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第二章 信者獲得
091 弟子
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「……その子は、成仏出来たのかな?」
落ち着きを取り戻していたあずさが聞いた。
「たぶん大丈夫だと思います。色々と大変でしたけど、最後は笑顔で消えていきました」
「そうなんだ。……他の子も一緒に?」
「ええ、一緒です。寂しくはなかったと信じています」
信長と秀吉が迎えに来てくれていたはずで信じてあげるしかない。それに鬼からの情報によれば、子どもたちが閻魔にキーホルダーを自慢していたらしいのだから寂しくはなかったはずだった。
「その子のお母さんは、結局裁かれることなく平穏に暮らしてるのかな?」
「……平穏に暮らすことは無理だと思います。今は罪の意識に苛まれて苦しんでいるはずです」
「えっ!?でも、事故死で罪には問われなかったんじゃ?」
「スイマセン。その点については詳しくお話出来ないんです。中途半端な結論しか話せなくて申し訳ないんですけど……、その母親が本当に幸せになれる日は来ません」
「ううん、分かった」
あずさは、それ以上のことを聞き出そうとはしなかった。あずさも茜も瑞貴の話を信じており『平穏には暮らせていない』と断言されていることで想像を巡らせていたのだろう。
「その子以外の人たちのことは分からなかったの?」
「亡くなってから時間が経っていたので、本人が覚えていること以外は調べることが出来ませんでした」
「そうなんだ。仕方ないよね」
「でも、名前だけは忘れないでいてあげたいんです。すゑちゃん、かやちゃん、佐吉君、なつちゃん、太郎君と次郎君、伊東陽子ちゃん、誠君、佐久間愛子ちゃん、村下和夫君。……それに、山咲瑠々ちゃん。俺が忘れないでいることが、あの子たちが生きていた証です」
言い淀むことなく瑞貴の口から名前が出てきた。このことからも二人が疑いを抱かなくなっていく。
「……すごいね。皆の名前を覚えてあげてるんだ」
「あれ?でも、大人も2人いたって言ってませんでした?」
「その2人の名前は内緒」
「えっ!?名前を言えないってことは、私たちも知ってる人なんですか?」
茜の質問に瑞貴は力強く頷いた。おそらく日本人で名前を知らない人を探す方が難しい2人になる。
「……俺自身、自分が胡散臭い存在だと思ってる。それでも、俺にしか出来ないことがあるなら何とかしたいんだ。瑠々ちゃんに手を差し伸べることは出来なかったけど、手遅れにはしたくない」
瑞貴は『いらない命なら瑠々に与えてほしい』と考えていたが、本心で茜に要求していたわけではない。
今ある状況を受け止めて、これから先にある可能性を諦めてほしくなかっただけの話だった。
「……お願いします」
小さな声ではあったが、茜の返事は瑞貴に届いていた。
「まず、霊力者は『地獄から逃げ出した悪鬼が棲んでる』って言ってたの?」
「はい。言ってました。……だから、節分の日に鬼を追い払うって話になっています」
「えっ?……霊力者が豆まきをするの?なんだか無茶苦茶な話だな」
「やっぱり効果はないと思いますか?」
「いや、もともとは追儺から生れたものだから、全く効果がないとは言わないけど……」
「ついな?」
「宮中で行われた、鬼を払うための儀式のことを追儺って言うんだ。追儺を参考にして節分は生れたけど、節分は民間信仰みたいなものになってる」
瑞貴としては、あまりこういう話をしたくはなかった。
専門家ではない瑞貴が説明をしてしまうと誤解を生じさせてしまうかもしれず、真意を伝えることが出来ない。
「まぁ、節分は立春に行われるんだけど、体調を崩しやすい時期だから節分で邪気を払って健康に春を迎えましょう的なイベントなんだ。豆をぶつけるのは『魔』を『滅』するでマメなんだって」
茜とあずさは感心して瑞貴の話を聞いていた。
「……ただ、儀式である以上、決まり事が必要になる」
「決まり事?」
「手順とか道具とか音楽とか。儀式って、色々な要素が重なり合って成立するものなんです」
「音楽も要素になるんですか?」
「もちろん。楽器を打ち鳴らして高揚感を煽って、トランス状態になることで神様と一体化するんだ。現在の娯楽とは少し違っていたはずだよ」
采姫がウンウンと頷きながら瑞貴の話を聞いていた。間違った解釈ではないということで自信を得られる。
「その霊力者は節分に何をするか具体的に話したのかな?」
「霊力を込めた豆を撒くことで、この家に棲んでいる鬼を追い払うって言ってました。……そんな大掛かりな話はしていなかったと思います」
「霊力を込めた豆……。それだけ?」
「はい。何日もかけて霊力を豆に閉じ込めるから、すごく高価な豆になるらしいですけど。……それでもダメな時は、この家を壊すしかないって話です」
「いくらかかるの?」
「全部で、120万円くらいって言ってた気がします」
「120万!?……豆まきするだけで、高すぎじゃない?」
ここまでくると瑞貴には詐欺としか思えなかった。
だが、瑞貴が霊力者を完全に否定することも難しかった。高価であったとしも解決に導くことが出来れば、金額の問題ではなくなってしまう。
――優先すべきは、この家に起こっている問題の解決で、どんな手段であっても関係ない。解決出来るなら120万も無意味じゃないからな……、でも
目に見えないモノを相手にする時に一番厄介なことである。
――本当に鬼が棲んでいるのなら、俺に見えてるはずだ
閻魔刀に触れている瑞貴は人間が見ることの許されないモノをみることが出来ているはず。それでも、瑞貴は不穏なモノを目にしてはいない。
――もしかしたら、姿を隠している可能性もあるな。閻魔刀を持ってこれば良かったかもしれない。……でも、閻魔刀が必要になる状況だとしたら、采姫さんが『手ぶらで大丈夫』なんて言うはずないか
悩んでいる瑞貴を見てた茜は、もっと伝えられる情報がなかったか記憶を辿ってみる。だが、霊力者が祖父と話をしている時、茜は体調が悪かったので頭が働いていない状態だった。
祖父に対して高額な要求をしてきたことも霊力者への不信感に拍車をかけており、聞こえてきていた単語を繋ぎ合わせた程度でしかない。
「……あっ!……あの霊力者、閻魔大王に仕えていた『おのの何とか』って人の血を受け継いだ人の弟子だって言ってました」
茜は会話の中で一番胡散臭く感じていた台詞を思い出した。いきなり『閻魔大王』が出てきたので『信用できない』となってしまったらしい。
「えっ!?閻魔大王に仕えていた?」
瑞貴は突然馴染みのある神の登場で驚いてしまう。そして、もう一人の人物の名前が思い浮かんでいた。
「おのの……。もしかして、小野篁?」
この人物の名前も別の場所で最近聞いた記憶があった。
「あっ、それです!そんな名前を言っていました」
歴史上の人物ではあるが、あまり聞く機会の少ない名前だった。その名前を短期間に2度も耳にすることになり、瑞貴は少しだけ嫌な感じがしていた。
落ち着きを取り戻していたあずさが聞いた。
「たぶん大丈夫だと思います。色々と大変でしたけど、最後は笑顔で消えていきました」
「そうなんだ。……他の子も一緒に?」
「ええ、一緒です。寂しくはなかったと信じています」
信長と秀吉が迎えに来てくれていたはずで信じてあげるしかない。それに鬼からの情報によれば、子どもたちが閻魔にキーホルダーを自慢していたらしいのだから寂しくはなかったはずだった。
「その子のお母さんは、結局裁かれることなく平穏に暮らしてるのかな?」
「……平穏に暮らすことは無理だと思います。今は罪の意識に苛まれて苦しんでいるはずです」
「えっ!?でも、事故死で罪には問われなかったんじゃ?」
「スイマセン。その点については詳しくお話出来ないんです。中途半端な結論しか話せなくて申し訳ないんですけど……、その母親が本当に幸せになれる日は来ません」
「ううん、分かった」
あずさは、それ以上のことを聞き出そうとはしなかった。あずさも茜も瑞貴の話を信じており『平穏には暮らせていない』と断言されていることで想像を巡らせていたのだろう。
「その子以外の人たちのことは分からなかったの?」
「亡くなってから時間が経っていたので、本人が覚えていること以外は調べることが出来ませんでした」
「そうなんだ。仕方ないよね」
「でも、名前だけは忘れないでいてあげたいんです。すゑちゃん、かやちゃん、佐吉君、なつちゃん、太郎君と次郎君、伊東陽子ちゃん、誠君、佐久間愛子ちゃん、村下和夫君。……それに、山咲瑠々ちゃん。俺が忘れないでいることが、あの子たちが生きていた証です」
言い淀むことなく瑞貴の口から名前が出てきた。このことからも二人が疑いを抱かなくなっていく。
「……すごいね。皆の名前を覚えてあげてるんだ」
「あれ?でも、大人も2人いたって言ってませんでした?」
「その2人の名前は内緒」
「えっ!?名前を言えないってことは、私たちも知ってる人なんですか?」
茜の質問に瑞貴は力強く頷いた。おそらく日本人で名前を知らない人を探す方が難しい2人になる。
「……俺自身、自分が胡散臭い存在だと思ってる。それでも、俺にしか出来ないことがあるなら何とかしたいんだ。瑠々ちゃんに手を差し伸べることは出来なかったけど、手遅れにはしたくない」
瑞貴は『いらない命なら瑠々に与えてほしい』と考えていたが、本心で茜に要求していたわけではない。
今ある状況を受け止めて、これから先にある可能性を諦めてほしくなかっただけの話だった。
「……お願いします」
小さな声ではあったが、茜の返事は瑞貴に届いていた。
「まず、霊力者は『地獄から逃げ出した悪鬼が棲んでる』って言ってたの?」
「はい。言ってました。……だから、節分の日に鬼を追い払うって話になっています」
「えっ?……霊力者が豆まきをするの?なんだか無茶苦茶な話だな」
「やっぱり効果はないと思いますか?」
「いや、もともとは追儺から生れたものだから、全く効果がないとは言わないけど……」
「ついな?」
「宮中で行われた、鬼を払うための儀式のことを追儺って言うんだ。追儺を参考にして節分は生れたけど、節分は民間信仰みたいなものになってる」
瑞貴としては、あまりこういう話をしたくはなかった。
専門家ではない瑞貴が説明をしてしまうと誤解を生じさせてしまうかもしれず、真意を伝えることが出来ない。
「まぁ、節分は立春に行われるんだけど、体調を崩しやすい時期だから節分で邪気を払って健康に春を迎えましょう的なイベントなんだ。豆をぶつけるのは『魔』を『滅』するでマメなんだって」
茜とあずさは感心して瑞貴の話を聞いていた。
「……ただ、儀式である以上、決まり事が必要になる」
「決まり事?」
「手順とか道具とか音楽とか。儀式って、色々な要素が重なり合って成立するものなんです」
「音楽も要素になるんですか?」
「もちろん。楽器を打ち鳴らして高揚感を煽って、トランス状態になることで神様と一体化するんだ。現在の娯楽とは少し違っていたはずだよ」
采姫がウンウンと頷きながら瑞貴の話を聞いていた。間違った解釈ではないということで自信を得られる。
「その霊力者は節分に何をするか具体的に話したのかな?」
「霊力を込めた豆を撒くことで、この家に棲んでいる鬼を追い払うって言ってました。……そんな大掛かりな話はしていなかったと思います」
「霊力を込めた豆……。それだけ?」
「はい。何日もかけて霊力を豆に閉じ込めるから、すごく高価な豆になるらしいですけど。……それでもダメな時は、この家を壊すしかないって話です」
「いくらかかるの?」
「全部で、120万円くらいって言ってた気がします」
「120万!?……豆まきするだけで、高すぎじゃない?」
ここまでくると瑞貴には詐欺としか思えなかった。
だが、瑞貴が霊力者を完全に否定することも難しかった。高価であったとしも解決に導くことが出来れば、金額の問題ではなくなってしまう。
――優先すべきは、この家に起こっている問題の解決で、どんな手段であっても関係ない。解決出来るなら120万も無意味じゃないからな……、でも
目に見えないモノを相手にする時に一番厄介なことである。
――本当に鬼が棲んでいるのなら、俺に見えてるはずだ
閻魔刀に触れている瑞貴は人間が見ることの許されないモノをみることが出来ているはず。それでも、瑞貴は不穏なモノを目にしてはいない。
――もしかしたら、姿を隠している可能性もあるな。閻魔刀を持ってこれば良かったかもしれない。……でも、閻魔刀が必要になる状況だとしたら、采姫さんが『手ぶらで大丈夫』なんて言うはずないか
悩んでいる瑞貴を見てた茜は、もっと伝えられる情報がなかったか記憶を辿ってみる。だが、霊力者が祖父と話をしている時、茜は体調が悪かったので頭が働いていない状態だった。
祖父に対して高額な要求をしてきたことも霊力者への不信感に拍車をかけており、聞こえてきていた単語を繋ぎ合わせた程度でしかない。
「……あっ!……あの霊力者、閻魔大王に仕えていた『おのの何とか』って人の血を受け継いだ人の弟子だって言ってました」
茜は会話の中で一番胡散臭く感じていた台詞を思い出した。いきなり『閻魔大王』が出てきたので『信用できない』となってしまったらしい。
「えっ!?閻魔大王に仕えていた?」
瑞貴は突然馴染みのある神の登場で驚いてしまう。そして、もう一人の人物の名前が思い浮かんでいた。
「おのの……。もしかして、小野篁?」
この人物の名前も別の場所で最近聞いた記憶があった。
「あっ、それです!そんな名前を言っていました」
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