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第3.5話 過酷な身体測定 Aパート~同衾~
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チュンチュン。
「んっ、んぅ……」
朝だ。起きなければ……そうは思うが布団の柔らかさに誘惑され、起きることが出来ない。
「ね、朝よ。そろそろ起きて」
ふとそんな声がする。少し聞き覚えのある声だ。
だが毛布に包まれた体はなかなか動かない。どうやら布団の魔性に魅入られているようだ。でも布団の魔力なら仕方ないか……そう思って二度寝しようとすると……
「もう、ちゃんと起きてよね……ダーリン♪」
むにっ。
「ふぶぅ……っ!」
顔を柔らかいものが覆う。何故だろう、すごく心地いい。どこか安心する柔らかさに、だが口までも覆われて窒息しそうになる。
「ふぶぶぶぅ、ぶぅ、ぶふぅ……っ!」
息が苦しくなった僕はどうにか体を捩って逃げようとするが、何故か上手く離れられない。どこまで動いても柔らかいものが包み込んでくるからだ。
そして呼吸が限界に達した頃、怒りがたまってしまった僕は、ついにその柔らかいものをグチュゥ、と握り締めてしまうッ!
むちぃ……っ!
「あぁん……っ!」
……ん?
むにむに。
何だこの柔らかいものは。初めての感触だぞ。こんなどこか安心するような弾力を、僕は知らな……
「……もう、ダーリンったら大胆ね」
…………ん?
そして僕はやっと目を開けた。目の前にあったのは、視界一面を覆うピンク色の布。それは二つの球体が納められているようで、その光景に頭をひねる。
瞬間……女性の顔が、目の前に現れる。
「あ、やっと顔見せた……あはっ、おはようダーリン、いい朝ね♪」
刹那、目が点になる。そこにいたのは、莉奈……いや、リアナさん。
どうして彼女がここに……その疑問を発する前に、僕はまた目の前の球体を揉んでいた。
むにむにぃっ。
「あぁん……ダーリンったら、朝から積極的……ダーリンがそのつもりなら、あたしは全然構わないけど……」
………………んぅ?
僕は自分の手のひらが乗る球体の場所を見る。
そこは……リアナさんのうなじから流れる鎖骨のさらに下……二つの丸い、乳白色の果実が実っている場所だった。
「……ほんぇええぇえええええッ!?!!?」
そして僕は、素っ頓狂な声を上げてしまった。
「……何してるんですか、勇」
瞬間、冷たく抑揚のない声が耳に届く。
ふとその方向へ視界を向けると……そこには、ハツネさんがいた。
そして僕はと言うと、リアナさんの胸を掴んだままだった。
「……え、えっと、あの、これは違うんだ……その、ちょうどいいところにあったのがおっぱ……」
「はぁああああああああああああッ!!!」
そしてハツネさんの電光石火の攻撃を食らい、僕は期せずして二度寝を達成するのだった。
……
「ま、妥当な修羅場ね」
そう鼻で笑う梶野さんに、僕は泣きつく。
「そんなご無体なぁ……」
「勇君、全部君が蒔いた種よ。諦めなさい」
そう冷たい視線で言い放ってサラダを食べる梶野さんに、僕は肩を落とした。
休日のブランチ時、僕はGVの食堂にいた。昨日部屋割りで僕らの部屋にリアナさんが住むことになりハツネさんが大反対してから約9時間。すっかり寝てしまった僕を起こしてくれたリアナさんとその光景を見てしまったハツネさんの大喧嘩から逃げてきた僕は、遅めの朝ご飯を食べていた。
ここのご飯は美味しいが、かといってこの憂鬱な気分が収まることはなかった。
これからあの二人の喧嘩に挟まれながら生活しなきゃいけないのか……その気持ちが相当僕の負担となっているようだった。
「まぁ、そんな落ち込んでる暇はないわ。だって今日は午後からあれがあるでしょう?」
「……あ」
そう言われて僕は思い出す。
今日は午後から、身体測定だったということを。
「んっ、んぅ……」
朝だ。起きなければ……そうは思うが布団の柔らかさに誘惑され、起きることが出来ない。
「ね、朝よ。そろそろ起きて」
ふとそんな声がする。少し聞き覚えのある声だ。
だが毛布に包まれた体はなかなか動かない。どうやら布団の魔性に魅入られているようだ。でも布団の魔力なら仕方ないか……そう思って二度寝しようとすると……
「もう、ちゃんと起きてよね……ダーリン♪」
むにっ。
「ふぶぅ……っ!」
顔を柔らかいものが覆う。何故だろう、すごく心地いい。どこか安心する柔らかさに、だが口までも覆われて窒息しそうになる。
「ふぶぶぶぅ、ぶぅ、ぶふぅ……っ!」
息が苦しくなった僕はどうにか体を捩って逃げようとするが、何故か上手く離れられない。どこまで動いても柔らかいものが包み込んでくるからだ。
そして呼吸が限界に達した頃、怒りがたまってしまった僕は、ついにその柔らかいものをグチュゥ、と握り締めてしまうッ!
むちぃ……っ!
「あぁん……っ!」
……ん?
むにむに。
何だこの柔らかいものは。初めての感触だぞ。こんなどこか安心するような弾力を、僕は知らな……
「……もう、ダーリンったら大胆ね」
…………ん?
そして僕はやっと目を開けた。目の前にあったのは、視界一面を覆うピンク色の布。それは二つの球体が納められているようで、その光景に頭をひねる。
瞬間……女性の顔が、目の前に現れる。
「あ、やっと顔見せた……あはっ、おはようダーリン、いい朝ね♪」
刹那、目が点になる。そこにいたのは、莉奈……いや、リアナさん。
どうして彼女がここに……その疑問を発する前に、僕はまた目の前の球体を揉んでいた。
むにむにぃっ。
「あぁん……ダーリンったら、朝から積極的……ダーリンがそのつもりなら、あたしは全然構わないけど……」
………………んぅ?
僕は自分の手のひらが乗る球体の場所を見る。
そこは……リアナさんのうなじから流れる鎖骨のさらに下……二つの丸い、乳白色の果実が実っている場所だった。
「……ほんぇええぇえええええッ!?!!?」
そして僕は、素っ頓狂な声を上げてしまった。
「……何してるんですか、勇」
瞬間、冷たく抑揚のない声が耳に届く。
ふとその方向へ視界を向けると……そこには、ハツネさんがいた。
そして僕はと言うと、リアナさんの胸を掴んだままだった。
「……え、えっと、あの、これは違うんだ……その、ちょうどいいところにあったのがおっぱ……」
「はぁああああああああああああッ!!!」
そしてハツネさんの電光石火の攻撃を食らい、僕は期せずして二度寝を達成するのだった。
……
「ま、妥当な修羅場ね」
そう鼻で笑う梶野さんに、僕は泣きつく。
「そんなご無体なぁ……」
「勇君、全部君が蒔いた種よ。諦めなさい」
そう冷たい視線で言い放ってサラダを食べる梶野さんに、僕は肩を落とした。
休日のブランチ時、僕はGVの食堂にいた。昨日部屋割りで僕らの部屋にリアナさんが住むことになりハツネさんが大反対してから約9時間。すっかり寝てしまった僕を起こしてくれたリアナさんとその光景を見てしまったハツネさんの大喧嘩から逃げてきた僕は、遅めの朝ご飯を食べていた。
ここのご飯は美味しいが、かといってこの憂鬱な気分が収まることはなかった。
これからあの二人の喧嘩に挟まれながら生活しなきゃいけないのか……その気持ちが相当僕の負担となっているようだった。
「まぁ、そんな落ち込んでる暇はないわ。だって今日は午後からあれがあるでしょう?」
「……あ」
そう言われて僕は思い出す。
今日は午後から、身体測定だったということを。
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