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第一章 初めての務め
052 相談
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瑞貴は心臓が飛び出そうなほどに驚いてしまったが、何とか平静を装って『誰かな?』などと言いながらモニターを見る。瑞貴がモニターを見に行ったので、秋月も少しだけ緊張から解放されていた。
二人の沈黙を打ち破ってくれた来訪者は『救いの神』ではなく『鬼』だった。
「……鬼!?……どうしてここに?」
「えっ?……鬼?」
モニターを見て発した瑞貴の言葉が秋月には聞こえていた。突然耳に飛び込んできた『鬼』発言にに驚いている。
秋月父とは違って物理的にインターホンを押すことが出来る『鬼』だった。この『鬼』は秋月にも視認することが出来てしまい、モニターにも映し出されている。
「いや……、『おに』……い、ちゃん。お兄ちゃんって呼んでる知り合いなんだ。」
「お兄ちゃん、なの?……この人が?」
モニターに映る姿は『お兄ちゃん』呼びされるには瑞貴と年が離れているので不思議なのだろう。
それと『ちゃん』付けで呼ばれるのは、あまりにも似合わない。『白髪鬼』と呼んでいる方が自然過ぎる見た目の怖さがある。苦し紛れの嘘だと分かっていても瑞貴は秋月に『鬼』として紹介するわけにはいかなかった。
急いで玄関ドアを開けて鬼を家に招き入れた。室内に入ってきた鬼は秋月の存在に気付いて、
「おや、お客様ですか?……それでは、私は出直すとしましょうか?」
と、あっさり退出を申し出る。
ただし、鬼が来訪した用件が複雑なものであったとしても、今この場に二人きりでいるよりはマシなように考えてしまった。
それは秋月も同じ考えだったのかもしれない。
「あっ、私のことは気にしないでください。……お邪魔でしたら、私が帰りますから」
「邪魔などと云うことはありませんよ、お嬢さん。……お気遣い、ありがとう」
見方を変えれば白髪鬼には渋さがある。スラっと背も高いので、紳士的な態度もよく似合っていた。
『お兄ちゃん』呼びに無理があるとしても『鬼』として見られることはないだろう。
「おや?瑞貴殿、この時間にパジャマとは体調でも崩されたのですか?」
「えっ?瑞貴……『殿』?」
その敬称については瑞貴も忘れていたことだった。普段の会話の中で、相手を『殿』で呼ぶことなどない。
「えっと……、この人、ちょっと変わった呼び方をして俺をからかうのが好きなんだ……」
誤魔化し方もかなり雑になっているが、この状況だけをやり過ごすことが出来れば問題ない。
今日、この家に招き入れた三分の二が人間以外となっている異様な状況に瑞貴は慣れてしまっていた。現在の家の中も大黒様を含めれば、人間と人間以外の比率が半分半分。
細かいことを気にしてしまえば瑞貴の身が持たなくなってしまう。
「……そうなんだ」
秋月としては、その返答以外に言えることはない。
その後、秋月は台所で夕食の支度を整えてくれていた。気を利かせてくれたのかもしれないが、大黒様も秋月が料理をする傍にいてくれている。
瑞貴と鬼はリビングのソファーに座って話を始めた。
「……突然どうしたんですか?家に来るなんて、驚きました」
「申し訳ない。少し話しておきたいことがあったのでね……。まさか、瑞貴殿の彼女が来ているとは予想外だった」
「……彼女、ではありませんよ。……高校の同級生です」
「ほー。現在は、ただの同級生が看病しに家まで来てくれるのですか?」
妙な態度で茶化してくる。こんな時だけ人間味を出してこなくても良いのだが、『鬼』としての性格の悪さがあるかもしれない。
「……色々と事情があるんです。……彼女ではありません」
正直、瑞貴の中に同じ疑問はある。
クラスメイトで隣りの席になっているだけの関係。それだけの関係であれば、ここまでの事をしてくれるはずなどないのだ。期待をしてしまう気持ちも当然あった。
それでも今は、その期待を大きく持ってしまうと秋月の存在に甘えてしまいそうで怖かった。
「両親が不在で、俺も風邪を引いていたから……。ただ、それだけです」
「そうでしたね」
この話はこれで幕引きにしたかった。
「数日前だったら父もいたのに残念です。……今は出張で、しばらく戻ってきませんよ」
「……知っております」
「えっ?……知ってるって、父の不在を知ってたんですか?」
「ええ、もちろん。侑祐殿本人から聞いておりましたのでね」
一瞬言葉を失ってしまっていた。父と鬼が瑞貴の知らないうちに接触していたことになる。
「……先日、あちらの『大黒様』に連れられて私のもとへやって来たんです」
「大黒様と……?」
一昨昨日の夕方、父は大黒様を連れて視察活動に出ていた。その時にしか父が白髪鬼と会う状況はなかったはずだが、父が瑞貴にも伝えずに白髪鬼と会う理由は分からない。
「どうして、父さんが?……鬼のところに?」
「……貴方の相談を聞いてほしいと言われております」
「俺の相談……ですか?父さんが、そう言ったんですか?」
「そうです。貴方が、どういう状況にあって、何を悩んでいるのかを知るために来たんです。……私としても、閻魔様へ報告するためには進捗状況を確認出来て、一石二鳥というやつですね」
この鬼は本当に甘いのかもしれない。父からの頼み事を聞き入れて、この場に来てくれている。しかも下手な言い訳まで付け加えて、瑞貴が話しやすくしてくれていた。
瑞貴は自分なりに考えてみたが、あの子たちに『クリスマス・パーティーを楽しんで、幸せな時間を過ごしてもらう』以外の選択肢を見つけることが出来なかった。
それで納得しようと思っていたのだが、その他にも瑞貴にしれあげられることがあるのなら選択肢には加えておきたかった。
瑞貴は台所にいる秋月の方をチラっと確認だけして、
「……それでは、お言葉に甘えて…………」
信長や秀吉と話したこと、あの子たちのこと。瑠々の母親とのこと。簡潔にではあるが、言葉に置き換えて伝えられる全てを鬼に話した。
鬼は目を閉じて瑞貴の話を聞いてくれていた。
必要以上に感情が高ぶったりすることもなく、落ち着いた状態のままで鬼に伝えることが出来た。昨夜、秋月に対して全てを吐き出していたおかげかもしれない。
「……よく分かりました」
瑞貴の話を聞き終えた鬼の感想は短かった。話の後も目は閉じたままで、何かを考えている様子ではある。
ちょうど話が終わったタイミングで秋月が晩御飯を作り終えていた。鬼は姿勢を変えることなく、
「……どうぞ、食事を済ませてきてください」
と瑞貴に伝えてくる。
周囲を拒絶するような雰囲気を漂わせているので黙って従うしかない。
食卓に秋月と向かい合わせで座っているが、食事をするのは瑞貴だけ。これはこれで、精神的に厳しい状況ではあった。
「……秋月さん、風邪はうつったりしなかった?」
「そういう聞き方は禁止……、です」
何かマズイことを聞いたのだろうか、瑞貴としては当たり障りのないポイントから話を切り出したつもりでいるが、秋月は風邪がうつる距離感を思い出している。
大人しく食事を始めるが二人の緊張感は高まっていた。
「……あの、ジッと見ていられると、食べにくいです」
「まだ、試験結果を聞いておりませんので……」
パンケーキ問題は解決していなかった。瑞貴としては土日を利用して料理に挑戦してから返事をしようと考えていた。
今日、この鬼と遭遇したレベルとは訳が違って、一気に10人以上が集合することになり、その中には『織田信長』と『豊臣秀吉』まで含まれている。その場に秋月を巻き込んでしまうことは瑞貴にとって大問題だった。
ここでプレッシャーに負けて『お願いします』と言ってしまえば楽になれるのだが、まだ諦めるわけにはいかない。
秋月としては瑞貴が根負けするのを待っているのかもしれないが、易々と決めてしまえば後悔してしまう。
二人の沈黙を打ち破ってくれた来訪者は『救いの神』ではなく『鬼』だった。
「……鬼!?……どうしてここに?」
「えっ?……鬼?」
モニターを見て発した瑞貴の言葉が秋月には聞こえていた。突然耳に飛び込んできた『鬼』発言にに驚いている。
秋月父とは違って物理的にインターホンを押すことが出来る『鬼』だった。この『鬼』は秋月にも視認することが出来てしまい、モニターにも映し出されている。
「いや……、『おに』……い、ちゃん。お兄ちゃんって呼んでる知り合いなんだ。」
「お兄ちゃん、なの?……この人が?」
モニターに映る姿は『お兄ちゃん』呼びされるには瑞貴と年が離れているので不思議なのだろう。
それと『ちゃん』付けで呼ばれるのは、あまりにも似合わない。『白髪鬼』と呼んでいる方が自然過ぎる見た目の怖さがある。苦し紛れの嘘だと分かっていても瑞貴は秋月に『鬼』として紹介するわけにはいかなかった。
急いで玄関ドアを開けて鬼を家に招き入れた。室内に入ってきた鬼は秋月の存在に気付いて、
「おや、お客様ですか?……それでは、私は出直すとしましょうか?」
と、あっさり退出を申し出る。
ただし、鬼が来訪した用件が複雑なものであったとしても、今この場に二人きりでいるよりはマシなように考えてしまった。
それは秋月も同じ考えだったのかもしれない。
「あっ、私のことは気にしないでください。……お邪魔でしたら、私が帰りますから」
「邪魔などと云うことはありませんよ、お嬢さん。……お気遣い、ありがとう」
見方を変えれば白髪鬼には渋さがある。スラっと背も高いので、紳士的な態度もよく似合っていた。
『お兄ちゃん』呼びに無理があるとしても『鬼』として見られることはないだろう。
「おや?瑞貴殿、この時間にパジャマとは体調でも崩されたのですか?」
「えっ?瑞貴……『殿』?」
その敬称については瑞貴も忘れていたことだった。普段の会話の中で、相手を『殿』で呼ぶことなどない。
「えっと……、この人、ちょっと変わった呼び方をして俺をからかうのが好きなんだ……」
誤魔化し方もかなり雑になっているが、この状況だけをやり過ごすことが出来れば問題ない。
今日、この家に招き入れた三分の二が人間以外となっている異様な状況に瑞貴は慣れてしまっていた。現在の家の中も大黒様を含めれば、人間と人間以外の比率が半分半分。
細かいことを気にしてしまえば瑞貴の身が持たなくなってしまう。
「……そうなんだ」
秋月としては、その返答以外に言えることはない。
その後、秋月は台所で夕食の支度を整えてくれていた。気を利かせてくれたのかもしれないが、大黒様も秋月が料理をする傍にいてくれている。
瑞貴と鬼はリビングのソファーに座って話を始めた。
「……突然どうしたんですか?家に来るなんて、驚きました」
「申し訳ない。少し話しておきたいことがあったのでね……。まさか、瑞貴殿の彼女が来ているとは予想外だった」
「……彼女、ではありませんよ。……高校の同級生です」
「ほー。現在は、ただの同級生が看病しに家まで来てくれるのですか?」
妙な態度で茶化してくる。こんな時だけ人間味を出してこなくても良いのだが、『鬼』としての性格の悪さがあるかもしれない。
「……色々と事情があるんです。……彼女ではありません」
正直、瑞貴の中に同じ疑問はある。
クラスメイトで隣りの席になっているだけの関係。それだけの関係であれば、ここまでの事をしてくれるはずなどないのだ。期待をしてしまう気持ちも当然あった。
それでも今は、その期待を大きく持ってしまうと秋月の存在に甘えてしまいそうで怖かった。
「両親が不在で、俺も風邪を引いていたから……。ただ、それだけです」
「そうでしたね」
この話はこれで幕引きにしたかった。
「数日前だったら父もいたのに残念です。……今は出張で、しばらく戻ってきませんよ」
「……知っております」
「えっ?……知ってるって、父の不在を知ってたんですか?」
「ええ、もちろん。侑祐殿本人から聞いておりましたのでね」
一瞬言葉を失ってしまっていた。父と鬼が瑞貴の知らないうちに接触していたことになる。
「……先日、あちらの『大黒様』に連れられて私のもとへやって来たんです」
「大黒様と……?」
一昨昨日の夕方、父は大黒様を連れて視察活動に出ていた。その時にしか父が白髪鬼と会う状況はなかったはずだが、父が瑞貴にも伝えずに白髪鬼と会う理由は分からない。
「どうして、父さんが?……鬼のところに?」
「……貴方の相談を聞いてほしいと言われております」
「俺の相談……ですか?父さんが、そう言ったんですか?」
「そうです。貴方が、どういう状況にあって、何を悩んでいるのかを知るために来たんです。……私としても、閻魔様へ報告するためには進捗状況を確認出来て、一石二鳥というやつですね」
この鬼は本当に甘いのかもしれない。父からの頼み事を聞き入れて、この場に来てくれている。しかも下手な言い訳まで付け加えて、瑞貴が話しやすくしてくれていた。
瑞貴は自分なりに考えてみたが、あの子たちに『クリスマス・パーティーを楽しんで、幸せな時間を過ごしてもらう』以外の選択肢を見つけることが出来なかった。
それで納得しようと思っていたのだが、その他にも瑞貴にしれあげられることがあるのなら選択肢には加えておきたかった。
瑞貴は台所にいる秋月の方をチラっと確認だけして、
「……それでは、お言葉に甘えて…………」
信長や秀吉と話したこと、あの子たちのこと。瑠々の母親とのこと。簡潔にではあるが、言葉に置き換えて伝えられる全てを鬼に話した。
鬼は目を閉じて瑞貴の話を聞いてくれていた。
必要以上に感情が高ぶったりすることもなく、落ち着いた状態のままで鬼に伝えることが出来た。昨夜、秋月に対して全てを吐き出していたおかげかもしれない。
「……よく分かりました」
瑞貴の話を聞き終えた鬼の感想は短かった。話の後も目は閉じたままで、何かを考えている様子ではある。
ちょうど話が終わったタイミングで秋月が晩御飯を作り終えていた。鬼は姿勢を変えることなく、
「……どうぞ、食事を済ませてきてください」
と瑞貴に伝えてくる。
周囲を拒絶するような雰囲気を漂わせているので黙って従うしかない。
食卓に秋月と向かい合わせで座っているが、食事をするのは瑞貴だけ。これはこれで、精神的に厳しい状況ではあった。
「……秋月さん、風邪はうつったりしなかった?」
「そういう聞き方は禁止……、です」
何かマズイことを聞いたのだろうか、瑞貴としては当たり障りのないポイントから話を切り出したつもりでいるが、秋月は風邪がうつる距離感を思い出している。
大人しく食事を始めるが二人の緊張感は高まっていた。
「……あの、ジッと見ていられると、食べにくいです」
「まだ、試験結果を聞いておりませんので……」
パンケーキ問題は解決していなかった。瑞貴としては土日を利用して料理に挑戦してから返事をしようと考えていた。
今日、この鬼と遭遇したレベルとは訳が違って、一気に10人以上が集合することになり、その中には『織田信長』と『豊臣秀吉』まで含まれている。その場に秋月を巻き込んでしまうことは瑞貴にとって大問題だった。
ここでプレッシャーに負けて『お願いします』と言ってしまえば楽になれるのだが、まだ諦めるわけにはいかない。
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