます?
マイさんは十六で大人って言ってるから僕も大人ってことになるのか気になっていて」
「年齢で言えは二十から大人ですが、それ以前でも働いていれば大人扱いですね。
逆に二十を超えていても定職につかず遊んでいると、子ども扱いされ恥ずかしい思いをします」
「なるほど…… それは注意しないといけないな……
ちゃんと定職につかないといけないのか」
「雷人様はいずれ領主様になればよいのですからご心配には及びません。
村長もその時をお待ちしていると言っておりました」
結局そこへ話が向かってしまうのか…… でもとりあえず学校へ通ってみれば取り越し苦労で終わりそうな雰囲気もあるし、真琴の教育のためにも早めに決めなければいけない。
「わかりました、明日から通うことにします。
本当に何も持たず手ぶらで行けばいいんですか?
筆記用具とか必要なものはありますよね?」
「全部学校にあるので大丈夫ですよ。
持って帰るものがある場合はカバンもあるので本当になにも必要ありません」
「ホント至れり尽くせりですね。
僕たちの扱いについてはもうお任せします。
最終的には生徒同士でなんとかすれば良さそうだし。
わかったな真琴、明日から学校へ通うぞ!」
「うん、お兄ちゃん最近ずっと寝坊助だけど朝起きられるの?
マコはお花に水あげてるから早起きしてるけどさー」
痛いところを突かれたが、時間も日数も自由登校だと聞いているので幾分気は楽である。場所だって電車に乗る必要もなく歩いて十五分程度と近い。うじうじしていつまでも引きこもっているよりもまずは行動する、そう誓った、ような気がする。
「それでは簡単なテスト、というと構えてしまうかもしれませんね。
学力を確認させていただきましょう。
最初のクラスは本当に幼児しかいませんので、そこから開始と言うわけにも行きませんでしょう?」
確かに五歳時と一緒に授業を受けるのは抵抗がある。しかし読み書きが出来ないのでは仕方がないような気もするのだが…… ん? まてよ? 観光案内所で見せてもらった名前の本、あれは全部現地語だったのに普通に読めていた。何も言っていなかったがドーンがちゃんとできるようにしておいてくれた可能性がある。と言うことは書く方も期待できるかもしれない。
こうして僕と真琴は簡単なテストを受けたのだが、言語と計算は満点だった。歴史は僕が二割程度、真琴は当然のように零点だ。その他は魔術関連の設問だったので二人ともさっぱりわからず、爺ちゃんの手記を少し眺めていた僕は辛うじて一問だけ当たっていた。
「予想よりもはるかに優秀ですな。
言語も計算も満点なのでお二人とも魔術学のクラスから始めましょう。
と言っても座学だけなのですぐに習得されるでしょう。
そうしたら次は歴史、魔術基礎と進むことになります」
「歴史を意外に重要視するんですね。
やっぱり悲惨な歴史を繰り返さないようにって教訓ですかね」
「それもありますが、魔術が学問になった経緯を知ると理解が深まるのです。
約八百年前までは魔法と呼ばれていた種族固有の特殊技能でした。
それを魔力を持つ者であれば学んで使用できるようにするのが魔術です。
お二人ともすでに察しているでしょうが、魔術を確立されたのがダイキ様なのです」
「えっ!? 爺ちゃん凄すぎじゃないですかね?
そんな特殊な人間ではなく、どこにでもいる普通のラーメン屋だったんですけどねぇ。
一体何がおきてそうなったんだろうか」
「その根底については一切記されておりません。
突然の閃きなのか、なんらか隠す必要があることなのか……
どちらにせよ今はその恩恵を受けることが出来ると言うことでありがたいことです」
こうして歴史に関する話を長々と聞かされた結果、恐らく歴史の単元はすぐに習得できるだろうと言われてしまった。そんな数十分で覚えきれる量のはずはないはずなので、校長の言ったことは明らかによいしょだろう。
こうして五歳児と同クラスは回避されたのだが、結局七歳児のクラスになりあまり変わらない気もしている。しかし僕と真琴が、ほんの少しの大きな一歩を踏み出したのは間違いなかった。
ようやく解放され家に帰りつくと、メンマとナルが出迎えてくれたのだが何やら様子がおかしい。ナルは首を傾げながら僕に聞きたいことがあると言った。
「ライさま? ハンチャは地下で何の罰を受けているか聞かせてほしいのだわ。
ライさまのご命令だと言って押しても引いても一歩も動かないのだわ」
「あ…… すっかり忘れてたけど、ビンのラベルを剥がしてもらってたんだ。
まさかまだ終わってないとは思って無かったなぁ。
ちょっと見てくるから真琴たちは先に行っててもいいよ」
慌てて地下倉庫へ向かうと、部屋の隅のほうで指をカリカリしながらラベルを剥がし続けているハンチャがそこにいた。確かに頼んだのは僕だけど、こんなに時間がかかるとも、終わるまでやりつづけるとも思っていなかった。
「ハンチャごめんよ、適当に休憩しながらやると思ってたんだ。
まだだいぶ残ってるみたいだけどさ、これからは時間のある時に一日三本くらいでいいから……」
「かしこまりました、ライさま。
我々は命じられますと、終わるまで同じことをやりつづけてしまいます。
かといって索敵や結界に抜かりはありませんのでご安心を」
「ホントごめんね、次は注意してお願いするからね」
ラベルをきれいに剥がし、布で磨きあげられたビール瓶が何本もケースへ戻されていて仕事の丁寧さがよくわかる。これなら売り物になるかもしれない。
僕は気分が良くなり軽やかな足取りで自分の部屋へ向かった。
15
お気に入りに追加
1,731
あなたにおすすめの小説

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。

異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる