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第二章 信者獲得
088 実家
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瑞貴が感じることが出来ているのであれば、神が関与している可能性が高い。
メールで連絡してきたり直接目の前に姿を現したりしているわけではなかったが、そう感じさせる気配が周囲にはあった。
「……大丈夫?」
あずさが瑞貴を心配して様子を窺っていた。それと同時に不安になっていたのかもしれない。
神事に携わる家系である瑞貴が、あずさの屋敷で突然涙を流してしまっていることは不吉な考えを連想させてしまう。
瑞貴が演技でこんなことをする意味もないのだから余計に不吉に感じたはずだった。
「あっ、はい。……大丈夫です。スイマセンでした」
「……やっぱり、何かあるのかな?」
あずさは不安を正直に口にしたが、瑞貴は『やっぱり』の部分を気にしてしまう。
「自分では無意識だったので、そこまでは分かりません。……でも、嫌な感覚ではありません」
「本当に?」
安心させるための嘘ではなかったので、瑞貴は『はい』とだけ答えた。悲しさを感じていたはずだが嫌なものではなく、瑞貴の心は乱されることもなかった。
「……そうなんだ。……うん、じゃぁ、寒いから上がって」
采姫は満足そうな微笑みを浮かべて瑞貴を見た。瑞貴も気付いてはいたが、あずさの前では控えることにして屋敷の中に入っていく。
「申し訳ないですけど、ここで待っていてもらえませんか?寒いと思うので、これだけ着ておいてください」
瑞貴は大黒様にも上着を持ってきており、玄関で待っていてもらうことにした。
「フフッ、準備してあったんだ?でも、大黒様も上がってもらって大丈夫だよ。……大黒様は穏やかだから、家の子も平気だと思う」
「あっ、そう言えば、ゴールデンレトリバーが一緒に住んでるって言ってましたね」
「覚えていてくれたんだ」
「はい。……大黒様は大丈夫ですか?」
瑞貴が大黒様に質問している姿を見て、あずさは笑っていた。大黒様が返事をすることはないが、瑞貴が表情から読み取ろうとしている様子が可笑しかったらしい。
そして、玄関で大黒様の足を拭いていると、あずさが話しかけてきた。
「滝川君は『飼ってる』とか言わないんだね。『一緒に住んでいる』って言われ方をされると不思議な感じがする」
「えっ?……スイマセン、無意識だったんですけど変ですか?」
「ううん、いいと思う。『家族』として認めてもらえてるようで、すごく嬉しい」
心境の変化として犬や猫を飼っている人たちの気持ちを大切にしたいと考えるようになってはいたが、瑞貴としては若干の心苦しさもある。
普段から、そこまでのことを考えてはいなかったし、大黒様を『家族』として表現してしまうことは不遜な気がしてしまった。
和風モダンな室内にはソファーがあり、ソファーの下でゴールデンレトリバーが二頭寝ていた。大黒様が入ってきてもチラリと見ただけで、吠えたり近付いたりする気配もない。
「もう、かなりのお爺ちゃん犬だから、いつも寝てるの……さぁ、どうぞ座って。お茶を持って来るね」
「ええ、ありがとう。あまり気を使わなくて大丈夫よ」
犬の眠りを妨げないように、采姫と瑞貴はソファーに並んで座っていた。瑞貴は寝ている二頭の犬を眺めていたが、何か気になってしまっている。
――兄弟かな?そっくりだ。……大黒様が反応しないのは理解出来るけど、こんなに大人しいなんて本当にお爺ちゃんなんだな
来客に全く反応しない二頭と、早くも寝てしまっている大黒様を見比べていた。
「それで、何かお分かりになりましたか?」
「えっ!?……そんなスグには分からないですよ」
「……では、どうして先ほど泣いていたんです?何かを感じていたんじゃないですか?」
「はぁ、感じたような気はしますけど、それで何か分かるほど勘は良くないです。……それに……」
「それに?何かあるんですか?」
「いえ、不幸なことが続いているって聞いてたから、正直もっと嫌な感じがするかと思っていたんです。でも、そんな感じは全然しませんでした」
瑞貴は座ったままで部屋の中を観察した。
「そうですか……。嫌な感じはありませんでしたか」
「当然、采姫さんは全てをご存じなんですよね?」
「いえ、全て分かっているわけではありません。私だけではなくて、姫和さんにも分からないことはあります」
「えっ?嘘ですよね。……お二人が知らないことなんてあるんですか?」
「……知らないではなくて、分からないんです」
そこまで話をしていると、あずさが戻ってきた。テーブルの上にお盆を置こうとした時、少しだけふらついてしまい『ガチャリ』と大きな音を立てた。
「あっ!大丈夫ですか!?」
瑞貴は慌てて立ち上がって、あずさの身体に手を伸ばしていた。
「ええ、ゴメンなさい。大丈夫よ。……少し眩暈がしただけなの」
「……眩暈ですか?」
「この数日、あずさ一人で家族の看病をしたりしてるから疲れてるのよ。あまり無理をしないでね。……私たちに気を使う必要なんてないんだから」
あずさもソファーに腰を下ろすと、采姫がお盆の上からお茶をそれぞれの前に置いていった。
幸いにも零れたりしてはいなかったが、采姫にやらせることには気が引けてしまう。瑞貴が手を出そうとすると、『大丈夫』と言われてしまったのだが恐縮した。
「……本当に、何が起こってるのかな?」
「心配しなくても大丈夫よ。私たちもいるわ」
「うん。ありがとう、心強い」
あずさは無理をして笑顔を見せたが、その時に瑞貴は微妙な気配の変化を感じていた。
「あの、姫和さんや采姫さんからは簡単にしか聞いていないので詳しく教えてもらえませんか?」
「あっ、そうだよね」
あずさの表情は暗くなった。これから話す内容を考えれば仕方ないことかもしれない。
「いろいろ起こり始めたのは、去年の夏のはじめころかな?……母の体調が悪くなって倒れちゃったんだけど、病院で検査しても原因が分からなかったわ」
「原因不明の体調不良ですか?」
「ええ、そうなの。父も心配してたんだけど、父の勤め先も急に業績が悪くなって看病するのも大変になっちゃったんだ」
「倒産したって聞いてますけど、違うんですか?」
「あっ、まだ倒産はしてないけど、かなり危ないみたいだから時間の問題ってことかな。……ギリギリで頑張ってたんだけど、父も体調が悪くなり始めちゃって」
「頑張り過ぎて、体調を崩したってことですか?」
「そうかもしれないけど、同じ頃に妹とお祖父ちゃんの体調も悪くなってきて、家族中で寝込む日が増えていったの」
「あずささんだけが離れて暮らしていて、この家で生活していたのは四人ですか?」
「うん。……本当は、私も実家に戻ろうかと思っていたんだけど、父や妹の『大丈夫』って言葉に甘えちゃってた」
家族の体調問題や収入面の不安などで、あずさにも葛藤があったのだろう。
「それでも、日増しに皆の体調が悪くなってるし……」
出来るだけ気弱な態度を見せないようにしていたのかもしれないが、あずさも精神的に限界に近いと瑞貴は感じた。
――これは、悠長に構えてる場合じゃないのかも……?
時間をかけて探っていけば原因は分かるかもしれないと考えていたが、時間をかけてしまえば手遅れになってしまう。
「それで、ゴメンなさい。采姫ちゃんが滝川君を連れてきてくれる話になる前だったんだけど……」
「何かあったの?」
「……実は、お祖父ちゃんの知り合いが紹介してくれた霊能者が来て『この家には鬼が棲んでいる』って言ったの」
「えっ!?鬼が棲んでる?」
こんな状況であれば、見えざる者の存在を疑ってしまうのはやむを得ないことだとは思う。だが、『鬼が棲んでいる』だけは瑞貴が考えもしないことだった。
「その鬼が悪さをして、家の人に災いをもたらしてるんだって」
「いや、それはないですよ。鬼は人間の世界で悪さ出来ないんですから、本当に鬼が悪さをしているなら閻魔大王に報告するだけでいいんです」
「えっ?」
あずさの弱った姿を見ていて、瑞貴は気の毒に感じていた。その霊力者が嘘をついていることが分かってしまったことで、憤りから思わず語ってしまっている。
だが、あずさの驚いている反応を見て、すぐに我に返った。
「あっ、えっと……。そもそも、鬼が悪さをする意味がありません」
「その人が言うには、鬼がこの場所を気に入ったんだって……。この場所を手に入れるために、鬼が私たち家族を苦しめてるって言ってた」
「……まだ、何が起こっているのか分かってませんが、それだけはないと思います。……もし、あずささんの家族を苦しめている鬼がいるのなら、今日俺はここに来ていないはずですから」
「どういうこと?」
「ゴメンなさい。それを詳しく話すことはできないんです。……でも、俺はあずささんに嘘をつきたくない」
麻雀の時、鬼はあずさと会って話をしている。そして、その場には姫和も采姫も一緒だった。あずさの家族に鬼が悪さをしているのであれば、あの鬼が見過ごすはずはないと瑞貴は考える。
「……その霊能者は、やっぱり嘘をついてるのかな?」
瑞貴は、あずさからの質問に答えることも少しだけ躊躇った。
この判断は難しいことであり、解決策を見つけ出せていない瑞貴が軽々に嘘と断じてしまえば、あずさの家族の拠り所を奪ってしまうかもしれない。
会話が少し途切れた中で、小さな足音が聞こえ中学生くらいの女の子が入ってきた。
「あっ、茜ちゃん。……起きて大丈夫なの?」
あずさは再び笑顔を作り、部屋に入ってきた妹を気遣って声をかけた。
メールで連絡してきたり直接目の前に姿を現したりしているわけではなかったが、そう感じさせる気配が周囲にはあった。
「……大丈夫?」
あずさが瑞貴を心配して様子を窺っていた。それと同時に不安になっていたのかもしれない。
神事に携わる家系である瑞貴が、あずさの屋敷で突然涙を流してしまっていることは不吉な考えを連想させてしまう。
瑞貴が演技でこんなことをする意味もないのだから余計に不吉に感じたはずだった。
「あっ、はい。……大丈夫です。スイマセンでした」
「……やっぱり、何かあるのかな?」
あずさは不安を正直に口にしたが、瑞貴は『やっぱり』の部分を気にしてしまう。
「自分では無意識だったので、そこまでは分かりません。……でも、嫌な感覚ではありません」
「本当に?」
安心させるための嘘ではなかったので、瑞貴は『はい』とだけ答えた。悲しさを感じていたはずだが嫌なものではなく、瑞貴の心は乱されることもなかった。
「……そうなんだ。……うん、じゃぁ、寒いから上がって」
采姫は満足そうな微笑みを浮かべて瑞貴を見た。瑞貴も気付いてはいたが、あずさの前では控えることにして屋敷の中に入っていく。
「申し訳ないですけど、ここで待っていてもらえませんか?寒いと思うので、これだけ着ておいてください」
瑞貴は大黒様にも上着を持ってきており、玄関で待っていてもらうことにした。
「フフッ、準備してあったんだ?でも、大黒様も上がってもらって大丈夫だよ。……大黒様は穏やかだから、家の子も平気だと思う」
「あっ、そう言えば、ゴールデンレトリバーが一緒に住んでるって言ってましたね」
「覚えていてくれたんだ」
「はい。……大黒様は大丈夫ですか?」
瑞貴が大黒様に質問している姿を見て、あずさは笑っていた。大黒様が返事をすることはないが、瑞貴が表情から読み取ろうとしている様子が可笑しかったらしい。
そして、玄関で大黒様の足を拭いていると、あずさが話しかけてきた。
「滝川君は『飼ってる』とか言わないんだね。『一緒に住んでいる』って言われ方をされると不思議な感じがする」
「えっ?……スイマセン、無意識だったんですけど変ですか?」
「ううん、いいと思う。『家族』として認めてもらえてるようで、すごく嬉しい」
心境の変化として犬や猫を飼っている人たちの気持ちを大切にしたいと考えるようになってはいたが、瑞貴としては若干の心苦しさもある。
普段から、そこまでのことを考えてはいなかったし、大黒様を『家族』として表現してしまうことは不遜な気がしてしまった。
和風モダンな室内にはソファーがあり、ソファーの下でゴールデンレトリバーが二頭寝ていた。大黒様が入ってきてもチラリと見ただけで、吠えたり近付いたりする気配もない。
「もう、かなりのお爺ちゃん犬だから、いつも寝てるの……さぁ、どうぞ座って。お茶を持って来るね」
「ええ、ありがとう。あまり気を使わなくて大丈夫よ」
犬の眠りを妨げないように、采姫と瑞貴はソファーに並んで座っていた。瑞貴は寝ている二頭の犬を眺めていたが、何か気になってしまっている。
――兄弟かな?そっくりだ。……大黒様が反応しないのは理解出来るけど、こんなに大人しいなんて本当にお爺ちゃんなんだな
来客に全く反応しない二頭と、早くも寝てしまっている大黒様を見比べていた。
「それで、何かお分かりになりましたか?」
「えっ!?……そんなスグには分からないですよ」
「……では、どうして先ほど泣いていたんです?何かを感じていたんじゃないですか?」
「はぁ、感じたような気はしますけど、それで何か分かるほど勘は良くないです。……それに……」
「それに?何かあるんですか?」
「いえ、不幸なことが続いているって聞いてたから、正直もっと嫌な感じがするかと思っていたんです。でも、そんな感じは全然しませんでした」
瑞貴は座ったままで部屋の中を観察した。
「そうですか……。嫌な感じはありませんでしたか」
「当然、采姫さんは全てをご存じなんですよね?」
「いえ、全て分かっているわけではありません。私だけではなくて、姫和さんにも分からないことはあります」
「えっ?嘘ですよね。……お二人が知らないことなんてあるんですか?」
「……知らないではなくて、分からないんです」
そこまで話をしていると、あずさが戻ってきた。テーブルの上にお盆を置こうとした時、少しだけふらついてしまい『ガチャリ』と大きな音を立てた。
「あっ!大丈夫ですか!?」
瑞貴は慌てて立ち上がって、あずさの身体に手を伸ばしていた。
「ええ、ゴメンなさい。大丈夫よ。……少し眩暈がしただけなの」
「……眩暈ですか?」
「この数日、あずさ一人で家族の看病をしたりしてるから疲れてるのよ。あまり無理をしないでね。……私たちに気を使う必要なんてないんだから」
あずさもソファーに腰を下ろすと、采姫がお盆の上からお茶をそれぞれの前に置いていった。
幸いにも零れたりしてはいなかったが、采姫にやらせることには気が引けてしまう。瑞貴が手を出そうとすると、『大丈夫』と言われてしまったのだが恐縮した。
「……本当に、何が起こってるのかな?」
「心配しなくても大丈夫よ。私たちもいるわ」
「うん。ありがとう、心強い」
あずさは無理をして笑顔を見せたが、その時に瑞貴は微妙な気配の変化を感じていた。
「あの、姫和さんや采姫さんからは簡単にしか聞いていないので詳しく教えてもらえませんか?」
「あっ、そうだよね」
あずさの表情は暗くなった。これから話す内容を考えれば仕方ないことかもしれない。
「いろいろ起こり始めたのは、去年の夏のはじめころかな?……母の体調が悪くなって倒れちゃったんだけど、病院で検査しても原因が分からなかったわ」
「原因不明の体調不良ですか?」
「ええ、そうなの。父も心配してたんだけど、父の勤め先も急に業績が悪くなって看病するのも大変になっちゃったんだ」
「倒産したって聞いてますけど、違うんですか?」
「あっ、まだ倒産はしてないけど、かなり危ないみたいだから時間の問題ってことかな。……ギリギリで頑張ってたんだけど、父も体調が悪くなり始めちゃって」
「頑張り過ぎて、体調を崩したってことですか?」
「そうかもしれないけど、同じ頃に妹とお祖父ちゃんの体調も悪くなってきて、家族中で寝込む日が増えていったの」
「あずささんだけが離れて暮らしていて、この家で生活していたのは四人ですか?」
「うん。……本当は、私も実家に戻ろうかと思っていたんだけど、父や妹の『大丈夫』って言葉に甘えちゃってた」
家族の体調問題や収入面の不安などで、あずさにも葛藤があったのだろう。
「それでも、日増しに皆の体調が悪くなってるし……」
出来るだけ気弱な態度を見せないようにしていたのかもしれないが、あずさも精神的に限界に近いと瑞貴は感じた。
――これは、悠長に構えてる場合じゃないのかも……?
時間をかけて探っていけば原因は分かるかもしれないと考えていたが、時間をかけてしまえば手遅れになってしまう。
「それで、ゴメンなさい。采姫ちゃんが滝川君を連れてきてくれる話になる前だったんだけど……」
「何かあったの?」
「……実は、お祖父ちゃんの知り合いが紹介してくれた霊能者が来て『この家には鬼が棲んでいる』って言ったの」
「えっ!?鬼が棲んでる?」
こんな状況であれば、見えざる者の存在を疑ってしまうのはやむを得ないことだとは思う。だが、『鬼が棲んでいる』だけは瑞貴が考えもしないことだった。
「その鬼が悪さをして、家の人に災いをもたらしてるんだって」
「いや、それはないですよ。鬼は人間の世界で悪さ出来ないんですから、本当に鬼が悪さをしているなら閻魔大王に報告するだけでいいんです」
「えっ?」
あずさの弱った姿を見ていて、瑞貴は気の毒に感じていた。その霊力者が嘘をついていることが分かってしまったことで、憤りから思わず語ってしまっている。
だが、あずさの驚いている反応を見て、すぐに我に返った。
「あっ、えっと……。そもそも、鬼が悪さをする意味がありません」
「その人が言うには、鬼がこの場所を気に入ったんだって……。この場所を手に入れるために、鬼が私たち家族を苦しめてるって言ってた」
「……まだ、何が起こっているのか分かってませんが、それだけはないと思います。……もし、あずささんの家族を苦しめている鬼がいるのなら、今日俺はここに来ていないはずですから」
「どういうこと?」
「ゴメンなさい。それを詳しく話すことはできないんです。……でも、俺はあずささんに嘘をつきたくない」
麻雀の時、鬼はあずさと会って話をしている。そして、その場には姫和も采姫も一緒だった。あずさの家族に鬼が悪さをしているのであれば、あの鬼が見過ごすはずはないと瑞貴は考える。
「……その霊能者は、やっぱり嘘をついてるのかな?」
瑞貴は、あずさからの質問に答えることも少しだけ躊躇った。
この判断は難しいことであり、解決策を見つけ出せていない瑞貴が軽々に嘘と断じてしまえば、あずさの家族の拠り所を奪ってしまうかもしれない。
会話が少し途切れた中で、小さな足音が聞こえ中学生くらいの女の子が入ってきた。
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