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11.紅玉との出会い
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「ところで、孔雀さん」
「なんですか?かあさま」
「孔雀さんから、ウンディーネの気配がぷんぷんにするのだけど」
「うぇっ…」
「なにか、心当たりはない?———あるわね?」
「あい…」
俺は、魔力測定の時の話と、それ以降うじゃうじゃ見える妖精たちの話、自己紹介した妖精の中にウンディーネを名乗る妖精がいた事を洗いざらい話した。
ハハ、オソルベシ。
「なるほど。そういう訳ですね」
「どうして分かったのですか?」
母は、うふふといたずらっぽく笑ってこう言った。
母の生家、ルチル伯爵家は四大精霊であるウンディーネの加護持ちなのであると。
その中でも母は比較的ウンディーネに好かれているために、ウンディーネの気配を感じ取る事が出来るのだと。
「ルチル家が治める領は水資源が豊富で、そのおかげで農作物などが豊かなの。たとえ、近隣の領が日照りであっても、我が領は水に飢える事はないのですよ」
「そうなのですか!!」
「孔雀さんは…事情があってルチル領を訪れる事が出来ませんでしたから、話した事はなかったわね。これからは行き来できるようになるわね。
ぜひ、孔雀さんにも見てもらいたいわ。大精霊ウンディーネの住処と謂われる美しい湖畔があるのよ」
「ふわぁ~!ぜひ、いってみたいです!!!」
「えぇ。行きましょうね」
母と、こんな風に希望に満ちた未来を語る日が来るなんて、巻き戻し前からこれまで思ったことがなかった。それまで、生き残る事に精いっぱいだったからな。
「それにしても…妖精が見えるだなんて…羨ましいわ。ただ、この事は非常にデリケートな問題ですから、誰にも内緒よ?」
「はい」
妖精が見えるだけではなく、意思疎通ができるなんて中二病すぎて言えないしな…。
セフィロスが迎えに来るまでお茶でもするべと、庭に出て2人っきりのお茶会をしていると、ガサガサと茂みが揺れて、小さな男の子が転がるようにして飛び出てきた。
その勢いでステーン!と盛大にコケとる。
しばらくはコケた事に呆然としていたが、じわじわと痛みを自覚して盛大に泣き始めた。
「あらあら…紅玉様どうなさったの?侍従たちはどこですか?」
「ぐげぇ」
天敵紅玉!!!動揺して変な声が出た。
紅玉は義弟で、皇后の実子である第三王子だ。第三王子だけど事実上の王位継承権第二位な。こいつは巻き戻し前もネチネチと俺ら親子を馬鹿にして虐めていた。特に俺を。
精神的にいたぶるのが大好きなドSだ。
ゲームの設定上の俺は、幼いころから義兄弟に嫌がらせを受け、母も早くに亡くなり拠り所がなく、自己肯定がむっちゃ低いながらも王族としての義務、誇りを糧に踏ん張る第二王子だった。孤高の美形(自分で言っちゃうけど)が頑張る姿が世のおねぇ様方のハートを掴んでいた。
ヒロインに「1人でよく頑張ったね。でも、もうこれからは私がいるよ」と言われてあっという間に陥落したちょろ松であるが、おねぇ様方は「そうだよねぇ!頑張ったもんねぇぇええ!!」という温かい反応が大半だった。
まぁ、孤軍奮闘しているところに美少女が現れて、無条件に味方してくれたら落ちちゃうよね…俺(巻き戻し前)だって簡単に落ちたし。
リアルで経験した俺の記憶をさぐっても、あの言葉が心に染みた記憶しかない。部屋に戻ってから号泣したよね。
そんでもって、その後も時おり思い出してはほろりとしたよね。
今思えば、婚約者であるレティシアも寄り添ってくれていたけど、彼女は分かりやすい子じゃない。陰でひっそりと支えてくれる健気タイプや。
そのさりげなさに全然気づかなくて、言葉と態度で示してくれるヒロインにコロリしたんだけどさ。レティシアは「王族とは」と諭しちゃう真面目な子ぉだから分かりづらい!
あの子、不器用やったんやな…かわゆ。
そんな事よりも今は紅玉だ。
こいつら(義兄弟)とは必要最低限に接して、ひっそりと可及的速やかに目の前から消えて縁を切る予定だったんだがな…。
転んで膝を擦りむいたんだろう。母がえぐえぐ泣く紅玉をあやしている。
ま、こいつもまだ3ちゃいだしな。今日くらいは優しくしてやってもいいだろう。
「大丈夫?ちょっと痛いけど我慢してね」
「ぴゃっ!」
水差しから水で傷口を洗って、摘んできた薬草をモミモミしてから傷口に垂らした。
こいつは効能は高いけど、むっちゃしみるんだ。しみない薬草もあるけどグレードダウンしてしまう。決して、昔(巻き戻し前)の仕返しではないぞ。
「うっ…うぅぅ…」
うわ。また盛大に泣きそう。
「おぉ!こーぎょくはすごいな!この薬はしみるのに泣かないなんて!さすが男の子だ!」
「ぅぅぅぅぅ…うぐぅ」
大げさに褒めて、ぐりぐりと頭を撫でてやると、案の定、泣くのを堪えやがった。
「こう、えらい?」
「うん!偉い!すごい!かっこいい!ヨッ!宝玉イチ!!!」
「えへへぇ」
ちょーー適当に褒めたら意味が分かってない紅玉が照れた。ちょろいな。
「紅玉様、偉いですねぇ。素晴らしいわ。頑張った紅玉様に焼き菓子をあげましょう」
「えへへへ」
ぷくぷくほっぺをパッツパツに真っ赤に染めて、もじもじする美童…すげぇ破壊力。
「あ!…ちらないひとから、もらったら、メッなの…」
言いつけを思い出したのか、途端にシュンとする紅玉。偉いなこいつ。前世の俺だったら何も考えずに喰っとるぞ。
「こーぎょくはえらいね。でも、僕はこーぎょくのにいさまだから大丈夫だよ」
「おにたま?…こうのおにたまは、いるよ?おにたま、ちらないの」
俺を指さしながらこてんと首を傾げる。
「そうですね…紅玉様と私たちが会ったのは随分と前ですから覚えていなくても仕方がないですわね」
「そっかぁ。そうですねぇ…うーん…そうだ!こーぎょく、この印、こーぎょくにもにいさまにもあるでしょ?」
ほら、と俺は胸元を開いて王族の印である芍薬に似た華印を紅玉に見せてやった。宝玉国の王族には代々、どこかに痣を持って生まれ、俺は左胸にある。
「わぁ!ほんちょだ!」
「ね?だから知らない人じゃないよ」
「あい!」
まだまだ素直な紅玉の頭をイイコイイコしてあげると、嬉しそうに真っ赤になった。ほっぺたぴっかぴかやな。可愛くてツンツンしてしまう。
「僕ら以外の知らない人から食べ物をもらったらダメだよ。でも、それがちゃんと出来るこーぎょくはえらいね」
「えへへぇ…こう、えらい?」
「「えらい、えらい」」
うっかりお菓子あげると言ったけど、王子である紅玉が気軽にもらったお菓子を食べるのは確かに危険だ。改めて釘を刺しておく。
それにしても…こいつ、こんなに可愛かったんだな…これが成長したらドSになるとか…世の不条理。
「なんですか?かあさま」
「孔雀さんから、ウンディーネの気配がぷんぷんにするのだけど」
「うぇっ…」
「なにか、心当たりはない?———あるわね?」
「あい…」
俺は、魔力測定の時の話と、それ以降うじゃうじゃ見える妖精たちの話、自己紹介した妖精の中にウンディーネを名乗る妖精がいた事を洗いざらい話した。
ハハ、オソルベシ。
「なるほど。そういう訳ですね」
「どうして分かったのですか?」
母は、うふふといたずらっぽく笑ってこう言った。
母の生家、ルチル伯爵家は四大精霊であるウンディーネの加護持ちなのであると。
その中でも母は比較的ウンディーネに好かれているために、ウンディーネの気配を感じ取る事が出来るのだと。
「ルチル家が治める領は水資源が豊富で、そのおかげで農作物などが豊かなの。たとえ、近隣の領が日照りであっても、我が領は水に飢える事はないのですよ」
「そうなのですか!!」
「孔雀さんは…事情があってルチル領を訪れる事が出来ませんでしたから、話した事はなかったわね。これからは行き来できるようになるわね。
ぜひ、孔雀さんにも見てもらいたいわ。大精霊ウンディーネの住処と謂われる美しい湖畔があるのよ」
「ふわぁ~!ぜひ、いってみたいです!!!」
「えぇ。行きましょうね」
母と、こんな風に希望に満ちた未来を語る日が来るなんて、巻き戻し前からこれまで思ったことがなかった。それまで、生き残る事に精いっぱいだったからな。
「それにしても…妖精が見えるだなんて…羨ましいわ。ただ、この事は非常にデリケートな問題ですから、誰にも内緒よ?」
「はい」
妖精が見えるだけではなく、意思疎通ができるなんて中二病すぎて言えないしな…。
セフィロスが迎えに来るまでお茶でもするべと、庭に出て2人っきりのお茶会をしていると、ガサガサと茂みが揺れて、小さな男の子が転がるようにして飛び出てきた。
その勢いでステーン!と盛大にコケとる。
しばらくはコケた事に呆然としていたが、じわじわと痛みを自覚して盛大に泣き始めた。
「あらあら…紅玉様どうなさったの?侍従たちはどこですか?」
「ぐげぇ」
天敵紅玉!!!動揺して変な声が出た。
紅玉は義弟で、皇后の実子である第三王子だ。第三王子だけど事実上の王位継承権第二位な。こいつは巻き戻し前もネチネチと俺ら親子を馬鹿にして虐めていた。特に俺を。
精神的にいたぶるのが大好きなドSだ。
ゲームの設定上の俺は、幼いころから義兄弟に嫌がらせを受け、母も早くに亡くなり拠り所がなく、自己肯定がむっちゃ低いながらも王族としての義務、誇りを糧に踏ん張る第二王子だった。孤高の美形(自分で言っちゃうけど)が頑張る姿が世のおねぇ様方のハートを掴んでいた。
ヒロインに「1人でよく頑張ったね。でも、もうこれからは私がいるよ」と言われてあっという間に陥落したちょろ松であるが、おねぇ様方は「そうだよねぇ!頑張ったもんねぇぇええ!!」という温かい反応が大半だった。
まぁ、孤軍奮闘しているところに美少女が現れて、無条件に味方してくれたら落ちちゃうよね…俺(巻き戻し前)だって簡単に落ちたし。
リアルで経験した俺の記憶をさぐっても、あの言葉が心に染みた記憶しかない。部屋に戻ってから号泣したよね。
そんでもって、その後も時おり思い出してはほろりとしたよね。
今思えば、婚約者であるレティシアも寄り添ってくれていたけど、彼女は分かりやすい子じゃない。陰でひっそりと支えてくれる健気タイプや。
そのさりげなさに全然気づかなくて、言葉と態度で示してくれるヒロインにコロリしたんだけどさ。レティシアは「王族とは」と諭しちゃう真面目な子ぉだから分かりづらい!
あの子、不器用やったんやな…かわゆ。
そんな事よりも今は紅玉だ。
こいつら(義兄弟)とは必要最低限に接して、ひっそりと可及的速やかに目の前から消えて縁を切る予定だったんだがな…。
転んで膝を擦りむいたんだろう。母がえぐえぐ泣く紅玉をあやしている。
ま、こいつもまだ3ちゃいだしな。今日くらいは優しくしてやってもいいだろう。
「大丈夫?ちょっと痛いけど我慢してね」
「ぴゃっ!」
水差しから水で傷口を洗って、摘んできた薬草をモミモミしてから傷口に垂らした。
こいつは効能は高いけど、むっちゃしみるんだ。しみない薬草もあるけどグレードダウンしてしまう。決して、昔(巻き戻し前)の仕返しではないぞ。
「うっ…うぅぅ…」
うわ。また盛大に泣きそう。
「おぉ!こーぎょくはすごいな!この薬はしみるのに泣かないなんて!さすが男の子だ!」
「ぅぅぅぅぅ…うぐぅ」
大げさに褒めて、ぐりぐりと頭を撫でてやると、案の定、泣くのを堪えやがった。
「こう、えらい?」
「うん!偉い!すごい!かっこいい!ヨッ!宝玉イチ!!!」
「えへへぇ」
ちょーー適当に褒めたら意味が分かってない紅玉が照れた。ちょろいな。
「紅玉様、偉いですねぇ。素晴らしいわ。頑張った紅玉様に焼き菓子をあげましょう」
「えへへへ」
ぷくぷくほっぺをパッツパツに真っ赤に染めて、もじもじする美童…すげぇ破壊力。
「あ!…ちらないひとから、もらったら、メッなの…」
言いつけを思い出したのか、途端にシュンとする紅玉。偉いなこいつ。前世の俺だったら何も考えずに喰っとるぞ。
「こーぎょくはえらいね。でも、僕はこーぎょくのにいさまだから大丈夫だよ」
「おにたま?…こうのおにたまは、いるよ?おにたま、ちらないの」
俺を指さしながらこてんと首を傾げる。
「そうですね…紅玉様と私たちが会ったのは随分と前ですから覚えていなくても仕方がないですわね」
「そっかぁ。そうですねぇ…うーん…そうだ!こーぎょく、この印、こーぎょくにもにいさまにもあるでしょ?」
ほら、と俺は胸元を開いて王族の印である芍薬に似た華印を紅玉に見せてやった。宝玉国の王族には代々、どこかに痣を持って生まれ、俺は左胸にある。
「わぁ!ほんちょだ!」
「ね?だから知らない人じゃないよ」
「あい!」
まだまだ素直な紅玉の頭をイイコイイコしてあげると、嬉しそうに真っ赤になった。ほっぺたぴっかぴかやな。可愛くてツンツンしてしまう。
「僕ら以外の知らない人から食べ物をもらったらダメだよ。でも、それがちゃんと出来るこーぎょくはえらいね」
「えへへぇ…こう、えらい?」
「「えらい、えらい」」
うっかりお菓子あげると言ったけど、王子である紅玉が気軽にもらったお菓子を食べるのは確かに危険だ。改めて釘を刺しておく。
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