20 / 63
第二章 戸惑いの異世界
20.慌ただしい朝
しおりを挟む
朝はどうものんびりする癖がついてしまった。家にはこちらの時計がないので正確ではないが、まだ電池が切れずに動き続けている目覚ましを信じるならすでに十時近くだ。起きたら教えるようにと言われているので枕元の小さな鈴を鳴らした。
「おはようございます。
今日もライさまはゆっくりなのだわ。
マコさまはもう庭いじりをしているのだわ」
「や、やあナル、おはよう。
今日も午後からマーケットへ行くつもりだからのんびりでもいいんだってば。
だから人を寝坊助でだらしないヤツっぽくいうのは止めておくれよ」
「ナルはゆっくりだったとだけ、他にはなにも言っていないのだわ。
寝坊ともだらしないとも思わないのだわ」
「そりゃそうかもだけどさ……
真琴が庭いじりってことはルースーも一緒なのかな?
マーボはどこにいるか知ってる?」
「ルースーとマーボはマコさまと一緒にお庭に、でもメンマもいっしょなのだわ。
あの長毛種は役に立たないくせにいつもまとわりついて……
ライさま、ナルも一緒に寝たいのだわ」
「そ、そんなのだめだよ!
もしかして一人であの小部屋にいるのはやっぱり寂しいの?」
「いいえ、一人だけマコさまと一緒に寝ていてズルいだけ。
だからナルも一緒に寝たいと言っているのだわ」
「でもやっぱ一緒のベッドはまずいよ……」
「くっ、マコさまのベッドは大きいから三人でも寝られると思うのに……
ライさまがお許し下さらないのなら仕方ないのだわ」
あれ? そういう意味だった? それならそうとちゃんと言ってくれたら良かったのに、てっきり僕は勘違いをしてしまっていた。そこへまた唐突に現れた白い影が!
「ライさまにはこのチャーシがいつもぴったりとついているのでご安心を。
寝ている時であろうと一番役に立つのはチャーシだもの」
「ああ、チャーシもずるしているのだわ。
でも扉を開けた様子がないのにどうやってやってきたのか不思議なのだわ」
「今言ったでしょう? チャーシはいつもライさまのお側にいると。
扉の音がしなくて当然、昨日からずっとこの部屋にいるんだもの?
護衛として当主さまのお側にいるのがチャーシのお役目よ」
「そんなのズル! ズルだわ!
ライさま、ナルにもなにかお役目が欲しいのだわ」
まさか、チャーシが姿を見せずに僕へピッタリついていたなんて想像もしていなかった。別にやましいことはないが、おかしな行動や発言をしないよう注意する意識だけは持っておかないとまずそうだ。と言うことは、ナルからはチャーシが僕専属に見えている? 彼女にしてみれば自分も専属の主人を持ちたいと嫉妬しているのかもしれない。
「あのさ、僕に言うんじゃなくて真琴へ聞いてみたら?
三人で寝ようって言えばあいつはきっと快諾するよ。
寝てる間に何されるかはわからないけどそれでも良ければね」
「わかったのだわ、お伝えしてみます。
お断りされたらライさまに責任を取っていただくのだわ。
それじゃ」
えっ!? 責任ってどういう…… と言う間もなく行ってしまった。マーボに用があることを伝えてくれるといいんだけど、僕が起きた後のベッドメイキングすら放って行ってしまったくらいだ、とても期待できそうにない。
「やれやれ、やはり猫たちは気まぐれすぎて役立たずね。
ライさまのお役に立てるのはチャーシだけだもの。
今日もマーケットへお供しますが、マコさまはきっとお庭いじりでしょう。
と言うことはルースーもお手伝いするはず。
ですから今日はチャーシ一人ね、ライさま?」
「あ、ああ、そうだね。
なんでチャーシは僕にぴったりなの?」
「チャーシは他のメイドと違って家の用事は何もできないわ。
だから護衛として働かなければ存在意義がないのだもの。
マコさまが家にいるときはハンチャがついているし、お出かけの際はみんな一緒。
でも今後ライさまとマコさまが別々にお出かけするときが問題」
「ハンチャがいるよね? どっちかについていってくれるんじゃない?
まあそんな危険なところへ行くつもりはないんだけどさ」
「ハンチャは敷地内から出られないんだもの。
なんでも完璧にこなして護衛もできる、でもそれは屋敷の敷地にいるからこそ。
結界を張っているのもハンチャ、周囲を索敵してチャーシたちへ指示を出すのもハンチャ。
ハンチャが居なければチャーシたちだって満足には動けないの」
「なるほど、そういう制限があるんだね。
それなら僕は自分の身をしっかり守れるように強くならないといけないな。
その時はチャーシに教えてもらうからよろしく頼むよ?」
「かしこまりよ、チャーシに出来ることは少なくて寂しいのだわ。
でもライさまが頼って下さるのはうれしい。
―― ハンチャから連絡、来客あり…… なのか微妙な動きなのだわ。
武器を持った女性が庭にいるマコさまのところへ向かっているようだわ」
「なんだって!? 急いで行かないと!
でも結界があるから安全ではあるのか、でもとにかく急ごう」
僕はみすぼらしいジャージ姿のまま、部屋から駈け出して庭へと向かった。チャーシはあっという間に居なくなり、恐らくはすでに真琴のところについているだろう。
玄関から出て左手に目をやると確かになにか荷物を抱えた女性が立っている。しかしその表情は明るく朗らかで、真琴と談笑しているようにしか見えない。
「あ、お兄さんが来たわよ?
おはよう雷人君、まだ起きたばかりみたいだね。
これから森へ行くんだけど、真琴ちゃんが見えたから声かけたんだ」
そこには確かに女性が立っていて、恐らく武器も持っているのだろうが、明らかに危険ではない人物であるロミの姿があった。そう言えば昨日、ジュースの材料にする果物を毎日のように森へ取りに行っていると言っていたっけ。
「寝坊助お兄ちゃんおはよー
マコは早起きして薔薇の苗植えたり種植えたりしてたんだよ?
でも薔薇はもっと一杯欲しいな、この生垣一杯になるくらい!」
「それならアタシが野ばらを取ってきてあげるよ。
一度には少ししか運べないけど、森にはほぼ毎日行くからさ。
ツルみたいになるようなのがいいなら野ばらも悪くないでしょ」
「はい、ルースーも賛成なのです。
マコさまがお気に召すような生垣を作って見せるのです。
それでチャーシはなんで臨戦態勢なのですか?」
「ああ、なんでもないよ、急いで来たからそう見えてるだけじゃない?
僕がせかしてしまったからね」
なんで僕はこういいわけがへたくそなんだろうか。こんなんじゃどう考えてもロミに怪しく思われてしまうだろうに。だが彼女はそんな僕へ友達へ向けるような当たり前の笑顔で言った。
「きっと誰か来たって報告受けて飛んできたんだよな?
妹想いのすごくいいお兄さんじゃないか。
なんだか羨ましいよ、うんうん」
「そうでしょー! お兄ちゃんはとっても優しくてカッコよくてね。
なーんでもできちゃうし、とにかく凄いんだから!」
「おいおい、そんな大げさに…… いい加減にしとけってば。
なんでもなんてできるわけないだろ」
「真琴ちゃんもかわいいな。
お兄さんのことが大好きで仕方ないんだろ?
この年頃ってそんなもんだしずっとは続かないから今のうち味わっといた方がいいさ。
それじゃアタシはそろそろ行ってくる、またゆっくり話しような」
慌ただしく走り去って行くロミの後姿を見送ってから、僕はホッと安堵のため息を吐いた。チャーシに目をやると思わせぶりににやりと笑ったが、それが何を意味しているのかは全く分からなかった。
切っ掛けはともかく、ここまでやってきたおかげでマーボとも会えたし、取り合えずはキッチンへ行って二人でエビを調理する。餃子の教訓を胸に、味付けはシンプルで作り過ぎないことを事前に決めておいた。
「焼いて塩をまぶすだけでいいんじゃないかな?
手間が少ない方がいいだろ?
でも衣付きだから揚げるしかないのか。
それと販売用に器が必要だからいっぱいある紙コップを使おう」
「ライさま、マーボはこのビンも売れると思います。
一輪挿しにちょうどいい大きさですし、ハッキリ言って邪魔なのですから。
張ってあるラベルを剥がすのは留守番の誰かにやらせましょう」
「そういわれても、誰ならできそうかわからない…… まてよ?
―― もしかして…… ハンチャ?」
マーボとチャーシはコクリと頷いた。あのイケオジ魔人がイライラしながらビール瓶のラベルを剥がしている姿はとても想像できないが、他の特化型メイドにあんな作業は期待できないのは確かだ。仕方なくその提案に乗った僕はハンチャを呼んでもらって地下倉庫での仕事を頼むことにした。
ビールの空き瓶は八ケースほど積んであったので全部で百六十本になる。一つ100ルドで売れたら空き瓶で16000ルドになるから一気に小金持ちだ。ちなみに昨日の売り上げは1100ルドだったのだが、真琴の好きに使わせた結果、薔薇の苗木や紅茶の葉、それに磨いた赤い石のペンダントに化けて全て無くなってしまった。
こうして準備を済ませた頃にはやはり午後になっており、僕とチャーシは二人で行商へ出かけることにした。マーボへは行ってきますと声をかけたのだが、爪を立ててカリカリとビール瓶へ向かっているハンチャのことは見てみぬふりをしてしまった。
今日のラインナップはエビフリッターに売れ残り餃子、それと念のため生麺を二玉だけ持っていく。時間があったら温麺(うーめん)屋とやらへ行ってみるつもりなのだ。フリッターの味付けは塩とマヨネーズだ。僕はこれなら完璧だと意気揚揚に、胸を張って家を出た。
「おはようございます。
今日もライさまはゆっくりなのだわ。
マコさまはもう庭いじりをしているのだわ」
「や、やあナル、おはよう。
今日も午後からマーケットへ行くつもりだからのんびりでもいいんだってば。
だから人を寝坊助でだらしないヤツっぽくいうのは止めておくれよ」
「ナルはゆっくりだったとだけ、他にはなにも言っていないのだわ。
寝坊ともだらしないとも思わないのだわ」
「そりゃそうかもだけどさ……
真琴が庭いじりってことはルースーも一緒なのかな?
マーボはどこにいるか知ってる?」
「ルースーとマーボはマコさまと一緒にお庭に、でもメンマもいっしょなのだわ。
あの長毛種は役に立たないくせにいつもまとわりついて……
ライさま、ナルも一緒に寝たいのだわ」
「そ、そんなのだめだよ!
もしかして一人であの小部屋にいるのはやっぱり寂しいの?」
「いいえ、一人だけマコさまと一緒に寝ていてズルいだけ。
だからナルも一緒に寝たいと言っているのだわ」
「でもやっぱ一緒のベッドはまずいよ……」
「くっ、マコさまのベッドは大きいから三人でも寝られると思うのに……
ライさまがお許し下さらないのなら仕方ないのだわ」
あれ? そういう意味だった? それならそうとちゃんと言ってくれたら良かったのに、てっきり僕は勘違いをしてしまっていた。そこへまた唐突に現れた白い影が!
「ライさまにはこのチャーシがいつもぴったりとついているのでご安心を。
寝ている時であろうと一番役に立つのはチャーシだもの」
「ああ、チャーシもずるしているのだわ。
でも扉を開けた様子がないのにどうやってやってきたのか不思議なのだわ」
「今言ったでしょう? チャーシはいつもライさまのお側にいると。
扉の音がしなくて当然、昨日からずっとこの部屋にいるんだもの?
護衛として当主さまのお側にいるのがチャーシのお役目よ」
「そんなのズル! ズルだわ!
ライさま、ナルにもなにかお役目が欲しいのだわ」
まさか、チャーシが姿を見せずに僕へピッタリついていたなんて想像もしていなかった。別にやましいことはないが、おかしな行動や発言をしないよう注意する意識だけは持っておかないとまずそうだ。と言うことは、ナルからはチャーシが僕専属に見えている? 彼女にしてみれば自分も専属の主人を持ちたいと嫉妬しているのかもしれない。
「あのさ、僕に言うんじゃなくて真琴へ聞いてみたら?
三人で寝ようって言えばあいつはきっと快諾するよ。
寝てる間に何されるかはわからないけどそれでも良ければね」
「わかったのだわ、お伝えしてみます。
お断りされたらライさまに責任を取っていただくのだわ。
それじゃ」
えっ!? 責任ってどういう…… と言う間もなく行ってしまった。マーボに用があることを伝えてくれるといいんだけど、僕が起きた後のベッドメイキングすら放って行ってしまったくらいだ、とても期待できそうにない。
「やれやれ、やはり猫たちは気まぐれすぎて役立たずね。
ライさまのお役に立てるのはチャーシだけだもの。
今日もマーケットへお供しますが、マコさまはきっとお庭いじりでしょう。
と言うことはルースーもお手伝いするはず。
ですから今日はチャーシ一人ね、ライさま?」
「あ、ああ、そうだね。
なんでチャーシは僕にぴったりなの?」
「チャーシは他のメイドと違って家の用事は何もできないわ。
だから護衛として働かなければ存在意義がないのだもの。
マコさまが家にいるときはハンチャがついているし、お出かけの際はみんな一緒。
でも今後ライさまとマコさまが別々にお出かけするときが問題」
「ハンチャがいるよね? どっちかについていってくれるんじゃない?
まあそんな危険なところへ行くつもりはないんだけどさ」
「ハンチャは敷地内から出られないんだもの。
なんでも完璧にこなして護衛もできる、でもそれは屋敷の敷地にいるからこそ。
結界を張っているのもハンチャ、周囲を索敵してチャーシたちへ指示を出すのもハンチャ。
ハンチャが居なければチャーシたちだって満足には動けないの」
「なるほど、そういう制限があるんだね。
それなら僕は自分の身をしっかり守れるように強くならないといけないな。
その時はチャーシに教えてもらうからよろしく頼むよ?」
「かしこまりよ、チャーシに出来ることは少なくて寂しいのだわ。
でもライさまが頼って下さるのはうれしい。
―― ハンチャから連絡、来客あり…… なのか微妙な動きなのだわ。
武器を持った女性が庭にいるマコさまのところへ向かっているようだわ」
「なんだって!? 急いで行かないと!
でも結界があるから安全ではあるのか、でもとにかく急ごう」
僕はみすぼらしいジャージ姿のまま、部屋から駈け出して庭へと向かった。チャーシはあっという間に居なくなり、恐らくはすでに真琴のところについているだろう。
玄関から出て左手に目をやると確かになにか荷物を抱えた女性が立っている。しかしその表情は明るく朗らかで、真琴と談笑しているようにしか見えない。
「あ、お兄さんが来たわよ?
おはよう雷人君、まだ起きたばかりみたいだね。
これから森へ行くんだけど、真琴ちゃんが見えたから声かけたんだ」
そこには確かに女性が立っていて、恐らく武器も持っているのだろうが、明らかに危険ではない人物であるロミの姿があった。そう言えば昨日、ジュースの材料にする果物を毎日のように森へ取りに行っていると言っていたっけ。
「寝坊助お兄ちゃんおはよー
マコは早起きして薔薇の苗植えたり種植えたりしてたんだよ?
でも薔薇はもっと一杯欲しいな、この生垣一杯になるくらい!」
「それならアタシが野ばらを取ってきてあげるよ。
一度には少ししか運べないけど、森にはほぼ毎日行くからさ。
ツルみたいになるようなのがいいなら野ばらも悪くないでしょ」
「はい、ルースーも賛成なのです。
マコさまがお気に召すような生垣を作って見せるのです。
それでチャーシはなんで臨戦態勢なのですか?」
「ああ、なんでもないよ、急いで来たからそう見えてるだけじゃない?
僕がせかしてしまったからね」
なんで僕はこういいわけがへたくそなんだろうか。こんなんじゃどう考えてもロミに怪しく思われてしまうだろうに。だが彼女はそんな僕へ友達へ向けるような当たり前の笑顔で言った。
「きっと誰か来たって報告受けて飛んできたんだよな?
妹想いのすごくいいお兄さんじゃないか。
なんだか羨ましいよ、うんうん」
「そうでしょー! お兄ちゃんはとっても優しくてカッコよくてね。
なーんでもできちゃうし、とにかく凄いんだから!」
「おいおい、そんな大げさに…… いい加減にしとけってば。
なんでもなんてできるわけないだろ」
「真琴ちゃんもかわいいな。
お兄さんのことが大好きで仕方ないんだろ?
この年頃ってそんなもんだしずっとは続かないから今のうち味わっといた方がいいさ。
それじゃアタシはそろそろ行ってくる、またゆっくり話しような」
慌ただしく走り去って行くロミの後姿を見送ってから、僕はホッと安堵のため息を吐いた。チャーシに目をやると思わせぶりににやりと笑ったが、それが何を意味しているのかは全く分からなかった。
切っ掛けはともかく、ここまでやってきたおかげでマーボとも会えたし、取り合えずはキッチンへ行って二人でエビを調理する。餃子の教訓を胸に、味付けはシンプルで作り過ぎないことを事前に決めておいた。
「焼いて塩をまぶすだけでいいんじゃないかな?
手間が少ない方がいいだろ?
でも衣付きだから揚げるしかないのか。
それと販売用に器が必要だからいっぱいある紙コップを使おう」
「ライさま、マーボはこのビンも売れると思います。
一輪挿しにちょうどいい大きさですし、ハッキリ言って邪魔なのですから。
張ってあるラベルを剥がすのは留守番の誰かにやらせましょう」
「そういわれても、誰ならできそうかわからない…… まてよ?
―― もしかして…… ハンチャ?」
マーボとチャーシはコクリと頷いた。あのイケオジ魔人がイライラしながらビール瓶のラベルを剥がしている姿はとても想像できないが、他の特化型メイドにあんな作業は期待できないのは確かだ。仕方なくその提案に乗った僕はハンチャを呼んでもらって地下倉庫での仕事を頼むことにした。
ビールの空き瓶は八ケースほど積んであったので全部で百六十本になる。一つ100ルドで売れたら空き瓶で16000ルドになるから一気に小金持ちだ。ちなみに昨日の売り上げは1100ルドだったのだが、真琴の好きに使わせた結果、薔薇の苗木や紅茶の葉、それに磨いた赤い石のペンダントに化けて全て無くなってしまった。
こうして準備を済ませた頃にはやはり午後になっており、僕とチャーシは二人で行商へ出かけることにした。マーボへは行ってきますと声をかけたのだが、爪を立ててカリカリとビール瓶へ向かっているハンチャのことは見てみぬふりをしてしまった。
今日のラインナップはエビフリッターに売れ残り餃子、それと念のため生麺を二玉だけ持っていく。時間があったら温麺(うーめん)屋とやらへ行ってみるつもりなのだ。フリッターの味付けは塩とマヨネーズだ。僕はこれなら完璧だと意気揚揚に、胸を張って家を出た。
17
お気に入りに追加
1,731
あなたにおすすめの小説

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。

異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる