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第二章 信者獲得
073 助言
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「鬼みたい、ではないです。……渋い感じのオジサンで、ちょっと見た目に迫力があるだけなんです」
「渋いオジサンなんだ。采姫ちゃんも知ってる人みたいだし、平気だと思うよ」
これまでに采姫と鬼に出会っていたのか瑞貴は情報を持っていないが、互いの存在を把握していることは間違いなさそうだった。
あずさも『渋いオジサン』として少し興味を示してくれているのであれば問題ないと考えている。
「……それでは善は急げとも言いますので、開催は明日の日曜日ということでいかがでしょう?」
采姫が話をまとめに入ってしまう。瑞貴は訪問した時点でメンバーが揃うとは考えていなかったので開催日まで予定していなかった。
「えっ!?……明日、いきなりですか?」
「そうですね。必ず成功するとは言い切れないので、ダメだった場合は新たな手段が必要になりますから早い方がいいのではないかと思ったんです」
「……麻雀で部屋から出せなかった時は、次の方法を考えないといけないってことですか?」
ここまでの話が順調に進んでいたが、姫和を部屋から出せて成功となる。あまり考えたくはない展開ではあるが、麻雀で誘い出せなかった場合はゼロから再スタートになってしまう。
――天候のこともあるから、失敗を繰り返して時間をかけるわけにはいかないし……
次の月曜日は祝日で学校も休みだった。成功でも失敗でも瑞貴にとっては都合良いのかもしれない。そこまでを見越して采姫が提案している可能性に瑞貴は少しだけ怯える。
瑞貴は、あずさの方を見てみた。
「私は明日でも大丈夫ですよ」
あずさからも笑顔で了解を得ることが出来た。残すは鬼だけだが、おそらくは問題ないはずで道具も揃っている。
「それじゃぁ、明日の実行ということで」
まだルールを全く覚えてはいなかったが、一夜漬けで勝負することになる。だが、勝敗を決めるのは姫和を部屋から出すことであり麻雀の結果は関係ない。
「……もう一人の予定を聞いていないですけど、ダメだったとしても明日の午後にまた来ます」
「きっと大丈夫ですよ」
采姫が未来を予測したように言葉をかける。鬼と事前に打合せしたかのような確定的な言い方であるので問題なく実行できるのだろう。
帰ろうとする瑞貴を大黒様は恨めしそうに見ていた。炬燵の居心地の良さから離れたくないといった表情をしている。
「……また明日来るんですから、今日は帰りましょう」
大黒様を説得するように話しかけると渋々と立ち上がってくれた。玄関に向かう時も名残惜しそうに振り返ったりしている。
「分かりました。俺の部屋に置けるか考えてみるので、そんなに未練がましく見ないでくださいよ」
瑞貴が折れるしかない雰囲気になってしまい、検討することを伝えると大黒様はすんなりと歩き始めてくれた。
「フフッ、何だか言葉が通じてるみたい。本当に大切にされてるんだね」
あずさが笑いながら大黒様に話しかけていた。大黒様も早川に対面した時のような敵意は全く見せていない。あずさ自身も犬を飼っていた経験があるので優しい眼差しで大黒様を見ていることが影響しているのかもしれない。
マンションを後にすることになったが、このまま鬼に報告に行くのは難しい。方向的に離れてしまうし、この日は大黒様を歩かせ過ぎている。
瑞貴は夜に一人で鬼のところへ向かうつもりでいた。
家に帰って道具を揃えることから始めたが、テーブルの上に敷くマットと麻雀牌を母親に出してもらい準備は終わってしまった。
そして、夕食後に瑞貴は明日のことを両親に報告する。
「もしかすると、明日の夜は遅くなるかもしれないから晩御飯いらないと思う」
「おっ、母親に対して随分堂々とした夜遊び報告をしてくれるんだね、うちの息子は」
「……しかも、麻雀をする報告だしね」
こんな報告でも笑顔で聞いてくれる母には感謝していた。
「鬼は参加するのか?」
「一応、許可はもらってるけど、これから会って最終確認に行ってくる」
「なかなかに忙しくなってるな。……無理はするなよ」
父も、それ以上は何も言ってこない。瑞貴も余計な心配をさせないように高校のことはサボらず進めているし、体調管理も無理がないようには心掛けていた。
言葉にはしたくなかったが、瑞貴は今の自分の方が充実している気分にさえなっている。
瑞貴はコートを着て出掛ける支度を整えていると、大黒様も視察セットの横でスタンバイをしていた。
「えっ!?……大黒様も一緒に行くんですか?……鬼と話に行くだけなんで、休んでいても大丈夫ですよ」
それでも大黒様は動かなかったので、大黒様の外出準備も整えて一緒に出かけることになった。
――見た目は子犬だけど、やっぱり体力はあるんだ
変なところで感心させられてしまうが、大黒様が神様であることを時々は思い出させてくれる。もしかすると、家に使っていない小さめの炬燵があることを母から教えてもらったことで機嫌が良くなっているのかもしれない。
鬼は、いつでも出てきてくれる。
「こんな時間に呼び出してゴメンなさい」
「私に人間の世界の時間など関係ありません。いつでも瑞貴殿が望むときに呼んでいただいて結構です」
「じゃぁ、例の件を明日お願いしますって言っても平気ですか?」
「そのおつもりで、予定を組んでいるのではないですか?」
采姫の時も感じたことだが、話は早く進んでも全てを見通されていると感じることは変な気分だった。手間が省けて楽ではあるが、どこまで言葉で伝えればいいのか分からなくなる。
それでも普段接している人たちとのコミュニケーションで言葉は大切である。神様や鬼とのコミュニケーションに慣れ過ぎないようにしなければならなかった。
「一応、明日の午後からスタートってことで話は進めてるんです」
「結構です。……明日の朝、散歩のついでに教えてくださっても良かったんですが、貴方は律儀な人ですね」
「……律儀、ですか?」
「ええ。私の都合まで気にされて、前日にお伝えに来てくださったのでしょう?……当日の連絡は避けたかった」
「まぁ、そうですけど。……変かな?」
性格的なことを鬼から指摘されることになり、瑞貴は不思議な感覚だった。鬼は冷めた態度を取っているように見えて、瑞貴のことを観察しているように感じてしまう。
「変ではありません。それが貴方なのですから」
「えっ?」
「鬼である私の都合まで気にしてしまう。それが貴方の本質であり変える必要などないこと。……ですから、私も信頼することができるのです」
「……信頼してくれてるんですか?」
瑞貴は鬼の口から『信頼』という単語が出てきたことに困惑してしまう。そして、困惑以上に嬉しくなってしまっていた。
「もちろんです。力を正しく使える方であればこそ、お願いすることができるのです。……ただ、少し律儀過ぎるところが見受けられるのは心配でもありますね」
「律儀過ぎる?……どんなところが?」
明日の予定は伝え終わっていたが、鬼が分析した瑞貴の性格は気になってしまった。今は誤魔化さずに色々なことを話してくれそうな雰囲気であったので、鬼との会話を続けることにした。
「秋月というお嬢さん、今日は何やら男性とご一緒だったみたいですね?」
「えっ!?秋月さんのことも見てたんですか?」
「記憶の一部を操作した影響が出ていないか確認する必要があるので様子は窺っております。万が一のことがあれば、貴方から恨まれてしまいますので」
鬼が興味本位で秋月を監視することもなく、瑞貴以上に律義さを感じることが出来た。閻魔大王からの指示ではなく、鬼が自身の判断で行動しているのだろう。
「……たぶん、秋月さんに悪い影響は出てないと思うから監視なんてしなくても大丈夫じゃないかな?」
「悪い影響は出ていなくても、悪い虫はついてしまったかもしれませんね」
「悪い虫って……、酷い言われようだな。アイツ、結構もてる男だから、そんな悪い虫ではないと思いますけど?」
「『もてる男』と『イイ男』はイコールではありません。あの男とは比べ物にならないくらい瑞貴殿の方が『イイ男』であると私は確信しているんです」
「……え!?」
そして、『アハハハハハ』、鬼からの驚きの発言に瑞貴は声を出して笑っていました。
「鬼から、そんな評価してもらって嬉しいです。」
瑞貴の言葉は本心だった。例え、これから彼女を作ることができなかったとしても、この言葉を支えに生きていけるとさえ思えてしまうくらいに意外な評価をもらってしまったことになる。
「……でも、秋月さんから、あの時の記憶は消えてるんだから仕方ないですよ。それが俺の受けるべき罰なんですから」
「貴方は勘違いをしていますね。閻魔大王が与えた罰は貴方と一緒に過ごした時間を消しただけなんです」
「それは知ってますけど、俺が何を勘違いしてるって言うんですか?」
「先ほど申し上げた通り、貴方は律儀過ぎる。……時には、それが悪い方に働きかけてしまうこともあるんです」
それだけを言うと鬼は黙ってしまって、最後まで話を聞くことは出来なかった。鬼として与えられた役目を超えて瑞貴に助言してしまっているのかもしれない。
「渋いオジサンなんだ。采姫ちゃんも知ってる人みたいだし、平気だと思うよ」
これまでに采姫と鬼に出会っていたのか瑞貴は情報を持っていないが、互いの存在を把握していることは間違いなさそうだった。
あずさも『渋いオジサン』として少し興味を示してくれているのであれば問題ないと考えている。
「……それでは善は急げとも言いますので、開催は明日の日曜日ということでいかがでしょう?」
采姫が話をまとめに入ってしまう。瑞貴は訪問した時点でメンバーが揃うとは考えていなかったので開催日まで予定していなかった。
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瑞貴は、あずさの方を見てみた。
「私は明日でも大丈夫ですよ」
あずさからも笑顔で了解を得ることが出来た。残すは鬼だけだが、おそらくは問題ないはずで道具も揃っている。
「それじゃぁ、明日の実行ということで」
まだルールを全く覚えてはいなかったが、一夜漬けで勝負することになる。だが、勝敗を決めるのは姫和を部屋から出すことであり麻雀の結果は関係ない。
「……もう一人の予定を聞いていないですけど、ダメだったとしても明日の午後にまた来ます」
「きっと大丈夫ですよ」
采姫が未来を予測したように言葉をかける。鬼と事前に打合せしたかのような確定的な言い方であるので問題なく実行できるのだろう。
帰ろうとする瑞貴を大黒様は恨めしそうに見ていた。炬燵の居心地の良さから離れたくないといった表情をしている。
「……また明日来るんですから、今日は帰りましょう」
大黒様を説得するように話しかけると渋々と立ち上がってくれた。玄関に向かう時も名残惜しそうに振り返ったりしている。
「分かりました。俺の部屋に置けるか考えてみるので、そんなに未練がましく見ないでくださいよ」
瑞貴が折れるしかない雰囲気になってしまい、検討することを伝えると大黒様はすんなりと歩き始めてくれた。
「フフッ、何だか言葉が通じてるみたい。本当に大切にされてるんだね」
あずさが笑いながら大黒様に話しかけていた。大黒様も早川に対面した時のような敵意は全く見せていない。あずさ自身も犬を飼っていた経験があるので優しい眼差しで大黒様を見ていることが影響しているのかもしれない。
マンションを後にすることになったが、このまま鬼に報告に行くのは難しい。方向的に離れてしまうし、この日は大黒様を歩かせ過ぎている。
瑞貴は夜に一人で鬼のところへ向かうつもりでいた。
家に帰って道具を揃えることから始めたが、テーブルの上に敷くマットと麻雀牌を母親に出してもらい準備は終わってしまった。
そして、夕食後に瑞貴は明日のことを両親に報告する。
「もしかすると、明日の夜は遅くなるかもしれないから晩御飯いらないと思う」
「おっ、母親に対して随分堂々とした夜遊び報告をしてくれるんだね、うちの息子は」
「……しかも、麻雀をする報告だしね」
こんな報告でも笑顔で聞いてくれる母には感謝していた。
「鬼は参加するのか?」
「一応、許可はもらってるけど、これから会って最終確認に行ってくる」
「なかなかに忙しくなってるな。……無理はするなよ」
父も、それ以上は何も言ってこない。瑞貴も余計な心配をさせないように高校のことはサボらず進めているし、体調管理も無理がないようには心掛けていた。
言葉にはしたくなかったが、瑞貴は今の自分の方が充実している気分にさえなっている。
瑞貴はコートを着て出掛ける支度を整えていると、大黒様も視察セットの横でスタンバイをしていた。
「えっ!?……大黒様も一緒に行くんですか?……鬼と話に行くだけなんで、休んでいても大丈夫ですよ」
それでも大黒様は動かなかったので、大黒様の外出準備も整えて一緒に出かけることになった。
――見た目は子犬だけど、やっぱり体力はあるんだ
変なところで感心させられてしまうが、大黒様が神様であることを時々は思い出させてくれる。もしかすると、家に使っていない小さめの炬燵があることを母から教えてもらったことで機嫌が良くなっているのかもしれない。
鬼は、いつでも出てきてくれる。
「こんな時間に呼び出してゴメンなさい」
「私に人間の世界の時間など関係ありません。いつでも瑞貴殿が望むときに呼んでいただいて結構です」
「じゃぁ、例の件を明日お願いしますって言っても平気ですか?」
「そのおつもりで、予定を組んでいるのではないですか?」
采姫の時も感じたことだが、話は早く進んでも全てを見通されていると感じることは変な気分だった。手間が省けて楽ではあるが、どこまで言葉で伝えればいいのか分からなくなる。
それでも普段接している人たちとのコミュニケーションで言葉は大切である。神様や鬼とのコミュニケーションに慣れ過ぎないようにしなければならなかった。
「一応、明日の午後からスタートってことで話は進めてるんです」
「結構です。……明日の朝、散歩のついでに教えてくださっても良かったんですが、貴方は律儀な人ですね」
「……律儀、ですか?」
「ええ。私の都合まで気にされて、前日にお伝えに来てくださったのでしょう?……当日の連絡は避けたかった」
「まぁ、そうですけど。……変かな?」
性格的なことを鬼から指摘されることになり、瑞貴は不思議な感覚だった。鬼は冷めた態度を取っているように見えて、瑞貴のことを観察しているように感じてしまう。
「変ではありません。それが貴方なのですから」
「えっ?」
「鬼である私の都合まで気にしてしまう。それが貴方の本質であり変える必要などないこと。……ですから、私も信頼することができるのです」
「……信頼してくれてるんですか?」
瑞貴は鬼の口から『信頼』という単語が出てきたことに困惑してしまう。そして、困惑以上に嬉しくなってしまっていた。
「もちろんです。力を正しく使える方であればこそ、お願いすることができるのです。……ただ、少し律儀過ぎるところが見受けられるのは心配でもありますね」
「律儀過ぎる?……どんなところが?」
明日の予定は伝え終わっていたが、鬼が分析した瑞貴の性格は気になってしまった。今は誤魔化さずに色々なことを話してくれそうな雰囲気であったので、鬼との会話を続けることにした。
「秋月というお嬢さん、今日は何やら男性とご一緒だったみたいですね?」
「えっ!?秋月さんのことも見てたんですか?」
「記憶の一部を操作した影響が出ていないか確認する必要があるので様子は窺っております。万が一のことがあれば、貴方から恨まれてしまいますので」
鬼が興味本位で秋月を監視することもなく、瑞貴以上に律義さを感じることが出来た。閻魔大王からの指示ではなく、鬼が自身の判断で行動しているのだろう。
「……たぶん、秋月さんに悪い影響は出てないと思うから監視なんてしなくても大丈夫じゃないかな?」
「悪い影響は出ていなくても、悪い虫はついてしまったかもしれませんね」
「悪い虫って……、酷い言われようだな。アイツ、結構もてる男だから、そんな悪い虫ではないと思いますけど?」
「『もてる男』と『イイ男』はイコールではありません。あの男とは比べ物にならないくらい瑞貴殿の方が『イイ男』であると私は確信しているんです」
「……え!?」
そして、『アハハハハハ』、鬼からの驚きの発言に瑞貴は声を出して笑っていました。
「鬼から、そんな評価してもらって嬉しいです。」
瑞貴の言葉は本心だった。例え、これから彼女を作ることができなかったとしても、この言葉を支えに生きていけるとさえ思えてしまうくらいに意外な評価をもらってしまったことになる。
「……でも、秋月さんから、あの時の記憶は消えてるんだから仕方ないですよ。それが俺の受けるべき罰なんですから」
「貴方は勘違いをしていますね。閻魔大王が与えた罰は貴方と一緒に過ごした時間を消しただけなんです」
「それは知ってますけど、俺が何を勘違いしてるって言うんですか?」
「先ほど申し上げた通り、貴方は律儀過ぎる。……時には、それが悪い方に働きかけてしまうこともあるんです」
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