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本編
第八話 クーデターに参画する事となりました。
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ターニャの居城。司令室にサトシたちはいる。
「実はクーデターを考えてるの」
ターニャは真面目な顔でサトシたちにそう言った。
アルデとサーシャは目を丸くしていたが、ソウコウは驚いた様子を見せなかった。想定の範囲内だったのだろう。
「これはまだ部下に知らせてない事柄だがね」そう前置きしてキリークが語り始めた。
◇
九大将……ヌージィガ王国精鋭部隊「紅月隊」首脳部九人の通称だ。
一人一人が一騎当千の強者揃いである紅月隊。その者共を束ねる隊長、猛者の中の猛者だ。
単に強いだけではなく、人望、用兵、愛国心のいずれも長じているらしい。
ヌージィガは王であるカイマの号令のもと全方面に侵攻、破竹の勢いで国土を広げている。
カイマは今の国土で満足せず、この世界の全てを支配しようとしている。
しかし前線で戦う九大将の考えは王のそれとは異なっていたようだ。
「これは僕たちが表立って言えることじゃないけどね。戦争なんてのはやらないほうが良いんだよ。無駄な戦争は国を疲弊させるからね」
先ほどの戦闘で、戦闘自体を楽しんでいるかのように見えた彼の口からそのような言葉が出てくることは少し以外だった。
町で襲ってきた敵は略奪上等な感じのいかにも悪役って感じだったのに、この整えられた顎鬚の男は心穏やかな印象だ。
「だけど民衆はカイマを支持してるんだろう?」
「民は英雄が好きだからね。集団ってのはいつでも熱狂を求めるものだよ。……だがね、前線に立つ僕たちは今の自分たちの戦争に正義がないのを分かっているんだ。昔とは違ってね」
「昔? 今と昔は違うのか?」
「おや、このドラゴン食いは記憶でもなくしているのかい?」
「いや、サトシはこの世界の人間じゃないんだよ」
ソウコウがサトシの出自を簡単に説明する。
その説明を聞いて、キリークは納得がいったようだ。
「なるほど外の世界の人間ねぇ……あいつと同じって訳なんだね。じゃぁ教えてあげるけど、元々この戦争はヌージィガを占領していたムーハ帝国からの解放戦争だったんだよ。僕たちは頑張って働いたね。毎日いくつもの町を解放していったもんさ」
「懐かしい話だな。あんた達は祖国解放のヒーローだったよ」
ソウコウが目を細めて言った。
「本当ならかつての国境線を取り戻すまでが、僕達の仕事のはずだったんだけどね。王様は欲を出したんだよ。欲張った王様は僕達を更に進軍させようとした」
「従ったのか?」
「僕らは無用な争いは好まないよ。だけど所詮は軍部の人間だからね。身分的には原則政治に口出しはできない。だから僕らは王命に従って国土を広げたわけさ。……無数の命を奪ってね」
キリークは淡々と語っているが、ターニャは俯いてその話を聞いていた。
命令で動く立場とはいえ、自分の本意でない殺生というのは抵抗があるんだろう。
無数という表現を使っていたが、ヌージィガの版図拡大を考えると、たとえ殺生の対象が相手軍人に限ったものであったとしても万では足りない規模の人数になるのだろうと思われる。
「このまま周辺国全てとやり合ったとしても勝てるだろうけどね。ただ、吸収した国々の民たちはいつか必ず復讐をすると思うよ」
「まぁそうだろうな。民族紛争とか起こりそうだな」
「ところで……」ソウコウが口を開いた。
「カイマってどれくらいの強さなんだ?」
「多分だけどね、僕ら九大将といえども各個では勝てない相手だと思うよ。九大将の若手のセーヤってのがいてね、その子がカイマに口応えしたことがあったんだよ。その結果、セーヤは半死半生の状態にされたんだ。セーヤも若手とは言え九大将の一人だからね、常人に負けることはない訳だけど、それがあそこまでやられると考えると、相当な能力があると思ったほうがいいね」
「なるほど、まあまあ強そうだな」
「九大将レベルの使い手が何人かで立ち向かえば勝機はあるだろうけどね。もっとも、カイマ自身それに気付いてて僕らをバラバラな地方に派遣して集結の機会を作らないようにしてるんだろうけど」
「戦闘を中断することはできないのか?」
発言後、周囲の視線を見て、サトシは自分が平和ボケした人間だということに気付いた。
「さんざん戦争を繰り返してるからねぇ。周辺国からは完全に敵視されてるから、九大将が前線を離れたって知れた日にゃ隣国からの反撃で自国の民が犠牲になるのは明らかだね。もっとも、ここの局面……ティガシンファとの戦いについてはある程度の決着が見えてるから、ここを担当していた僕とターニャの二人でカイマを討つ算段をしていたんだけどね。……そこにアンタたちが攻めてきたってわけだよ」
「なんじゃ。初めから紅月隊はカイマ討伐の障害にはならんかったというわけじゃな」
アルデは気の抜けた表情で肩をすくめた。
「そうだね、僕たちはカイマ保護のためには都入りなんてしないよ。それにカイマ自身がその必要を感じないだろうしね。彼は自分の力に絶対的な自信があるみたいだからね」
「ところで」
サトシは訊いた。
「ここに来る前に邪教徒狩りとか言って、町の人たちが襲われていたんだけど、あれも君たちの仲間なのか?」
「……無礼な!」
ターニャが血相を変えて立ち上がり、傍らにあった薙刀をサトシの首に突き付けた。
返答次第では斬られる勢いだ。
「この国のために戦っている私たちが自国の民を苦しめるようなことをすると思うのか!」
「ターニャ抑えなさい。……僕たちは邪教徒狩りには一切参加してないよ。あれらはカイマの令で各地の長が雇った傭兵だ。略奪の大義名分を得ることができると山賊や荒くれものが集まっているらしいね。むちゃくちゃな話だよ。……いずれにしても……、どこからともなくやって来て、いきなり王となり、故郷をめちゃくちゃにしたカイマにゃどこかで報いを受けてもらわなきゃいけないね」
キリークの表情は穏やかではあるが、カイマに対する殺意がにじみ出ている。
「実は俺たちもカイマを倒すために都へ入るつもりなんだ。よかったら協力しないか?」
ソウコウはキリークたちに同行を打診した。
「そうだね、喜んでそうさせてもらいたいね。戦力はあった方がいいからね」
かくしてサトシ、ソウコウ、アルデ、サーシャ、ターニャ、キリークの六人が都攻めをすることになった。
ターニャの部下たちは引き続きティガシンファとの国境線を維持する。
◇
「ところで話は変わるんだけど」
サトシは気になっている事を聞こうと思った。
「ソウコウとターニャ達は知り合いなのか?」
「おう。俺たちは同じ村の出身だからな。見りゃわかると思うけどターニャはガキの頃から生意気でさ、よく喧嘩して泣かしたもんだよ」
「喧嘩じゃなくていっつもアンタがちょっかい出してきたんでしょ!」
ターニャが頬を膨らませて怒る。
「あれ? そうだっけ?」
ソウコウはしらばくれるがターニャは続ける。
「服脱げとか、体触らせろとか、そんな事ばっか言ってきてたじゃんか! それでこっちが嫌がって結局泣いたんじゃない!」
「ちょっ……ターニャちょい待て」
――完全に性獣じゃないか。俺はこんな奴と仲間なのか……。
アルデとサーシャは明らかにソウコウを軽蔑のまなざしで見ている。
「ソウコウ様、最低ですね。軽蔑いたします」
サーシャは感情のこもっていない冷たい声でそう言い放った。
「いや、違うんだよ、間違いっていうか、なんだ」
焦るソウコウは唾を飛ばして言い訳しようとしているが今更何を言おうと無駄だろう。
サトシたちの中でソウコウ=性犯罪者のイメージが付いた。
ターニャは溜飲を下げたのだろう、満足気だ。
何はともあれ、王城のある都に向かいサトシたちは出立することになったのだ。
「実はクーデターを考えてるの」
ターニャは真面目な顔でサトシたちにそう言った。
アルデとサーシャは目を丸くしていたが、ソウコウは驚いた様子を見せなかった。想定の範囲内だったのだろう。
「これはまだ部下に知らせてない事柄だがね」そう前置きしてキリークが語り始めた。
◇
九大将……ヌージィガ王国精鋭部隊「紅月隊」首脳部九人の通称だ。
一人一人が一騎当千の強者揃いである紅月隊。その者共を束ねる隊長、猛者の中の猛者だ。
単に強いだけではなく、人望、用兵、愛国心のいずれも長じているらしい。
ヌージィガは王であるカイマの号令のもと全方面に侵攻、破竹の勢いで国土を広げている。
カイマは今の国土で満足せず、この世界の全てを支配しようとしている。
しかし前線で戦う九大将の考えは王のそれとは異なっていたようだ。
「これは僕たちが表立って言えることじゃないけどね。戦争なんてのはやらないほうが良いんだよ。無駄な戦争は国を疲弊させるからね」
先ほどの戦闘で、戦闘自体を楽しんでいるかのように見えた彼の口からそのような言葉が出てくることは少し以外だった。
町で襲ってきた敵は略奪上等な感じのいかにも悪役って感じだったのに、この整えられた顎鬚の男は心穏やかな印象だ。
「だけど民衆はカイマを支持してるんだろう?」
「民は英雄が好きだからね。集団ってのはいつでも熱狂を求めるものだよ。……だがね、前線に立つ僕たちは今の自分たちの戦争に正義がないのを分かっているんだ。昔とは違ってね」
「昔? 今と昔は違うのか?」
「おや、このドラゴン食いは記憶でもなくしているのかい?」
「いや、サトシはこの世界の人間じゃないんだよ」
ソウコウがサトシの出自を簡単に説明する。
その説明を聞いて、キリークは納得がいったようだ。
「なるほど外の世界の人間ねぇ……あいつと同じって訳なんだね。じゃぁ教えてあげるけど、元々この戦争はヌージィガを占領していたムーハ帝国からの解放戦争だったんだよ。僕たちは頑張って働いたね。毎日いくつもの町を解放していったもんさ」
「懐かしい話だな。あんた達は祖国解放のヒーローだったよ」
ソウコウが目を細めて言った。
「本当ならかつての国境線を取り戻すまでが、僕達の仕事のはずだったんだけどね。王様は欲を出したんだよ。欲張った王様は僕達を更に進軍させようとした」
「従ったのか?」
「僕らは無用な争いは好まないよ。だけど所詮は軍部の人間だからね。身分的には原則政治に口出しはできない。だから僕らは王命に従って国土を広げたわけさ。……無数の命を奪ってね」
キリークは淡々と語っているが、ターニャは俯いてその話を聞いていた。
命令で動く立場とはいえ、自分の本意でない殺生というのは抵抗があるんだろう。
無数という表現を使っていたが、ヌージィガの版図拡大を考えると、たとえ殺生の対象が相手軍人に限ったものであったとしても万では足りない規模の人数になるのだろうと思われる。
「このまま周辺国全てとやり合ったとしても勝てるだろうけどね。ただ、吸収した国々の民たちはいつか必ず復讐をすると思うよ」
「まぁそうだろうな。民族紛争とか起こりそうだな」
「ところで……」ソウコウが口を開いた。
「カイマってどれくらいの強さなんだ?」
「多分だけどね、僕ら九大将といえども各個では勝てない相手だと思うよ。九大将の若手のセーヤってのがいてね、その子がカイマに口応えしたことがあったんだよ。その結果、セーヤは半死半生の状態にされたんだ。セーヤも若手とは言え九大将の一人だからね、常人に負けることはない訳だけど、それがあそこまでやられると考えると、相当な能力があると思ったほうがいいね」
「なるほど、まあまあ強そうだな」
「九大将レベルの使い手が何人かで立ち向かえば勝機はあるだろうけどね。もっとも、カイマ自身それに気付いてて僕らをバラバラな地方に派遣して集結の機会を作らないようにしてるんだろうけど」
「戦闘を中断することはできないのか?」
発言後、周囲の視線を見て、サトシは自分が平和ボケした人間だということに気付いた。
「さんざん戦争を繰り返してるからねぇ。周辺国からは完全に敵視されてるから、九大将が前線を離れたって知れた日にゃ隣国からの反撃で自国の民が犠牲になるのは明らかだね。もっとも、ここの局面……ティガシンファとの戦いについてはある程度の決着が見えてるから、ここを担当していた僕とターニャの二人でカイマを討つ算段をしていたんだけどね。……そこにアンタたちが攻めてきたってわけだよ」
「なんじゃ。初めから紅月隊はカイマ討伐の障害にはならんかったというわけじゃな」
アルデは気の抜けた表情で肩をすくめた。
「そうだね、僕たちはカイマ保護のためには都入りなんてしないよ。それにカイマ自身がその必要を感じないだろうしね。彼は自分の力に絶対的な自信があるみたいだからね」
「ところで」
サトシは訊いた。
「ここに来る前に邪教徒狩りとか言って、町の人たちが襲われていたんだけど、あれも君たちの仲間なのか?」
「……無礼な!」
ターニャが血相を変えて立ち上がり、傍らにあった薙刀をサトシの首に突き付けた。
返答次第では斬られる勢いだ。
「この国のために戦っている私たちが自国の民を苦しめるようなことをすると思うのか!」
「ターニャ抑えなさい。……僕たちは邪教徒狩りには一切参加してないよ。あれらはカイマの令で各地の長が雇った傭兵だ。略奪の大義名分を得ることができると山賊や荒くれものが集まっているらしいね。むちゃくちゃな話だよ。……いずれにしても……、どこからともなくやって来て、いきなり王となり、故郷をめちゃくちゃにしたカイマにゃどこかで報いを受けてもらわなきゃいけないね」
キリークの表情は穏やかではあるが、カイマに対する殺意がにじみ出ている。
「実は俺たちもカイマを倒すために都へ入るつもりなんだ。よかったら協力しないか?」
ソウコウはキリークたちに同行を打診した。
「そうだね、喜んでそうさせてもらいたいね。戦力はあった方がいいからね」
かくしてサトシ、ソウコウ、アルデ、サーシャ、ターニャ、キリークの六人が都攻めをすることになった。
ターニャの部下たちは引き続きティガシンファとの国境線を維持する。
◇
「ところで話は変わるんだけど」
サトシは気になっている事を聞こうと思った。
「ソウコウとターニャ達は知り合いなのか?」
「おう。俺たちは同じ村の出身だからな。見りゃわかると思うけどターニャはガキの頃から生意気でさ、よく喧嘩して泣かしたもんだよ」
「喧嘩じゃなくていっつもアンタがちょっかい出してきたんでしょ!」
ターニャが頬を膨らませて怒る。
「あれ? そうだっけ?」
ソウコウはしらばくれるがターニャは続ける。
「服脱げとか、体触らせろとか、そんな事ばっか言ってきてたじゃんか! それでこっちが嫌がって結局泣いたんじゃない!」
「ちょっ……ターニャちょい待て」
――完全に性獣じゃないか。俺はこんな奴と仲間なのか……。
アルデとサーシャは明らかにソウコウを軽蔑のまなざしで見ている。
「ソウコウ様、最低ですね。軽蔑いたします」
サーシャは感情のこもっていない冷たい声でそう言い放った。
「いや、違うんだよ、間違いっていうか、なんだ」
焦るソウコウは唾を飛ばして言い訳しようとしているが今更何を言おうと無駄だろう。
サトシたちの中でソウコウ=性犯罪者のイメージが付いた。
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