樹くんの甘い受難の日々

生梅

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第一章

43.無駄に高いポテンシャルを持つ男、その名は樹(番外編③)

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「ひっ…ひゃぁぁん アッ やだっ!やぁーっ」
「嫌がるわりには、お前の膣が余のイチモツに食いついているぞ?
あぁ…お前の膣の中はたまらんな。ここまで具合が良いのは初めてだ」

侍女に身支度された時にたっぷりとおまんこの中に詰められていた香油とアディーロの精液が、まるで俺の体液のようにぐじゅぐじゅと音を立てた。
最初はあまりやる気がなかったアディーロは今や獣のように俺の体を貪っている。

「この乳房も、乳首もたまらん。もっとお前を寄越せ」
「ああん!あぁぁっ!やっ!ひぃん」

ねろりといやらしく乳首を舐められ、齧られ俺のちんこは痛いくらいに立っているし、おまんこの中もアディーロのちんこをぐいぐい締め付けて奥へといざなっている…のに

「い、いけないよぅ。ふぇぇぇ」

いけないんだ!!!!
アディーロはさっきから散々俺の中に射精しているのに全然萎える気配がない。

「可愛いな…タツキ。もっと余を欲しがれ。好きなだけくれてやる」

いけなくて苦しくてベソベソ泣いていたら、何故かアディーロの笑みが深まり、
俺の名前さえ知らなかったのに名前を聞かれて答えたら、俺の名前を呼びながら奥を突き上げる。気持ち良くて嬌声が止まらない。

「あぁ…タツキは愛いな。。余の側室にしてやろう」

そんなとんでもない事をいって、ゆるゆると腰を動かして俺の好きな所を舐るように突く。

「あっアッ…やぁ!気持ちい…死んじゃうぅぅ」
「なに、死なせはせん。お前は余の大切な側室だ…はっ…あぁ…また」

激しく腰を打ち付けてまたダクダクと俺の中に精液を吐き出した。どんだけ絶倫かよ!!
意識が飛びそうな頭で美怜を見ると、真っ赤な顔をして俺を見ながら自慰をしていた。
……美怜。。
ま、まぁ媚薬盛られたもんな、うん。。


「し、死ぬかと思った」
「ごめん…ごめんね。小鳥遊君」

立つ事も座る事もできず、寝転がる俺を見下ろして美鈴がハラハラと泣いている。
その涙が俺の顔に落ちてきてちょっと冷たくて身じろぎする。

「いいよ。俺はえぇと…経験ある、からさ」
「うん。凄かった」
「うっ…ごめん。気持ち悪かった?」
「全然!!!!小鳥遊君すっごく可愛かった!興奮しちゃって思わず…」

えへへと照れたように笑う美鈴が可愛い。

「しゃーないよ。俺ら媚薬盛られてたみたいだし」
「まさか肛門に入れられた香油に盛られてたなんてね…」

そう。実は香油に媚薬が含まれていたんだ。それがじわじわと効いたらしい。
確かに、準備されてから実際に部屋に通されるまでも時間かかったしな。
媚薬による強制的な興奮と快感を思い出して鳥肌が立った。
心が伴ってないって、あんなに辛いなんてな。

あれから俺が気を失うまで散々やられた。アディーロは充分満足したらしく、そのおかげで美鈴は今回は見過ごしてもらったけど一時的なものでしかない…。
なんとかやり過ごせないかな。

「今回は小鳥遊君のおかげで助かったけど、そのせいで小鳥遊君気に入られちゃったね…側室とか、ありえない」
「うん。そんなんなったら絶対に帰れない。どうにかして自分たちで帰れる手段を調べないとな」

このままじゃ、俺ら2人は側室にされてしまう。
致してない美鈴はそもそもアディーロに気に入られているし、側室は絶対な気がする。
やっと解放されて部屋に戻ったものの、俺は疲労困憊で指1本動かせやしねぇ…。

「あ。小鳥遊君、お茶飲めそう?回復のためにってお茶を淹れてってくれたよ」
「無理…カップすら持てねぇ」
「んんー…ちょっと、ごめんね?」

そう言うと、美鈴が俺の体の下に腕を入れて上半身を起こしてからお茶を口に含んだ。
なんだ?と思ってると顔が近づいてきてキスをしてきた。

「……!!…?」

薄く開いていた唇からお茶が少しずつ流れ込んできた。水分が入ってきた事で、思った以上に喉がカラカラだったらしい事に体が気づいて貪るようにお茶を飲んだ。

「ごめんね?嫌かもしれないけど…」
「美鈴…もっと」
「小鳥遊君…!」

それからカップが空になるまで口移しで飲ませてくれた。
最後の一口を飲み終わったら、美鈴がそのまま舌を絡ませてきた。気持ち良くてうっとりする。

「…ちゅっ。ふふふ。小鳥遊君、可愛い。思ったとおりだ」
「?美鈴??」
「どう?少しは楽になった?」
「おぉ!体が動く!!!」

驚いた事に、全快とは言わないまでも、体を動かせるまでに回復した。

「異世界のお茶、恐るべし……」
「凄いね。顔に赤みも戻ってきてるよ。良かったぁ」
「ありがとう。美鈴が飲ませてくれたおかげだよ。
男とチューなんて嫌だったろ?ごめんな?」
「そ、そんなこと!」

ブンブンと首を横に振って一生懸命否定してくれた。イイ奴だな。



「タツキ!体はもう大丈夫か?」
「王様…」

翌日、バーン!と扉が開いてズカズカ入ってきたのはアディーロだった。
これまで宰相にばかり話させて、セックスするまで一言も口を聞かなかったのに。

「アディーロと呼べと昨日も言っただろう?」
「覚えてません…すみません」
「まぁ、仕方があるまい。お前は気持ち良すぎて意識が朦朧としていたからな」

昨日とは打って変わってニコニコと笑い、俺を膝に乗せた。

「へ、陛下!そのような事は!!」

慌てて宰相が止めるが、聞く耳を持たず膝に乗せたまま猫か犬かのように俺を撫でまわす。ぐしゃぐしゃと頭を撫でられて頭がぐわんぐわん揺れる。
よ、酔う…。

「そのような不細工な顔をしてもお前は可愛いな」

不細工とは失礼な。ブサカワという感情を覚えたのか。
自分で言って傷つく。いいんだ…雅樹と勝と志木が俺の事可愛いって思ってくれてるから、悔しくなんか、ないやい!

「あ、あでぃーろ…あんまり揺らさないで…酔う」
「おぉ。すまんな。お前を見ていると撫でくり回したくなってな」

やっと手を止めてくれた。あとちょっと続いてたらケロケロしてたぞ。

「ちゃんと回復用の茶は飲んだか?」
「うん。飲んだ」
「よしよし、いい子だ」

にこぉっと笑って、キスしてきた。
「にゃ!にゃにおう!!」
「ははは。今さらではないか。もっと淫らな口づけをするか?」

思いっきり首を横に振って否を伝える。

「んっ…」

アディーロの指がおもむろに俺のケツ穴に触れた。

「うむ。お前のここもまた慎ましく閉じてるな。痛くはないか?」
「う、うん。大丈夫」
「少し、柔らかくて熱を持ってるが…」
「や、ぁ!」
「簡単に余の指を飲み込んだな。タツキ、ここを向け」
「…?はっ。んっちゅっ…じゅるっ」
「たまらんな。朝から盛りそうになる」

あ、朝から淫らな口づけをされて体がほてってきたじゃないか!

「可愛いな」

ブルーグリーンの目を柔和に細めて笑った。

「目…綺麗だな」
「そうか?ありがとう」
「?」

少しだけ瞳を陰らせて寂しそうに笑った顔が切なくて、ちょっと胸がきゅうとなった。
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