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第二章
93.IFオメガバース編(番外編②)
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「アキちゃん、さっきの事でちょっとだけ相談乗ってもらっていい?」
「えぇ、もちろんよ。今は不安で仕方ないでしょ?知らない事も沢山あるだろうし、これからどうしていいのか心がまえも出来てないだろうしね。それに———アタシも小鳥遊君と同じよ?」
「へ?」
「アタシもベータからオメガに変異した人間なの。だから、アナタの気持ちは他の人よりは分かるつもりよ?」
「ふぇぇ……」
「ふふふ。泣きたいなら遠慮なく泣いちゃっていいのよ?」
俺は、驚きと安堵で思わずまた泣いてしまった。仲間がいるって、すげぇ心強い。
準ベータ、第二性検査からはベータとして17年もオールベータとして生きてきた俺には、未知すぎて不安しかない。
色々とアキちゃんに説明してもらって、ほんの少し落ち着いてきた。
「正確な知識は大事よ。不安も、ちゃんとした知識を持つことである程度解消されるわ」
アキちゃんの言う通りだなと納得した。
「学校と、保険医であるアタシにはバース性の報告義務があって、アタシは特にオメガの子たちのケアを任されているわ。ここには万が一の時用にシェルターもあるし、学院内にも幾つか設置されているの。後で資料をあげるわね。
予期せぬヒートとか、なにか犯罪に巻き込まれそうになったらそこに逃げ込んでね。
オメガの子は指紋登録して認証するから、それが鍵よ。暗証番号でも開くようになってるからそれも教えるわね」
犯罪って言葉に背筋に嫌な汗をかいたけど、俺、ベータだからって今まで全然そういう事を気にしてこなかった。校内にそんなシェルターがある事も知らなかった。
「なんていうか、ベータもちゃんとバース性の正しい知識を知っておくべきだね。俺、反省してる……」
「仕方がないわ。ベータの子にとって、第二バース性問題はどうしたって対岸の火事だもの。これからアナタは当事者になってしまうわけだけど……正しい知識と、防犯意識を持っていれば大丈夫よ」
「うん……ちょっと、怖いな」
「そうね。アタシも怖いわ。オメガもアルファもバース性にすごく振り回されるからどちらもお互いの立場から常に怖さを持っているわね」
「アルファも……?」
「そうよ。彼らは人生勝ち組ではあるけど、その反面、オメガと同じくらいバース性に振り回される生き物よ。彼らはオメガのヒートにつられたラット状態に抗えないからね。
お互いに、望まぬ事故を防ぐためにも個々人が対策を取らないとね」
「そっかぁ、そうだよね。アルファも同じくらい怖いよね———あ、あいつらアルファだったや。あいつらとはいっつも一緒にいるから、望まぬ事故に巻き込まないように、これから俺がしっかりしないとだな!!」
「———あいつらって、ミスタートップ5の篠田君たちのこと?」
「みすたーとっぷふぁいぶぅ?あいつら、そんな羨ましい立ち位置にいるのかっ……!悔しみしかないっ!!!」
「え、えぇ。その篠田君たちよ。えぇと……恋人…じゃ、ないの…よね?」
「うん!親友だよ」
「へ、へぇぇ~……ふふふふふ…これは、おいしい、おいしいわ」
「どったの?」
「ん゛ん゛っ!いいえぇ~なんでもないわっ」
アキちゃん、声裏返ってるよ?
結局、俺はその日そのままアキちゃんの講義に出る(バース性の相談と説明)という名目で授業は免除してもらえることになった。
「鳳凰学院は、オメガの子への対策がかなりしっかりしててね。手厚いのよ。だから、今のうちにしっかり知識をつけて、自分の武器にしてね」
「はい!ありがとう、ございます!」
「ふふふ。可愛いわねぇ。うちの従兄弟の子もこのくらい素直で可愛かったらよかったのにぃ」
「従兄弟で俺くらいの子がいるの?」
「そうなの。アルファだけどね、ちょうど小鳥遊君と同い年よ。昔は可愛くってね。雛みたいにアタシの後をついて回ってたわ。今はなんだかちょっとつれなくてね…寂しいわぁ」
「そっかぁ。それは寂しいかも」
「すっごいイケメンだから、眼福なんだけどねぇ———見る?」
「ほほぅ!これはこれは……」
写メを見せてもらったけど、こりゃぁ親族の欲目じゃないな。ちょーイケメン!
「やだわ!もうこんな時間!アタシのくだらないお話にも付き合ってくれてありがとう。そうだわ、今日は送ってあげる。バース性が変異した後はヒートの周期も不安定だし、もう外も暗くなってきちゃうし、小鳥遊君が嫌じゃなかったら送らせて?」
「えぇ……いいの?なんか事務処理とかあるんじゃないの?」
「だーいじょうぶ!明日ちゃちゃっとやるわよ。さ、支度しちゃって」
「う、うん。ありがとう!まだちょっと怠いから、送ってもらえると嬉しいです」
「あーーん!可愛いっ!小鳥遊君ってば、ほーんと可愛いわね」
鞄は、途中で雅樹たちが持ってきてくれてたから教室に戻る必要もなくて助かった。俺が帰るまで一緒にいるって言い張ってたけど、今日はいつもみたいに過ごせないなって思ったから断って先に帰ってもらっていた。
今日までは落ち込ませてもらおう。アキちゃんに相談して良かった。
アキちゃんの車に乗せてもらう為に駐車場に向かって歩いていたら「アキ!」と誰かが呼んで振り向くと、ごっついイケメンがおった。
「え?シン君どうしたの?何かあった?」
「いや、なんもないけど。近くまで来たからさ———アキ、あのさ……え、そいつ誰?なに?」
「誰って…うちの生徒よ?これから送ってくのよ」
「はぁ?密室で男と2人っきりだぁ?おい、お前なにアキに甘えてんだよ」
「ひぇぇ」
「ちょっと!「いってぇ!」小鳥遊君になんて口を利くのよ!アタシだけならいいけど、他の人へのその言い方はさすがに怒るわよ」
「え、っとアキちゃん…俺、自分で帰れるよ?」
「なに言ってるの!まだ本調子じゃないんだから!———シン君、急用とかじゃないんなら、あんた自分1人で帰んなさい」
ごっついイケメン———シン君は、さっきアキちゃんに見せてもらった写メに写っていた従兄弟君だった。さっきまで敵意を露わにしていたシン君は今や雨で濡れそぼった犬のようにしおしおに萎れている。あるはずのない耳と尻尾が垂れ下がっているのが見えるようだ。
「アキちゃん、アキちゃん、俺、一緒に乗ってもいいよ?図々しいけど2人に送ってもらえたら助かります」
「小鳥遊君ってば、ほんっと!アンタ本当にいい子ねぇ~…シン君、ちゃんと抑制剤は服用してるわね?」
「うん」
さっきまでとは打って変わってしょんもりして素直なシン君に思わず笑ってしまった。ちょっと気まずそうな顔をして「わり……」って言ったから、良い子なんだと思う。同い年だけど、なんか可愛い。ほんでもって、きっと彼はアキちゃんが好きなんだと思う。
家まで2人に送ってもらって部屋でスマホをチェックすると、3人から着信併せて怒涛の連絡が入っていた。みんな、俺の体の心配と、帰ったら連絡が欲しい旨が書かれていたけど、まだちょっと話はしたくなくてラインで「いま、帰った。アキちゃんに送ってもらったから大丈夫だよ。今日はありがとな」とだけグループラインで送った。
その後もぽこぽこ何か入ってきてたけど未読にしといた。
オメガかぁ~……そっか、俺、オメガになったんだ。
男女という性差以外にα(アルファ)、β(ベータ)、Ω(オメガ)という第二の性(バース)というものがあって、ずっと昔には男女の性しかなかったらしいんだけど、ある時から突然変異種として第二の性を持つ人間が生まれるようになって、性格差が出てきた。
アルファと言われるカリスマの塊の上位種、ベータと言われるそれまでの男女性となんら変わりのない普通種、そして男であっても妊娠が可能なオメガという下位種。
人口比率はα(20%)、β(70%)、Ω(10%)で、上位種のアルファは容姿端麗で身体的能力も高く、知性も高いため官僚や政治家、経営者などに多い。
ベータは一般種、普通種と分類されていて特段特筆すべき能力はないものの本人の努力次第できちんと評価される。
オメガは下位種と差別ヒエラルキーの下位に属するわけだけど、長い歴史を経て最近ではベータと変わりがないと表向きはそう言われている。
ただやっぱり、男が妊娠できるという特異性はベータには受け入れにくいというか……人口の大多数がベータで占められているからどうしても差別意識はゼロにはならない。
俺は差別ってより「良く分からないし、分からなくても支障はない」って感じで生きてきた。アルファに憧れたし、突然ならないかなってラノベ的な一発逆転人生(そういうネタ小説いっぱいある)を妄想する事もあった。
ベータ性にほんの少し不満があった。今考えると、すげぇ恵まれてたし傲慢でもあったなって思う。
「そんなこと考えてたからバチが当たったんかなぁ~」
また凹みそうになった気持ちを少しならす。落ち込んでもいいけど、無駄に自己卑下しないようにしないとな。アキちゃんという仲間もいたし、悪いことばかりじゃない!
「俺の長所は、物事を深く考えすぎない事と、ずっと落ち込んでいられない事、根本はポジティブだって事だ!!!」
全部、あいつらに言われた事だけど……改めて考えると、俺ってバカじゃね?まぁ、いいか。そうだ。週末あいつらと泊まりで遊ぶ約束してたんだったなー。その時に話そう。うん、あいつらは親友だから分かってくれる。
オメガだからって俺を見る目が悪い方向には変わらない!———きっと。
「えぇ、もちろんよ。今は不安で仕方ないでしょ?知らない事も沢山あるだろうし、これからどうしていいのか心がまえも出来てないだろうしね。それに———アタシも小鳥遊君と同じよ?」
「へ?」
「アタシもベータからオメガに変異した人間なの。だから、アナタの気持ちは他の人よりは分かるつもりよ?」
「ふぇぇ……」
「ふふふ。泣きたいなら遠慮なく泣いちゃっていいのよ?」
俺は、驚きと安堵で思わずまた泣いてしまった。仲間がいるって、すげぇ心強い。
準ベータ、第二性検査からはベータとして17年もオールベータとして生きてきた俺には、未知すぎて不安しかない。
色々とアキちゃんに説明してもらって、ほんの少し落ち着いてきた。
「正確な知識は大事よ。不安も、ちゃんとした知識を持つことである程度解消されるわ」
アキちゃんの言う通りだなと納得した。
「学校と、保険医であるアタシにはバース性の報告義務があって、アタシは特にオメガの子たちのケアを任されているわ。ここには万が一の時用にシェルターもあるし、学院内にも幾つか設置されているの。後で資料をあげるわね。
予期せぬヒートとか、なにか犯罪に巻き込まれそうになったらそこに逃げ込んでね。
オメガの子は指紋登録して認証するから、それが鍵よ。暗証番号でも開くようになってるからそれも教えるわね」
犯罪って言葉に背筋に嫌な汗をかいたけど、俺、ベータだからって今まで全然そういう事を気にしてこなかった。校内にそんなシェルターがある事も知らなかった。
「なんていうか、ベータもちゃんとバース性の正しい知識を知っておくべきだね。俺、反省してる……」
「仕方がないわ。ベータの子にとって、第二バース性問題はどうしたって対岸の火事だもの。これからアナタは当事者になってしまうわけだけど……正しい知識と、防犯意識を持っていれば大丈夫よ」
「うん……ちょっと、怖いな」
「そうね。アタシも怖いわ。オメガもアルファもバース性にすごく振り回されるからどちらもお互いの立場から常に怖さを持っているわね」
「アルファも……?」
「そうよ。彼らは人生勝ち組ではあるけど、その反面、オメガと同じくらいバース性に振り回される生き物よ。彼らはオメガのヒートにつられたラット状態に抗えないからね。
お互いに、望まぬ事故を防ぐためにも個々人が対策を取らないとね」
「そっかぁ、そうだよね。アルファも同じくらい怖いよね———あ、あいつらアルファだったや。あいつらとはいっつも一緒にいるから、望まぬ事故に巻き込まないように、これから俺がしっかりしないとだな!!」
「———あいつらって、ミスタートップ5の篠田君たちのこと?」
「みすたーとっぷふぁいぶぅ?あいつら、そんな羨ましい立ち位置にいるのかっ……!悔しみしかないっ!!!」
「え、えぇ。その篠田君たちよ。えぇと……恋人…じゃ、ないの…よね?」
「うん!親友だよ」
「へ、へぇぇ~……ふふふふふ…これは、おいしい、おいしいわ」
「どったの?」
「ん゛ん゛っ!いいえぇ~なんでもないわっ」
アキちゃん、声裏返ってるよ?
結局、俺はその日そのままアキちゃんの講義に出る(バース性の相談と説明)という名目で授業は免除してもらえることになった。
「鳳凰学院は、オメガの子への対策がかなりしっかりしててね。手厚いのよ。だから、今のうちにしっかり知識をつけて、自分の武器にしてね」
「はい!ありがとう、ございます!」
「ふふふ。可愛いわねぇ。うちの従兄弟の子もこのくらい素直で可愛かったらよかったのにぃ」
「従兄弟で俺くらいの子がいるの?」
「そうなの。アルファだけどね、ちょうど小鳥遊君と同い年よ。昔は可愛くってね。雛みたいにアタシの後をついて回ってたわ。今はなんだかちょっとつれなくてね…寂しいわぁ」
「そっかぁ。それは寂しいかも」
「すっごいイケメンだから、眼福なんだけどねぇ———見る?」
「ほほぅ!これはこれは……」
写メを見せてもらったけど、こりゃぁ親族の欲目じゃないな。ちょーイケメン!
「やだわ!もうこんな時間!アタシのくだらないお話にも付き合ってくれてありがとう。そうだわ、今日は送ってあげる。バース性が変異した後はヒートの周期も不安定だし、もう外も暗くなってきちゃうし、小鳥遊君が嫌じゃなかったら送らせて?」
「えぇ……いいの?なんか事務処理とかあるんじゃないの?」
「だーいじょうぶ!明日ちゃちゃっとやるわよ。さ、支度しちゃって」
「う、うん。ありがとう!まだちょっと怠いから、送ってもらえると嬉しいです」
「あーーん!可愛いっ!小鳥遊君ってば、ほーんと可愛いわね」
鞄は、途中で雅樹たちが持ってきてくれてたから教室に戻る必要もなくて助かった。俺が帰るまで一緒にいるって言い張ってたけど、今日はいつもみたいに過ごせないなって思ったから断って先に帰ってもらっていた。
今日までは落ち込ませてもらおう。アキちゃんに相談して良かった。
アキちゃんの車に乗せてもらう為に駐車場に向かって歩いていたら「アキ!」と誰かが呼んで振り向くと、ごっついイケメンがおった。
「え?シン君どうしたの?何かあった?」
「いや、なんもないけど。近くまで来たからさ———アキ、あのさ……え、そいつ誰?なに?」
「誰って…うちの生徒よ?これから送ってくのよ」
「はぁ?密室で男と2人っきりだぁ?おい、お前なにアキに甘えてんだよ」
「ひぇぇ」
「ちょっと!「いってぇ!」小鳥遊君になんて口を利くのよ!アタシだけならいいけど、他の人へのその言い方はさすがに怒るわよ」
「え、っとアキちゃん…俺、自分で帰れるよ?」
「なに言ってるの!まだ本調子じゃないんだから!———シン君、急用とかじゃないんなら、あんた自分1人で帰んなさい」
ごっついイケメン———シン君は、さっきアキちゃんに見せてもらった写メに写っていた従兄弟君だった。さっきまで敵意を露わにしていたシン君は今や雨で濡れそぼった犬のようにしおしおに萎れている。あるはずのない耳と尻尾が垂れ下がっているのが見えるようだ。
「アキちゃん、アキちゃん、俺、一緒に乗ってもいいよ?図々しいけど2人に送ってもらえたら助かります」
「小鳥遊君ってば、ほんっと!アンタ本当にいい子ねぇ~…シン君、ちゃんと抑制剤は服用してるわね?」
「うん」
さっきまでとは打って変わってしょんもりして素直なシン君に思わず笑ってしまった。ちょっと気まずそうな顔をして「わり……」って言ったから、良い子なんだと思う。同い年だけど、なんか可愛い。ほんでもって、きっと彼はアキちゃんが好きなんだと思う。
家まで2人に送ってもらって部屋でスマホをチェックすると、3人から着信併せて怒涛の連絡が入っていた。みんな、俺の体の心配と、帰ったら連絡が欲しい旨が書かれていたけど、まだちょっと話はしたくなくてラインで「いま、帰った。アキちゃんに送ってもらったから大丈夫だよ。今日はありがとな」とだけグループラインで送った。
その後もぽこぽこ何か入ってきてたけど未読にしといた。
オメガかぁ~……そっか、俺、オメガになったんだ。
男女という性差以外にα(アルファ)、β(ベータ)、Ω(オメガ)という第二の性(バース)というものがあって、ずっと昔には男女の性しかなかったらしいんだけど、ある時から突然変異種として第二の性を持つ人間が生まれるようになって、性格差が出てきた。
アルファと言われるカリスマの塊の上位種、ベータと言われるそれまでの男女性となんら変わりのない普通種、そして男であっても妊娠が可能なオメガという下位種。
人口比率はα(20%)、β(70%)、Ω(10%)で、上位種のアルファは容姿端麗で身体的能力も高く、知性も高いため官僚や政治家、経営者などに多い。
ベータは一般種、普通種と分類されていて特段特筆すべき能力はないものの本人の努力次第できちんと評価される。
オメガは下位種と差別ヒエラルキーの下位に属するわけだけど、長い歴史を経て最近ではベータと変わりがないと表向きはそう言われている。
ただやっぱり、男が妊娠できるという特異性はベータには受け入れにくいというか……人口の大多数がベータで占められているからどうしても差別意識はゼロにはならない。
俺は差別ってより「良く分からないし、分からなくても支障はない」って感じで生きてきた。アルファに憧れたし、突然ならないかなってラノベ的な一発逆転人生(そういうネタ小説いっぱいある)を妄想する事もあった。
ベータ性にほんの少し不満があった。今考えると、すげぇ恵まれてたし傲慢でもあったなって思う。
「そんなこと考えてたからバチが当たったんかなぁ~」
また凹みそうになった気持ちを少しならす。落ち込んでもいいけど、無駄に自己卑下しないようにしないとな。アキちゃんという仲間もいたし、悪いことばかりじゃない!
「俺の長所は、物事を深く考えすぎない事と、ずっと落ち込んでいられない事、根本はポジティブだって事だ!!!」
全部、あいつらに言われた事だけど……改めて考えると、俺ってバカじゃね?まぁ、いいか。そうだ。週末あいつらと泊まりで遊ぶ約束してたんだったなー。その時に話そう。うん、あいつらは親友だから分かってくれる。
オメガだからって俺を見る目が悪い方向には変わらない!———きっと。
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