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第二章
66.その隙は即効性の毒になる
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ぐちゅぐちゅと室内に水音が響いて、その背徳感にさらに煽られる。
「しき…しきぃ。すきぃ。だいすきぃ♡」
「俺も樹ちゃんがすげぇ好きだよ。嫌だつっても別れてあげない」
「わかれないもん。あッ♡あんっあぁ!」
「俺ら3人以外のちんこ、ここに入れちゃダメだよ?分かった?」
「わかってる。そんなこと あっ しな…はぁん♡あっあっあぁ♡」
対面座位で樹ちゃんと向き合って抱きしめながら腰を下から突き上げて叩きつけると、樹ちゃんのちんこからぴゅるぴゅると精液が出る。その様に狂おしいほどの愛しさがこみ上げて樹ちゃんの唇を自分の口で塞いで思う存分、咥内を舌でじっくり味わう。
角度を変えるために口を離すたびに、樹ちゃんの可愛い喘ぎと“大好き”という言葉が零れ落ちて胸がいっぱいになって苦しくなる。
「樹ちゃん可愛い。ほんとマジで好き。俺のお嫁さんになって?」
「あんっ♡あっ あぁっ♡おれも、しゅき。だいしゅき。あっあっあっ♡
およめさんなるぅ。して?」
「あぁぁぁぁ!もうっ!!!学校なのがツライっ!朝まで樹ちゃんを貪りたいっ!」
「やぁ!いく♡いくっ♡♡♡」
「いいよ。いって?俺もすぐいく。はっはっ…ふぅ。あーー気持ちいい」
ラストスパートの追い込みで激しく腰を突き上げる。樹ちゃんの好きな部分を激しく擦ると頭を振って髪を振り乱した樹ちゃんが泣きながら達した。
腰をくねらせて最後まで刺激をどん欲に貪った華奢な体が細い声を切れ切れに上げて俺の胸にぐったりともたれ込んだのを確認して、俺も達した。
それでも中のうねりが俺の精液を搾り取るように締め付けてくる。まだまだ樹ちゃんを食べたりないが、そろそろ先生も戻ってくるだろうしこれ以上は樹ちゃんが起き上がれなくなる。ため息をつきながらしっとりとした熱い樹ちゃんの中からちんこを引き抜くと、出ていく刺激に樹ちゃんがまた甘い声で喘いだ。ちんこがまた反応するからマジで勘弁して欲しい。
男とのセックスは初めてだけど、樹ちゃんとの体の相性は俺史上最高にいい。自分が絶倫の自覚はあるが、それについてこれる樹ちゃんも相当な絶倫だと思う。
そうでなくては男3人とセックスするなんて無理だろう。
体の相性も最高で、心底惚れている相手とあらば余計にセックスが気持ちよくなる。
それにしても…樹ちゃんは確実に色気が増していて俺ら3人は何気に不安なのだ。いつ、何時、他の男に喰われないとも限らない。
ノンケの俺が樹ちゃんに陥落したのだ。隠れゲイや無自覚バイを合わせるとこの懸念は決して大げさではないと俺らは思っている。
しかも、樹ちゃんは性格も可愛い。優しくて情にもろくて、頭は良いのに抜けてて人への気遣いもしっかりできる。ちょっとビッチな隙もやばい。
さっきも樹ちゃんに言ったけど十代男子の性欲を舐めちゃいかん。ちょっと背中を押されたらくらりと踏み出す奴らもそれなりにいるだろう。
そんな奴らにとって、この「隙」は本当に毒だ。それも即効性の。
事実、さっきいた1年もぐらりときていた。保健室に入ってきて目に飛び込んできたのは今にも覆いかぶさらんと身を乗り出す男だった。慌てて飛び込んで樹ちゃんの顔を見れば色気が駄々洩れの、それもかなり質の悪い色気を垂れ流していた。
あの毒をまともにくらったら正常な判断は難しいだろう。さらに質が悪いのは、本人が無自覚ということだ。これまでモテてこなかった事と男だからという理由で、自分がそういう対象にはならないと思っている。既に身近な3人の男を陥落させてるという事実を見ようともしないで。あの2人が過保護になるのも分かると、転入してきて思った。
「あ。やべ。篠田に樹ちゃん確保の連絡してねぇや」
転入してきてなによりも驚いたのは、篠田の豹変ぷりだ。あの男の伊達男っぷりは他校だった三条にいた頃から噂で届いていた。三条にも篠田に惚れてる女がけっこういたらしい。なによりも、篠田が特定の人間を作らず色々と関係を持つという事が大きな要因だった。
あわよくば、体の関係を持てる可能性のある大の女好き(しかも極上)相手なのだ。ミーハーな奴らも合わせればかなりの数になるだろう。
三条の男の中には、篠田に敵意をむき出しにしている奴らもいた。ただの嫉妬からくる八つ当たりでしかないが。
篠田だけじゃない。暁も他校女子に人気があった。暁にいたっては男子にもファンがいた。弓道仕込みの綺麗な背筋、がっしりとした体つきに無邪気な笑顔のイケメン。
進学校で制服はあるものの身だしなみは生徒の自主性に任せている自由な校風。スポーツでもそれなりに強い文武両道の鳳凰学院は近隣の学生から人気があって、その中でもあの2人は目立っていた。
本人たちがその気になれば女に不自由はしないだろう。事実、篠田はそのとおりだったし暁は彼女がいて一途で浮気もしないとあれば人気に拍車がかかるのも頷ける。
まぁ、別れてしまったが。その情報はまだ公にはされていない。
暁自身は、公言する事ではないと思っているからだが、女の方が沈黙を貫いている…というか、まだ付き合っていると周囲に思わせたままといった方が良いか?
そんな男どもを陥落させたのだ。しかも、他の男がいてもいいと了承の上で。俺もそれに漏れず、樹ちゃんを己の腕に相思相愛の関係で抱けるのであれば致し方ないと即断できた。
「ほーんと、魔性だよなぁ。樹ちゃんは」
己の腕の中で事後の疲れから無防備に寝ている樹ちゃんに愛おしさがこみ上げる。
小柄で華奢とはいえ、どっからどう見ても男なのに自分を捉えて離さない愛しい人。この男を手放さない為に、離れていかせない為に、これからの学生生活は大事だ。
同性故の難しさや壁がこれから立ちふさがるだろうが、残りの2人を見ているとそんな事はもはや問題ではないと腹を括っているのが分かる。
今の己ではまだまだ未熟だと思い知らされた。だから……
「もっともっと高みに向かって突き進むから、絶対に離さないから、俺についてきてね?」
祈りにも似た気持ちで樹ちゃんの額にキスをした。
「しき…しきぃ。すきぃ。だいすきぃ♡」
「俺も樹ちゃんがすげぇ好きだよ。嫌だつっても別れてあげない」
「わかれないもん。あッ♡あんっあぁ!」
「俺ら3人以外のちんこ、ここに入れちゃダメだよ?分かった?」
「わかってる。そんなこと あっ しな…はぁん♡あっあっあぁ♡」
対面座位で樹ちゃんと向き合って抱きしめながら腰を下から突き上げて叩きつけると、樹ちゃんのちんこからぴゅるぴゅると精液が出る。その様に狂おしいほどの愛しさがこみ上げて樹ちゃんの唇を自分の口で塞いで思う存分、咥内を舌でじっくり味わう。
角度を変えるために口を離すたびに、樹ちゃんの可愛い喘ぎと“大好き”という言葉が零れ落ちて胸がいっぱいになって苦しくなる。
「樹ちゃん可愛い。ほんとマジで好き。俺のお嫁さんになって?」
「あんっ♡あっ あぁっ♡おれも、しゅき。だいしゅき。あっあっあっ♡
およめさんなるぅ。して?」
「あぁぁぁぁ!もうっ!!!学校なのがツライっ!朝まで樹ちゃんを貪りたいっ!」
「やぁ!いく♡いくっ♡♡♡」
「いいよ。いって?俺もすぐいく。はっはっ…ふぅ。あーー気持ちいい」
ラストスパートの追い込みで激しく腰を突き上げる。樹ちゃんの好きな部分を激しく擦ると頭を振って髪を振り乱した樹ちゃんが泣きながら達した。
腰をくねらせて最後まで刺激をどん欲に貪った華奢な体が細い声を切れ切れに上げて俺の胸にぐったりともたれ込んだのを確認して、俺も達した。
それでも中のうねりが俺の精液を搾り取るように締め付けてくる。まだまだ樹ちゃんを食べたりないが、そろそろ先生も戻ってくるだろうしこれ以上は樹ちゃんが起き上がれなくなる。ため息をつきながらしっとりとした熱い樹ちゃんの中からちんこを引き抜くと、出ていく刺激に樹ちゃんがまた甘い声で喘いだ。ちんこがまた反応するからマジで勘弁して欲しい。
男とのセックスは初めてだけど、樹ちゃんとの体の相性は俺史上最高にいい。自分が絶倫の自覚はあるが、それについてこれる樹ちゃんも相当な絶倫だと思う。
そうでなくては男3人とセックスするなんて無理だろう。
体の相性も最高で、心底惚れている相手とあらば余計にセックスが気持ちよくなる。
それにしても…樹ちゃんは確実に色気が増していて俺ら3人は何気に不安なのだ。いつ、何時、他の男に喰われないとも限らない。
ノンケの俺が樹ちゃんに陥落したのだ。隠れゲイや無自覚バイを合わせるとこの懸念は決して大げさではないと俺らは思っている。
しかも、樹ちゃんは性格も可愛い。優しくて情にもろくて、頭は良いのに抜けてて人への気遣いもしっかりできる。ちょっとビッチな隙もやばい。
さっきも樹ちゃんに言ったけど十代男子の性欲を舐めちゃいかん。ちょっと背中を押されたらくらりと踏み出す奴らもそれなりにいるだろう。
そんな奴らにとって、この「隙」は本当に毒だ。それも即効性の。
事実、さっきいた1年もぐらりときていた。保健室に入ってきて目に飛び込んできたのは今にも覆いかぶさらんと身を乗り出す男だった。慌てて飛び込んで樹ちゃんの顔を見れば色気が駄々洩れの、それもかなり質の悪い色気を垂れ流していた。
あの毒をまともにくらったら正常な判断は難しいだろう。さらに質が悪いのは、本人が無自覚ということだ。これまでモテてこなかった事と男だからという理由で、自分がそういう対象にはならないと思っている。既に身近な3人の男を陥落させてるという事実を見ようともしないで。あの2人が過保護になるのも分かると、転入してきて思った。
「あ。やべ。篠田に樹ちゃん確保の連絡してねぇや」
転入してきてなによりも驚いたのは、篠田の豹変ぷりだ。あの男の伊達男っぷりは他校だった三条にいた頃から噂で届いていた。三条にも篠田に惚れてる女がけっこういたらしい。なによりも、篠田が特定の人間を作らず色々と関係を持つという事が大きな要因だった。
あわよくば、体の関係を持てる可能性のある大の女好き(しかも極上)相手なのだ。ミーハーな奴らも合わせればかなりの数になるだろう。
三条の男の中には、篠田に敵意をむき出しにしている奴らもいた。ただの嫉妬からくる八つ当たりでしかないが。
篠田だけじゃない。暁も他校女子に人気があった。暁にいたっては男子にもファンがいた。弓道仕込みの綺麗な背筋、がっしりとした体つきに無邪気な笑顔のイケメン。
進学校で制服はあるものの身だしなみは生徒の自主性に任せている自由な校風。スポーツでもそれなりに強い文武両道の鳳凰学院は近隣の学生から人気があって、その中でもあの2人は目立っていた。
本人たちがその気になれば女に不自由はしないだろう。事実、篠田はそのとおりだったし暁は彼女がいて一途で浮気もしないとあれば人気に拍車がかかるのも頷ける。
まぁ、別れてしまったが。その情報はまだ公にはされていない。
暁自身は、公言する事ではないと思っているからだが、女の方が沈黙を貫いている…というか、まだ付き合っていると周囲に思わせたままといった方が良いか?
そんな男どもを陥落させたのだ。しかも、他の男がいてもいいと了承の上で。俺もそれに漏れず、樹ちゃんを己の腕に相思相愛の関係で抱けるのであれば致し方ないと即断できた。
「ほーんと、魔性だよなぁ。樹ちゃんは」
己の腕の中で事後の疲れから無防備に寝ている樹ちゃんに愛おしさがこみ上げる。
小柄で華奢とはいえ、どっからどう見ても男なのに自分を捉えて離さない愛しい人。この男を手放さない為に、離れていかせない為に、これからの学生生活は大事だ。
同性故の難しさや壁がこれから立ちふさがるだろうが、残りの2人を見ているとそんな事はもはや問題ではないと腹を括っているのが分かる。
今の己ではまだまだ未熟だと思い知らされた。だから……
「もっともっと高みに向かって突き進むから、絶対に離さないから、俺についてきてね?」
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