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第1章 始まり
7話 武器購入/初戦闘1
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「50000フーロだ」
「ふ~む、この刀はそもそも売り物ではないが捨て値でも20万フーロはかかる」
「ふむ、では5万で買えるものはあるだろうか?」
「まぁ待つのじゃ。そもそもここはヒヨッコどもが買えるような武器は置いておらん。1番安い武器でも100万フーロはするからの。じゃが、本来は後払いなど認めんがお前さんの将来性を見込んでこの刀を後払いで買わせてやる。ただし条件として将来うちの武器を買うこと。どうする?」
ニヤリとドワーフの男が笑いながら聞いてきた。
「もちろんその条件を呑もう。」
リュウジンは願ってもないと即答した
「だが、いいのか?このまま持ち逃げするってことも考えられるだろう?」
ドワーフの男はくだらなさそうに、鼻で笑うと
「そのときはワシの見る目がなかっただけのことよ」
まるでお前さんはそうじゃないだろうとでも言うかのように言ってきた。
残りの2本の値段を聞くと
「これが550万フーロで、こっちが2000万フーロじゃ。オーダーメイドもできるが作るものによってはさらに値段が跳ね上がるぞ。素材を持ち込んできたら素材代は引いてやるがな。さて、これでお前さんはうちの客になったわけだ。ワシはロゾー=ミュラーという今後ともよろしく頼むぞい。」
ニヤッと笑いながら手を差し出してきたので、握り返して
「リュウジンだ。こちらこそよろしく頼む」
そして店の入り口まで戻りロゾーが見送ってくれた。
「何かあれば持ってこい。手入れくらいはしてやる」
「ああ、助かる」
そういってドーラ工房を出て行った。
(かなり当たりの店だったな。
とりあえずさっさと20万稼いでこの刀の代金を払った後に、その後に出来ればオーダーメイドで作って欲しいが2千万ってのがどれくらいで貯まるものなのかわからんが、現実と同じくらいなら簡単に貯まるもんではないのだろうが・・・)
そしてもらった刀を見た。
――ロゾーの試作品――
種類:刀
効果:STR+25
備考:ロゾーが昔作った試作品。そこいらの量産品より高品質
価格:非売品
―――――――
(さっき見た量産品の剣と比べると価格が10倍くらいでSTR+15の差か。
まぁ価格が上がれば耐久度とかにも違いはあるんだろうだが大体の基準はわかった)
(よし、武器も手に入ったし早速モンスターを倒しに行くか)
そしてリュウジンは最初の広間があった南門の方へと向かった。
南門に着くと門番がいたが、入ってくるのには確認がいるみたいだが出るのは自由みたいだった。
そのまま南門を出てある程度まで道沿いにいったところで道を外れて草原を歩き出した。
しばらく歩くと大きな岩が見えてきた。
そのとき岩の影に何かが動いているのが見えたため、確認するために忍足でかつ素早く標的が見えるところまで進んでいった。
すると三匹の体長1m程度のウサギのような生物がいた。
よく見てみると生物の上に『ウォールラビット』と表示されていた。
(よし、とりあえずこの刀の試運転もかねて殺るか。)
そして抜刀し無造作にウォールラビットに向かって歩いていった。
「さて、この世界での初戦だな。肩慣らしくらいはさせてくれよ?」
そしてウォールラビットに向かって走っていった。
ウォールラビットもリュウジンの存在に気づき臨戦態勢に入った。
2匹のウォールラビットは左右に散開し、正面のウォールラビットは空中に茶色いスピアのようなものを3本出現させリュウジンに向かって撃ってきた。
残りの2匹は左右からリュウジンに向かって突進してきていた。
リュウジンは3本のスピアのうち2本を体捌きだけで避け、最後の1本を刀で切り落とした。
スピアの速度は時速150km/sほどであった。一般人が初見で対処するには難しい速度であるがリュウジンにとってはなんの苦もなくできる芸当であった。
次に右から飛びかかってきていたウォールラビットの首を一刀で切り落とし、左から来ていたウォールラビットを見ることもなくかわし、自分を通り過ぎたウォールラビットを斬り殺した。
そのまま止まることなく正面のウォールラビットに向かって走って行った。
ウォールラビットはまたスピアを生成しようとしていたが発射される前にリュウジンに斬り殺された。
[ウォールラビットの肉]×1
[ウォールラビットの皮]×2
[勲章:初めての戦闘]
視界の端にあるログに今回の戦闘で得たものが表示されていた。
(勲章ってのをゲットしたな)
――[勲章]初めての戦闘――
取得方法:初めて戦闘でモンスターを倒す。
効果:特になし
―――――
「勲章には効果があるやつもあるってことか。まぁ他の勲章の取得方法なんざ知らんからどうでもいいな」
そう思いながらたしか勲章を得ることがステータスポイントを得る要因の一つだったなと思い出し自分のステータスを確認した。
――リュウジンーー
人種:ヒューマン
職業:
HP:123/123
MP:56/56
ST:132/132
STR:40+25
VIT:18
INT:27
AGI:28
LUK:30
ステータスポイント:2
―スキルー
―称号―
――――――
(ステータスポイントは増えていないな。誰でももらえるような称号じゃあもらえねぇってことか)
「しかし使いやすい刀だ。文句なしだな」
模擬戦では得られない命のやり取りに少々興奮してはいるが、歯応えのない敵でしかなかったので消化不良の状態であった。
「次は新月流の技がちゃんと反映されるのか確認しときてぇな」
リュウジンは次の獲物を探すべく再び探索を始めた。
「ふ~む、この刀はそもそも売り物ではないが捨て値でも20万フーロはかかる」
「ふむ、では5万で買えるものはあるだろうか?」
「まぁ待つのじゃ。そもそもここはヒヨッコどもが買えるような武器は置いておらん。1番安い武器でも100万フーロはするからの。じゃが、本来は後払いなど認めんがお前さんの将来性を見込んでこの刀を後払いで買わせてやる。ただし条件として将来うちの武器を買うこと。どうする?」
ニヤリとドワーフの男が笑いながら聞いてきた。
「もちろんその条件を呑もう。」
リュウジンは願ってもないと即答した
「だが、いいのか?このまま持ち逃げするってことも考えられるだろう?」
ドワーフの男はくだらなさそうに、鼻で笑うと
「そのときはワシの見る目がなかっただけのことよ」
まるでお前さんはそうじゃないだろうとでも言うかのように言ってきた。
残りの2本の値段を聞くと
「これが550万フーロで、こっちが2000万フーロじゃ。オーダーメイドもできるが作るものによってはさらに値段が跳ね上がるぞ。素材を持ち込んできたら素材代は引いてやるがな。さて、これでお前さんはうちの客になったわけだ。ワシはロゾー=ミュラーという今後ともよろしく頼むぞい。」
ニヤッと笑いながら手を差し出してきたので、握り返して
「リュウジンだ。こちらこそよろしく頼む」
そして店の入り口まで戻りロゾーが見送ってくれた。
「何かあれば持ってこい。手入れくらいはしてやる」
「ああ、助かる」
そういってドーラ工房を出て行った。
(かなり当たりの店だったな。
とりあえずさっさと20万稼いでこの刀の代金を払った後に、その後に出来ればオーダーメイドで作って欲しいが2千万ってのがどれくらいで貯まるものなのかわからんが、現実と同じくらいなら簡単に貯まるもんではないのだろうが・・・)
そしてもらった刀を見た。
――ロゾーの試作品――
種類:刀
効果:STR+25
備考:ロゾーが昔作った試作品。そこいらの量産品より高品質
価格:非売品
―――――――
(さっき見た量産品の剣と比べると価格が10倍くらいでSTR+15の差か。
まぁ価格が上がれば耐久度とかにも違いはあるんだろうだが大体の基準はわかった)
(よし、武器も手に入ったし早速モンスターを倒しに行くか)
そしてリュウジンは最初の広間があった南門の方へと向かった。
南門に着くと門番がいたが、入ってくるのには確認がいるみたいだが出るのは自由みたいだった。
そのまま南門を出てある程度まで道沿いにいったところで道を外れて草原を歩き出した。
しばらく歩くと大きな岩が見えてきた。
そのとき岩の影に何かが動いているのが見えたため、確認するために忍足でかつ素早く標的が見えるところまで進んでいった。
すると三匹の体長1m程度のウサギのような生物がいた。
よく見てみると生物の上に『ウォールラビット』と表示されていた。
(よし、とりあえずこの刀の試運転もかねて殺るか。)
そして抜刀し無造作にウォールラビットに向かって歩いていった。
「さて、この世界での初戦だな。肩慣らしくらいはさせてくれよ?」
そしてウォールラビットに向かって走っていった。
ウォールラビットもリュウジンの存在に気づき臨戦態勢に入った。
2匹のウォールラビットは左右に散開し、正面のウォールラビットは空中に茶色いスピアのようなものを3本出現させリュウジンに向かって撃ってきた。
残りの2匹は左右からリュウジンに向かって突進してきていた。
リュウジンは3本のスピアのうち2本を体捌きだけで避け、最後の1本を刀で切り落とした。
スピアの速度は時速150km/sほどであった。一般人が初見で対処するには難しい速度であるがリュウジンにとってはなんの苦もなくできる芸当であった。
次に右から飛びかかってきていたウォールラビットの首を一刀で切り落とし、左から来ていたウォールラビットを見ることもなくかわし、自分を通り過ぎたウォールラビットを斬り殺した。
そのまま止まることなく正面のウォールラビットに向かって走って行った。
ウォールラビットはまたスピアを生成しようとしていたが発射される前にリュウジンに斬り殺された。
[ウォールラビットの肉]×1
[ウォールラビットの皮]×2
[勲章:初めての戦闘]
視界の端にあるログに今回の戦闘で得たものが表示されていた。
(勲章ってのをゲットしたな)
――[勲章]初めての戦闘――
取得方法:初めて戦闘でモンスターを倒す。
効果:特になし
―――――
「勲章には効果があるやつもあるってことか。まぁ他の勲章の取得方法なんざ知らんからどうでもいいな」
そう思いながらたしか勲章を得ることがステータスポイントを得る要因の一つだったなと思い出し自分のステータスを確認した。
――リュウジンーー
人種:ヒューマン
職業:
HP:123/123
MP:56/56
ST:132/132
STR:40+25
VIT:18
INT:27
AGI:28
LUK:30
ステータスポイント:2
―スキルー
―称号―
――――――
(ステータスポイントは増えていないな。誰でももらえるような称号じゃあもらえねぇってことか)
「しかし使いやすい刀だ。文句なしだな」
模擬戦では得られない命のやり取りに少々興奮してはいるが、歯応えのない敵でしかなかったので消化不良の状態であった。
「次は新月流の技がちゃんと反映されるのか確認しときてぇな」
リュウジンは次の獲物を探すべく再び探索を始めた。
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