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9.正妃とニアピン
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「おうよ。今、その願いを陛下に伝えようと思う」
ぶわわと涙があふれてセフィロスが酷く歪んで見える。
「お前は、俺が引き取る。俺の、息子だ」
「うっうっうぅぅぅぅ~~~~」
「はっはっはっは。そうか。泣くほど嬉しいか。可愛いなぁ。俺の孔雀は」
「せ、せふぃ~~」
「なんだ」
「だいすきぃぃいいいい」
「はははは。俺も、孔雀が好きだよ。お前が可愛くてたまらない」
どうしよう。
盆と正月が一緒に来たらしい。まだ正式には決まってないけど。
母とはしっかりと愛情で結ばれていたとはいえ、家族運には恵まれてなかった俺をまるっと大きな愛情で包み込んでくれるセフィロスには本当に救われていた。
彼が父親だったらと夢想した事は数知れず。
それが、叶う。
「どうしよう…僕、嬉しすぎて頭がはれつしそう」
「そりゃ困るな。お前はこれから俺の元でビシバシ扱かなくちゃいけないからな」
「き、きびしい?」
「はは。そうだな。たっぷり可愛がってやるからな。しっかり受け止めろよ」
「う、うん?」
なんか、不穏なせりふに聞こえちゃうよ。
「あ!そ、そうだ…」
「どうした?」
ずずっと鼻を盛大に啜って、これだけは言っておかなくてはと気合を入れる。
「か、かあさまをお嫁さんにしてくれる?」
「!!!!!!!!」
セフィロス、顔が真っ赤だぞ。悪鬼も裸足で逃げ出す真っ赤な険しい顔だし、、目がうろうろとさ迷ってこえぇけど、これって別に嫌がってないよな?
「やだなの?」
「い、いや!それはないっ!!!絶っっ対にっ!!!」
こてりと首をかしげてセフィロスに問うと、慌てたように否定された。
ほう。絶対に、とな?
おうおうおう。これはもしかすると、本当にもしかするかもしれん。
「じゃあ、かあさまをお嫁さんにしてくれるの?」
「そ、そそそそそそそ…そうだな。へ、へへへへいかにご了承をうけたまわっ———ガリッ」
「せ、せふぃ大丈夫?」
「ら、らいじょうぶら」
思いっきり舌を噛んだらしいセフィロスは、いつもの威厳はどこへやらあたふたと落ち着かない。この分じゃ、噂は本当らしいな。
「じゃあ、僕もへいかにお願いしてみる」
その時に、にっこりと笑ったは少々、禍々しかったと後に聞かされた。
煩いわ!
その後、父王とセフィロス、俺は密談をし、褒美は母の降嫁と俺の臣籍降下&ブライト家への養子が決まった。
ただし、それが受理されて実現されるのは半年も先となる。
「な、なんで…」
思わずぽろりした本音に、父王は固まり、セフィロスは苦笑した。
「色々とな、手続きだの根回しだのあるのだ。ただ、お前の安全第一だ。これに関しては緘口令を敷いて極秘に進める」
「あ、はい」
父王、喋った。それも俺を気遣って!俺とこの人って話した事あるかな?ってくらい接触がないし、記憶にない。ヒステリックババアに尻に敷かれているってよりも、ギャーギャー騒がれるのが面倒だからババアの言うとおりにしているって感じなんだよな。
そんなわけで、俺はこいつを信用していない。
側室が産んだ子とはいえ、実子が何度も暗殺未遂されているのに手を打ってないからな。
気遣うような言葉すら、建て前でしょ、って思ってしまう。
「しばらくは、これまでどおり孔雀を頼む」
「勿論でございます」
「孔雀。お前はこれまでどおりに過ごしなさい。あれには私から伝える」
「はい」
あれ、とは母の事だろう。なんか、こいつに言われるとちょっとイラッとしちゃうな。
でもさ、自分の夫から「離縁後のお前の旦那コイツな」って斡旋されるのってどんな感じなんだろうな。しかも一方的に。自分が望んだ事とはいえ、母に屈辱を感じさせるかもしれないと思うと申し訳なくなる。
ふと、オヤジ(父王)と目が合う。思いがけず優しい眼差しで戸惑ってしまう。
「お前には————」
そう言いながら、一瞬、手が宙に浮いた。だがその手は元に戻り、何かを言いかけたはずの言葉も飲み込んだ。
「?」
首をかしげると、少しだけ苦し気な顔をした後、目を閉じ、首を振った。次に目を開けた時はいつものオヤジに戻っていて「話は以上だ」と言われて退室せざるを得なかった。
ところで、俺は今も変わらずそこかしこに妖精が見えている。今だって周りにきゃっきゃとはしゃぐ妖精が飛び回っているし、床にはうぞうぞとスライムくずれもどきが這っている(感触はないとはいえ、さりげなく踏まないように歩いている)
そんな楽しそうな妖精たちの雰囲気がスッと変わって、はしゃぐ声が消えた。
なんだなんだと思っていると、床を這っていたスライムもどき達は消えている。
益々なんだと思っていたら妖精たちが姦しく喋り出す。
『怖いのが来たのーーー!』
『くじゃ、さっさと隠れるのーーー!!』
『いじめられちゃうのーーー!』
『魔力吸われちゃうのーーーー!!!』
『あっち、いくの!』
あ?あんだって?
くじゃってもしかして俺のこと??
ウンディーネが俺の服を引っ張ってあっちあっちと指を指して誘導する。
なんだか分かんねぇけど、言うとおりにした方が良さそうだな。
「セフィ、ちょっといい?」
「うん?どうした?」
「あっちにね、行きたいの」
「あぁ?そこは使用人塔へ向かう通路だぞ————ん?」
何かに気づいたセフィロスがパッと俺を抱き上げて誘導した方向へ走り出した。
なんだなんだ?何がなんだか分かってないのは俺だけか?
俺らが角を曲がるのと、俺らがいた通路の先の角から姦しい軍団が曲がってくるのは同時だった。姿は見えないが、誰かは分かった。ヒステリックババアだ。
「陛下のお時間があると聞いたわよ?」
「それは、打合せでして」
「わざわざ執務室から部屋に移動してまで?」
「……」
「さっさと繋ぎを付けに行きなさい!!」
「ですが…」
「ちょっと!皇后さまの言いつけを聞けないっていうの?」
「いえ…そういうわけでは」
「ならば、さっさと言うとおりにしなさい!」
「早くしないと部屋に着いてしまうわよ?」
「———かしこまりました」
「まったく!マキア様のお言葉をなんだと思っているのかしら?」
「使えない侍従ですわね!陛下がお優しいから、その情けでその地位にいるというのに」
「本当ですわ!首にしてしまえばいいですのに」
「皆さん、いいのよ。彼は仕事をしているだけですもの」
「まぁぁぁ!!マキア様!お優しいっ!」
「本当ですわ!お咎めにならないなんてっ!」
「おほほほ。仕方がないですわ。彼は———」
声が小さくなっていき、騒がしかった辺りはシンと静まった。
ぶわわと涙があふれてセフィロスが酷く歪んで見える。
「お前は、俺が引き取る。俺の、息子だ」
「うっうっうぅぅぅぅ~~~~」
「はっはっはっは。そうか。泣くほど嬉しいか。可愛いなぁ。俺の孔雀は」
「せ、せふぃ~~」
「なんだ」
「だいすきぃぃいいいい」
「はははは。俺も、孔雀が好きだよ。お前が可愛くてたまらない」
どうしよう。
盆と正月が一緒に来たらしい。まだ正式には決まってないけど。
母とはしっかりと愛情で結ばれていたとはいえ、家族運には恵まれてなかった俺をまるっと大きな愛情で包み込んでくれるセフィロスには本当に救われていた。
彼が父親だったらと夢想した事は数知れず。
それが、叶う。
「どうしよう…僕、嬉しすぎて頭がはれつしそう」
「そりゃ困るな。お前はこれから俺の元でビシバシ扱かなくちゃいけないからな」
「き、きびしい?」
「はは。そうだな。たっぷり可愛がってやるからな。しっかり受け止めろよ」
「う、うん?」
なんか、不穏なせりふに聞こえちゃうよ。
「あ!そ、そうだ…」
「どうした?」
ずずっと鼻を盛大に啜って、これだけは言っておかなくてはと気合を入れる。
「か、かあさまをお嫁さんにしてくれる?」
「!!!!!!!!」
セフィロス、顔が真っ赤だぞ。悪鬼も裸足で逃げ出す真っ赤な険しい顔だし、、目がうろうろとさ迷ってこえぇけど、これって別に嫌がってないよな?
「やだなの?」
「い、いや!それはないっ!!!絶っっ対にっ!!!」
こてりと首をかしげてセフィロスに問うと、慌てたように否定された。
ほう。絶対に、とな?
おうおうおう。これはもしかすると、本当にもしかするかもしれん。
「じゃあ、かあさまをお嫁さんにしてくれるの?」
「そ、そそそそそそそ…そうだな。へ、へへへへいかにご了承をうけたまわっ———ガリッ」
「せ、せふぃ大丈夫?」
「ら、らいじょうぶら」
思いっきり舌を噛んだらしいセフィロスは、いつもの威厳はどこへやらあたふたと落ち着かない。この分じゃ、噂は本当らしいな。
「じゃあ、僕もへいかにお願いしてみる」
その時に、にっこりと笑ったは少々、禍々しかったと後に聞かされた。
煩いわ!
その後、父王とセフィロス、俺は密談をし、褒美は母の降嫁と俺の臣籍降下&ブライト家への養子が決まった。
ただし、それが受理されて実現されるのは半年も先となる。
「な、なんで…」
思わずぽろりした本音に、父王は固まり、セフィロスは苦笑した。
「色々とな、手続きだの根回しだのあるのだ。ただ、お前の安全第一だ。これに関しては緘口令を敷いて極秘に進める」
「あ、はい」
父王、喋った。それも俺を気遣って!俺とこの人って話した事あるかな?ってくらい接触がないし、記憶にない。ヒステリックババアに尻に敷かれているってよりも、ギャーギャー騒がれるのが面倒だからババアの言うとおりにしているって感じなんだよな。
そんなわけで、俺はこいつを信用していない。
側室が産んだ子とはいえ、実子が何度も暗殺未遂されているのに手を打ってないからな。
気遣うような言葉すら、建て前でしょ、って思ってしまう。
「しばらくは、これまでどおり孔雀を頼む」
「勿論でございます」
「孔雀。お前はこれまでどおりに過ごしなさい。あれには私から伝える」
「はい」
あれ、とは母の事だろう。なんか、こいつに言われるとちょっとイラッとしちゃうな。
でもさ、自分の夫から「離縁後のお前の旦那コイツな」って斡旋されるのってどんな感じなんだろうな。しかも一方的に。自分が望んだ事とはいえ、母に屈辱を感じさせるかもしれないと思うと申し訳なくなる。
ふと、オヤジ(父王)と目が合う。思いがけず優しい眼差しで戸惑ってしまう。
「お前には————」
そう言いながら、一瞬、手が宙に浮いた。だがその手は元に戻り、何かを言いかけたはずの言葉も飲み込んだ。
「?」
首をかしげると、少しだけ苦し気な顔をした後、目を閉じ、首を振った。次に目を開けた時はいつものオヤジに戻っていて「話は以上だ」と言われて退室せざるを得なかった。
ところで、俺は今も変わらずそこかしこに妖精が見えている。今だって周りにきゃっきゃとはしゃぐ妖精が飛び回っているし、床にはうぞうぞとスライムくずれもどきが這っている(感触はないとはいえ、さりげなく踏まないように歩いている)
そんな楽しそうな妖精たちの雰囲気がスッと変わって、はしゃぐ声が消えた。
なんだなんだと思っていると、床を這っていたスライムもどき達は消えている。
益々なんだと思っていたら妖精たちが姦しく喋り出す。
『怖いのが来たのーーー!』
『くじゃ、さっさと隠れるのーーー!!』
『いじめられちゃうのーーー!』
『魔力吸われちゃうのーーーー!!!』
『あっち、いくの!』
あ?あんだって?
くじゃってもしかして俺のこと??
ウンディーネが俺の服を引っ張ってあっちあっちと指を指して誘導する。
なんだか分かんねぇけど、言うとおりにした方が良さそうだな。
「セフィ、ちょっといい?」
「うん?どうした?」
「あっちにね、行きたいの」
「あぁ?そこは使用人塔へ向かう通路だぞ————ん?」
何かに気づいたセフィロスがパッと俺を抱き上げて誘導した方向へ走り出した。
なんだなんだ?何がなんだか分かってないのは俺だけか?
俺らが角を曲がるのと、俺らがいた通路の先の角から姦しい軍団が曲がってくるのは同時だった。姿は見えないが、誰かは分かった。ヒステリックババアだ。
「陛下のお時間があると聞いたわよ?」
「それは、打合せでして」
「わざわざ執務室から部屋に移動してまで?」
「……」
「さっさと繋ぎを付けに行きなさい!!」
「ですが…」
「ちょっと!皇后さまの言いつけを聞けないっていうの?」
「いえ…そういうわけでは」
「ならば、さっさと言うとおりにしなさい!」
「早くしないと部屋に着いてしまうわよ?」
「———かしこまりました」
「まったく!マキア様のお言葉をなんだと思っているのかしら?」
「使えない侍従ですわね!陛下がお優しいから、その情けでその地位にいるというのに」
「本当ですわ!首にしてしまえばいいですのに」
「皆さん、いいのよ。彼は仕事をしているだけですもの」
「まぁぁぁ!!マキア様!お優しいっ!」
「本当ですわ!お咎めにならないなんてっ!」
「おほほほ。仕方がないですわ。彼は———」
声が小さくなっていき、騒がしかった辺りはシンと静まった。
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