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第二章
83.恋人とも友人とも相思相愛で幸せだ!
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聖上学園との話し合いで、学際は延期となってしまった。
本当は中止という話も出たらしいんだけど、実行委員会含めここ数ヶ月頑張ってきた努力を鑑みて簡単に中止というのは如何なものかという話がOBからも出たらしく、ひとまず延期という話になったらしい。
学園長としては止めたかったらしいんだけど、その背景にあるのが宝生家とのいざこざを起したくない———起きたとしても、穏便に済ませたいという思惑らしい。
今回、俺を拉致してレイプしようとした主犯はどうやら宝生らしいんだが、その辺りは学園からの情報ではなく、美鈴からだった。
美鈴は、この事件で宝生に謝罪と責任を取ってもらおうと奮闘したが、学園共々のらりくらりと躱されてしまい、なんとなく有耶無耶にされてしまったらしい。
悪いのはアイツと汚ねぇ大人共であって、美鈴ではない。なのに気の毒なくらい凹んで俺に謝罪してくれた。だけど、諦めないと燃えるような目で俺に言ってくれた。
俺は未遂で終わったけど、実際に被害に遭った生徒は過去にもいるし、未遂とはいえ俺もかなり傷ついた。
あの害虫を野放しにしてはダメだと激しく憤っていた美鈴は、すげぇ格好良かった。
可愛い美鈴の顔がキリリとして、怒りでギラギラした目をしている。
この顔、俺、一生忘れないだろうな。
解決した訳ではないから学際を開催する場合、俺らとの交流が再開するわけで、そうなるとメンバーである宝生と俺らが衝突する可能性がある。
そういう訳で、学長は開催を嫌がっているらしいんだな。クソだな。マジで。
「ふぅーん。なぁぁるほどねぇぇぇ。美鈴ちゃんの言う通り、そういう奴は野放しにしちゃダメだ。一度きっちりしめないとな。俺は、絶対許さない」
「あぁ。俺も。俺の可愛い可愛い樹に手を出したんだ。ぜってぇ許さねぇ」
「……」
志木と勝の目が据わっている。雅樹は何も言わないけど、おっそろしい程の威圧感があって、めちゃくちゃ怒っているのが分かる。
俺だって腹が立っているし、あいつを許すつもりはないけど、俺以上に憤ってくれている恋人たちを見ていると、少しだけ癒された気がした。
「樹、すまなかった。アイツにきっちり謝罪させるつもりで動いたんだが、俺らの力不足で有耶無耶になってしまった」
「僕も…本当にごめんね。すっごく悔しいけど、もっと悔しいのは樹くんだよね…謝っても謝り切れないよ…」
「大我も美鈴もそんなに自分を責めないでよ。こんな結果になってしまったけど、本当に感謝してる。俺のためにありがとう」
「だ、だづぎぐぅぅぅぅーーーーん!!!!」
大我は律義に頭を下げ、美鈴は俺の言葉に感動して泣きながら抱き着いてきた。
「美鈴、樹の服に鼻水ついてる」
大我が美鈴の脇に手を差し込んで俺から引き離した。そのまま持ち上げられてぷらんと足が揺れているのが笑える。引き離す際に美鈴の鼻水が線を引いたのを見た雅樹が小言を言いながらハンカチで拭き取ってくれる。
「あうぅぅ…ごめんなさい」
「いいよ。宝生の事も鼻水の事も気にすんな。大我もな」
「ありがとう…でも、僕、絶対に諦めないから!」
「きりっとしてるとこ悪いけど、足がぷらぷら揺れてっからどうにも迫力がな…」
「可愛い美鈴ちゃんのカッコイイ顔見れたのは嬉しいけど、デカイ獅子尾に抱っこされてるとなぁ」
「みぃが感情豊かな所は長所だけど、感極まったからって、あんまり樹に抱き着いちゃダメ」
「えぇっ!!!!下心はないんだからいいじゃない!マサ君のけちんぼ!」
「ダメなものはダメ。みぃだから許してたけど、ちょっとスキンシップが多いから」
銘々が好き勝手な事をわいわい話してじゃれ合っているのを少し離れた場所から見ていて、なんとも言えない幸せな気持ちが溢れてきた。優しくてカッコ良くて俺をめちゃくちゃ大切に愛してくれる恋人たちと、情が深くて俺を大切に思ってくれる友人たち。
そして、なによりも俺自身がこいつらを大切に思っている。恋人とも友人とも相思相愛。
「俺って、すっげぇ幸せモンだなぁ~…」
無意識に口から飛び出した言葉を拾った恋人と友人たちが俺を振り返って嬉しそうに笑ってくれた。
「樹が幸せって思ってくれるのは、樹を取り巻く環境が満ち足りてるって事だな?って事はだ。俺らの存在がお前を幸せにしてるって事だな。いやぁ~…まぁ分かってた事だけど、俺ってイイオトコだからなぁ。俺にもっと惚れろよ、樹」
「勝お前なに言っちゃってんの。イイオトコなのは俺でしょ」
「いや待て篠田、暁。俺だろうが」
「くふふふ。マサ君てば、樹くんの事になると嫉妬がすごいね」
「樹に関しては遠慮しない事にしたの。遠慮なんかしてたらこの子はどっか飛んでいっちゃいそうだからね」
雅樹の中の俺の評価———信用ねぇなぁとちょっぴりガックリした。
だけど、その信用を得るようこれから積み重ねていけばいいか。
なんせ俺らは恋人としては始まったばかりだから。
友達の時には見せなかった、見えなかった人間性が剥き出しになって、3人の新たな面を知る事ができた。俺も、こいつらに見せてると思う。
ふと、10代の俺らはこれから色んな人と出会って色んな経験をするんだろうなと思った。そう、今回のように。
それに伴って俺ら自身が変化して俺らの仲も変化していくだろう。
その時、俺らはどんな選択をするんだろう。
今はどれだけ考えても全然予想が付かない。
だけど、誠実でありたいと思う。あいつらにも、自分にも。
「樹ぃ!さっきから1人でなに百面相してんだ?可愛いけどよ」
なーんて柄にもなく考えてたらバカ勝が空気を読まずに突進してきて(体格差考えろよ!)そのままぎゅうぎゅうに抱きしめてきた挙句キスしてきそうになったから、顎に掌底打ちをかましてやった。アホ勝は俺の打撃よりも衝撃で舌を噛んで悶絶している。
バカめ。
「バカだな」
「バカだね」
「どさくさに紛れて抜け駆けしようとするからだよ、暁」
志木と雅樹にもすげなくされて更に身悶えている。
まぁ、でも————
「お前はバカでアホだけど、そんな所も好きだから変わらずにいろよ」
「たちゅき!!!」
まだ痛いらしくて舌足らずだ。しかし可愛くねぇ。
「え!樹!俺は?俺はどうなの?!」
「ちょっと樹ちゃん!俺は?!」
恋人2人が騒いで、その勢いのまま俺に抱き着いてきた。もみくちゃにされていると、テンションが上がった美鈴もキャー!と言いながら俺に抱き着いてきた。
大我がそんなダンゴ状態になった俺らを見て苦笑しているけど、その目がすげぇ優しい。
みんなのおかげで、今回の事件で受けた傷が癒されていくのを感じる。
あぁ…
「俺、本当にすっげぇ幸せだぁ」
口から零れ落ちた言葉に、美鈴が笑って頬っぺたにキスをしてくれた。あぁ!と叫んだ恋人たちも代わるがわるキスをしてくれる。
「ほら!大我も!!」
美鈴が大我の腕をグイと引っ張った。動揺する大我を見て可笑しくなった俺は大我の頬っぺたにキスをかましてやった。
「あーーーーーー!!!!」
皆が叫んで「俺も」「僕も」と騒ぎ出した。
うん。俺ほんとうに幸せだ。
みんな、ありがとうな。大好きだ。
すっげぇ幸せな気持ちで心の中で呟いた。
本当は中止という話も出たらしいんだけど、実行委員会含めここ数ヶ月頑張ってきた努力を鑑みて簡単に中止というのは如何なものかという話がOBからも出たらしく、ひとまず延期という話になったらしい。
学園長としては止めたかったらしいんだけど、その背景にあるのが宝生家とのいざこざを起したくない———起きたとしても、穏便に済ませたいという思惑らしい。
今回、俺を拉致してレイプしようとした主犯はどうやら宝生らしいんだが、その辺りは学園からの情報ではなく、美鈴からだった。
美鈴は、この事件で宝生に謝罪と責任を取ってもらおうと奮闘したが、学園共々のらりくらりと躱されてしまい、なんとなく有耶無耶にされてしまったらしい。
悪いのはアイツと汚ねぇ大人共であって、美鈴ではない。なのに気の毒なくらい凹んで俺に謝罪してくれた。だけど、諦めないと燃えるような目で俺に言ってくれた。
俺は未遂で終わったけど、実際に被害に遭った生徒は過去にもいるし、未遂とはいえ俺もかなり傷ついた。
あの害虫を野放しにしてはダメだと激しく憤っていた美鈴は、すげぇ格好良かった。
可愛い美鈴の顔がキリリとして、怒りでギラギラした目をしている。
この顔、俺、一生忘れないだろうな。
解決した訳ではないから学際を開催する場合、俺らとの交流が再開するわけで、そうなるとメンバーである宝生と俺らが衝突する可能性がある。
そういう訳で、学長は開催を嫌がっているらしいんだな。クソだな。マジで。
「ふぅーん。なぁぁるほどねぇぇぇ。美鈴ちゃんの言う通り、そういう奴は野放しにしちゃダメだ。一度きっちりしめないとな。俺は、絶対許さない」
「あぁ。俺も。俺の可愛い可愛い樹に手を出したんだ。ぜってぇ許さねぇ」
「……」
志木と勝の目が据わっている。雅樹は何も言わないけど、おっそろしい程の威圧感があって、めちゃくちゃ怒っているのが分かる。
俺だって腹が立っているし、あいつを許すつもりはないけど、俺以上に憤ってくれている恋人たちを見ていると、少しだけ癒された気がした。
「樹、すまなかった。アイツにきっちり謝罪させるつもりで動いたんだが、俺らの力不足で有耶無耶になってしまった」
「僕も…本当にごめんね。すっごく悔しいけど、もっと悔しいのは樹くんだよね…謝っても謝り切れないよ…」
「大我も美鈴もそんなに自分を責めないでよ。こんな結果になってしまったけど、本当に感謝してる。俺のためにありがとう」
「だ、だづぎぐぅぅぅぅーーーーん!!!!」
大我は律義に頭を下げ、美鈴は俺の言葉に感動して泣きながら抱き着いてきた。
「美鈴、樹の服に鼻水ついてる」
大我が美鈴の脇に手を差し込んで俺から引き離した。そのまま持ち上げられてぷらんと足が揺れているのが笑える。引き離す際に美鈴の鼻水が線を引いたのを見た雅樹が小言を言いながらハンカチで拭き取ってくれる。
「あうぅぅ…ごめんなさい」
「いいよ。宝生の事も鼻水の事も気にすんな。大我もな」
「ありがとう…でも、僕、絶対に諦めないから!」
「きりっとしてるとこ悪いけど、足がぷらぷら揺れてっからどうにも迫力がな…」
「可愛い美鈴ちゃんのカッコイイ顔見れたのは嬉しいけど、デカイ獅子尾に抱っこされてるとなぁ」
「みぃが感情豊かな所は長所だけど、感極まったからって、あんまり樹に抱き着いちゃダメ」
「えぇっ!!!!下心はないんだからいいじゃない!マサ君のけちんぼ!」
「ダメなものはダメ。みぃだから許してたけど、ちょっとスキンシップが多いから」
銘々が好き勝手な事をわいわい話してじゃれ合っているのを少し離れた場所から見ていて、なんとも言えない幸せな気持ちが溢れてきた。優しくてカッコ良くて俺をめちゃくちゃ大切に愛してくれる恋人たちと、情が深くて俺を大切に思ってくれる友人たち。
そして、なによりも俺自身がこいつらを大切に思っている。恋人とも友人とも相思相愛。
「俺って、すっげぇ幸せモンだなぁ~…」
無意識に口から飛び出した言葉を拾った恋人と友人たちが俺を振り返って嬉しそうに笑ってくれた。
「樹が幸せって思ってくれるのは、樹を取り巻く環境が満ち足りてるって事だな?って事はだ。俺らの存在がお前を幸せにしてるって事だな。いやぁ~…まぁ分かってた事だけど、俺ってイイオトコだからなぁ。俺にもっと惚れろよ、樹」
「勝お前なに言っちゃってんの。イイオトコなのは俺でしょ」
「いや待て篠田、暁。俺だろうが」
「くふふふ。マサ君てば、樹くんの事になると嫉妬がすごいね」
「樹に関しては遠慮しない事にしたの。遠慮なんかしてたらこの子はどっか飛んでいっちゃいそうだからね」
雅樹の中の俺の評価———信用ねぇなぁとちょっぴりガックリした。
だけど、その信用を得るようこれから積み重ねていけばいいか。
なんせ俺らは恋人としては始まったばかりだから。
友達の時には見せなかった、見えなかった人間性が剥き出しになって、3人の新たな面を知る事ができた。俺も、こいつらに見せてると思う。
ふと、10代の俺らはこれから色んな人と出会って色んな経験をするんだろうなと思った。そう、今回のように。
それに伴って俺ら自身が変化して俺らの仲も変化していくだろう。
その時、俺らはどんな選択をするんだろう。
今はどれだけ考えても全然予想が付かない。
だけど、誠実でありたいと思う。あいつらにも、自分にも。
「樹ぃ!さっきから1人でなに百面相してんだ?可愛いけどよ」
なーんて柄にもなく考えてたらバカ勝が空気を読まずに突進してきて(体格差考えろよ!)そのままぎゅうぎゅうに抱きしめてきた挙句キスしてきそうになったから、顎に掌底打ちをかましてやった。アホ勝は俺の打撃よりも衝撃で舌を噛んで悶絶している。
バカめ。
「バカだな」
「バカだね」
「どさくさに紛れて抜け駆けしようとするからだよ、暁」
志木と雅樹にもすげなくされて更に身悶えている。
まぁ、でも————
「お前はバカでアホだけど、そんな所も好きだから変わらずにいろよ」
「たちゅき!!!」
まだ痛いらしくて舌足らずだ。しかし可愛くねぇ。
「え!樹!俺は?俺はどうなの?!」
「ちょっと樹ちゃん!俺は?!」
恋人2人が騒いで、その勢いのまま俺に抱き着いてきた。もみくちゃにされていると、テンションが上がった美鈴もキャー!と言いながら俺に抱き着いてきた。
大我がそんなダンゴ状態になった俺らを見て苦笑しているけど、その目がすげぇ優しい。
みんなのおかげで、今回の事件で受けた傷が癒されていくのを感じる。
あぁ…
「俺、本当にすっげぇ幸せだぁ」
口から零れ落ちた言葉に、美鈴が笑って頬っぺたにキスをしてくれた。あぁ!と叫んだ恋人たちも代わるがわるキスをしてくれる。
「ほら!大我も!!」
美鈴が大我の腕をグイと引っ張った。動揺する大我を見て可笑しくなった俺は大我の頬っぺたにキスをかましてやった。
「あーーーーーー!!!!」
皆が叫んで「俺も」「僕も」と騒ぎ出した。
うん。俺ほんとうに幸せだ。
みんな、ありがとうな。大好きだ。
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