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第二章
86.ビッチと変態
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「姫、ここ、舐めていい?」
「うひゃぁ!」
一度は離れていた指がケツ穴にぬぷりと入ってきた。そのまま中でぬぷぬぷと擦られる。悔しい事に、こいつは俺の弱い所を前回で把握していたらしくて的確に刺激してくる。
「んっ…んっ…」
「はぁ…姫のここ、すごいね。指に吸い付いてきて中にぐいぐい飲み込むよ。立派な性器だね。恋人たちに可愛がられてるんだねぇ…入れたら最高に気持ち良いだろうなぁ」
「あぁぁっ!」
グイ、と奥に指が入ってきて快感で目に涙が滲んだ。
なんでだよ!なんでこんなに反応してんだよ!俺、節操なさすぎだろ!!
体はどんどん快感に流されていって、心は悲しくて沈み込んでいく。
気づいたら快感とは別の涙が頬をダラダラとつたう。
「姫?泣いてるの?———はぁ。困ったな。俺は姫を快感で啼かせたいだけで、悲しくて泣かせたい訳じゃないんだよねぇ……そんなに嫌?」
「やだ」
「こんなに感じてるのに?」
「だから余計に嫌なんだよ…」
「なぁるほど。心とは裏腹に体が反応しちゃうのが嫌なんだね?じゃあ、またお薬使ってあげよっか。言い訳にしたげる」
「お前鬼畜すぎんだろ」
「わりと手段は選ばないタイプかな」
「俺、お前の事一生、好きになれそうにねぇよ」
「ならなお更この機会は失いたくないなぁ。この機会を失くしたら一生姫の体を手に入れられそうにないもん」
「なぁ…なんでそんなに俺に執着すんの?俺の事しらねぇだろ?」
「うぅーん…一方的に知ってた感じ?」
「え゛っ」
「あぁ、ほら、姫を攫うために色々と情報収集を…ね」
「お、おう」
「最初はさぁ、なーんでこんな地味でちんちくりんな子を?と思ってたんだよね。正直、あの華やかな3人が執着する理由が全然分からなくてさ」
「お前、的確に抉ってくるな」
「あはは。まぁ、結局はそこがツボになったわけだから人生何が起きるか分からないよねぇ」
牧が俺を見てにっこり笑った。そんなキラキラしぃ笑顔で言われても対応に困る。
こいつも無駄にイケメンだから笑顔が眩しい。
「元気な子だなぁってのが最初の印象。きっと、周りの人に沢山愛されて育ったんだろうなって思った。クラスでも姫たちの関係は”当たり前のように”受入れられててさ」
「え゛っ……」
な、なんだと?俺らの関係をみんなに知られている…だと?
「なにその反応。まさか、周りに気づかれてないとでも思ってたの?え?マジ?姫ちょっと鈍すぎない?」
「え、え、え、うそ。マジ?」
「噓ついてどうすんのよ」
「えぇぇぇぇ!ちょっと待って。明日から学校行けないっ!!」
「今さらでしょ。あんだけイチャイチャしてんだから」
「はぅっ!———ん?なにその見てきたかのような言い方。おい、目を逸らすな。そのわざとらしい口笛やめろ。音出てねぇじゃねーか」
牧の口からはヒューヒューという空気音だけが虚しく出ている。
「えーっ。だってぇ。好きな子の日常は見守ってたいじゃない?」
「こわっ!ストーカーかよ」
「最初は、敵情視察だったんだけどねー。うちの主様のために」
「ちょ、え?どうやって?」
「それは企業秘密」
「金持ちこわ」
「そんな訳で、実は前から一方的に知ってたんだよね。それで気づいたら姫のそのまぬ…ゴホッ。無邪気な笑顔に惚れこんでたっていうか?」
「おい。今ディスりかけたろ」
「だからさー、姫を頂くチームに任命されて役得だなと思っちゃって。滾って滾って仕方なかったわ。なのに本懐は遂げられなくてさー。一突きだけでもしたかったな」
あの時の諦めの悪さはそういう背景があったのか。
「だから、今日は是が非でもって思ってたんだけどなぁ~…」
そう言いながら牧が俺をぎゅうと抱きしめて、頬を俺の頭に擦り付けている。時おり匂いを嗅いでいるのが分かって非常に不快だ。
その時、牧からふわりと立ち上った香りに記憶を刺激された。どこかで嗅いだ匂い…ウッディ系だけど爽やかさも併せてもっていて、親密な距離じゃない限り分からないようなほどの微かな香り。
きっと、さっきまでも漂っていたんだろうけど乱高下のあった精神状況では気づかなかったんだろう。
「ん?どしたの?」
しきりに首を捻っている俺を訝しんだ牧が問いかけてきた。
「いや、お前のつけている香水、どこかで……」
襲われた前回も嗅いだけど、それじゃなくて、あの時以外でも———
「あ!あーーーーー!!!」
思わず牧を指さして叫んでしまった。
「お前!お前だな!俺を拉致した犯人!!!」
「あらら。バレちゃった?」
「あらら、じゃねーよ。そうか。お前か。この、犯罪者!!!」
そうだ。こいつの香水は俺が拉致される時に嗅いだ香りだ。
「だってさー。他の奴に任せちゃったら姫の体に色々仕込むのが他の奴になるじゃん?それに…」
「それに?」
「いや、なんでもない」
「?」
「まぁまぁ…そんな事より、楽しもっか♪下手な時間稼ぎに付き合ってあげたけど、俺、もーーー限界」
「ひぃ」
牧がぐりっと下半身を押し付けてきた。ギンッギンにおっ勃った牧のナニが如実に分かる。
「かった!ギンギンじゃねーか!変態!」
「ん~~。もう、黙って?」
「うひゃう」
かぷりと耳全体を食まれて、そのまま適度な強さでかぷかぷとされると悪寒じゃないぞわぞわが下半身から這い上がってくる。ぬろりと耳の中に牧の熱い舌が入ってきて愛撫されると腰が甘く痺れて膝に力が入らなくなって、股の間に差し込まれていた牧の脚に体重をかけてしまった。
「かーわい♡力抜けちゃった?姫ってさ、どこもかしこも弱くない?」
「う、うるせ…んっ」
「はぁ…おいしそ」
「い、やぁー…」
耳をしつこく舐りながら牧の指がまたケツ穴に指を出し入れしてくる。
「ね、指増えたの気づいてる?2本も入ってるよ。もう1本増やしてあげるね?」
「や、やめ…」
「やめない♡」
「あぁぁ!」
「うわー…すっごい。俺の指おいしそうにしゃぶってるよ~。あー…マジ早く入りたい。姫の中に入って、気持ちいいトコロいーっぱい擦ってあげて、奥の奥に種付けしたいなぁ」
「うぅぅぅ…せ…」
「せ?」
「せーふてぃーせっくす、がきほんだろが」
「あはは。そうだね。そうだけど、姫の恋人たちと違って、俺はもう二度と触れないかもしれないじゃん?だから姫の中に刻みつけたいんだよねぇ。あーーー考えただけでゾクゾクするぅ!
ん…もうそろそろいっかな。姫の顔とか反応を目の当たりにしてると暴発しそ」
ずるりと俺の中から牧の指が抜けていった。パクパクと切なげに穴が痙攣しているのが分かって泣きたくなる。
俺、ビッチだ……。
「うひゃぁ!」
一度は離れていた指がケツ穴にぬぷりと入ってきた。そのまま中でぬぷぬぷと擦られる。悔しい事に、こいつは俺の弱い所を前回で把握していたらしくて的確に刺激してくる。
「んっ…んっ…」
「はぁ…姫のここ、すごいね。指に吸い付いてきて中にぐいぐい飲み込むよ。立派な性器だね。恋人たちに可愛がられてるんだねぇ…入れたら最高に気持ち良いだろうなぁ」
「あぁぁっ!」
グイ、と奥に指が入ってきて快感で目に涙が滲んだ。
なんでだよ!なんでこんなに反応してんだよ!俺、節操なさすぎだろ!!
体はどんどん快感に流されていって、心は悲しくて沈み込んでいく。
気づいたら快感とは別の涙が頬をダラダラとつたう。
「姫?泣いてるの?———はぁ。困ったな。俺は姫を快感で啼かせたいだけで、悲しくて泣かせたい訳じゃないんだよねぇ……そんなに嫌?」
「やだ」
「こんなに感じてるのに?」
「だから余計に嫌なんだよ…」
「なぁるほど。心とは裏腹に体が反応しちゃうのが嫌なんだね?じゃあ、またお薬使ってあげよっか。言い訳にしたげる」
「お前鬼畜すぎんだろ」
「わりと手段は選ばないタイプかな」
「俺、お前の事一生、好きになれそうにねぇよ」
「ならなお更この機会は失いたくないなぁ。この機会を失くしたら一生姫の体を手に入れられそうにないもん」
「なぁ…なんでそんなに俺に執着すんの?俺の事しらねぇだろ?」
「うぅーん…一方的に知ってた感じ?」
「え゛っ」
「あぁ、ほら、姫を攫うために色々と情報収集を…ね」
「お、おう」
「最初はさぁ、なーんでこんな地味でちんちくりんな子を?と思ってたんだよね。正直、あの華やかな3人が執着する理由が全然分からなくてさ」
「お前、的確に抉ってくるな」
「あはは。まぁ、結局はそこがツボになったわけだから人生何が起きるか分からないよねぇ」
牧が俺を見てにっこり笑った。そんなキラキラしぃ笑顔で言われても対応に困る。
こいつも無駄にイケメンだから笑顔が眩しい。
「元気な子だなぁってのが最初の印象。きっと、周りの人に沢山愛されて育ったんだろうなって思った。クラスでも姫たちの関係は”当たり前のように”受入れられててさ」
「え゛っ……」
な、なんだと?俺らの関係をみんなに知られている…だと?
「なにその反応。まさか、周りに気づかれてないとでも思ってたの?え?マジ?姫ちょっと鈍すぎない?」
「え、え、え、うそ。マジ?」
「噓ついてどうすんのよ」
「えぇぇぇぇ!ちょっと待って。明日から学校行けないっ!!」
「今さらでしょ。あんだけイチャイチャしてんだから」
「はぅっ!———ん?なにその見てきたかのような言い方。おい、目を逸らすな。そのわざとらしい口笛やめろ。音出てねぇじゃねーか」
牧の口からはヒューヒューという空気音だけが虚しく出ている。
「えーっ。だってぇ。好きな子の日常は見守ってたいじゃない?」
「こわっ!ストーカーかよ」
「最初は、敵情視察だったんだけどねー。うちの主様のために」
「ちょ、え?どうやって?」
「それは企業秘密」
「金持ちこわ」
「そんな訳で、実は前から一方的に知ってたんだよね。それで気づいたら姫のそのまぬ…ゴホッ。無邪気な笑顔に惚れこんでたっていうか?」
「おい。今ディスりかけたろ」
「だからさー、姫を頂くチームに任命されて役得だなと思っちゃって。滾って滾って仕方なかったわ。なのに本懐は遂げられなくてさー。一突きだけでもしたかったな」
あの時の諦めの悪さはそういう背景があったのか。
「だから、今日は是が非でもって思ってたんだけどなぁ~…」
そう言いながら牧が俺をぎゅうと抱きしめて、頬を俺の頭に擦り付けている。時おり匂いを嗅いでいるのが分かって非常に不快だ。
その時、牧からふわりと立ち上った香りに記憶を刺激された。どこかで嗅いだ匂い…ウッディ系だけど爽やかさも併せてもっていて、親密な距離じゃない限り分からないようなほどの微かな香り。
きっと、さっきまでも漂っていたんだろうけど乱高下のあった精神状況では気づかなかったんだろう。
「ん?どしたの?」
しきりに首を捻っている俺を訝しんだ牧が問いかけてきた。
「いや、お前のつけている香水、どこかで……」
襲われた前回も嗅いだけど、それじゃなくて、あの時以外でも———
「あ!あーーーーー!!!」
思わず牧を指さして叫んでしまった。
「お前!お前だな!俺を拉致した犯人!!!」
「あらら。バレちゃった?」
「あらら、じゃねーよ。そうか。お前か。この、犯罪者!!!」
そうだ。こいつの香水は俺が拉致される時に嗅いだ香りだ。
「だってさー。他の奴に任せちゃったら姫の体に色々仕込むのが他の奴になるじゃん?それに…」
「それに?」
「いや、なんでもない」
「?」
「まぁまぁ…そんな事より、楽しもっか♪下手な時間稼ぎに付き合ってあげたけど、俺、もーーー限界」
「ひぃ」
牧がぐりっと下半身を押し付けてきた。ギンッギンにおっ勃った牧のナニが如実に分かる。
「かった!ギンギンじゃねーか!変態!」
「ん~~。もう、黙って?」
「うひゃう」
かぷりと耳全体を食まれて、そのまま適度な強さでかぷかぷとされると悪寒じゃないぞわぞわが下半身から這い上がってくる。ぬろりと耳の中に牧の熱い舌が入ってきて愛撫されると腰が甘く痺れて膝に力が入らなくなって、股の間に差し込まれていた牧の脚に体重をかけてしまった。
「かーわい♡力抜けちゃった?姫ってさ、どこもかしこも弱くない?」
「う、うるせ…んっ」
「はぁ…おいしそ」
「い、やぁー…」
耳をしつこく舐りながら牧の指がまたケツ穴に指を出し入れしてくる。
「ね、指増えたの気づいてる?2本も入ってるよ。もう1本増やしてあげるね?」
「や、やめ…」
「やめない♡」
「あぁぁ!」
「うわー…すっごい。俺の指おいしそうにしゃぶってるよ~。あー…マジ早く入りたい。姫の中に入って、気持ちいいトコロいーっぱい擦ってあげて、奥の奥に種付けしたいなぁ」
「うぅぅぅ…せ…」
「せ?」
「せーふてぃーせっくす、がきほんだろが」
「あはは。そうだね。そうだけど、姫の恋人たちと違って、俺はもう二度と触れないかもしれないじゃん?だから姫の中に刻みつけたいんだよねぇ。あーーー考えただけでゾクゾクするぅ!
ん…もうそろそろいっかな。姫の顔とか反応を目の当たりにしてると暴発しそ」
ずるりと俺の中から牧の指が抜けていった。パクパクと切なげに穴が痙攣しているのが分かって泣きたくなる。
俺、ビッチだ……。
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