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本編
第五十三話 お忙しい中ご足労いただき恐縮です。
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紅月隊二番隊隊長のキリークは言った。
「彼女、『神魔』なんだ」
彼女。というのは、サトシの目の前にいる一人の女性だ。
色白、という言葉では表せないほどに白く透き通るような、それでいてほのかにピンク色をした肌を持っている。
ひとことで表すとしたら、妖精のような美女だ。
「ヌージィガ王、お初にお目にかかります。私はエンディア女王スミレと申します」
スミレは少し遠慮したような、控えめな声色で挨拶をした。
「あ……」
「初めまして、ヌージィガ王の片山サトシと申します」
「えっと、キリークの話だと、スミレ女王は神魔だと……」
そう言って、サトシはスミレの身体をまじまじと観察した。
一見、人間に見えるが、よく見ると後ろの風景が透けて見えた。
「はい、私は女王であるとともに、エンディアの国神……神魔でもあります」
「国神……であれば、俺が氷業神魔を倒した話は……」
「大宝神魔より聞いております」
ソウコウがスミレの背後ですっと剣を抜く。
スミレは振り返ることなくソウコウに言った。
「今、この場を荒立てるつもりはありません。どうか剣をお収めください」
そしてスミレはサトシに向って地に膝をつき、頭を下げた。
「ヌージィガ王、我がエンディアはここに貴国への忠誠を誓いましょう」
「……見返りは?」
「民の安全の保証。その一点です」
「わかりました、エンディアの民の安全は俺が保証します。だから、顔を上げてください」
サトシの言葉にスミレは顔を上げた。
「スミレ女王、貴女は神魔だ。俺の命を狙っているんじゃないのですか?」
「いいえ、私は他の神魔と違い、『ゲーム』に参加していないのです」
「ゲーム……」
「神魔の中で行われている、それぞれの国民を使った殺し合いの遊びです」
その発言に議場がどよめいた。
神魔が人間を駒のように使って殺戮ゲームを行っているという話はサトシがすでに行っていたが、その話は半信半疑で聞いている者が多数だったのだ。
今回、神魔であるスミレの口からはっきりとゲームの存在が知らされたことになる。
「スミレ女王、なぜ神魔はそのようなゲームを行っているんですか? それにどうして貴女はそのゲームに参加しないんですか?」
「それは……」
エンディア女王スミレは「長くなります」と前置きをし、この世界……ヌージィガやエンディアのある世界の創世の話を語り始めた。
◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇
この世界は最初、混沌に満ちていたといいます。
長い時を経て、混沌のうち重いものは下へ、軽いものは上へと移動し、陸と海と空が生まれました。
陸と海の間に最初の意思を持った存在「祖神」が生まれ、祖神は醜いものを破壊し、美しいものを作り出しました。
祖神は美しいものに囲まれた生活を長く送ったそうです。
その生活は快適なものであったそうですが、同時に退屈なものでした。
祖神はその世界を共に楽しむ相手が欲しいと思い、自分の身体の一部を裂き、四人の子を作りました。
四人の子は、男神、女神、男魔、女魔と名付けられ、祖神は子らに「増えよ」と命じました。
男神と女神は祖神から創造の力を引き継ぎ、男魔と女魔は破壊の力を引き継ぎました。
男神と女魔は仲が悪かったため、男神は女神と子を生し、女魔は男魔と子を生しました。
創造を是とする男神と女神は、破壊を是とする男魔、女魔とは異なる地域に住みました。
両者の子らはそれぞれ増え、神族、魔族と呼び合うようになりました。
神族は農耕、牧畜を主とした生活を送り、魔族は狩猟、採集を主とした生活を送ったそうです。
ある時、神族の一人が使役用に「人間」を作り出しました。
人間は神族のためによく働き、丈夫で、よく増えた。
人間に支えられ、神族の世は隆盛を極めていました。
神族は自分で働くことなく、毎日遊んで生活することができるようになりました。
一方で魔族たちは自給自足の生活を続けていたようです。
両者の生活圏は重なっている箇所もあったが、互いに干渉せず穏やかに過ぎていました。
しかし均衡は破れました。
一人の魔族が狩猟最中に誤って人間を殺したのです。
自分たちの財産である人間を殺された事で神族は怒り、魔族に戦争を仕掛けました。
神族から始めた戦争ではありましたが、破壊の力を使いこなす魔族の方がすぐに優勢となりました。
神族は策を講じ、一人の魔族の女を捕らえることに成功しました。
そして魔族の持つ破壊の力を手に入れるため、その女を代わる代わる犯し、子供を何人も生ませました。
それが、この私の母。そして生まれた兄弟たちが「神魔」です。
母は十二柱の神魔を産み、息絶えました。
私たち神魔は神族の創造の力と魔族の破壊の力を兼ね備えた強力な存在でした。
神族によって育てられた私たちは、神族の指示のもと魔族と戦い、魔族を「裏の世界」に封じ込めました。
魔族に勝利した私たちを待っていたものは、神族による裏切りでした。
神族は役目を終えた私たちを封印しようとしたのです。
神族が自分たちを封印しようとしていることを知った私たちは逆に神族を攻撃し、滅ぼしました。
神族が滅び、持ち主の居なくなった人間を私たちは支配しました。
兄弟たちは人間を囲い、毎日交わったようです。
やがて人間の女たちは兄弟たちの子を産みました。
神魔の血を引いた人の子は生まれながらにそれぞれ固有の能力を持ちました。そして神魔の血をひかない、能力の使えない純血種の人間は滅びました。
人の世を支配した神魔たちは、人間を分け合いそれぞれが気に入った場所に住み、最初期の国ができました。
破壊の能力を得た人間たちは、それまでの人間たちとは異なり、攻撃性の強い者たちでした。
徒党を組み、異端や部外者を排除するという行動をとるようになりました。
それぞれの神魔は、最初のうちは互いの国を互いの人間が侵すことを制していましたが、やがてその争いを楽しむ様になりました。
我々神魔の命に時間制限はありません。ですから、とても退屈だったのです。
それが……「ゲーム」の始まりです。
神魔が人間に神託を下し、人間はその命に従って戦う。という、今の形が出来上がったのです。
私は十二人の神魔の中で、唯一の女です。
私の国の国民たちは、すべて私の産んだ子の末裔です。
私は自分の子供たちを傷つけたくはなかったので、「ゲーム」には参加しませんでした。
無論、私の意志に反し、エンディアに戦いを挑む者もいました。
そのたびに私は自ら力を使い、敵を退けました。
しかし今回、大宝神魔よりヌージィガ王は簡単に神魔殺しをできると聞きましたので、このように降伏の意志を表しに来たのです。
◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇
「なるほど、貴女はご自分の国民を『家族』として認識されていて、その家族を守ろうと考えているのですね」
「えぇ。その通りです」
「スミレ女王、俺は神魔のゲームを止めようと思っている。神魔は俺の話を聞いてくれますか」
「神魔は人の話は聞きません……神魔からしてみれば人間は下等な生き物ですから」
スミレは即答した。
「そうか……やはり戦うしかないんですね」
「残念ですが、その通りです」
議場のドアが開き、一人の兵士が入ってきた。
「伝令! ギガン軍、侵攻を再開!」
一度退けたギガン軍が再度侵攻を開始した。
「彼女、『神魔』なんだ」
彼女。というのは、サトシの目の前にいる一人の女性だ。
色白、という言葉では表せないほどに白く透き通るような、それでいてほのかにピンク色をした肌を持っている。
ひとことで表すとしたら、妖精のような美女だ。
「ヌージィガ王、お初にお目にかかります。私はエンディア女王スミレと申します」
スミレは少し遠慮したような、控えめな声色で挨拶をした。
「あ……」
「初めまして、ヌージィガ王の片山サトシと申します」
「えっと、キリークの話だと、スミレ女王は神魔だと……」
そう言って、サトシはスミレの身体をまじまじと観察した。
一見、人間に見えるが、よく見ると後ろの風景が透けて見えた。
「はい、私は女王であるとともに、エンディアの国神……神魔でもあります」
「国神……であれば、俺が氷業神魔を倒した話は……」
「大宝神魔より聞いております」
ソウコウがスミレの背後ですっと剣を抜く。
スミレは振り返ることなくソウコウに言った。
「今、この場を荒立てるつもりはありません。どうか剣をお収めください」
そしてスミレはサトシに向って地に膝をつき、頭を下げた。
「ヌージィガ王、我がエンディアはここに貴国への忠誠を誓いましょう」
「……見返りは?」
「民の安全の保証。その一点です」
「わかりました、エンディアの民の安全は俺が保証します。だから、顔を上げてください」
サトシの言葉にスミレは顔を上げた。
「スミレ女王、貴女は神魔だ。俺の命を狙っているんじゃないのですか?」
「いいえ、私は他の神魔と違い、『ゲーム』に参加していないのです」
「ゲーム……」
「神魔の中で行われている、それぞれの国民を使った殺し合いの遊びです」
その発言に議場がどよめいた。
神魔が人間を駒のように使って殺戮ゲームを行っているという話はサトシがすでに行っていたが、その話は半信半疑で聞いている者が多数だったのだ。
今回、神魔であるスミレの口からはっきりとゲームの存在が知らされたことになる。
「スミレ女王、なぜ神魔はそのようなゲームを行っているんですか? それにどうして貴女はそのゲームに参加しないんですか?」
「それは……」
エンディア女王スミレは「長くなります」と前置きをし、この世界……ヌージィガやエンディアのある世界の創世の話を語り始めた。
◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇
この世界は最初、混沌に満ちていたといいます。
長い時を経て、混沌のうち重いものは下へ、軽いものは上へと移動し、陸と海と空が生まれました。
陸と海の間に最初の意思を持った存在「祖神」が生まれ、祖神は醜いものを破壊し、美しいものを作り出しました。
祖神は美しいものに囲まれた生活を長く送ったそうです。
その生活は快適なものであったそうですが、同時に退屈なものでした。
祖神はその世界を共に楽しむ相手が欲しいと思い、自分の身体の一部を裂き、四人の子を作りました。
四人の子は、男神、女神、男魔、女魔と名付けられ、祖神は子らに「増えよ」と命じました。
男神と女神は祖神から創造の力を引き継ぎ、男魔と女魔は破壊の力を引き継ぎました。
男神と女魔は仲が悪かったため、男神は女神と子を生し、女魔は男魔と子を生しました。
創造を是とする男神と女神は、破壊を是とする男魔、女魔とは異なる地域に住みました。
両者の子らはそれぞれ増え、神族、魔族と呼び合うようになりました。
神族は農耕、牧畜を主とした生活を送り、魔族は狩猟、採集を主とした生活を送ったそうです。
ある時、神族の一人が使役用に「人間」を作り出しました。
人間は神族のためによく働き、丈夫で、よく増えた。
人間に支えられ、神族の世は隆盛を極めていました。
神族は自分で働くことなく、毎日遊んで生活することができるようになりました。
一方で魔族たちは自給自足の生活を続けていたようです。
両者の生活圏は重なっている箇所もあったが、互いに干渉せず穏やかに過ぎていました。
しかし均衡は破れました。
一人の魔族が狩猟最中に誤って人間を殺したのです。
自分たちの財産である人間を殺された事で神族は怒り、魔族に戦争を仕掛けました。
神族から始めた戦争ではありましたが、破壊の力を使いこなす魔族の方がすぐに優勢となりました。
神族は策を講じ、一人の魔族の女を捕らえることに成功しました。
そして魔族の持つ破壊の力を手に入れるため、その女を代わる代わる犯し、子供を何人も生ませました。
それが、この私の母。そして生まれた兄弟たちが「神魔」です。
母は十二柱の神魔を産み、息絶えました。
私たち神魔は神族の創造の力と魔族の破壊の力を兼ね備えた強力な存在でした。
神族によって育てられた私たちは、神族の指示のもと魔族と戦い、魔族を「裏の世界」に封じ込めました。
魔族に勝利した私たちを待っていたものは、神族による裏切りでした。
神族は役目を終えた私たちを封印しようとしたのです。
神族が自分たちを封印しようとしていることを知った私たちは逆に神族を攻撃し、滅ぼしました。
神族が滅び、持ち主の居なくなった人間を私たちは支配しました。
兄弟たちは人間を囲い、毎日交わったようです。
やがて人間の女たちは兄弟たちの子を産みました。
神魔の血を引いた人の子は生まれながらにそれぞれ固有の能力を持ちました。そして神魔の血をひかない、能力の使えない純血種の人間は滅びました。
人の世を支配した神魔たちは、人間を分け合いそれぞれが気に入った場所に住み、最初期の国ができました。
破壊の能力を得た人間たちは、それまでの人間たちとは異なり、攻撃性の強い者たちでした。
徒党を組み、異端や部外者を排除するという行動をとるようになりました。
それぞれの神魔は、最初のうちは互いの国を互いの人間が侵すことを制していましたが、やがてその争いを楽しむ様になりました。
我々神魔の命に時間制限はありません。ですから、とても退屈だったのです。
それが……「ゲーム」の始まりです。
神魔が人間に神託を下し、人間はその命に従って戦う。という、今の形が出来上がったのです。
私は十二人の神魔の中で、唯一の女です。
私の国の国民たちは、すべて私の産んだ子の末裔です。
私は自分の子供たちを傷つけたくはなかったので、「ゲーム」には参加しませんでした。
無論、私の意志に反し、エンディアに戦いを挑む者もいました。
そのたびに私は自ら力を使い、敵を退けました。
しかし今回、大宝神魔よりヌージィガ王は簡単に神魔殺しをできると聞きましたので、このように降伏の意志を表しに来たのです。
◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇*~*◆*~*◇
「なるほど、貴女はご自分の国民を『家族』として認識されていて、その家族を守ろうと考えているのですね」
「えぇ。その通りです」
「スミレ女王、俺は神魔のゲームを止めようと思っている。神魔は俺の話を聞いてくれますか」
「神魔は人の話は聞きません……神魔からしてみれば人間は下等な生き物ですから」
スミレは即答した。
「そうか……やはり戦うしかないんですね」
「残念ですが、その通りです」
議場のドアが開き、一人の兵士が入ってきた。
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