78 / 110
第二章 信者獲得
078 移動手段
しおりを挟む
瑞貴はスッキリしない気分のまま学校での数日を過ごして金曜日を迎えた。学校の帰りに采姫のところへ行くように言われていたが、前夜の確認連絡は済ませてある。
采姫から『準備は整っていますよ』と聞かされていたので問題はなく次の段階へ移行する。
「……それでは、これが行きの新幹線チケットと宿泊費になります」
「えっ!?宿泊費って、泊まることになるんですか?」
「念のためです。……明日中に八雲徹と会えるかは分からないので、瑞貴さんも準備しておいてください」
「でも、八雲徹さんって人を訪ねて東京まで行くんですよね?俺は何をすればいいんですか?」
「いいえ、瑞貴さんが訪ねるのではなくて、八雲徹がやって来るまで待つことになります。……場所はこの病院です」
そう言って采姫は病院の名前と住所の書かれたメモを瑞貴に手渡した。綺麗な文字で書かれているメモには、それ以外の情報は何もなかった。
「メモに書かれた病院に八雲徹が現れたら、話をしてください。瑞貴さんは八雲徹と話をするために行くのです」
「何を話せばいいんですか?」
「出会うことが出来れば自然と会話は生まれてきます。心配はいりませんよ」
「……話をするためって……、話すだけでいいんですか?他に目的はないんですか?」
「ありませんね。……本当に、ただ話をするだけでいいんです」
わざわざ東京まで行って、初対面の男と会話をするだけだった。それだけのために土日を過ごすことになるらしい。
それでも今日の采姫は、いつもより神妙な感じがしていた。瑞貴が八雲徹という人物に会うことに何の意味があるのか分からなかったが、心の準備が必要だと瑞貴は感じている。
「……この病院で待ってばいいんですか?……待ち合わせとかではないんですね」
「はい。瑞貴さんが見つけてください。写真などはありませんが瑞貴さんであれば八雲徹を見つけられるはずです」
「顔も分からない人を見つけられるんですか?」
「瑞貴さんであれば、大丈夫です。……それに、八雲徹も瑞貴さんに気が付いてくれるかもしれません」
「もしかして、土日の二日間だけで会えない可能性も……?」
「ありますね。八雲徹が病院に訪れるのは時の巡り合わせのようなものです。その時は、また別の日になるかもしれません」
「そこまでして話をするだけなんですね……。可能な範囲で、その人のことを教えてもらえませんか?」
「八雲徹、年齢は44歳。霊能力の強い家系に生れて霊媒師として生きている男。……以上になります」
姫和は自分の部屋から出てこない。ここ数日は晴天続きなので、部屋に封印をして籠っているというわけではなさそうだった。
瑞貴と会わないようにしているのかもしれないが、指示をした姫和が直接話をしてくれないことも瑞貴は不気味に感じている。
「俺が、その八雲徹さんと話をすることに意味があるんでしょうか?」
「無駄にはならないと思っています」
「……分かりました。とにかく行ってみます」
采姫は優しい顔で頷いていた。
「ところで、このチケット代や宿泊費って、どこか……」
質問をしていた瑞貴の口を采姫の指が封じてしまう。これ以上は聞いてはならないことだった。この部屋の家賃や生活費など、具体的に考え始めると恐ろしいことになりかねないので深く追及しない方が賢明である。
「瑞貴さん、天照大御神は貴方が八雲徹の話を聞くことに意味があると信じています。……変な表現になってるかもしれませんが、頑張ってくださいね」
帰ろうとして玄関で靴を履いていた瑞貴に采姫が声をかけた。
「はい、ありがとうございます」
天照大御神である姫和が意味があると思っている以上、瑞貴が断ることなど出来るはずもない。
それに今の瑞貴は会ってみたいと思っていた。会うことに意味がなかったとしても、神様や鬼までが八雲徹の名前や素性まで知っていることに興味があった。
――普通じゃないよな……。神媒師は神様の手助けをするために存在してるから知られてるかもしれないけど、八雲徹って人は違うんだ
采姫からは何も注意されることはなかったので、瑞貴が危険になることもないと考えていた。
――特殊な霊媒師って言ってたけど、どんな能力がある人なんだろう?
二日間の休日を無駄にする可能性もあるが、それだけの価値がある何かが得られるような気がしていた。
そして、瑞貴は一旦帰宅した後に大黒様の視察と合わせて鬼を訪ねることにした。
大黒様と一緒に歩いている時に、
「あっ!……大黒様!」
思わず声を上げて叫んでしまう。すっかり忘れてしまっていたが、東京に行くことになれば大黒様を置いていくことになる。
――新幹線で移動出来る動物用のバッグなんて持ってないし……。泊まることになるかもしれないのに大黒様を連れては動けない
これほどの移動を考えていなかったので、背負うタイプの物以外は準備していなかった。犬と一緒に泊まれる場所を探すことにも苦労するかもしれない。
「やっぱり、留守番してもらうしかないよな……」
そう思った途端、瑞貴は少しだけ不安になってしまう。
単なる旅行であれば一人でも不安はなかったが、神様の指示で行動するときに大黒様がいないことが不安だった。
「今回は仕方ないか」
前を歩く大黒様を見ながら瑞貴は呟いていた。
この二ヶ月間、ほとんど毎日を一緒に過ごしていたので一緒にいることを当たり前に感じてしまっていた。当たり前が当たり前ではなくなる不安といったところである。
「……わざわざ申し訳ありませんでした。今回は私の我儘を聞いていただき、感謝しております」
「そんな、いいですよ。先日は俺が助けられたんだから」
「そう言っていただけると助かります。瑞貴殿が会いに行くことを知らなければ良かったのですが、知ってしまえば是非私も会ってみたくなりまして」
「鬼の世界で、八雲徹って人は有名なんですか?」
「まぁ、有名と言えば有名ですね。……理由は会って話をすれば、お分かりいただけると思います」
「今回は、みんなが随分もったいぶるな……」
会って話をすれば分かると言われてしまえば、それ以上の質問は受付けてもらえなくなる。
「ただ……、今の瑞貴殿が……。いや、やめておきましょう」
鬼にしては珍しい態度だった。何かを話そうとして口籠ってしまう。
「あっ、俺の新幹線チケットしかなかったんですけど、どうすればいいんでしょうか?……受け取った時に確認し忘れちゃって、スイマセン」
「いいえ、構いません。私は新幹線など乗りません。あちらの神は、そのことを知った上でチケットを手配しているのでしょう」
「えっ!?それなら、どうやって移動するんですか?……あっ!」
瑞貴は自分で質問していながら答えを見つけてしまっていた。出張中だった父のもとへも鬼は現れている。
まさに『神出鬼没』だと冗談ぽく考えていたことを思い出していた。
「お気付きになられましたね」
「はい。……俺たちの感覚と同じに考えていたらダメでした」
「いえ、それでいいのですよ。貴方は」
意味ありげな言葉にも聞こえたが、そこは聞き流すことにした。質問したとしてもはぐらかされてしまうだけで明確な答えを与えてはもらえない。姫和や采姫も同じだが、瑞貴に考えることを求めているようだった。
「……ですから、そちらの神は明日の朝、私がお預かりして東京まで連れて行きます」
「そちらの神って、大黒様のことですか?」
「はい。私と一緒に動いてしまえば瑞貴殿の手間にはならないはずです。……目的の場所だけ教えていただければ、現地にて合流しましょう」
「あぁ、目的地はここなんですけど……」
瑞貴は采姫から受け取ったメモを鬼に見せた。鬼はチラリをみただけで『承知しました』と言ってメモを返してしまう。
「……やっぱり、すごいんですね」
瑞貴は溜息交じりに感嘆してしまう。
あんな一瞬見ただけで住所を記憶していたらしい。携帯で連絡を取り合うこともできないので、場所を間違えてしまえば合流できなくなるかもしれないのに余裕の態度だった。
「それにしても、そんな簡単に移動できるなんて羨ましいな」
「人非ざる者のみが許される道ですが、瑞貴殿も試してみますか?……瞬間移動とまではいきませんが、人間の常識は簡単に覆せる体験ができると思います」
「……まだ人間でいたいので、遠慮しておきます」
瑞貴が不安に感じていたことは一気に解消されたことになる。
采姫から『準備は整っていますよ』と聞かされていたので問題はなく次の段階へ移行する。
「……それでは、これが行きの新幹線チケットと宿泊費になります」
「えっ!?宿泊費って、泊まることになるんですか?」
「念のためです。……明日中に八雲徹と会えるかは分からないので、瑞貴さんも準備しておいてください」
「でも、八雲徹さんって人を訪ねて東京まで行くんですよね?俺は何をすればいいんですか?」
「いいえ、瑞貴さんが訪ねるのではなくて、八雲徹がやって来るまで待つことになります。……場所はこの病院です」
そう言って采姫は病院の名前と住所の書かれたメモを瑞貴に手渡した。綺麗な文字で書かれているメモには、それ以外の情報は何もなかった。
「メモに書かれた病院に八雲徹が現れたら、話をしてください。瑞貴さんは八雲徹と話をするために行くのです」
「何を話せばいいんですか?」
「出会うことが出来れば自然と会話は生まれてきます。心配はいりませんよ」
「……話をするためって……、話すだけでいいんですか?他に目的はないんですか?」
「ありませんね。……本当に、ただ話をするだけでいいんです」
わざわざ東京まで行って、初対面の男と会話をするだけだった。それだけのために土日を過ごすことになるらしい。
それでも今日の采姫は、いつもより神妙な感じがしていた。瑞貴が八雲徹という人物に会うことに何の意味があるのか分からなかったが、心の準備が必要だと瑞貴は感じている。
「……この病院で待ってばいいんですか?……待ち合わせとかではないんですね」
「はい。瑞貴さんが見つけてください。写真などはありませんが瑞貴さんであれば八雲徹を見つけられるはずです」
「顔も分からない人を見つけられるんですか?」
「瑞貴さんであれば、大丈夫です。……それに、八雲徹も瑞貴さんに気が付いてくれるかもしれません」
「もしかして、土日の二日間だけで会えない可能性も……?」
「ありますね。八雲徹が病院に訪れるのは時の巡り合わせのようなものです。その時は、また別の日になるかもしれません」
「そこまでして話をするだけなんですね……。可能な範囲で、その人のことを教えてもらえませんか?」
「八雲徹、年齢は44歳。霊能力の強い家系に生れて霊媒師として生きている男。……以上になります」
姫和は自分の部屋から出てこない。ここ数日は晴天続きなので、部屋に封印をして籠っているというわけではなさそうだった。
瑞貴と会わないようにしているのかもしれないが、指示をした姫和が直接話をしてくれないことも瑞貴は不気味に感じている。
「俺が、その八雲徹さんと話をすることに意味があるんでしょうか?」
「無駄にはならないと思っています」
「……分かりました。とにかく行ってみます」
采姫は優しい顔で頷いていた。
「ところで、このチケット代や宿泊費って、どこか……」
質問をしていた瑞貴の口を采姫の指が封じてしまう。これ以上は聞いてはならないことだった。この部屋の家賃や生活費など、具体的に考え始めると恐ろしいことになりかねないので深く追及しない方が賢明である。
「瑞貴さん、天照大御神は貴方が八雲徹の話を聞くことに意味があると信じています。……変な表現になってるかもしれませんが、頑張ってくださいね」
帰ろうとして玄関で靴を履いていた瑞貴に采姫が声をかけた。
「はい、ありがとうございます」
天照大御神である姫和が意味があると思っている以上、瑞貴が断ることなど出来るはずもない。
それに今の瑞貴は会ってみたいと思っていた。会うことに意味がなかったとしても、神様や鬼までが八雲徹の名前や素性まで知っていることに興味があった。
――普通じゃないよな……。神媒師は神様の手助けをするために存在してるから知られてるかもしれないけど、八雲徹って人は違うんだ
采姫からは何も注意されることはなかったので、瑞貴が危険になることもないと考えていた。
――特殊な霊媒師って言ってたけど、どんな能力がある人なんだろう?
二日間の休日を無駄にする可能性もあるが、それだけの価値がある何かが得られるような気がしていた。
そして、瑞貴は一旦帰宅した後に大黒様の視察と合わせて鬼を訪ねることにした。
大黒様と一緒に歩いている時に、
「あっ!……大黒様!」
思わず声を上げて叫んでしまう。すっかり忘れてしまっていたが、東京に行くことになれば大黒様を置いていくことになる。
――新幹線で移動出来る動物用のバッグなんて持ってないし……。泊まることになるかもしれないのに大黒様を連れては動けない
これほどの移動を考えていなかったので、背負うタイプの物以外は準備していなかった。犬と一緒に泊まれる場所を探すことにも苦労するかもしれない。
「やっぱり、留守番してもらうしかないよな……」
そう思った途端、瑞貴は少しだけ不安になってしまう。
単なる旅行であれば一人でも不安はなかったが、神様の指示で行動するときに大黒様がいないことが不安だった。
「今回は仕方ないか」
前を歩く大黒様を見ながら瑞貴は呟いていた。
この二ヶ月間、ほとんど毎日を一緒に過ごしていたので一緒にいることを当たり前に感じてしまっていた。当たり前が当たり前ではなくなる不安といったところである。
「……わざわざ申し訳ありませんでした。今回は私の我儘を聞いていただき、感謝しております」
「そんな、いいですよ。先日は俺が助けられたんだから」
「そう言っていただけると助かります。瑞貴殿が会いに行くことを知らなければ良かったのですが、知ってしまえば是非私も会ってみたくなりまして」
「鬼の世界で、八雲徹って人は有名なんですか?」
「まぁ、有名と言えば有名ですね。……理由は会って話をすれば、お分かりいただけると思います」
「今回は、みんなが随分もったいぶるな……」
会って話をすれば分かると言われてしまえば、それ以上の質問は受付けてもらえなくなる。
「ただ……、今の瑞貴殿が……。いや、やめておきましょう」
鬼にしては珍しい態度だった。何かを話そうとして口籠ってしまう。
「あっ、俺の新幹線チケットしかなかったんですけど、どうすればいいんでしょうか?……受け取った時に確認し忘れちゃって、スイマセン」
「いいえ、構いません。私は新幹線など乗りません。あちらの神は、そのことを知った上でチケットを手配しているのでしょう」
「えっ!?それなら、どうやって移動するんですか?……あっ!」
瑞貴は自分で質問していながら答えを見つけてしまっていた。出張中だった父のもとへも鬼は現れている。
まさに『神出鬼没』だと冗談ぽく考えていたことを思い出していた。
「お気付きになられましたね」
「はい。……俺たちの感覚と同じに考えていたらダメでした」
「いえ、それでいいのですよ。貴方は」
意味ありげな言葉にも聞こえたが、そこは聞き流すことにした。質問したとしてもはぐらかされてしまうだけで明確な答えを与えてはもらえない。姫和や采姫も同じだが、瑞貴に考えることを求めているようだった。
「……ですから、そちらの神は明日の朝、私がお預かりして東京まで連れて行きます」
「そちらの神って、大黒様のことですか?」
「はい。私と一緒に動いてしまえば瑞貴殿の手間にはならないはずです。……目的の場所だけ教えていただければ、現地にて合流しましょう」
「あぁ、目的地はここなんですけど……」
瑞貴は采姫から受け取ったメモを鬼に見せた。鬼はチラリをみただけで『承知しました』と言ってメモを返してしまう。
「……やっぱり、すごいんですね」
瑞貴は溜息交じりに感嘆してしまう。
あんな一瞬見ただけで住所を記憶していたらしい。携帯で連絡を取り合うこともできないので、場所を間違えてしまえば合流できなくなるかもしれないのに余裕の態度だった。
「それにしても、そんな簡単に移動できるなんて羨ましいな」
「人非ざる者のみが許される道ですが、瑞貴殿も試してみますか?……瞬間移動とまではいきませんが、人間の常識は簡単に覆せる体験ができると思います」
「……まだ人間でいたいので、遠慮しておきます」
瑞貴が不安に感じていたことは一気に解消されたことになる。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
神となった俺の世界で、信者たちが国を興す
のりつま
ファンタジー
事故により意識不明になった吉田正義。
再び体に戻るには、別の世界で「神」となり、皆の信仰を受け、弱った精神を回復させることだった。
さっそく異世界に飛ばされるものの、そこに人間の姿はなく虫や小動物ばかり。
しかし、あることをきっかけに次々と進化していく動物たち。
更に進化した生き物たちは、皆歴史の中で名を馳せた「転生者」だった。
吉田正義の信者たちが、魔族によって滅亡寸前の世界を救うため、知略・武力・外交を駆使して「理想の世界」を作る事に奔走する。
はたして主人公は無事元の世界に戻ることができるのか?
全ては神の力で何とかしなけらばならない。

愛しくない、あなた
野村にれ
恋愛
結婚式を八日後に控えたアイルーンは、婚約者に番が見付かり、
結婚式はおろか、婚約も白紙になった。
行き場のなくした思いを抱えたまま、
今度はアイルーンが竜帝国のディオエル皇帝の番だと言われ、
妃になって欲しいと願われることに。
周りは落ち込むアイルーンを愛してくれる人が見付かった、
これが運命だったのだと喜んでいたが、
竜帝国にアイルーンの居場所などなかった。
比翼の鳥
月夜野 すみれ
歴史・時代
13歳の孤児の少年、菊市(きくち)光夜(こうや)はある日、男装をした十代半ばの少女と出会う。
彼女の名前は桜井花月、16歳。旗本の娘だった。
花月は四人の牢人を一瞬で倒してしまった。
しかし男の格好をしているものの話し方や内容は普通の女の子だ。
男装しているのは刀を差すためだという。
住む家がなく放浪していた光夜は剣術の稽古場をしている桜井家の内弟子として居候することになった。
桜井家で道場剣術とは別に実践的な武術も教わることになる。
バレる、キツい、シャレ(洒落)、マジ(真面目の略)、ネタ(種の逆さ言葉)その他カナ表記でも江戸時代から使われている和語です。
二字熟語のほとんどは明治以前からあります。
愛情(万葉集:8世紀)、時代(9世紀)、世界(竹取物語:9世紀末)、社会(18世紀後半:江戸時代)など。
ただ現代人が現代人向けに現代文で書いた創作なので当時はなかった言葉も使用しています(予感など)。
主人公の名前だけは時代劇らしくなくても勘弁してください。
その他、突っ込まれそうな点は第五章第四話投稿後に近況ノートに書いておきます。
特に花月はブッチギレ!の白だと言われそうですが5章終盤も含め書いたのは2013年です。
カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。
異世界起動兵器ゴーレム
ヒカリ
ファンタジー
高校生鬼島良太郎はある日トラックに
撥ねられてしまった。そして良太郎
が目覚めると、そこは異世界だった。
さらに良太郎の肉体は鋼の兵器、
ゴーレムと化していたのだ。良太郎が
目覚めた時、彼の目の前にいたのは
魔術師で2級冒険者のマリーネ。彼女は
未知の世界で右も左も分からない状態
の良太郎と共に冒険者生活を営んで
いく事を決めた。だがこの世界の裏
では凶悪な影が……良太郎の異世界
でのゴーレムライフが始まる……。
ファンタジーバトル作品、開幕!

神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」

義娘が転生型ヒロインのようですが、立派な淑女に育ててみせます!~鍵を握るのが私の恋愛って本当ですか!?~
咲宮
恋愛
没落貴族のクロエ・オルコットは、馬車の事故で両親を失ったルルメリアを義娘として引き取ることに。しかし、ルルメリアが突然「あたしひろいんなの‼」と言い出した。
ぎゃくはーれむだの、男をはべらせるだの、とんでもない言葉を並べるルルメリアに頭を抱えるクロエ。このままではまずいと思ったクロエは、ルルメリアを「立派な淑女」にすべく奔走し始める。
育児に励むクロエだが、ある日馬車の前に飛び込もうとした男性を助ける。実はその相手は若き伯爵のようで――?
これは若くして母となったクロエが、義娘と恋愛に翻弄されながらも奮闘する物語。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
※毎日更新を予定しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる